毎月の固定費の中でも、大きな割合を占めるのが「通信費」です。
特にドコモ光を利用している方の多くは、スマホもドコモで揃えているケースが一般的ですが、「もっと安くならないか」と感じている方も多いのではないでしょうか。
実は、ドコモ光の品質(通信速度や安定性)を維持したまま、あるいは同等以上の環境を保ちながら、支払額だけを大幅に減らす方法は複数存在します。
本記事では、総務省の最新データをもとにした家計の現状を整理しつつ、ドコモ光のプラン見直しから、他社への「まるごと乗り換え」による劇的な節約術までを詳しく解説します。
日本の通信費の現状とドコモ光の料金設定
家計を圧迫する大きな要因となっている通信費ですが、まずは客観的な統計データから、私たちが平均してどの程度の金額を支払っているのかを確認しましょう。現状を知ることで、ドコモ光の料金が高いのか、それとも適正なのかを判断する基準が見えてきます。
総務省データから見るスマホ・光回線料金の平均
現代の生活において、スマホと光回線の料金は避けて通れない固定費となっています。総務省が公表している「家計調査」の結果を見ると、その負担の大きさが浮き彫りになります。
最新(2025年7〜9月期)の統計データによると、二人以上の世帯における1ヶ月あたりの「通信料」の支出は平均して14,404円でした。この金額にはスマートフォンの利用料と自宅の固定回線代が含まれていますが、10年前と比較してもその負担額は増加傾向にあります。
特に、ドコモなどの大手キャリアを家族全員で契約し、さらに自宅でドコモ光を利用している場合、この平均額を大きく上回るケースも少なくありません。
家計の節約を考える上で、通信費の見直しは最も即効性があり、かつ削減幅が大きい項目といえます。
ドコモ光の基本料金とセット割の仕組み
ドコモ光の月額料金は、住居形態によって決まっており、多くのユーザーが一定の金額を支払い続けています。
ドコモ光を契約する最大のメリットは、スマホ代が安くなる「ドコモ光セット割」にあります。スマホ1回線につき最大1,100円が割引かれるため、一見すると非常にお得に感じられます。
しかし、近年普及している格安SIMやサブブランドの料金と比較すると、セット割を適用した後のドコモの料金よりも、格安SIMの基本料金の方が圧倒的に安いのが実情です。そのため、セット割があるからという理由だけでドコモ光を使い続けることは、必ずしも最善の節約策とは言えなくなっているのです。
ドコモ光を契約したまま月額料金を安くする方法
「回線の工事や乗り換え手続きは面倒だけれど、今の料金を少しでも下げたい」という方も多いはずです。ドコモ光の契約を維持したままでも、内部の設定やプランを精査することで、月々の支払額を確実に減らすことが可能です。
方法①:不要なオプション契約を解約する
ドコモ光を安くするための第一歩は、現在支払っている料金の内訳を正確に把握し、使っていないサービスにお金を払わないことです。
契約時に「数ヶ月無料だから」と勧められて加入したオプションが、そのまま課金され続けているケースが非常に多く見受けられます。例えば、遠隔サポートやセキュリティサービス、ひかり電話、ビデオサービスなど、月額数百円から千円程度のオプションが重なると、年間で数万円の無駄が生じます。
ドコモのマイページ(My docomo)から契約内容を確認して、1ヶ月以上利用していないオプションは即座に解約しましょう。回線の品質を一切落とさずに、翌月から請求額を下げることができます。
方法②:プロバイダを変更して月額料金を抑える
ドコモ光には複数のプロバイダが存在しますが、実は選ぶプロバイダによって月額料金が異なります。
ドコモ光は主に「タイプA」と「タイプB」の2つの料金体系に分かれています。タイプBのプロバイダを選択している場合、タイプAに比べて月額料金が高く設定されています。
| タイプA・C | タイプB | |
|
戸建て |
5,720円 |
5,940円 |
| マンション | 4,400円 |
4,620円 |
※すべて2年契約の税込み価格
※タイプAとBは選べるプロバイダが異なる
※タイプCはケーブルテレビ設備を利用した地域限定プラン
サービス内容や通信速度に決定的な差はないため、現在タイプBを利用している方はタイプAのプロバイダへ変更することをおすすめします。
プロバイダ変更には事務手数料が発生する場合がありますが、毎月220円の差額は数年単位で見ると大きな節約になります。まずは自分のプロバイダがどちらのタイプか、請求書を確認してみましょう。
方法③:乗り換えのタイミングと「解約金」を逆手に取る
ドコモ光を安くするために乗り換えを検討する際、多くの人が足止めを食らうのが「解約違約金」や「工事費の残債」というハードルです。しかし、乗り換え先が実施している「還元施策」を活用することで、通信費削減を成功させることができます。
具体的には、多くの光コラボ事業者や独自回線キャリアが実施している「他社解約金負担キャンペーン」や「高額キャッシュバック」を狙います。
例えば、ドコモ光からソフトバンク光やGMOとくとくBB光などへ乗り換える際、ドコモ側に支払う違約金(戸建てで約5,000円前後など)を、新しい回線業者が全額キャッシュバックで補填してくれる仕組みが一般的になっています。
さらに、新規工事費の残債がある場合も、その相当額を還元してくれる窓口を選べば、実質的な負担金は0円でより安い月額料金の環境へ移行できるのです。
スマホと光回線をセットで「まるごと乗り換え」て安くする
ドコモ光の料金を最も劇的に安くする方法は、スマホの通信会社と一緒に光回線も乗り換えてしまう「まるごと乗り換え」です。ドコモ光は「光コラボレーション(光コラボ)」という仕組みを利用しているため、他の光コラボ事業者へは工事不要で簡単に切り替えることができます。
ここでは、通信費の総額を最小限に抑えられる、おすすめのセット割を3つ紹介します。
IIJmioひかり × IIJmio
(出典:IIJmioひかり申し込みサイト)
格安SIMの先駆け的存在であるIIJmioは、光回線とのセット利用で非常に高いコストパフォーマンスを発揮します。
IIJmioひかりとスマホのIIJmioをセットで利用すると、「mio割」が適用されて光回線の月額料金が毎月660円(税込)永続的に割引されます。
もともとのスマホ料金が数ギガ単位で1,000円を切る低価格設定であるため、ドコモから家族全員で乗り換えた場合、世帯全体の通信費が半額以下になることも珍しくありません。月々の出費を極限まで削りたいと考えている方にとって、最も有力な選択肢の一つと言えるでしょう。
おすすめポイント
✅「mio割」で光回線が毎月660円の割引
✅IIJmioひかりの基本料金が最大6ヶ月間割引
✅光回線の開通工事費用28,600円が実質無料
@TCOMヒカリ × LIBMO
(出典:@TCOMヒカリ申し込みサイト)
TOKAIグループが提供する「@TCOM(アットティーコム)ヒカリ」と格安SIM「LIBMO(リブモ)」の組み合わせも節約の有力な選択肢です。
LIBMOユーザーが@TCOMヒカリを併用すると、「LIBMO×光セット割」が適用されます。スマホ1回線につき毎月220円(税込)が割引かれ、最大5回線まで対象となるため、家族での利用にも適しています。
@TCOMヒカリはシンプルな料金形態が特徴であり、正規代理店から新規で申し込むと最大55,000円のキャッシュバックがあります。
おすすめポイント
✅「LIMBO×光セット割」により、スマホ代が毎月220円割引
✅光回線の新規工事費22,000円分が実質無料
✅正規代理店からの新規申し込みで最大55,000円のキャッシュバック

NURO光 × NUROモバイル
(出典:NURO光申し込みサイト)
通信速度も料金の安さにもこだわりたい人には、NURO光とNUROモバイルの組み合わせがおすすめです。「NURO 光会員モバイル割」が適用されて、「スマホ代が3年間、毎月最大491円(税込)の割引(最大5回線)」「契約事務手数料が半額」になります。
NUROモバイルは、ソニーグループが提供する格安SIMで、数あるサービスの中でも月額料金が業界最安クラスに設定されているのが最大の特徴です。

NURO光はドコモ光とは異なる独自の回線網を使用しているため、圧倒的な通信速度・安定性があります。正規代理店からの新規申し込みで、最大85,000円のキャッシュバックがあることも大きな魅力です。
おすすめポイント
✅セット割の適用で、スマホ代が3年間割引・契約事務手数料が半額
✅最大85,000円のキャッシュバック
✅新規工事費が実質無料(戸建て約49,500円、マンション約44,000円)

他キャリアに乗り換えて高品質な通信を維持する
「格安SIMだとお昼の時間帯に遅くなるのが心配」という方には、大手キャリアのサブブランドを活用した乗り換えが解決策となります。ドコモと同等の通信品質を維持しながら、ドコモ光よりも確実に安くすることが可能です。
ビッグローブ光 × UQモバイル
(出典:ビッグローブ光申し込みサイト)
KDDIグループが運営する「ビッグローブ光」と、auのサブブランドである「UQモバイル」の組み合わせは、バランスの良さで非常に人気があります。UQモバイルは自社の回線を使用しているため、混雑する時間帯でも通信が安定しているのが大きな強みです。
ビッグローブ光とセットで利用し「自宅セット割」を適用すれば、UQモバイルの月額料金が1回線あたり最大1,100円(税込、最大10回線まで)割引されます。
また、正規代理店からビッグローブ光を新規で契約すると、最大97,000円のキャッシュバックが受け取れる点も魅力です。
おすすめポイント
✅「自宅セット割」の適用で、スマホ代が毎月最大1,100円の割引
✅新規工事費の最大28,600円が実質無料
✅正規代理店からの新規申し込みで最大97,000円のキャッシュバック

他の主要なセット割と乗り換えのポイント
ドコモ光からの乗り換え先は、前述したプラン以外にも有力な選択肢があります。ご自身のライフスタイルや家族の契約状況に合わせて、最適な窓口を選ぶことが大切です。
ソフトバンク光 × ワイモバイル
(出典:ソフトバンク光申し込みサイト)
ソフトバンク光とワイモバイルの組み合わせは、家族にワイモバイルユーザーが多い場合に絶大な効果を発揮します。「おうち割 光セット(A)」を適用することで、ワイモバイルの月額料金が1回線あたり最大1,188円(税込)割引されます。
ドコモ光のセット割よりも1回線あたりの割引額が高くなるケースが多いため、家族全体の通信費を下げたい場合には検討してみましょう。

格安SIM単体での検討(mineoなど)
(出典:mineo申し込みサイト)
特定の光回線とのセット割に縛られたくない場合は、独自のサービスを展開する「mineo(マイネオ)」のような格安SIMを選ぶのも一つの手段です。
mineoには「パケット放題 Plus」のように、最大1.5Mbpsの速度でデータ通信が使い放題になるユニークなオプションがあります。セット割がなくてもスマホ代を月額2,000円以下に抑えることができます。
この場合、光回線はセット割を前提とせず、「GMOとくとくBB光」のように、最初から月額料金が業界最安水準に設定されている回線を自由に選ぶことで、トータルコストを最小化できます。

自分にぴったりの通信費削減プランを選ぼう
ドコモ光を安くする方法は、現在の契約内容を見直す小さな一歩から、スマホを含めた環境を刷新する大きな改革まで、多くの選択肢が存在します。
まずは、ご自身のスマホの月間データ利用量と、現在支払っているオプション料金を正確に把握することから始めてください。1〜2人暮らしで月額料金の安さを追求するなら「IIJmio」や「NUROモバイル」への乗り換えが最も効果的です。
一方で、通信の安定性や家族割の恩恵を維持したいのであれば、「UQモバイル」や「ワイモバイル」へのセット乗り換えが賢い選択となります。
「ドコモ光だからドコモのスマホを使わなければならない」という固定観念を捨てることが、家計を劇的に改善できます。












