フレッツ光といえば通信業界の巨人と言えるNTTが提供する、インターネット接続回線。しかしそれだけに、料金に関しては決してリーズナブルとはいえないのも事実です。
もし現在フレッツ光を利用していて、少し料金的な負担があるなと感じているのであれば、一度通信回線を改めて見直してみましょう。
案外無理と思っていた節約が、回線をチェックして見直すことで、簡単に可能になるかもしれません。
料金の見直しで不要なオプションを解約する
フレッツ光を契約した際に、オプションをつけていたのかどうか忘れてしまっているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。もし忘れてしまっていたとしたら、おそらくそのオプションは使っていない可能性が高く、そうだとしたら毎月のオプション料金を支払っているのは非常にもったいないと言えるでしょう。
契約した当時は使っていたり、使おうとしていたオプションかもしれませんが、契約から期間が経っていると今となってはもう不要なものもあるはずです。
そこで一度改めて自分がどんなフレッツ光の契約をしていたのか確認してみましょう。ひょっとしたら無駄な契約をしてしまっていたかもしれません。
まずは料金をチェックして不要なオプションがないか確認
フレッツ光にはユーザーの利便性を高めるために様々なオプションが用意されています。これは便利といえば便利なのですが、場合によってはほとんど使わないサービスにお金を払っている可能性がありますから、まずはフレッツ光の請求書などをチェックして、自分がどんなオプションを契約しているのかを確認してみましょう。
具体的には、フレッツ光にはこのようなオプションが用意されています。
- リモートサポートサービス
インターネット接続やソフトウェアの設定などをサポートするサービス 月額500円
- フレッツ・ウイルスクリア
クラウドを使ってパソコンのウィルスをチェックし除去するセキュリティーサービス 月額400円
- フレッツ・スポット
外出先の公衆Wi-Fiが利用できるようになるサービス 月額200円
- フレッツ・ミルエネ
外出先などから消費電力をチェックして省エネできるサービス 月額400円
- フレッツ・あずけ〜る
クラウドストレージにファイルを保存するサービス 月額100GB/500円
このほかにもアンテナなしでテレビが楽し埋める「フレッツテレビ」や電話サービス「ひかり電話」など、ざっと挙げるだけで数々のオプションサービスがあります。
いずれも使えるサービスではありますが、どうしても必要というわけでもなく、他のサービスで代用できるものもあります。例えば公衆Wi-Fiは最近では多くの商業施設で利用可能ですから、有料オプションでどうしても使いたいというシーンは限られてくるはずです。
もし自分が今契約しているフレッツ光のオプションが不要と感じた場合は、オプションだけ解約することが可能。
ただし解約時の手続きはオンラインから実施できず、電話受付でのみの対応となっています。
フレッツ光はプロバイダが別契約
インターネット光回線サービスを提供するフレッツ光は、加入したタイミングによっては自宅の回線と光回線を接続する「プロバイダー」が別物となっていることがあります。この場合、プロバイダサービスはフレッツ光とは別料金になっているため、この二つのサービスの合計月額料金が割高いになっている可能性が。
近頃ではプロバイダーも込みの料金でフレッツ光回線が使えるサービスが主流となっていますので、もしプロバイダーを別のサービスを使っている場合は別料金になっている分、お得感が薄まってしまいます。
こちらも契約書やフレッツ光のユーザーページで、プロバイダの扱いがどうなっているかを確認してみましょう。もし別料金で今の平均的なフレッツ光回線のサービスよりも料金が高いようでしたら、サービスを変更することを検討してみればよりお得にフレッツ光回線が利用できるようになるはずです。
フレッツ光にはスマホのセット割がない
さて、オプションの無駄をチェックした結果はいかがだったでしょうか。フレッツ光はNTTが提供するサービスですから、その他の光回線と比較して若干料金が高くなるのは否定できません。
では一体どうしたらフレッツ光回線を使いながら、インターネット接続をお得にできるのでしょうか。一つは光回線接続を含め、トータルなコストダウンを図るという方法があります。
例えばスマホです。
最近ではスマホも格安SIMや、3大キャリアのサブブランドが低料金のサービスを開始しましたが、それでもなお月額固定でかかる費用ですからユーザーとしてはそれなりに負担がかかりますし、安いSIMがあることは知っているけれどまだ契約までは至っていないという方もたくさんいらっしゃることでしょう。
そこでこのスマホ料金を、インターネット光回線を契約することでグンとお得にできる方法があるのです。そんなスマホとインターネット回線の関係についてご説明していきましょう。
いまインターネット接続は「スマホ割」が主流
スマホの料金というものは毎月あたりまえに払うものと考えている方も多く、見直そうというアクションが起こしにくかったりするものです。
しかし最近では行政的な指導もあり、スマホの月額量がどんどん安くなる傾向にあり、その流れに乗らず古い利用料をずっと支払ってしまうと、非常に無駄の多い支出が続いてしまうことになります。
さらに今年に入ってからは行政的な指導により、3大キャリアもスマホ料金の引き下げに取り組みようになり、その結果格安SIMの条件が良くなったり、価格がさらに安くなってきているという流れがあるのです。もちろんスマホ単体でそのような新しい料金のサービスに切り替えてもいいのですが、せっかくスマホがさらにお得になるならその流れに乗って、毎月の支払いを少しでも安くするべきということは、いうまでもない事実です。
そして話をフレッツ光などのインターネット光接続サービスに話を戻せば、この光回線とスマホをセットで同じサービスで契約すれば、通常の単体契約よりもずっとお得な割引が実施されるのです。
フレッツ光にはスマホとのセット割引がありません
ではフレッツ光でスマホのセット割が契約できれば一番いい、と思われるかもしれませんが、残念ながらNTTが提供するフレッツ光にはスマホとのセット割引が存在しないのです。
NTTが提供しているのだからグループのドコモ回線がセットになるのでは、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、これまでフレッツ光とドコモ回線がセットで契約できる割引はなく、今のところ、これからもそのような割引がスタートするという話もなさそう。
では、コスパに優れたスマホとフレッツ光はセットで契約できないのかといえば、そうではありません。
フレッツ光回線を利用しながらもリーズナブルな光コラボ
実は、フレッツ光回線を使いながらも、NTT以外の事業者がサービスを提供する「光コラボ」というサービスがあり、この光コラボの契約でスマホのセット割引があるのです。
少しわかりにくいかもしれませんのでもう少し詳しく説明すれば、光コラボとはNTTのフレッツ光の回線だけをその他の事業者が借り受けて、自社のブランドで販売している光インターネット接続サービスす。
つまり、フレッツ光の信頼できる回線クオリティーはそのままで、その他の事業者間の競争により低めに設定されている光回線接続料金で利用できるという魅力的なサービスが光コラボなのです。
ちなみにもし今フレッツ光を使っていたとしても、新たに光コラボと契約してもそれは新規契約ではなく「転用」となりますので、回線の品質や一部サービスはそのまま引き継ぎつつ、月額用金やスマホのセット割を新たに受けられるというのが光コラボのメリットとも言えます。
トータルのコストは光コラボの方が断然お得
スマホとインターネット回線のセットで割引をゲットしたいのであれば、フレッツ光の回線を他の事業者が借り受けて提供している光コラボが断然お得なのです。
(出典:光コラボ申込サイト)
前述の通り光コラボはフレッツ光回線を利用しつつ、NTT以外の各事業者がそれぞれ独自のサービスを提供していますので、事業者ごとに料金やサービス、接続の方式などが異なります。
そのため、どの事業者を選択するかによって、通信速度の特徴やもちろんどのスマホ回線やサービスを利用するか、そして月額の料金が若干変わってきます。
そこで続いて、代表的な光コラボのサービスの中から、スマホ割をすることでよりお得に利用できるものを3つピックアップして、その内容をご紹介していきます。
@TCOMヒカリとLIBMOのスマホセット割
最初にご紹介したいのが「@TCOM(アットティーコム)ヒカリとLIBMO(リブモ)」のスマホセット割引です。
@TCOMヒカリという名前はあまり馴染みがないかもしれませんが、静岡に本社を持ちインフラなどの提供サービスを全国で展開する「TOKAIコミュニケーションズ」という企業が提供する光コラボの名称。
@TCOMヒカリは光コラボの一つですから当然フレッツ光回線を使用し、月額利用料も非常にリーズナブルな金額というのが特徴となっています。
さらにもう一つのLIBMOは、同じくTOKAIコミュニケーションズが提供する格安SIMのブランドで、この二つをセットにすると非常にお安くインターネット接続とスマホのSIMが利用できるというのが@TCOMヒカリのスマホセット割の特徴です。
格安SIMのLIBMOは、スマホのヘビーユーザーが利用する月のデータ通信量が20GBや30GBとなった時にもお得な金額に設定していますので、そのようなスマホのパケットをよく使う方に特にオススメとも言えるでしょう。
(出典:LIBMO公式サイト)
ソフトバンク光とワイモバイルのスマホセット割
ソフトバンクとワイモバイルといえば今更説明するまでもない有名ブランドです。
(参考:ソフトバンク光お申し込みサイト)
ソフトバンクもまた実はフレッツ光回線を使う光コラボのサービスを提供していて、スマホとのセットはテレビコマーシャルでおなじみのワイモバイルとともに割引可能となります。
これはおうち割という割引サービスで、ワイモバイルのスマホベーシックプランが月額550円ずつ割引に。この割引もまた複数回線の契約が可能です。
(出典:ワイモバイル公式サイト)
OCN光とOCNモバイルONEのスマホセット割
最後にオススメとしてあげられるのが「OCN光」という光コラボです。
(参考:OCN光お申し込みサイト)
これは「OCN光」という名前でフレッツ光のサービスを提供しているのですが、オススメとなる理由は、OCN光を提供している会社が「NTTコミュニケーションズ」であることです。
名前から見てもわかるように、NTTコミュニケーションズはNTTグループの一員で、そもそもフレッツ光回線はNTTのものですから、グループ企業が提供する光コラボという安心感は他にないものと言えるでしょう。
料金は月額でマンションの場合は3,960円と、業界最安値クラスのお得な金額となっています。
少し難しい話になりますが、接続の品質についても本家のフレッツ光と差異のないクオリティが保てるのも、OCN光をおすすめする理由の一つとなり。通信方式が最新の「IPoE(IPv4 over IPv6)接続」を採用していて、他の業者の場合この方式はオプション設定されている場合が多いのですが、OCN光であれば無料で利用可能。
この新方式は従来型の接続方式「PPPoE接続」と比較して、高速でなおかつ安定した接続ができますので、夜間のインターネットが混雑する時間帯でも、動画が止まってしまうような心配がなくなるのです。
そんなOCN光とスマホのセットができる「OCN モバイル ONE OCN 光モバイル割」なら、OCN光と、OCNモバイルという格安SIMをセットで契約すれば、1契約につき220円の割引が適用されます。SIMは複数契約することも可能で5契約すれば月額で1,100円もお得になり、光回線と格安SIMのセットならではの料金でインターネットとスマホが利用できるようになるのです。
(出典:OCNモバイルONE公式サイト)
フレッツ光からの転用でもセット割になる
もし今フレッツ光を使っていて、その利用料金にちょっと不満があるというのであれば、一度オプションを見直してみてください。それでもなお月額料金を安くしたいのであれば、光コラボへの乗り換えを検討してみましょう。
現在フレッツ光を利用しているのであれば、光コラボへの乗り換えは「転用」という手続きで簡単にできるので、料金が安くなり、品質も変わらず契約も1つにまとめることが可能な光コラボをぜひチェックしてみてください。