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大規模通信障害に備える対策方法とは?

モバイル

2022年7月2日に発生した、KDDIの大規模通信障害は、概ね3日間に渡って、モバイルネットワークが繋がらない状態を引き起こしました。

現代人の生活やビジネスなどに深く浸透していて、通信ネットワークは重要なインフラとして機能している事を、期せずして再認識する事になりました。

 

金融機関のATMが利用出来なくなったり、気象観測システムアメダスからの観測データを受信出来なくなった事で天気予報に影響が出たり、宅配便の情報システムが使えない障害が起きたりと、普段何気に利用しているものにも、裏では通信インフラが支えています。

 

表に出てこない支障は、枚挙に暇がありません。フリーデスクを推進して固定電話を廃止してきた企業の中には、今回の教訓として再度固定電話の導入を決めた会社も出てきています。

大規模通信障害は、今回のKDDIだけに発生しているものではありません。

2021年にはドコモ・2018年にはソフトバンクでも発生しています。

 

通信ネットワークは、ヒューマンエラーのリスクを常に抱えている人間と、故障不具合から完全に逃れられない機械が行っていることですから、どれだけ注意を図っても、今後も大規模通信障害が発生するリスクは常にあります。

 

障害が起きている時に、テレビニュース等で識者が提唱していたのが、「普段から身近にある、フリーWi-Fiスポットを確認しておく事が、大規模通信障害時に有効」という旨を発信していました。しかし、フリーWi-Fiスポットは減少しています。(次々と終了するフリーWi-Fi!最善の対応策は?も併せてご覧下さい)

 

もっと、積極的に大規模通信障害に備えるための、対策方法を解説します。

 

大規模通信障害に備える対策方法① デュアルSIM

大規模通信障害時に一つの回線が使えなくなっても、別の回線が利用出来るスマートフォンなら、問題の回避が可能になります。

1台のスマートフォンで、複数の回線SIMが利用出来るのが「デュアルSIM」です。

 

複数のSIMを利用するには、物理的なSIMを2枚挿入する方法と、eSIMを利用する方法がありますが、どちらも利用するスマートフォンが、デュアルSIMに対応している必要が有ります。

 

キャリア販売のスマホの多くは対応していない

ドコモ・au・ソフトバンクなど、通信キャリアが販売しているスマートフォンを利用しているユーザーも多いと思いますが、一部の例外を除きデュアルSIMには対応していません。

 

キャリア各社には、自社で販売している端末に、他社回線を利用する機能の搭載は必要無い、という考え方があります。

 

一部のiphoneでは、キャリアが販売していても、eSIMに対応している機種があります。

その場合も、端末のSIMロックが解除されている必要が有ります。

 

iphoneでeSIMに対応しているのを確かめるのには、「EID」の有無を確認します。

「設定」-「一般」-「情報」の手順でタップしていって、eSIMに対応しているiphoneの場合は、情報一覧の中に「EID」が表示されます。

 

キャリアが販売しているスマホではなく、SIMフリーのスマートフォンでは、デュアルSIM対応の機種が数多く販売されています。

 

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デュアルSIMのタイプ

1台のスマートフォンに、SIMが2枚挿せることは同じでも、機種によって機能が違います。

 

DSSS

挿入されている2枚のSIMを、手動で切り替えて利用します。

通話も通信も有効になっているSIMのみで、利用する事が出来ます。

有効になっているSIMは4Gが利用出来る為、2枚とも4Gが使えます。

 

大規模通信障害に備える為という観点で見れば、このDSSSでも支障は有りませんが、積極的にデュアルSIMを利用する方が得策と考えれば、敢えてオススメはしません。

この機能のみのデュアルSIM機種の販売は、極めて少なくなっています。

 

DSDS

このタイプは2枚のSIMの通信会社で同時待ち受けが可能で、手動で切り変える事無く、シームレスに利用する事が出来ます。

同時に2つの回線の電話や通信は出来ませんが、大規模通信障害への備えとしては、充分に機能して、普段の通常利用から効率的に運用出来ます。

 

このタイプのデメリットとしては、4Gを利用出来るのは1枚のSIMに限られ、もう一方は3Gのみの利用となります。3Gは停波が決まっているため、これからの購入は積極的にはオススメしません。

 

DSDV

デュアルSIMの選択する本命です。

出来る事の基本はDSDSと同じで、一方のSIMで通話をしている時に、もう一方のSIMで通信は出来ません。このタイプは2つのSIMで4Gが利用出来ます。

 

大規模通信障害への備えとしては、2つの別回線を利用出来る様にしておきます。

 

DSDA

基本的な機能はDSDVと同じですが、DSDVでは出来ない2つのSIMで、片方で電話・もう片方で通信が行えます。

 

対応機種は殆ど販売されていません。

 

デュアルSIMに入れる回線は?

大規模通信障害への備えとして2枚のSIMを利用するなら、別回線である必要が有ります。

たとえば、メインでドコモ回線を利用しているユーザーが、もう一方のサブ回線にもドコモ回線(格安SIMを含む)を利用しても、大規模通信障害への備えとしては意味がありません。

 

ドコモがメインのユーザー

サブとしてau回線かソフトバンク回線を選択する必要が有りますが、キャリアのメインプランは高額になるので、安価に利用出来る格安SIMか、オンライン専用プランになります。

 

サブ回線としては、基本料金が掛からなかった楽天モバイルが最適でしたが、2022年の7月からプラン変更が有り、無料で利用する事が出来なくなりました。

 

「povo」は基本料が掛からないで、通話ネット回線SIMが維持出来る手段なので、現状ドコモユーザーのサブ回線として最適です。

 

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180日以内に何らかの課金をする必要があるので、ずっと無料で維持することは出来ませんが、外出時に動画視聴など大量にデータ消費する機会が有れば、24時間データ使い放題トッピングが1回330円で利用出来るので、その時だけメインの通信回線をpovoにする事で、通常時も合理的に活かす事が可能です。

 

ドコモの通話かけ放題オプションは月額1,870円ですが、「楽天モバイル」をサブに利用すれば、RakutenLinkアプリを利用する通話がかけ放題になります。最低料金は月額1,078円なので、ドコモのかけ放題よりも安くなます。ただし、メインで利用している電話番号とは別の、楽天モバイルの電話番号が相手には通知されます。

 

 

(出典:楽天モバイル公式)

 

格安SIMの「IIJmio」ではau回線も提供されているので、2GB月額850円のプランもオススメです。

特にドコモの小容量プランを利用しているなら、従量制の高い料金を支払わなくても、従来の電話番号はドコモで維持しながら、データ通信にIIJmioを利用する事で通信料は下げることが可能になります。

 

格安SIM/格安スマホ・インターネットサービスのIIJmio
IIJmio(アイアイジェイミオ)は、格安SIMや最新スマホを取り扱う個人向けインターネットサービスです。話題のeSIMや5G対応をはじめ、各種サービスも充実。好きな機能を選んで使えて、おトクにスマホを利用できます。

 

auがメインのユーザー

大本命はドコモ回線を使う、格安SIMの「LIBMO」です。

月額980円で3GBが通信できる回線と、電話番号を持つ事が出来ます。

 

TOKAIの格安SIM/格安スマホ|LIBMO(リブモ)
TOKAIの格安モバイル「LIBMO(リブモ)」。NTTドコモの回線で通話およびデータ通信が行える格安モバイルサービスです。

 

データ通信を、積極的にサブ回線を利用する手段もあります。

auの従量制プランは、1GBを超過した途端に1,650円支払金額が上がります。

 

サブ回線に「LINEMO」を使える様にして、データ通信はこちらを優先にすれば、月額990円で3GBの容量が利用出来る様になります。

 

無効のリンク

 

auに通信障害が発生しても、ソフトバンク回線で通話とネットが確保できます。

 

ソフトバンクがメインのユーザー

やはり、大本命はドコモ回線を使う「LIBMO」です。

月額980円で3GBが通信できる回線と、電話番号を持つ事が出来ます。

 

TOKAIの格安SIM/格安スマホ|LIBMO(リブモ)
TOKAIの格安モバイル「LIBMO(リブモ)」。NTTドコモの回線で通話およびデータ通信が行える格安モバイルサービスです。

 

au回線を使う「povo」も、180日以内に課金する手間を厭わなければ、安価に大規模通信障害への備えが出来ます。

 

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大規模通信障害に備える対策方法② 光回線

大規模通信障害への備える最適な対策方法は、光回線の自宅導入です。

 

デュアルSIMによる大規模通信障害時の対策方法は有効ですが、多くのキャリア購入端末利用のユーザーは、SIMフリーのスマートフォンを新たに購入する必要が有ります。

 

また、デュアルSIMを使いこなすためには、多少のITスキルも必要になります。

理解不足があれば、サブSIMで利用したと思っていたのに、実際にはメインSIMで利用していて、思わぬ料金が請求される事態にもなりかねません。

 

手軽に出来る大規模通信障害への備えとして、フリーWi-Fiスポットを探すのでは無く、自宅に光回線を導入して、Wi-Fi環境を構築しておく事が最適な方法です。

 

大規模通信障害時の対策だけでなく、通信費トータルを下げる事も可能

自宅に光回線が有りWi-Fi環境が整っていれば、キャリア側に大規模通信障害が起きても、情報の遮断が起きません。

今回のKDDIの回線障害では、au・UQモバイル・povoなどが利用出来なくなっても、自宅にWi-Fi環境があれば、LINEなどの利用やインターネットの利用も問題無く使えました。

 

全国の幅広いエリアを網羅していて、数多くのマンション集合住宅にも導入されている、シェアNo.1の光回線は、NTT東西が敷設管理している「フレッツ光」です。

 

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このフレッツ光を個人利用するのに、最も多く選ばれているのが「光コラボ」です。

 

 

(出典:NTT西日本*一部改変)

 

NTT東西から光回線の卸供給を受ける、接続業者プロバイダに窓口が一本化されていて、取り扱う事業者は、NTT東日本エリアで530社・NTT西日本エリアで235社に上ります。

 

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NTTフレッツ光の品質はNTT回線そのままに、価格を安くご利用するなら光コラボレーションが断然おトクです!

 

ドコモ光やソフトバンク光も、この光コラボ事業者の一つですが、数多くある光コラボ事業者の中には、格安SIMの「セット割」を設けているサービスが有ります。

 

セット割の組み合わせを利用する事で、通信費トータルの費用を削減する事が可能です。

 

格安SIMはサブ回線だけでなくメインでもOK

安価に利用出来るサブ回線利用に対して、格安SIMをご紹介しましたが、メイン回線で利用する事も勿論出来ます

 

大前提として、自宅に光回線を導入すれば、無制限・大容量プランは、多くの方にとって必要ありません。

自宅では光回線で構築したWi-Fiに接続するため、契約する通信会社の回線を利用してギガを消費するのは、外出時だけに限定されるからです。

 

格安SIMは、キャリア回線の一部を借りて運営する事により、安価な月額料金を実現しています。

借りる回線範囲は一部でも、利用する電波は同じであり、繋がるエリアも同じです。

 

 

デメリットは、一斉に契約ユーザーが利用する時間帯(お昼休みなど)では、全部を利用するキャリアに比較すれば、通信速度が低下する可能性があることです。

 

 

実際にどれくらいの通信速度で利用出来ているのか調べるには、ユーザーが計測している数値が公表されている、みんなのネット回線速度が参考になります。

 

キャリア回線と格安SIMをピックアップして、具体的な通信速度を比較してみましょう。

 

楽天モバイルの通信レポート キャリア

 

(出典:楽天モバイル公式)

 

直近3ヶ月に計測された2961件の楽天モバイル(キャリア)の測定結果からの平均値

 

平均ダウンロード速度: 60.39Mbps

平均アップロード速度: 29.59Mbps

 

auの通信レポート キャリア

au
auのオフィシャルサイト。個人のお客さま向けサービスをご紹介します。

 

直近3ヶ月に計測された2401件のauの測定結果から平均値

 

平均ダウンロード速度: 73.48Mbps

平均アップロード速度: 13.71Mbps

 

LIBMOの通信速度レポート 格安SIM

 

(出典:LIBMO公式サイト)

 

直近3ヶ月に計測された67件のLIBMOの測定結果から平均値

 

平均ダウンロード速度: 43.8Mbps

平均アップロード速度: 8.03Mbps

 

 

スマホがサクサク利用出来るために重要な数値は、ダウンロード速度です。

格安SIMである、LIBMOの数値をキャリア回線と比較しても、大きな遜色は無く、快適にメインスマホとして運用出来ます。

 

大規模通信障害に備える対策として、通信費トータル金額まで考慮した、オススメの光回線をご紹介します。

 

 

大規模通信障害対策だけでなく通信費を下げるオススメ回線は@TCOMヒカリ

 

(出典:@TCOMヒカリ申込サイト)

 

@TCOM(アットティーコム)ヒカリの月額料金は、一戸建てタイプで5,610円・マンションタイプで4,180円です。

 

格安SIMの「LIBMO」が、@TCOMヒカリと組み合わせる事でセット割が適用されます。

 

LIBMOのセット割

 

(出典:LIBMO公式)

 

「LIBMO」の月額料金と「セット割」は以下の通りです。

 

〇納得プラン
データ容量 通常料金 @T COMヒカリ
月額割引額
実質金額
3GBプラン 980円 1回線 220円/月割引 760円
8GBプラン 1,518円 1回線 220円/月割引 1,298円
20GBプラン 1,991円 1回線 220円/月割引 1,771円
30GBプラン 2,728円 1回線 220円/月割引 2,508円

 

安価なLIBMOの月額料金から、@TCOMヒカリを組み合わせる事で、スマホ一台あたり220円の割引きが最大5台まで受けられます。

 

デュアルSIM利用なら

LIBMOはドコモ回線を利用するので、au回線のpovoなら、デュアルSIMを利用して、大規模通信障害対策をするサブ回線として有効です。

 

マンション居住者が、スマホをLIBMOの3GBプラン・光回線に@TCOMヒカリを利用した場合、760円+4,180円=4,940円 がトータルの通信費になります。

 

キャッシュバック特典

キャッシュバックキャンペーンも行っています。

詳細は以下をご覧下さい。

 

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単身者ならモバイルルーターも有効な大規模通信障害対策

 

(出典:クイックWiFi公式

 

今回のKDDIの大規模通信障害は、au回線だけで無く、周波数帯の異なるWiMAX系にも影響が出ています。

 

大規模通信障害時の対策方法として、モバイルルーターを選ぶポイントは、一つの回線に依存していない、複数の回線が利用出来る、クラウドSIMを採用しているタイプにする事です。

 

クイックWiFiは大規模通信障害に強い

クイックWiFiは、docomo・au・SoftBankの3キャリアに対応したクラウドSIMを採用しているため、通常時は利用する場所で繋がりやすい回線が自動的に選択され、大規模通信障害時には、自動的に利用出来る回線を選択します。

 

クイックWiFiの月額料金は、多くの方が事実上の無制限に利用出来る、100GBの容量で3,718円です。

 

スマホプランも乗り換え

モバイルルーターは自宅だけでなく、外出時にも利用出来るため、キャリアの高額なスマホプランを継続する理由がありません。それどころか、常にスマホは自分だけのWi-Fi基地局になっているモバイルルーターに接続するため、データプランの契約さえ本来は必要が無くなります。

 

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