待ちに待った新しい家。引っ越しをしたら家族みんなで、思いっきりスマホやタブレットでインターネットを使いたいのではないかと思います。しかし、光インターネット回線の場合は光ケーブルの工事を伴うので、約1~3ヵ月の時間を要するといわれます。
そこで今回は新築住宅にスムースに光インターネット回線を導入するための手続きなどを詳細に説明します。また、新築住宅にオススメの光インターネット回線を紹介し、そのインターネット回線に共通する「IPv6」・「IPoE接続」という技術について、簡単に説明します。
また、光インターネット回線の未整備地区などでも、高速でインターネットが接続できる無線回線を紹介します。
新築住宅で光インターネット回線を使えるようにするまでの流れ
建設中の住宅が完成したら、引っ越ししてすぐにインターネットを楽しみたいだろうと思います。しかし、一般的に光インターネット回線を導入しようとすると、約1ヵ月以上手続きに時間が必要です。ここで光インターネット回線を新築住宅にスムースに導入する手続きについて説明します。
新築先で使う光インターネット回線を決めて申し込む
引っ越し前後で同じ光インターネット回線を使う場合と、新築住宅で新しく光インターネット回線を申し込む場合・変更になる場合では、手続きが変わりますので、それぞれについて説明します。
光インターネット回線が変更にならない場合
現在契約されている光インターネット回線事業者に移転の手続きが必要になります。
新築住宅で新しく光インターネット回線を申し込む場合・変更になる場合
インターネット事業者が変更になる場合は、現在契約中のインターネット事業者と解約の手続きが必要になります。また、新築住宅では新たに光インターネット事業者に新規の申し込みが必要になります。
役所に新築届を提出する
住所表示が決まらないと、以降の手続きができません。住所表示を決めてもらうためには、建物等新築届を自治体に提出する必要があります。通常は自分で届け出をせず、ハウスメーカーが代理で申請することが多いようです。
しかし、引っ越し先で早く光インターネット回線を使いたいのであれば、それをハウスメーカーの責任者に伝え、早めに建物等新築届を提出してもらうようにしましょう。
開通日を決めて工事をしてもらう
手続きが順調に進めば、光インターネット事業者と開通日の打ち合わせをし、決定します。この開通日とは事業者の作業員が新築住宅に来て、インターネット回線が正常に接続できるか試験する日です。そして、インターネットが接続できたら、それを開通といいます。この開通日をもって、正式な契約となることが一般的です。
開通日を決める際に注意して欲しいことが何点かあります。まず、開通試験には通常契約者の立ち合いが必要になります。そして、もっとも注意して欲しいことは、電気が引き込まれて、使える状態になっているかです。
電気がないと、ONU(光回線終端装置)や無線LANルーターが動作しないので、開通試験ができません。
電気の引き込みは住宅建築の後半の内装工事にあわせて行われることが多いようです。電力会社への申し込みや住宅内の電気配線のこともあるため、ハウスメーカーの責任者と開通試験のできる日を調整しましょう。
新築でオススメの光インターネット回線
新築住宅で新しく光インターネット回線を申し込む時に、オススメの光インターネットを紹介します。
@TCOMヒカリ
(出典:@TCOMヒカリ申込サイト)
@TCOM(アットティーコム)の最大の特徴は、大手キャリア各社のセット割引に対応していることです。以下の組み合わせでスマートフォン料金と光インターネット回線の料金がトータルで安くなります。
・光インターネット回線(@TCOMヒカリ)+スマートフォン(格安SIM LIBMO)
・光インターネット回線(ドコモ光+@TCOM)+スマートフォン(ドコモ)
・光インターネット回線(@TCOMヒカリ)+スマートフォン(au)
・光インターネット回線(@T COM ver SoftBank 光)+スマートフォン(ソフトバンク)
・光インターネット回線(@TCOMヒカリ)+スマートフォン(UQモバイル)
(出典:LIBMO公式)
@TCOMヒカリは新規工事無料、月額料金が12ヶ月割引、キャッシュバックなどキャンペーン内容が充実しています。これらが適用され実質料金が安くなります。
また、@TCOMヒカリは回線品質のよさが特長です。固定通信の通信速度判定において、「RBB SPEAD AWARD」を5年連続で最優秀賞を受賞しています。次世代インターネット技術のIPoE方式のIPv6通信を採用しているので、スムーズなインターネットが楽しめます。

OCN光
(出典:OCN光申込サイト)
OCN光の特徴はマンションタイプの月額料金が安いことです。月額料金は3,960円になります。OCN光の新規申し込み特典は最大60,000円のキャッシュバックを実施。さらにWi-Fiルーターのプレゼントを選ぶこともできます。

そして、光インターネット回線やWi-Fiルーターは、次世代インターネット技術のIPoE方式のIPv6通信に対応しています。
OCN光はNTTドコモのエコノミーMVNOという位置づけの格安スマホ「OCNモバイルONE」とのセット割に対応しています。光回線とスマホの料金をトータルで抑えることが可能です。
(出典:OCNモバイルONE公式)
ソフトバンク光
(出典:ソフトバンク光申込サイト)
ソフトバンク光はキャンペーンが多くあります。とくに他社インターネット回線からの乗り換えキャンペーンが充実。また、ワイモバイルとのセット割「おうち割光セット」を適用すると、トータルで通信費を削減できます。
また、光インターネットの申し込みをしても、実際の開通に数か月の期間を要する場合があります。ソフトバンク光であれば、光インターネットが開通するまでの間、無料でWi-Fiルーターをレンタルできることは、うれしいポイントです。

IPV6対応の高速光コラボレーション回線
紹介しました「@TCOMヒカリ」「OCN光」「ソフトバンク光」はNTTの光ケーブルを利用した光コラボレーションです。それぞれ独自の接続方法で高速化しています。そして、次世代インターネット技術のIPv6に対応しています。
各社の接続方法は以下の通りです。
・@TCOMヒカリ:IPv6インターネット接続(IPoE)
・OCN光:IP4 over IP6(IPoE)
・ソフトバンク光:IPv6高速ハイブリッド IPv6 IPoE+IPv4
従来のフレッツ光などのインターネット接続は「PPPoE」という接続方式でインターネットに接続していました。この通信はIPv4で使われてきましたが、夜間など通信が混雑する時間帯は通信を遅いと感じることがありました。
これに対してIPv6で使われる「IPoE」と呼ばれる新しい接続は、通信が混雑しにくい設備後世になっています。また、PPPoEの混雑の影響をIPoEは受けにくく、快適な通信が利用可能です。
「IPv4 over IPv6」に対応していれば、IPv4・IPv6のWebサイトにつなぐ時もIPoEで接続するので、快適な通信が楽しめます。この次世代インターネット技術に対応していることが、「@TCOMヒカリ」「OCN光」「ソフトバンク光」をオススメする理由のひとつです。
光回線が提供されていないエリアなどの場合
光インターネット回線は光ケーブルの整備を伴います。そのため。サービスが提供されていないエリアもあります。また、サービスエリア内であっても工事ができない場合や、工事に長い期間を要する場合があるのです。
このような場合は、光インターネット回線ではなく、無線インターネット回線を使う方法があります。
オススメの無線インターネット回線
住宅の無線インターネット回線は、ポケットWi-Fiなどデータ容量の制限があるものは使い勝手がよくありません。データ容量無制限の無線インターネット回線を導入すれば、家族のスマートフォンの通信もWi-Fiで節約できます。
無線インターネットとしてオススメの回線を紹介します。
ソフトバンクエアー
ソフトバンクエアーはデータ容量制限なしで使い放題。最大通信速度962Mbpsと高速通信です。さらに、設置もコンセントに電源を接続するだけで簡単です。また、無線なので接続に不安がある人も、エリアや通信品質に問題があれば8日以内無料でキャンセルできるとのことなので、安心できますね。

ソフトバンクやワイモバイルのスマートフォンを使っている人はさらにお得です。スマートフォンの料金が毎月最大1,188円割引になります。
(出典:ワイモバイル公式サイト)
早めに手続きすることが大切
新築住宅に光インターネット回線を開通させるまでに、数カ月かかることもあります。手続きはできるだけ早めに進めていくことがポイントです。また、ほとんどの光インターネットはNTTの光ケーブルを利用しているので、提供されるエリアに差はありません。
今回紹介した光インターネット3社は、トータルの通信コストを削減できるメリットがあります。また、次世代インターネット規格IPv6通信に対応している光インターネット回線です。
すべての場所で光インターネット回線が使えればいいのですが、エリア外やエリア内であっても工事ができない場所もあります。そのような場合はソフトバンクエアーがオススメです。最大通信速度962Mbpsの高速通信であれば、インターネットが遅いと感じることも少ないと思います。
建物等新築届を提出して、住所表示が確定した時点から光インターネットのサービスエリアかそうでないかも早めにわかると思います。新築住宅へインターネット環境を導入するのは早めの手続きがポイントですね。