経営者の使命はシンプルで、売上を上げて利益を得る事です。
売上はもちろん大切ですが、多くの経営者は、同じくらい固定費にも気を配っています。
会社を継続していくために毎月必要な費用は、売上の増減に関わらず必ず掛かるコストなので、最終的な収益に直結するからです。
個人の支出でも、基本的な考え方は同じです。
生活に必要な毎月掛かる支出について、どれだけ合理的に管理するかの?お金の貯まる人は例外なく注力しています。
毎月支払う生活に必要な費用の一つに、通信費があります。
楽天モバイルは、1GBまでは月額利用料が0円というプランで、大きな衝撃をマーケットに与えました。これは、キャリア新参者として既存のプラン契約者を強引にでも引き込む手段であり、従来のキャリア3社に比較して、対応エリアが狭い事に対しての施策でした。
それなら期間限定のキャンペーンでも良かったのですが、期限の設けられていないプランとして出ていた事から、2022年7月からの一律有料化プランへ強制変更に対して、欺されたと感じているユーザーは少なくありません。
これを他の通信会社が見逃すハズも無く、草刈場とすべく誘導するキャンペーンが各社で始まっています。
キャンペーンはメリットがありますが、基本的に期間が限定されているため、長期間利用する場合は、本当にメリットが有るのか?見極める必要があります。
たとえば、「月額990円のプランが半年間無料!」のキャンペーンは心躍ります。でも、プラン内容が自分に必要ならOKですが、「月額550円のプラン キャンペーンなし」で充分なら、長期的に考えれば後者の方が安くなります。
1年目は前者が5,940円で後者が6,600円ですが、2年目までの合計は前者が17,820円になり、後者は13,200円と逆転します。10年経った時点では、前者が112,860円で後者が66,000円と大きな差が付きます。
スマートフォンの契約は、現在では殆ど契約縛りが存在していないので、手間さえ惜しまなければ、半年間だけ無料のプランを使用して、その後別会社のプランに乗り換える方法がありますから、そのような手段も可能です。
しかし、光回線では契約期間の縛りが存在していて、簡単に乗り換える事は困難です。
長期間利用する前提の光回線で、ずっと月額料金の安いのはどこなのか?解説します。
光回線は長期利用が多い
光回線を利用するためには、基本的に回線導入工事が必要になります。
工事には費用や立ち会いの手間等が掛かって、工事費を分割しているケースや、契約期間の縛りも存在しているため、簡単に乗り換える事が出来ません。
引っ越しなどのやむを得ない事情があれば別ですが、光回線は比較的長期間に渡って同じサービスを継続利用するユーザーが多くなっています。
令和2年6月に発表された、総務省による電気通信市場の分析結果を見ると、10年以上継続して、同じ光回線サービスを利用しているユーザーが33.2%と、最も大きな数字になっています。
(出典:総務省)
最初の数ヶ月や1年程度の価格を、全面に押し出す光回線サービスもありますが、長期利用前提の光回線利用では、ずっと月額料金が安いサービスを利用する方が、利用する期間が長くなればなるほど、支払金額を抑えることが出来ます。
光回線にまつわる基礎知識
光回線の長期利用で、具体的なサービスと金額を見ていく前に、基本的な事を押さえておきましょう。
光回線の種類
数多くの光回線サービスが展開している印象がありますが、実際に敷設されている光回線の種類はそれほど多くありません。
光回線は光ファイバーケーブルを利用した通信手段のため、無線の様にアンテナを建てれば一定のエリアをカバー出来るのとは異なり、実際にケーブルを利用者に接続する必要があります。
限られたエリアの敷設であっても、光ファイバーケーブルを引き回す必要が有るため、莫大な資本力だけでなく、電柱や地下などインフラを持っている企業以外には、現実的に難しいという側面があります。
そのため、電話線設備を有するNTT東西・電気を供給している電力系・有線放送やケーブルテレビ系に集約されます。
電力系とケーブルテレビ系は、地域で供給するエリアが決まっているため、全国展開でサービスを提供する事はできません。
事実上、全国幅広いエリアで展開している回線は、NTT東西の「フレッツ光」だけになっています。
フレッツ光はNTT東西が管理していますが、回線の中の利用していない部分の、ダークファイバーを他社に貸し出しています。
KDDIが運営するauひかりは、多くのエリアでダークファイバーを使っていて、NURO光は全てのエリアでダークファイバーを使い、それぞれで管理しています。
フレッツ光の契約形態
フレッツ光だけでなく他の光回線や無線でも、インターネットの利用には、回線以外にプロバイダが必要になります。
かと言って、光回線以外の利用において、プロバイダの存在を認識する機会は殆どありません。
たとえば、ドコモ契約者はドコモと契約するだけでインターネットが利用出来るのは、ドコモが通信回線だけでなく、プロバイダの役割も担っていて、料金もそれが込みになっている事にあります。
フレッツ光の契約形態は、当初「フレッツ光」を回線契約して、別途「プロバイダ」の契約を行うことで、始めて利用する事が出来ました。「フレッツ光+プロバイダ」を別々に2箇所で契約する形態です。
出典:NTT西日本*一部改変
窓口が2つ存在することでユーザーにはメリットが無いのですが、NTTだけが光回線市場を独占することで、料金が高止まりして硬直化する事で、光回線の普及が進まなくなる事を懸念した、総務省の考え方が反映されていました。
しかし、2015年ごろになると、プロバイダが回線を卸し供給を受けて提供する、「光コラボ」が登場しました。
出典:NTT西日本*一部改変
プロバイダに窓口が一本化されて、ユーザーは直接NTT東西と契約を結ばずとも、「フレッツ光」が利用出来る光コラボが、現在の個人契約では主流になっています。
「光コラボ」を扱う事業者は、NTT東日本エリアで530社・NTT西日本エリアで235社が有ります。
光回線サービスが多いという認識は、この光コラボの数が多い事にあります。
「ソフトバンク光」「楽天ひかり」「ビッグローブ光」なども光コラボの一つで、フレッツ光を光回線として使っています。
ダークファイバー利用回線は光コラボではない
フレッツ光を利用していても、ダークファイバーは管理が別になっています。
そのため、「auひかり」「NURO光」は光コラボではありません。
「auひかり」はプロバイダを複数用意していますが、どのプロバイダを選択しても料金は同じで、契約・支払い窓口はKDDIに一本化されています。
「NURO光」のプロバイダは、自社で運営を行うSo-netに限定されていて、NURO光の契約者がプロバイダを意識する事はありません。
例外は「ドコモ光」です。
ドコモ光はNTTグループのドコモが運営していますので、当然フレッツ光を利用する光コラボです。
しかし、ドコモ光のプロバイダは複数の選択肢が用意されていて、2つのグループ分けがされていて価格も異なります。
プロバイダによって回線品質は異なる
同じ光回線を利用していても、プロバイダによって回線品質は変わって来ます。
各プロバイダまでは同じ光回線で接続しても、プロバイダから先は、各社異なるバックボーンと呼ばれる回線で接続しています。
バックボーンだけでなく、機器まで含めての積極的な設備投資を、契約者の人数に応じて適正に行っていて、蓄積された高い技術力を持つプロバイダであれば、当然回線速度は安定して速くなります。
実態はサービスを行う事業者の回線速度ではなく、口コミや利用者が計測しているサイトのみんなのネット回線速度が参考になります。
たとえば、同じフレッツ光を利用していても
プロバイダ OCN
直近3ヵ月のフレッツ光ネクスト × OCNの通信速度レポート
平均ダウンロード速度: 296.55Mbps
ですが
プロバイダ hi-ho
直近3ヵ月のフレッツ光ネクスト ×hi-hoの通信速度レポート
平均ダウンロード速度: 120.61Mbps
のように、同じ回線を利用しても、大幅に回線速度が異なってきます。
回線品質と月額料金は、必ずしもリンクしていません。
安価でも優秀なプロバイダはありますし、逆が有るのも事実です。
利用するエリアによっても、違いが出てきます。
月額料金がずっと一定とは限らない
光回線サービスをしているサイトでは、集客するのに余念がありません。
同じ設備を運用するなら、長期的に利用する傾向がある光回線利用者は、1人でも多くの契約者が欲しいのが本音です。
ある光回線サービスでは、一戸建て月額5,060円の文字が一際大きく出ています。
しかし、よくよく読み込んでみると別の箇所に、提示の料金は3年間660円の割引がされている主旨が書かれていて、それ以降の月額料金は5,720円になります。
逆に、安くなっているケースもあります。
ある光回線サービスでは、一戸建て月額5,610円ですが、2年目では5,500円になり、3年目以降は5,390円になります。
キャッシュバック特典
同じ光回線サービスを申し込んでも、契約をするところで、キャッシュバック等の得られる特典は変わって来ます。
契約先には公式ホームページの他、携帯電話ショップや家電量販店のカウンター・オンライン代理店があります。
公式でキャッシュバック等の特典を契約者に付与している場合、何処で契約しても同じ内容が得られますが、携帯ショップやオンライン代理店では、公式特典にプラスして独自の特典を付けているケースがあります。
人件費や家賃の掛かる携帯ショップや家電量販店のカウンターでは、独自の特典を付与する事は難しく、経費の掛かっていないオンライン代理店の方が、特典内容は魅力のあるものになっています。
具体的な光回線サービスを、見ていきましょう。
月額料金は多くの場合、マンション集合住宅と戸建てでは異なってきます。
光回線 マンション集合住宅の月額料金一覧
マンション 料金 | キャッシュバック | セット割引 | 契約期間 | 途中解約の違約金 | |
OCN光 | 月額3,960円 | 5,000円 | OCNモバイルONE | 2年 | 3,600円 |
工事費16,500円 | |||||
ソフトバンク光 | 月額4,180円 | 25,000円 | SoftBank | 2年 | 4,180円 |
工事費26,400円 | Y!mobile | ||||
(乗換は実質無料) | |||||
@TCOMヒカリ | 月額4,180円 | 25,000円 | au | 2年 | 2,200円 |
工事費16,500円 | 月額割引をCB換算 | LIBMO | |||
→ 実質無料 | 11,840円 | UQ mobile | |||
@nifty光 | 月額4,378円 | 22,000円 | au | 3年 | 3,630円 |
工事費16,500円 | 月額割引をCB換算 | UQ mobile | |||
19,800円 | |||||
楽天ひかり | 月額4,180円 | 月額割引をCB換算 | セット割無し | 3年 | 4,180円 |
工事費16,500円 | 23,760円 | (楽天モバイル) | |||
(モバイル加入者は | |||||
50,160円) | |||||
ASAHIネット光 | 月額4,488円 | 16,500円 月額割引をCB換算9,120円 | au | 1年 | 16,500円 |
工事費16,500円 → 実質無料 | |||||
ビッグローブ光 | 月額4,378円 | 20,000円 月額割引をCB換算16,500円 | au | 3年 | 3,360円 |
工事費16,500円 | UQ mobile | ||||
→ 実質無料 | |||||
So-net光プラス | 月額4,928円 | 60,000円 | au | 3年 | 3,480円 |
工事費26,400円 | UQ mobile | ||||
→ 実質無料 | |||||
ドコモ光 | 月額4,400円 | dポイント 20,000円分 | docomo | 2年 | 4,180円 |
工事費16,500円 | |||||
→ 実質無料 | |||||
NURO 光 | 月額5,200円 | 45,000円 | SoftBank | 3年 | 3,850円 |
工事費44,000円 | +撤去費 | ||||
→ 実質無料 | |||||
auひかり | 月額4,180円 | 40,000円 | au | 3年 | |
工事費33,000円 | UQ mobile | 2,730円 | |||
→ 実質無料 | |||||
フレッツ光 | 月額3,575円~ | 東日本 35,000円 | セット割無し | 2年 | 1,650円 |
+プロバイダ料 工事費16,500円 | 西日本 45,000円 (業務用途が適用) |
OCN光
OCN光は、光コラボです。
月額料金は3,960円で、ずっと変わりません。
キャッシュバックを入れて、10年間では470,200円になります。
ソフトバンク光
ソフトバンク光は、光コラボです。
月額料金は4,180円で、ずっと変わりません。
キャッシュバックを入れて、10年間では476,600円になります。
@TCOMヒカリ
@TCOMヒカリは、光コラボです。
月額料金は4,180円で、ずっと変わりません。
キャッシュバックを入れて、10年間では464,760円になります。
@nifty光
@nifty光は、光コラボです。
月額料金は4,378円で、当初の3年間は550円が割引きされます。
キャッシュバックを入れて、10年間では483,560円になります。
楽天ひかり
楽天ひかりは、光コラボです。
月額料金は4,180円で、当初の1年間は1,980円が割引きされます。
キャッシュバックは有りませんが、割引きを入れて、10年間では477,840円になります。
楽天モバイルを契約すれば、月額料金4,180円が全額1年間割引きされます。
しかし、他社でもスマホと組み合わせたセット割は展開していて、1年間の限定でなく、契約期間中はずっと割引きが効くため、長期間の契約者には大きなメリットになりません。
以前の契約では利用しなくても、楽天モバイルは0円で維持が可能だったのでメリットはありましたが、新しい無料が無くなったプランでは、旨みが有りません。
ASAHIネット光
ASAHIネット光は、光コラボです。
月額料金は4,488円で、当初の2年間は380円が割引きされ、3年目は100円・4年目では200円・5年目以降は300円が割引きされます。
キャッシュバックと割引きを入れて、10年間では508,980円になります。
通常の光回線契約期間縛りは、決められた期間が経過した時に訪れる解約月以外では、違約金が掛かり、解約月が過ぎれば再び同様の契約期間がスタートする事が一般的です。
しかし、ASAHIネット光では1年間の契約期間を過ぎれば、再び契約縛りがスタートする事は無く、いつ解約しても違約金が発生しません。
数年以内に引っ越す予定のある方にはオススメですが、長期利用にはシビアに計算すれば向いていません。
ビッグローブ光
ビッグローブ光は、光コラボです。
月額料金は4,378円で、3年間に渡り初回715円・それ以降は月に451円が割引きされます。
キャッシュバックと割引きを入れて、10年間では488,860円になります。
So-net光プラス
So-net光プラスは、光コラボです。
月額料金は4,928円で、ずっと変わりません。
キャッシュバックを入れて、10年間では504,960円になります。
ドコモ光
ドコモ光は、光コラボです。
プロバイダによって2タイプ料金がありますが、安いタイプAの月額料金は4,928円で、ずっと変わりません。
キャッシュバックは現金ではなくdポイントですが、現金と換算して、10年間では491,500円になります。
NURO光
NURO光は、独自回線です。
この回線が、マンション集合住宅に引き込まれているケースは殆ど無く、他の回線とは異なり、戸建てでの利用も同じ料金設定になっています。
月額料金は5,200円(3年契約の場合)で、ずっと変わりません。
キャッシュバックを入れて、10年間では535,000円になります。
auひかり
auひかりは、独自回線です。
こちらも、マンション集合住宅に引き込まれているケースは少なく、注意が必要です。
マンションの利用戸数によって月額料金が変わってきます。
一般的なVDSL方式16契約以上の場合で、月額料金は4,180円で、ずっと変わりません。
キャッシュバックを入れて、10年間では461,600円になります。
VDSL方式は光回線が導入されていても、回線速度が大きく劣る事から、積極的にオススメしません。
フレッツ光
フレッツ光は、別途プロバイダ契約をする必要が有ります。
個人利用する場合、この「フレッツ光+プロバイダ」を契約するメリットは基本的にありません。
代理店契約でも個人の契約では、特典キャッシュバックは行われていない事が大半です。
光コラボで契約した方が、月額料金が安くなり、窓口が一本化出来ます。
光回線 戸建ての月額料金一覧
戸建て 料金 | キャッシュバック | セット割引 | 契約期間 | 途中解約の違約金 | |
OCN光 | 月額5,610円 | 5,000円 | OCNモバイルONE | 2年 | 3,600円 |
工事費19,800円 | |||||
ソフトバンク光 | 月額5,720円 | 25,000円 | SoftBank | 2年 | 5,720円 |
工事費26,400円 | Y!mobile | ||||
(乗換は実質無料) | |||||
@TCOMヒカリ | 月額5,610円 | 28,000円 | au | 2年 | 2,200円 |
工事費19,800円 | 月額割引をCB換算 | LIBMO | |||
→ 実質無料 | 15,840円 | UQ mobile | |||
@nifty光 | 月額5,720円 | 22,000円 | au | 3年 | 4,840円 |
工事費19,800円 | 月額割引をCB換算 | UQ mobile | |||
23,760円 | |||||
楽天ひかり | 月額5,280円 | 月額割引をCB換算36,960円 | 無し | 3年 | 5,280円 |
工事費19,800円 | (モバイル加入者は | ||||
63,360円) | |||||
ASAHIネット光 | 月額5,698円 | 19,800円 月額割引をCB換算14,500円 | au | 1年 | 22,000円 |
工事費19,800円 → 実質無料 | |||||
ビッグローブ光 | 月額5,478円 | 20,000円 月額割引をCB換算19,800円 | au | 3年 | 4,230円 |
工事費19,800円 | UQ mobile | ||||
→ 実質無料 | |||||
So-net光プラス | 月額6,138円 | 60,000円 | au | 3年 | 4,580円 |
工事費26,400円 | UQ mobile | ||||
→ 実質無料 | |||||
ドコモ光 | 月額5,720円 | dポイント 20,000円分 | docomo | 2年 | 5,500円 |
工事費19,800円 | |||||
→ 実質無料 | |||||
NURO 光 | 月額5,200円 | 45,000円 | SoftBank | 3年 | 3,850円 |
工事費44,000円 | +撤去費 | ||||
→ 実質無料 | |||||
auひかり | 月額5,610円 | 40,000円 | au | 3年 | 4,730円 |
工事費42,250円 | UQ mobile | +撤去費 | |||
→ 実質無料 | |||||
フレッツ光 | 月額4,730円~ | 東日本 35,000円 西日本 45,000円 (業務用途が適用) | セット割無し | 2年 | 4,400円 |
+プロバイダ料 工事費19,800円 |
OCN光
OCN光は、光コラボです。
月額料金は5,610円で、ずっと変わりません。
キャッシュバックを入れて、10年間では668,200円になります。
ソフトバンク光
ソフトバンク光は、光コラボです。
月額料金は5,720円で、ずっと変わりません。
キャッシュバックを入れて、10年間では661,400円になります。
@TCOMヒカリ
@TCOMヒカリは、光コラボです。
月額料金は5,610円で、ずっと変わりません。
キャッシュバックを入れて、10年間では464,760円になります。
@nifty光
@nifty光は、光コラボです。
月額料金は5,720円円で、当初の3年間は660円が割引きされます。
キャッシュバックを入れて、10年間では640,640円になります。
楽天ひかり
楽天ひかりは、光コラボです。
月額料金は5,280円で、当初の1年間は月額3,080円が割引きされます。
キャッシュバックは有りませんが、割引きを入れて、10年間では596,640円になります。
楽天モバイルを契約すれば、月額料金5,280円が全額1年間割引きされます。
マンションのところでも書きましたが、他社でもスマホと組み合わせたセット割は展開していて、1年間の限定でなく、契約期間中はずっと割引きが効くため、長期間の契約者には大きなメリットになりません。
以前の契約では利用しなくても、楽天モバイルは0円で維持が可能だったのでメリットはありましたが、新しい無料が無くなったプランでは、そのメリットは有りません。
ASAHIネット光
ASAHIネット光は、光コラボです。
月額料金は5,698円で、当初の2年間は580円が割引きされ、3年目は100円・4年目では200円・5年目以降は300円が割引きされます。
キャッシュバックと割引きを入れて、10年間では646,080円になります。
マンションのところでもご説明しました、1年経過後は、いつ解約しても違約金が発生しません。
数年以内に引っ越す予定のある方にはオススメです。
ビッグローブ光
ビッグローブ光は、光コラボです。
月額料金は5,478円で、3年間に月に550円が割引きされます。
キャッシュバックと割引きを入れて、10年間では617,560円になります。
So-net光プラス
So-net光プラスは、光コラボです。
月額料金は6,138円で、ずっと変わりません。
キャッシュバックを入れて、10年間では650,160円になります。
ドコモ光
ドコモ光は、光コラボです。
プロバイダによって2タイプ料金がありますが、安いタイプAの月額料金は5,720円で、ずっと変わりません。
キャッシュバックは現金ではなくdポイントですが、現金換算して、10年間では646,600円になります。
NURO光
NURO光は、独自回線です。
対応エリアがフレッツ光と比較して少なく、注意が必要です。
月額料金は5,200円(3年契約の場合)で、ずっと変わりません。
キャッシュバックを入れて、10年間では535,000円になります。
auひかり
auひかりは、独自回線です。
こちらも、対応エリアはフレッツ光に比べて少なく、注意が必要です。
月額料金は5,610円(3年契約の場合)で、2年目は月額110円が割り引かれて、3年目以降では220円が割引きされます。。
キャッシュバックを入れて、10年間では613,400円になります。
フレッツ光
フレッツ光は、別途プロバイダ契約をする必要が有ります。
戸建て契約でも個人利用する場合、メリットは基本的にありません。
代理店契約でも個人の契約では、特典キャッシュバックは行われていない事が大半です。
光コラボで契約した方が、月額料金が安くなり、窓口が一本化出来ます。
長期利用で最も安くなる光回線は?
光回線の継続利用は長い傾向にあり、各種の割引きや特典の要素を加味して、10年間というスパンで最も安くなった光回線は、以下になります。
マンションの長期利用で最も安いのは?
(出典:OCN光申込サイト)
OCN光です。
安価なだけで無く、世界有数の技術力を持つ、NTTグループの情報中核企業であるNTTコミュニケーションズが運営しています。
戸建ての長期利用で最も安いのは?
(出典:NURO公式)
NURO光です。
現在の光回線の主流スピードは1Gbpsが主流ですが、「G-PON」技術により、普及タイプのNURO光G2Vでも、理論上は2倍である2Gbpsの速度が出ます。
何故?この結果になるか?
単純に長期間の支払費用だけで計算した結果は、期せずしてどちらも回線速度と技術力に定評がある人気の光回線サービスになりました。
技術力と資本力を備えていて、高品質な回線を提供出来る要素が備わっていて、広く知られるようになれば契約者数が多くなり、適切な回線設備増強の循環が出来れば、コストパフォーマンスが高くなり、ユーザーに安価に提供出来るため、ある意味当然の結果とも言えます。
ただ、通信費全体で考えた場合、光回線の料金単独だけではなく、スマホの料金も考える必要が有ります。
特に光回線の長期利用を考えた場合、スマホと組み合わせる事で受けられる「セット割」は、金額に大きな影響が出てきます。
それも含めて考えてみましょう。
光回線長期利用者のスマホプランは、「セット割」を考慮して選べばお得になる
光回線が自宅に有れば、自宅でのスマホ利用はWi-Fiを利用する事になり、通信会社の回線利用は外出時だけに限定されます。そのため、無制限・大容量プランの契約は、自宅にWi-Fi環境が有る場合には、多くのケースで必要としません。
2022年1月27日に株式会社MM総研は最新の「携帯電話の月額利用料金とサービス利用実態(2021年12月時点)」を公表しています。
(出典:MM総研)
Wi-Fi環境以外で通信会社を利用する1ヶ月の容量は、多くのスマホユーザーは3GB以下に集中していて、8割弱のユーザーは7GB程度で収まります。
小容量プランでキャリアの月額料金は割高であり、「セット割」を適用してもメリットの有る価格になりません。
この容量帯で魅力がある価格提示を行っているのは、「格安SIM」と「サブブランド」です。
具体的に、オススメのサービスを見ていきましょう。
セット割と豊富な特典で選ぶなら「@TCOMヒカリ」がオススメ!
(出典:@TCOMヒカリ申込サイト)
@TCOMヒカリでは、UQモバイルの「自宅セット割」、格安SIMであるLIBMO(リブモ)の「LIBMO×光セット割」が適用されます。
LIBMOとのセット割
(出典:LIBMO公式)
格安SIM「LIBMO」の月額料金と「セット割」は以下になります。
〇納得プラン | |||
データ容量 | 通常料金 | @T COMヒカリ 月額割引額 | 実質金額 |
3GBプラン | 980円 | 1回線 220円/月割引 | 760円 |
8GBプラン | 1,518円 | 1回線 220円/月割引 | 1,298円 |
20GBプラン | 1,991円 | 1回線 220円/月割引 | 1,771円 |
30GBプラン | 2,728円 | 1回線 220円/月割引 | 2,508円 |
220円の割引きは、最大家族5人で1,100円が割り引かれます。
たとえば、3GBプラン980円が、@TCOMヒカリと「セット割」を適用することで、月額760円になります。
マンションタイプの場合なら760円+4,180円=4,940円がトータルの通信費です。
UQモバイルのセット割
(出典:UQモバイル公式)
auのサブブランド「UQモバイル」の月額料金と「セット割」は以下になります。
通信容量/コース名 | 月額料金 | セット割 | 支払料金 |
3GB/S+5Gプラン | 1,628円 | 638円 | 990円 |
15GB/M+5Gプラン | 2,728円 | 638円 | 2,090円 |
25GB/L+5Gプラン | 3,828円 | 858円 | 2,970円 |
「セット割」の適用で、高品質のキャリア回線が、格安SIMと遜色無い価格で利用出来ます。
セット割と高い技術力の「OCN光」は長期利用に最適!
(出典:OCN光申込サイト)
格安SIM「OCNモバイルONE」が、「OCN光」と組み合わせて「セット割」が適用されます。
OCNモバイルONEのセット割
(出典:OCNモバイルONE公式)
1契約ごとに月額220円の割引きが受けられます。最大5契約月額1,100円まで「セット割」が受けられます。
「500MB/月コース」のみ「セット割」の対象外ですが、このプランのみ最大10分までの国内通話料金が全額割り引かれます。
通話料金は30秒で11円なので、通話料金が最大220円割引きになります。
セット割を適用した実質料金は以下の通りです。
通信容量/コース名 | 月額料金 | セット割 | 実質金額 |
500MB/月コース | 550円 | - | 550円 |
1GB/月コース | 770円 | 220円 | 550円 |
3GB/月コース | 990円 | 220円 | 770円 |
6GB/月コース | 1,200円 | 220円 | 980円 |
10GB/月コース | 1,600円 | 220円 | 1,380円 |
OCN光とセット割にする事で、月に3GBの契約なら月額990円-220円=770円でスマートフォンを利用出来ます。
マンションで家族3人利用した時の通信料トータル金額は、3,960円(OCN光)+2,310円(OCNモバイルONE 3GB)=6,270円 となり、長期利用に最適です。
高品質なキャリア回線の「ワイモバイル」と「ソフトバンク光」のセット利用もお得
(出典:ソフトバンク光申込サイト)
ソフトバンクでも割引きは受けられますが、同じ回線品質を割安に利用出来る「ワイモバイル」に乗り換えた方が、小容量プランでは大きなメリットが有ります。
ワイモバイルのセット割
(出典:ワイモバイル公式)
スマホ1台につき、1,188円のセット割が適用されて、格安SIM並の料金で利用出来ます。
通信容量/コース名 | 月額料金 | セット割 | 支払料金 |
3GB/Sプラン | 2,178円 | 1,188円 | 990円 |
15GB/Mプラン | 3,278円 | 1,188円 | 2,090円 |
25GB/Lプラン | 4,158円 | 1,188円 | 2,970円 |
キャリアプランを継続するよりも、長期利用の「セット割」適用で、は大きな金額を節約する事が出来ます。