一昔前は高校生になったら、というスタイルが多かったスマホや携帯電話を持つ年齢が下がり、中学生になった事を切っ掛けに持たせる親御さんが増えて、小学生でも持っている子供が増えています。
この世代の子供達が使っているスマホの料金支払いは、ほぼ親が支払っているのですが、どこかの区切りを持って、子供自身で支払う様に親が言い渡すのは自然の流れです。
その時期は色々な事情によって様々ですが、自由にアルバイトができる様になる大学や専門学校進学を期にする場合や、社会人になったタイミングが多いようです。
それまでは料金については全く気にせず、使う事にだけ情熱を注いでいても、現実的に自分で支払う事態に直面すれば、シビアに乗り換えの比較検討をするのが、今のいわゆるZ世代と呼ばれる世代のリアルです。
普段は顔を合わせる機会が少ない甥っ子や姪っ子が、「おっちゃん、久しぶり~!」と連絡をしてくるのは例外無くその件についての相談で、自分で支払わなくてはならなくなったスマホ代を、何とか安く済ませる方法は無いか?という内容です。
そんな時にまず聞くのは、現在利用している通信会社のプラン内容と、住んでいる部屋でWi-Fiが利用できる環境にあるか?です。
支払料金に頭を痛めて連絡をしてくるくらいだから当然ですが、ほぼ例外なく現在利用しているのは「大手キャリア」の無制限・大容量プランです。
大手キャリアを利用しているユーザーが、支払料金を下げるという事なら簡単です。
使っているスマホプランを「格安SIM」に乗り換えれば、多くの場合で劇的に支払い費用が下がります。
インターネットを行い、通話をするというスマホ本来の使い方は同じなのに、劇的に料金が下がると言う話だけ聞けば、ちょっと胡散臭いと勘ぐる方は少なく無いですし、大手キャリアの利用者が圧倒的に多い現状もその証左でしょう。
「大手キャリア」と「格安SIM」は何が違うのか?スマホの回線速度や繋がりやすさ等も含めて、徹底解説します。
「大手キャリア」とは?
何気に使っている事がある「大手キャリア」という言葉ですが、その定義から考えてみましょう。
キャリアって何?
キャリアとは「carrier」の事で、和訳すれば「運ぶ」という意味合いがあり、データや音声を運ぶ企業として、通信事業者を指す言葉として使われます。
広義の意味では通信事業者の事は全てキャリアになりますが、一般的に使われているキャリアの意味としては、国(総務省)から電波利用の認可を受けて、自社で通信回線を敷設運営管理していて、自前のアンテナ基地局などの設備を含めて持っている企業にのみがキャリアと呼ばれています。
自前で回線や基地局を持って運営しているキャリアは、MNOと呼ばれる事もあります。
MNOとは?
MNOは「Mobile Network Operator」の頭文字をとった呼び方で、和訳すれば「移動体通信事業者」であり、キャリアと基本的には同義語という理解で問題ありません。
総務省から認可されている周波数帯
認可を受けている周波数帯は、キャリアごとに異なっています。
総務省から認可を受けて営業ができるのは、決められた周波数帯においてのみに限定されます。
4Gの周波数帯
従来から利用している4G LTEの電波で、認可されている各社の状況は以下の通りです。
バンド | 周波数帯 | 使用するキャリア |
1 | 2GHz帯 | docomo・au・SoftBank |
3 | 1.7GHz帯 | docomo・au・SoftBank・楽天モバイル |
8 | 900MHz帯 | SoftBank |
11 | 1.5GHz帯 | au・SoftBank |
18 | 800MHz帯 | au |
19 | 800MHz帯 | docomo |
21 | 1.5GHz帯 | docomo |
26 | 800MHz帯 | au |
28 | 700MHz帯 | アジア太平洋共通バンド(docomo・au・SoftBank) |
41 | 2.5GHz帯 | Wireless City Planning・UQ コミュニケーションズ |
42 | 3.5GHz帯 | docomo・au・SoftBank |
認可を受けて自社で回線やアンテナ基地局などの設備を持っているこれらの企業は、MNOとして明確に定義ができますが、キャリアには明確な定義が無いと言えます。
バンド41にある「UQ コミュニケーションズ」は、一般的に知名度が高いUQモバイルとは異なり、データ通信を行うWiMAX系の周波数帯です。
何よりUQモバイルはauを運営するKDDIのブランドの一つなので、使っている周波数帯はauと全く同じです。
同じ周波数帯にある「Wireless City Planning」はソフトバンク系の会社で、ソフトバンクエアーなどが使う周波数帯を主に運営しています。
これらはMNOではありますが、キャリアとは一般的に呼ばれていません。
5Gの周波数帯
通信事業者は過去に合併や吸収などの資本移動も多く、時代に応じて戦略が変わる事もある事で、4Gの周波数帯は解りにくくなっている側面もありますが、新世代の5Gの認可割り当てに関しては、現状に合わせてスッキリと解りやすくなっています。
5Gは2つの周波数帯「sub6」と「ミリ波」の大きく2タイプがあり、「sub6」は周波数が低い帯域幅で「ミリ波」は高い帯域幅になっています。
「sub6」
バンド | 周波数 | 使用するキャリア |
n77 | 3.7~3.8GHz | au |
n77 | 3.8~3.9GHz | 楽天モバイル |
n77 | 3.9~4.0GHz | SoftBank |
n77 | 4.0~4.1GHz | au |
n78 | 3.3~3.8GHz | docomo(3.6~3.7GHz)・au |
n79 | 4.5~4.6GHz | docomo |
「ミリ波」
バンド | 周波数 | 使用するキャリア |
n257 | 27.00GHz~27.40GHz | 楽天モバイル |
n257 | 27.40GHz~27.80GHz | docomo |
n257 | 27.80GHz~28.20GHz | au |
n257 | 29.10GHz~29.50GHz | SoftBank |
5Gの周波数帯では、認可を受けたMNO=キャリアの構図が明快になっています。
現在の「キャリア」の使い方認識としては、電話通話が可能なプランを持つMNOという考え方が、最も適切だと思われます。
そのため、キャリアを具体的に挙げれば、「ドコモ」「au」「ソフトバンク」「楽天モバイル」の4社ということになります。
3大キャリア=大手キャリア?
キャリアの定義以上に、大手キャリアの定義には明確なものはありません。
MNOを認可運営するのは並大抵の資本力や資金力では補えず、キャリア4社はどれも日本を代表するような大手企業です。
その意味では大手キャリアという言葉の中身は、4社全てでも問題無いとも思いますが、現状では4大キャリアという言葉は聞いたことが無く、「3大キャリア」という言葉が一般的には使われています。
これは、長期間に渡ってドコモ・au・ソフトバンクの3社が、概ね横並びの価格やプラン内容で日本の携帯スマホマーケットを寡占してきた事にあります。
そのため、大手キャリアは3大キャリアと同義語として扱われている事が一般的であり、大手キャリアとは、「ドコモ」「au」「ソフトバンク」の3社を指しています。
大手キャリアの展開プラン
大手キャリア3社が展開するプラン内容について、簡単に見ていきましょう。
ドコモ
1992年にサービスをスタートした老舗で、NTTの携帯電話部門から分離しました。
外部との資本関係は無く吸収合併も行わず、独立独歩を貫く姿勢は変わりません。
メインプラン
・5Gギガホプレミアプラン
容量無制限 月額7,315円
ギガホプレミアプラン
容量60GB/月 月額7,205円
ドコモのメインプランは利用するスマホが5Gの対応如何によって、2つのプランに分かれています。
家族3人以上で、スマホ1台につき1,100円の「家族割」が適用されます。
ドコモ光・home 5Gを併せて利用する場合は、別途1,100円の「セット割」が適用されます。
ギガライトプラン
1GBから7GBの従量制 月額3,465円から6,765円
小容量プランは利用するデータ量によって支払料金が変わる、従量制プランになっています。
家族3人以上で、スマホ1台につき1,100円の「家族割」が適用されるのはギガホプレミアプランと同様です。
ドコモ光を併せて利用する場合は、5GB以上で1,100円・3GB以上では550円の「セット割」が適用されますが、1GB未満の場合は適用無しです。
オンライン専用プラン
※ahamoでは、⼀部ご利⽤できないサービスがあります。
※ahamoはお申込みからサポートまで、オンラインにて受付するプランで
す。
ahamo
20GB 月額2,970円 国内通話5分かけ放題込
※機種代⾦別途
※5分超過後は、22円/30秒の通話料がかかります。「SMS」、他社接続サービスなどへの発信は、別
途料⾦ がかかります。
ドコモショップでは契約やトラブル対応を原則受け付けない(有料では一部可)、オンライン専用プランを発表したのはahamoが最も早く、他社も含めてオンライン専用プランの基礎を構築したと言えます。
メインプランではカバーできていなかった、中容量帯が安価に利用できます。
ahamoでは、家族割りやセット割などの割引制度は一切利用できません。
サブブランド
自社から価格が理由で乗り換えを考えるユーザーに対して、安価なサブブランドの展開で留め置くのがトレンドになっていますが、ドコモではサブブランドを現状設けていません。
au
auは2000年にIDO(日本移動通信)とDDIセルラーグループ(各地域のDDIセルラー系会社)が一本化してできあがったブランドで、2005年にはツーカーも合併しています。
メインプラン
使い放題MAXプラン
容量無制限 月額7,238円
家族3人以上で、スマホ1台につき1,100円の「家族割」が適用されます。
auひかりなどの指定されたインターネット回線と併せて利用する場合は、別途1,100円の「セット割」が適用されます。(固定電話の光電話の申込みが必要)
スマホミニプラン
1GBから4GBの従量制 月額3,465円から6,215円
小容量プランは利用するデータ量によって支払料金が変わる、従量制プランになっています。
家族3人以上で、スマホ1台につき550円の「家族割」が適用されます。
auひかりなどの指定されたインターネット回線を併せて利用する場合は、550円の「セット割」が適用されます。
オンライン専用プラン
povo
スタート時には他社と同様の20GBのデータ容量でスタートしましたが、現在はpovo2.0へと変化を遂げていて、他のオンライン専用プランだけでなく既存のプランの概念とは大きく異なる、基本料0円でデータ利用が必要な時だけトッピングする斬新さがあります。
一例として20GBが30日間利用できるトッピングは、2,700円で用意されています。
従来のプランに比べてトッピングをする手間はありますが、合理的に利用ができて、メインプランではカバーできていなかった中容量帯が安価に利用できます。
auショップが利用できないデメリットがあり、家族割りやセット割などの割引制度は一切利用ができません。
サブブランド
UQモバイル
全国に展開するau/UQモバイルのショップが利用できます。
UQモバイルは3つのプランを展開しています。
トクトクプラン
月に15GBまで 月額3,465円
auひかりなどの指定されたインターネット回線を併せて利用する場合は、1,100円の「セット割」が適用されます。
月に1GB以下の利用の場合は、別途1,188円が割引きされます。
コミコミプラン
20GB 月額3,278円(10分までの国内通話かけ放題込)
povoがpovo2.0へ変わった事により、従来のオンライン専用プランがKDDIグループに無くなった事を補充するためのプランだと言えます。
そのため、サブブランドでありながら、このプランのみ各種割引制度の適用はありません。
ミニミニプラン
4GB 月額2,365円
auひかりなどの指定されたインターネット回線を併せて利用する場合は、1,100円の「セット割」が適用されます。
ソフトバンク
エリアごとのデジタルホングループだったのが、1999年にJ-フォンとして一つになり、2003年に英国系通信会社のVodafoneが買収を行い、2006年の撤退に伴ってソフトバンクが買収を行いソフトバンクモバイルが誕生しました。
2015年にはソフトバンクモバイルからソフトバンクに名称が変更されています。
メインプラン
メリハリ無制限プラン
容量無制限 月額7,238円
家族3人以上で、スマホ1台につき1,210円の「家族割」が適用されます。
ソフトバンク光・ソフトバンクエアーと併せて利用する場合は、1,100円の「セット割」が適用されます。
ミニフィットプラン+
1GBから3GBの従量制 月額3,278円から5,478円
小容量プランは利用するデータ量によって支払料金が変わる、従量制プランになっています。
「家族割」は、このプランでは適用がありません。
ソフトバンク光・ソフトバンクエアーと併せて利用する場合は、1,100円の「セット割」が適用されます。
オンライン専用プラン
LINEMO
20GB 月額2,728円
3GB 月額990円
他社のオンライン専用プランと同様に、全国のソフトバンクショップは利用ができません。
メインプランではカバーできていなかった中容量帯だけでなく、スタートしたときには無かった小容量プランも安価に利用できるようになっています。
LINEMOでは、家族割りやセット割などの割引制度は一切利用できません。
サブブランド
ワイモバイル
全国に展開する、ソフトバンク/Y!mobileショップが利用できます。
ワイモバイルのプランは容量によって分かれていて、割引制度があります。
「家族割」は2台目から1台につき1,188円が割り引かれますが、1台目の割引きはありません。
ソフトバンク光・ソフトバンクエアーと併せて利用する場合は、1台目のスマホから1台あたり1,188円の「セット割」が適用されます。
2つの割引きは併用できません。
割引きを適用したプランと料金は、以下の通りです。
通信容量/コース名 | 月額料金 | セット割 | 支払料金 |
3GB/Sプラン | 2,178円 | 1,188円 | 990円 |
15GB/Mプラン | 3,278円 | 1,188円 | 2,090円 |
25GB/Lプラン | 4,158円 | 1,188円 | 2,970円 |
「格安SIM」とは?
ここまで見てきた、メインプラン・オンライン専用プラン・サブブランドは全て3大キャリアが提供しているもので、全てMNOの範疇にあり、比較的安価に提供されているサブブランドなども格安SIMとは言いません。
格安SIMの定義とは?
提供している価格の安さには関係無く、格安SIMと呼べるのは自社で通信回線やアンテナ基地局などの設備を持たずに、キャリアから回線の一部を借り受けて運営しているサービスの事を指します。
キャリアがMNOと呼ばれるのに対して、格安SIMはMVNOと呼ばれます。
MVNOとは?
MVNOは、「Mobile Virtual Network Operator」の頭文字をとった呼び方です。
MNOとの違いは、VのVirtualが入っているだけで「仮想」の意味です。
和訳すれば、仮想移動体通信事業者ということになります。
何が仮想かと言えば、通信サービスを行っていても自社で持つ通信設備は無いため、仮想の通信設備という意味合いです。
総務省の定義では、「MNOの提供する移動通信サービスを利用して、又はMNOと接続して、移動通信サービスを提供する電気通信事業者であって、当該移動通信サービスに係る無線局(基地局)を自ら開設しておらず、かつ、運用をしていない者」になっています。
MVNO=格安SIMという認識でOKです。
格安SIMは何社から提供されている?
総務省の認可をとって、回線などの設備に莫大な資本投下を行う必要があるキャリア事業とは異なり、格安SIMは比較的参入が容易になっています。
格安SIMを運営するためには、キャリアから回線の一部を借りる交渉を行い、適切に管理運営していくのにはノウハウも技術力も本来必要ですが、MVNOの中には自社で格安SIMを運営するだけでなく、他社にサービスを提供するMVNE(Mobile Virtual Network Enabler 仮想移動体サービス提供者)の機能を行っている企業もあり、ノウハウが無くてもMVNEに依頼してMVNOをスタートする事ができます。
令和5年の総務省発表の「通信市場の動向について」の中で、MVNO事業者数は1,732社がある事が記述されています。
ただし、この統計数の中にはMVNEから供給を受けている、契約者3万に満たないものは含まれていないため、実数がもっと多いのは間違いありません。
格安SIMの特徴は?
割安な月額料金
格安SIMは自社でする設備投資が大幅に抑えられるため、安価な費用でサービスを提供している事が大きな特徴で、「格安」の名称が付くのもここから来ています。
安価にするためには、経費をかけないで運営する必要があるため、CMなどの広告宣伝費は限られるため一般的な露出は少なく、一部の例外を除いては実店舗の展開も殆ど行われていません。
小容量プランに強い
プランのデータ量に関しては、10GBまで程度の小容量プランに特化した格安SIMが多く、割安感も小容量プランで最も出ます。
無制限利用のプランは基本的に無く、大容量のプランでは割高になっていきます。
利用者が多い3GB程度のプランでは、概ね月額1,000円前後で提供されています。
たとえば、格安SIMのLIBMOでは3GBプランが月額980円で提供されています。
回線速度は?
回線の一部しか利用ができない格安SIMは、全部を利用する大手キャリアに比較すれば、回線速度は遅くなる傾向にあります。
繋がりやすさは?
前述の周波数帯(利用する電波)は格安SIMでも制限が無く、大手キャリアと同じ周波数帯が利用出来る為、対応しているスマートフォンを利用すれば繋がりやすさに差違は生じません。
たとえば、ドコモ回線を使っている格安SIMで繋がらない場所は、キャリアのドコモでも繋がりませんし、ドコモで繋がる場所なら格安SIMでドコモ回線を利用しているサービスも繋がります。
「大手キャリア」と「格安SIM」の違い
元々の格安SIM誕生の経緯として、大手キャリアが現在も続いている無制限・大容量プラン中心の戦略に対して、手薄になっている小中容量プランを安価に供給するという立ち位置にありました。
しかし、特にここ数年で劇的に状況が変わっています。
大容量プランと小容量プランの2つしか用意していなかった大手キャリアが、政府の要請に応える形で中容量プランを安価に提供するオンライン専用プランの登場や、別会社だった系列のMVNOを自社資本にしてサブブランドにして、メインプランよりも小容量を中心に安価に提供するなど、格安SIMへの流出を避ける政策もあって、結果として以前はハッキリしていた、大手キャリアと格安SIMの立ち位置が混在する事態になっています。
大手キャリアと格安SIM「シェア」の違いは?
前述の総務省発表の「通信市場の動向について」では、事業者別シェアについても言及しています。
移動系通信の契約数における事業者別シェアは、大手キャリア3社が、ドコモ 36.1%・KDDI 27%・ソフトバンク 20.9%で、キャリアの楽天モバイルは2.2%になっています。
大手キャリアで全体の84%を占めていて、楽天モバイルのキャリアを入れれば86.2%がMNOのシェアという事になります。
それに対して格安SIMは、残りの13.8%がシェアという事になります。
大手キャリアと格安SIM「回線速度」の違いは?
実際に利用ができる回線速度は、前述のように大手キャリアに優位性がある傾向にあります。
では、どれくらいの違いがあるか?については、キャリアでも格安SIMでも各社で実際の利用できる回線速度は異なっていますし、利用者が使用する場所や利用するスマホのスペックなどでも大きく異なってきます。
傾向を知るためには、実際の回線利用者が回線速度を計測している数値が公表されている、みんなのネット回線速度が参考になります。
大手キャリアと格安SIMの、直近3ヵ月の平均値を比較してみましょう。
回線 | 下り | 上り |
携帯キャリア | 85.5Mbps | 19.0Mbps |
格安SIM | 55.2Mbps | 11.2Mbps |
(出典:みんなのネット回線速度)
この数値を見れば、思ったよりも大きな差が無い事が解ります。
もちろん、格安SIMの回線速度で一般的なインターネット利用に大きな支障は無く、快適に利用ができると考えられます。
混み合う時間帯ではもっと差が付く事も
先に述べた様に、格安SIMでは回線の全部ではなく一部を間借りしています。
高速道路でイメージするなら、こんな感じです。
一部の車線利用に制限がされている格安SIMでも、契約者数に応じて適正に車線数が確保されていれば走行に大きな問題は無く、大手キャリアとの差はそれほど大きくなりません。
しかし、台数が混み合ってくると、快適に走行できる環境に差が生じてきます。
同じ時間帯に数多いユーザーが接続するお昼休みなどでは、格安SIMでは快適走行に大きな差が大手キャリアとの間で起きる傾向にあります。
お昼休みの時間帯が過ぎれば以前の快適な状態に戻るため、一日を通して見れば大きな支障にはならず、ピーク時に併せて車線数を増やすのは限り無く大手キャリアに近くなるため、格安SIMのメリットである安価に提供する事が困難になります。
大手キャリアと格安SIM「通話・かけ放題」の違いは?
逆に電話通話料に関しては、以前の格安SIMの苦手分野でした。
大手キャリアでは用意されている、「かけ放題」のオプションが格安SIMには存在しない事が一般的で、電話通話がスマホ利用の主体になっているユーザーは、選択肢が大手キャリアに限られる時代が長く続いていました。
しかし、この分野に関しては国の指導もあって、現在では格安SIMでも「かけ放題」のオプションが用意されている事が多くなり、かけ放題を組み込んだプランも登場しています。
また、以前は大手キャリアとの差別化のために、格安SIMでは電話番号の頭にプレフィックス番号という特定の番号を入れて電話をすることで、大手キャリアよりも安い通話料金が提示されていましたが、現在ではプレフィックス無しでも安価な通話料で利用できる格安SIMが増えています。
大手キャリアと格安SIM「支払額」の違いは?
以前は明確な違いがあった、大手キャリアと格安SIMの月額料金の価格差ですが、確かに大手キャリアのメインプランと比較すれば、以前と同様に格安SIMの月額料金には大きなアドバンテージがあります。
しかし、オンライン専用プランや割引き後のサブブランドの月額料金は、格安SIMの同程度のプランとの価格差は大きくなく、明快な違いが出にくくなっています。
大手キャリアと格安SIM「セット割」の違いは?
以前は、インターネット回線と組みあわせて毎月のスマホ代を割り引く「セット割」は、大手キャリアのメインプランの独壇場でした。
しかし、大手キャリアのサブブランドでも「セット割」を適用する戦略がとられて、格安SIMに直接対峙できる月額料金が実現されるようになりました。
元々安価な料金設定がされている格安SIMに、更にセット割で安くする事は難しく、多くの格安SIMにはその設定がありませんが、一部の人気格安SIMでは安価な月額料金から更に安くなる「セット割」を展開しているケースがあります。
格安SIMにセット割を適用させる光回線と併用して、スマホプランを家族で乗り換える事が、通信費トータル費用を節約する大きなポイントになります。
格安SIM「LIBMO」に光回線のセット割適用がオススメ!
(出典:LIBMO公式)
格安SIMに乗り換えなら、「LIBMO」がオススメです。
LIBMOをオススメする理由
LIBMOをオススメするのには、明快な理由があります。
高い技術力と信頼感
MVNOとしてのLIBMOだけでなく、運営しているTOKAIコミュニケーションズはMVNEとしての機能を有していて、利用する回線のドコモと直接交渉するだけでなく、そのノウハウと技術力をパッケージ化して他のMVNOに供給しています。
高い技術力と契約者数に応じた適正な回線状況などが評価されて、数千社あるMVNOの中で3社だけに許された「エコノミーMVNO」としてドコモから認証を受けていて、全国のドコモショップでも販売している信頼感があります。
幅広いプラン対応
格安SIMでは小容量プランをメインに置くケースが多いのですが、LIBMOでは通常の格安SIMプランでは少ない、30GBまでの中容量プランが用意されています。
また、電話通話「かけ放題」のオプションがバリエーションとして用意されているだけでなく、通話中心のユーザーが利用しやすいプランも用意しています。
セット割に対応
全国に最も普及している「フレッツ光」を使う光コラボの「@TCOMヒカリ」を利用する事で、格安SIMのLIBMOで「セット割」が適用されます。
安価なLIBMOの月額料金が、セット割で更に安くなります。
自宅に光回線が導入されれば、スマホプランのギガを消費するのは外出時だけに限られるようになり、多くのスマホユーザーは3GB程度のプランで十分です。
LIBMOの3GBにセット割を適用させれば、スマホ1台が月額760円で運用ができるため、家族の通信費トータル費用は、@TCOMヒカリの月額料金(一戸建てタイプで5,610円・マンションタイプで4,180円)+LIBMO 3GBプラン(セット割適用後760円)×家族の人数で収まるようになり、コスパ良く快適にインターネットが利用できる環境が手に入ります。
LIBMOのプラン
セット割を適用したLIBMOのプランを具体的に見てみましょう。
セット割はスマホ1台につき220円で、最大家族5人で1,100円が割り引かれます。
納得プラン
納得プランは、一般的なデータ容量別のプランです。
〇納得プラン | |||
データ容量 | 通常料金 | @T COMヒカリ 月額割引額 |
実質金額 |
3GBプラン | 980円 | 1回線 220円/月割引 | 760円 |
8GBプラン | 1,518円 | 1回線 220円/月割引 | 1,298円 |
20GBプラン | 1,991円 | 1回線 220円/月割引 | 1,771円 |
30GBプラン | 2,728円 | 1回線 220円/月割引 | 2,508円 |
LIBMOの3GBプランを家族4人で利用して、自宅では@TCOMヒカリを使いセット割適用の通信費トータル費用は、マンション7,220円・戸建て8,650円にしかなりません。
ゴーゴープラン
ゴーゴープランは、外出時にスマホ利用は電話通話が中心というユーザーに最適で、かけ放題の種類によって3タイプ用意されています。
〇ゴーゴープラン | |||
プラン | 通常料金 | @T COMヒカリ 月額割引額 |
実質金額 |
500MB + 5分かけ放題 |
1,100円 | 1回線 220円/月割引 | 880円 |
500MB + 10分かけ放題 |
1,320円 | 1回線 220円/月割引 | 1,100円 |
500MB + かけ放題 |
1,980円 | 1回線 220円/月割引 | 1,760円 |
セット割を適用させれば月額1,760円という安さで、「かけ放題スマホ」が利用できます。
LIBMOのセット割適用の光回線「@TCOMヒカリ」
(出典:@TCOMヒカリ申込サイト)
@TCOMヒカリの月額料金は、一戸建てタイプで5,610円・マンションタイプで4,180円です。
@TCOMヒカリは自社データセンターを保有し、自社光ファイバーケーブルを運用するなど、単にプロバイダとしてだけで無く、豊富な技術力が有り人気があります。
キャッシュバック
新規契約だけのオプション無しで、キャッシュバックが受けられるキャンペーンがあります。Wi-Fiが使える無線Wi-Fiルーターを選ぶ事も出来ます。
12ヵ月の間、月額料金割引
契約から12ヵ月の間、月額料金が安くなります。戸建てタイプでは月額440円が割引きされ、マンションタイプでは月額330円が12ヵ月に渡って割引きが受けられます。
工事費無料
光回線の導入には工事が必要で、実際に技術者や工事業者が動く為、工事費が必要です。@TCOMヒカリの場合、最大19,800円の工事費が掛かりますが、今なら工事費が無料になるキャンペーンを行っています。