現代のカスタマービジネス(個人のお客様を直接相手にする商売)の王道は、如何に顧客の囲い込みを行い、長期間に渡り自社または自社グループ内だけで、継続的に消費行動をとってもらうか?にあります。
各社で乱立しているポイント制度や、QR決済・自社カードなどはその最たるものです。
通信会社は莫大な初期投資が必要で有り、安定した事業運営には新規顧客獲得も大切ですが、同等かそれ以上に大切なのは、長期間に渡り継続して利用してもらえる、離脱者の減少を如何に防ぐか?にあります。
そのため、顧客の囲い込みに関しては各社とも熱心で、現在に繋がる強烈な囲い込みビジネスを、いち早く行っていたと言っても過言ではありません。
その戦略の中心にあったのは、SIMロックと契約期間縛りです。
SIMロックは、自社で販売した携帯端末・スマートフォンが、他社に乗り換えた場合では使用出来ない制限を掛ける事で、契約期間縛りは、2年から3年の契約期間を設けて、その期間終了時に訪れる解約月以外の解約は、多額の違約金を徴収するというものです。
これらの政策は囲い込みに非常に有効で、大きな効果をあげました。
しかし、強力な囲い込み政策により、顧客の横断性(他社に乗り換える)が無くなる事が、「携帯電話料金の高止まりに繋がっている」と考えた国の意向により、2022年の現在ではSIMロックも契約期間縛りも、概ねその姿が消えています。
それを補うべく各社が力を入れているのが、携帯電話事業以外の自社事業との連携です。
長期間契約が継続するという視点で見れば、「電気代」「ガス代」などのインフラ事業との連携は、至極当然だと言えます。
そんな連携の大きな柱になっているのが、光回線です。
光回線は工事が必要な事もあり、一度契約を行えば長期間継続する傾向が強くなっています。
契約者獲得の背中を押す政策として、自社のスマホに自社系列の光回線を、セットで利用することで適用される、毎月のスマホ代を割り引く「セット割」が有ります。
au回線のセット割がある光回線は何処なのか?を明示しながら、コスパの高い利用方法まで解説します。
auの電波を使うのはauだけ?
携帯電話・スマートフォンの電波が届く範囲は、人口カバー率で表されて、大手3社(ドコモ・au・ソフトバンク)では各社ともに99.9%を超えています。
日本中の多くの場所で繋がるため、同じ電波を各社で共有しているイメージをお持ちの方もいらっしゃる様ですが、事実は全く異なります。
MNO(キャリア)
携帯電話事業でキャリアと呼ばれるのは、先の大手3社に新規参入の楽天モバイルを加えた4社です。
MNOはMobile Network Operatorの頭文字を略した表記で、日本語に訳せば「移動体通信事業者」になります。
電波は国民の共有財産であり、その管轄は総務省が行っています。
MNOとして事業を行うためには、総務省の認可を取り付ける必要が有ります。
全国にアンテナ施設を建設して回線の整備を自社で行い、その工程を裏付けとなる資本と共に用意して総務省に申請を行い、認められて初めて営業が可能になる認可事業です。
認可された場合でも、許可を受けた周波数帯(電波です)のみを使用する事が出来て、各社で異なっています。
4Gのキャリア別の認可周波数帯
5Gサービスが開始されて久しいですが、現状の主力はまだ4G LTEサービスです。
周波数帯によって、「遠くまで届きやすいが通信速度が遅い」「遠くまでは届かないが通信速度が速い」などの特性が異なり、契約者数に則って複数の周波数帯を使うのが一般的です。
バンド | 周波数帯 | 使用するキャリア |
1 | 2GHz帯 | docomo・au・SoftBank |
3 | 1.7GHz帯 | docomo・au・SoftBank・楽天モバイル |
8 | 900MHz帯 | SoftBank |
11 | 1.5GHz帯 | au・SoftBank |
18 | 800MHz帯 | au |
19 | 800MHz帯 | docomo |
21 | 1.5GHz帯 | docomo |
26 | 800MHz帯 | au |
28 | 700MHz帯 | アジア太平洋共通バンド(docomo・au・SoftBank) |
41 | 2.5GHz帯 | Wireless City Planning・UQ コミュニケーションズ |
42 | 3.5GHz帯 | docomo・au・SoftBank |
5Gのキャリア別の認可周波数帯
5Gは新世代の高速通信サービスとして開始しました。
5Gは2つの周波数帯「sub6」と「ミリ波」を使ってデータ通信を行い、「sub6」は周波数が低い帯域幅で、「ミリ波」は高い帯域幅を使います。
「sub6」は現在主流の4Gの技術転用などが効くため、こちらから普及が進んでいますが、4Gと比較して劇的な速度改善は期待出来ず、「なんちゃって5G」と揶揄される事もあります。
それに対して「ミリ波」は5G本来の通信速度が出ますが、特性として電波の飛ぶ範囲が狭く、利用出来る端末機器を含めて、まだまだ普及が進んでいません。
「sub6」
バンド | 周波数 | 使用するキャリア |
n77 | 3.7~3.8GHz | au |
n77 | 3.8~3.9GHz | 楽天モバイル |
n77 | 3.9~4.0GHz | SoftBank |
n77 | 4.0~4.1GHz | au |
n78 | 3.3~3.8GHz | docomo(3.6~3.7GHz)・au |
n79 | 4.5~4.6GHz | docomo |
「ミリ波」
バンド | 周波数 | 使用するキャリア |
n257 | 27.00GHz~27.40GHz | 楽天モバイル |
n257 | 27.40GHz~27.80GHz | docomo |
n257 | 27.80GHz~28.20GHz | au |
n257 | 29.10GHz~29.50GHz | SoftBank |
UQモバイルは?
上記の表中にある、バンド41でUQコミュニケーションズは、UQモバイルが使っている電波ではなく、WiMAXと呼ばれるデータ通信(モバイルルーター・ホームルーターに使われてます)が利用している周波数帯です。
元々UQモバイルは、auとは別会社として運営されていましたが、現在では完全にKDDI傘下となり、auと一体化されていて、auブランドとは別の、サブブランドとしてのポジションを担い、auショップでUQモバイルも扱う店舗が増えています。
UQモバイルは比較的安価な月額料金を提示していますが、利用している周波数帯は、auと全く同一の周波数帯をフルに使っているため、MNOの扱いになります。
そのため、auで購入したスマートフォンは、多くの場合問題無くUQモバイルで利用することが可能になっています。
auの電波をそのまま利用するMNOとしては、他にオンライン専用プランの「povo」があります。
MVNO(格安SIM)
一般的に月額料金が安いスマホプランを、「格安SIM」や「格安スマホ」などと呼んで、一括りにしますが、MNOとMVNOでは明確な違いがあります。
MNOはMobile Virtual Network Operatorの頭文字を略したもので、和訳すれば「仮想移動体通信事業者」です。
MVNOはMNOから回線を間借りしている形態
仮想というのは、自社でアンテナ基地局などの通信回線を整備せずに、MNOの通信回線設備の一部を借り受けて運営する事業です。
MVNOは回線の一部をMNOから借り受ける事で、大きな設備投資をすること無く運営出来ることで、安価な月額料金が提示出来ます。
道路の車線で考えると、何車線か有る中の一部だけ走行が許可されているイメージです。
通常の利用には走行に問題ありませんが、一斉に利用するお昼休みなどの時間帯では渋滞が発生する事があり、速度の低下が発生する事があります。
MVNOの周波数帯はMNOと全く同じ
キャリアショップの店頭スタッフから、月額料金の安い格安SIMを揶揄するつもりで、「格安SIMは、価格が安い分だけ掴める電波が悪い」との説明を受けた事が有りますが、明らかに事実誤認か、もし意図的なら、それは「たちの悪い」嘘です。
MVNOの使う周波数帯は、供給を受けているMNOと全く同じです。
そのため、同じ機種・同じ場所でMNOは繋がるのに、同じ電波のMVNOでは繋がらない事態は発生しません。
先に説明したように、データ通信時に利用出来るスペースがMNOよりも小さい事を除けば、通話も含めてMNOと同じです。
auで購入したスマートフォンは、SIMロックの有る無しだけでなく、auの周波数帯の利用に最適な設計がされているため、同じ機種で格安SIMに乗り換えるなら、auから供給を受けているMVNOの利用がスムーズです。
auから供給を受けるMVNO
MVNOがスタートした当初は、ドコモ回線しか存在していない期間が続いたため、au回線単独のMVNOは少なく、ドコモ回線で行っていたMVNOがau回線もサービスを行っているケースが多くなっています。
au回線が利用出来る格安スマホの代表例として、「mineo」「IIJmio」「QTモバイル」「エキサイトモバイル」「NUROモバイル」「イオンモバイル」「BIGLOBEモバイル」等があります。
au・UQモバイルのセット割が適用されるインターネット回線
MMD研究所が発表したスマホ回線のシェアを見ると、18歳~69歳の男女40,000人を対象とした「2022年3月通信サービスの利用動向調査」では、「docomo(30.2%)」「au(19.4%)」「SoftBank(11.8%)」「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ(7.6%)」に加えて、オンライン専用プラン「ahamo(4.4%)」「povo(1.8%)」「LINEMO(0.8%)」、サブブランド「Y!mobile(8.9%)」「UQ mobile(5.2%)」になっていて、MNO回線の利用者は全体の90.1%と9割を超えていて、MVNOを利用者は全体の1割に満たない事が解ります。
ユーザーのMNO回線への信頼度は厚いです。
au・UQモバイルを利用しながら、通信費のトータル費用を下げる「セット割」を考えてみましょう。
ちなみに、povoでは適用されるセット割は存在していません。
au・UQモバイルのセット割とは?
指定のインターネット回線と組みあわせて利用する事で、毎月のスマホ代から永続的に割引が受けられます。
プランによって割引き額は異なります。
家族で利用した場合は、スマホ台数分だけそれぞれ割引が適用されます。
auのセット割
auのセット割は「auスマートバリュー」です。
適用を受けるためには、対象の光回線に加えて固定電話の加入、もしくは無線回線の契約を行い、加入申込み申請が必要になります。
適用後に受けられるスマホの割引額は、使い放題MAXプランでは月額1,100円の割引が適用され、従量制のピタットプランでは1GBを超える利用時に月額550円の割引が適用されます。
UQモバイルのセット割
UQモバイルのセット割は「自宅セット割」です。
(出典:UQ mobile公式サイト)
適用の条件は、基本的にauスマートバリューと同じです。
しかし、割引き額を含めてメリットは大きいと言えます。
適用後に受けられるスマホの割引額は、3GBの「くりこしプランS」と5GBの「くりこしプランM」では、月額638円の割引が受けられ、25GBの「くりこしプランL」では858円の割引が受けられます。
割引きの絶対額がauより少なくても、メリットが大きいと断言出来るのは、月額料金が元々安価になっているのに割引が適用されるので、割引比率では大きくなっている事にあります。
au・UQモバイルのセット割が適用される無線のインターネット回線は?
インターネット回線の導入で、工事不要の手軽さがあるのは、無線回線のホームルーターとモバイルルーターです。
セット割が適用される無線回線は、「auホームルーター5G」と「WiMAX+5G」が対象になっています。
単身者の利用ならモバイルルーターもアリですが、家族で利用する回線としては役不足で、回線の安定性や通信速度を考えても、ホームルーターがオススメです。
Speed Wi-Fi HOME 5G L12
(出典:UQ WiMAX公式)
〇月額料金 1・2年目4,268円 3年目以降4,950円
〇本体価格 11,088円
端末の本体価格は36回払いで、月額308円を支払います。
ただし、無線回線は通信速度や安定性において光回線には大きく劣り、利用の仕方によっては通信規制がかかる他、利用する場所によっては電波が悪い可能性(WiMAXはauの電波とは異なり、auの電波を利用するには別途月額1100円が掛かる上、月に15GBの容量制限もあります)もあり、導入工事が出来る環境にあるなら、光回線をオススメします。
au・UQモバイルのセット割が適用される光回線はauひかりだけ?
顧客を囲い込む手段として、光回線はとても効果がありますから、auショップ・UQモバイルショップでは、積極的に光回線の勧誘を行っています。
当然ショップでは、自社の光回線サービス「auひかり」を勧めます。
しかし、名古屋や大阪のショップでは、auひかりを勧められる事がありません。
これは、auひかりの提供エリアに理由があります。
auひかりの提供エリア
auひかりが、マンション集合住宅で提供されている事は極めて少なく、一戸建て住宅への提供が中心になっています。
一戸建てで利用するホームタイプの提供エリアも、限定されています。
【北海道エリア】 北海道
【東北エリア】 青森、秋田、岩手、山形、宮城、福島
【関東エリア】 東京都、神奈川、千葉、埼玉、群馬、茨城、栃木
【信越エリア】 新潟、長野
【中部エリア】 山梨
【北陸エリア】 石川、富山、福井
【中国エリア】 鳥取、岡山、島根、広島、山口
【四国エリア】 香川、徳島、愛媛、高知
【九州エリア】 福岡、大分、佐賀、宮崎、熊本、長崎、鹿児島
人口が比較的多い、大阪を含む関西エリアと名古屋を含む東海エリアは、提供エリアになっていません。
中部・関西エリアが抜けている理由
東京圏に次ぐ人口が多い関西圏や中部圏で、auひかりを展開していないのは不思議ですが、理由が有ります。
大きな理由としては、光回線参入に出遅れたKDDIでは、シェアの大きいライバルのNTT東西が敷設管理している、「フレッツ光」と伍して戦うことが難しく、関西圏で大きなシェアを持つ関西電力系の「eo光」・中部圏で大きなシェアを持つ中部電力系の「コミュファ光」と、手を組む選択をしたということです。
沖縄もエリア対象外になっていますが、資本の移行や再編の歴史も有り、KDDIの中では、沖縄エリアは別扱いになるケースが多くなっています。
沖縄ではKDDIの子会社沖縄セルラーが、沖縄通信ネットワークが敷設している光回線を使って、「auひかり ちゅら」が光回線の営業を行っています。
空白になっているエリアを埋める、手を組んだ資本関係の無い2社以外にも、au・UQモバイルでセット割が適用される光回線が複数あります。
au・UQモバイルでセット割が適用される光回線の一覧
au系列のスマホで、セット割が適用される主な光回線は以下の通りです。
光回線 | 対象エリア |
auひかり | 近畿・東海以外の全国 |
auひかり ちゅら | 沖縄 |
ひかりゆいまーる | 沖縄 |
So-net光プラス | 全国 |
ビッグローブ光 | 全国 |
@nifty光 | 全国 |
エディオンネット | 全国 |
eo光 | 近畿 |
コミュファ光 | 東海 |
ピカラ光 | 四国 |
BBIQ光 | 九州 |
メガエッグ光 | 中国 |
@T COMヒカリ | 静岡県以外の全国 |
一部のエリア限定になっているサービスの多くは、KDDI系列のサービスを除けば、地域限定の電力資本による光回線が大半です。
これら以外に、地場に展開しているケーブルテレビの光回線とも、au・UQモバイルは「セット割」の適用政策を積極的に行っています。
一例を挙げるなら、「j:COM」・中部圏ローカルの「スターキャット」・関西圏ローカルの「RCV京都」・九州エリアの「ケーブルステーション福岡」など、多数あります。
auスマートバリューや自宅セット割が適用される光回線は、地域エリアで異なる事が多く、コスパを求めるなら、選択する光回線は異なってきます。
では、上記の表で全国展開になっているサービスは何か?を見てみましょう。
au系列のセット割が適用される全国エリア対応回線は?
auでスマートバリュー・UQモバイルで自宅セット割が適用される、全国エリアの光回線サービスは、NTT東西が敷設管理をしている「フレッツ光」を使った「光コラボ」です。
KDDIにとって、直接のライバルであるNTT東西との協力体制は、少々意外に感じる方も多いと思いますが、実は通信業界各企業は結構したたかで、自社にメリットが有ると判断する部分では、躊躇無く手を組んでいます。
auひかりが提供されているエリアは、東京圏の一部を除けば自社で敷設している光回線は殆ど無く、NTTが敷設したフレッツ光の、使用していない「ダークファイバー」と呼ばれる部分を、NTTから借り受けて運営されています。
同様にNTT東西とはライバル関係にある、ソフトバンクで展開する光回線「ソフトバンク光」や、楽天モバイルの「楽天ひかり」も、フレッツ光回線を使った光コラボで提供されています。
この光コラボについて、簡単に説明します。
光コラボとは?
光コラボは、NTT東西のフレッツ光の使う、契約形態の一つです。
インターネットの利用には、回線だけで無くプロバイダが必要になります。
フレッツ光のサービス開始当初は、光回線をNTT東西と契約を行い、それとは別にプロバイダを契約する形態でした。
(出典:NTT西日本*一部改変)
現在でもこの契約形態は利用されていますが、NTTと直接契約するメリットが活かせる、法人契約において主流になっています。
個人契約の主流になっているのが、別々に契約するよりも月額料金が安くなる「光コラボ」です。
(出典:NTT西日本*一部改変)
光コラボでは、NTT東西から光回線の卸し提供を受けたプロバイダが、ユーザーと契約する形態です。
光コラボを扱う事業者は、NTT東日本エリアで530社・NTT西日本エリアで235社が有ります。
先に出てきた、auスマートバリューや自宅セット割が適用される、提供エリアが全国になっているのは、この光コラボだからです。
ソフトバンク光や楽天ひかりも、同様に光コラボの一つです。
数多くの事業者から提供されている光コラボは、各社でサービスを競い合っていて、その中には、auのスマホやUQモバイルのセット割を掲げているものが有ります。
auやUQモバイルにとっては、長期間利用する傾向が多い光回線に、自社サービスを利用するメリットを多方面で紐付ければ、囲い込みにメリットが有るということです。
フレッツ光のメリット
フレッツ光は日本で敷設されている光回線の中で、唯一47都道府県全てで利用が出来ます。
光回線の中に占めるシェアも圧倒的で、数多くのマンション集合住宅の共有スペース内まで引き込み工事が完了している光回線も、フレッツ光であるケースが極めて高くなっています。
お住まいの場所や建物によっては、フレッツ光が唯一使用出来る光回線である事も少なくありません。
また、光回線の導入には、申込みを行ってから工事が完了するまで。一定期間が必要になります。
この期間は光回線によって異なり、場合によっては数ヶ月を要する事もありますが、電話回線の時代から、多くの工事事業者を抱えるNTT東西では、比較的その期間が短く完了するケースが多く、迅速な光回線の導入が可能になっています。
フレッツ光のメリットは、その回線を利用する光コラボでも全く同様であり、多くのユーザーに選ばれる光コラボとのセット割は、囲い込み手段として多大なメリットがあり、auやUQモバイルも例外ではありません。
au系列のスマホ利用でコスパを考えるなら?
auユーザー・UQモバイルユーザーが、通信費のトータル費用でコスパを考える場合、全国の広いエリアで安価に利用出来る、「光コラボ」で「セット割」を適用させる事が有効な手段です。
しかし、光回線を導入してコスパを考えるなら、au回線を利用しているユーザーは、UQモバイルに乗り換えが最適です。
その理由をご説明します。
使い放題MAXプランは多くの方には必要が無い
auとUQモバイルは、先にご説明した通り、回線品質等は全く同じです。
両社の違いは、購入出来るスマホの機種が違う・月額料金が違う事などが有りますが、決定的に違うのは使い放題プランの有無です。
使い放題プランは、auには有りますがUQモバイルには有りません。
auの料金体系
契約時に受けた説明で、「パケ死ってご存じですか?月々では僅かな金額差で、無制限に利用出来るプランの方が、思いもよらず使いすぎて後から高額な請求が来るよりも、安心してご利用頂けますよ!」と、割引制度と割引き後の価格を見せられて、契約に至っていませんか?
もちろん、それ自体は間違っていません。
契約した時期によってプラン内容や料金は変わっていますが、大きな方向性は変わっていませんので、現在の価格で検証してみましょう。
使い放題MAXプランの月額料金は、7,238円になっています。
家族3人で利用すれば家族割りが適用され、スマホ1台あたり1,100円が割り引かれ、7,238円-1,100円=6,138円 になります。
auで使い放題以外のプランは、基本的に使ったデータ量に応じて料金が変わる、従量制のピタットプランになります。
・~1GB 月額3,465円
・1GB超~4GB 月額5,115円
・4GB超~7GB 月額6,765円
家族3人で利用すれば、同様に1,100円の割引が受けられ、4GB超の利用では6,765円-1,100円=5,665円 になります。
両者の価格差は、6,138円-5,665円=473円 にしかなりません。
月々473円を余分に支払うだけで、20GBを使っても100GBを使っても同じ定額料金で使えるなら、「確かにその方が絶対にお得だ!」という判断に繋がりますよね。
光回線が自宅に導入されていないユーザーで、動画視聴などを頻繁に行い、大量のデータを存分に利用するなら最適なプランだと言えます。
しかし、自宅に光回線を導入する事で、大きく事態は変わります。
光回線が自宅に有れば、多くのユーザーは小容量で充分
多くのデータ量を一気に消化する動画視聴などの使い方は、外出時ではなく自宅でおこなっているユーザーが圧倒的多くなっています。
自宅に光回線が導入されれば、Wi-Fi接続でスマホも利用する為、契約プランのギガは消費しなくなります。
そのため、ギガを消費する機会は外出時だけに限定されるため、多くの方に無制限の使い放題MAXプランは必要が無くなります。
具体的なデータでも見てみましょう。
2022年8月25日に株式会社MM総研は「携帯電話の月額利用料金とサービス利用実態(2022年7月時点)」を公表しています。
(出典:MM総研)
このグラフは、スマホで利用したデータ全てでは無く、通信会社の回線を利用してギガを消費したデータ量です。
最も突出して多いのは1GB未満のユーザー層で、3GB未満に集中している事が一目で解ります。
逆に言えば殆どのユーザーが、無制限プランでは無駄に料金を支払っている事になります。
小容量プランならUQモバイルの方が圧倒的に安価
光回線を入れて、auスマートバリューを適用させる前提なので、その割引も考慮して考えてみましょう。
auスマートバリューを適用させて、使い放題MAXプランを利用すれば、更にスマホ1台につき1,100円の割引が上乗せされます。
家族割と合わせれば、スマホ一台につき2,200円の割引が適用されて、家族3人なら毎月6,600円も割引されます。
冷静に1台あたりの料金を計算すれば、6,138円-1,100円=5,038円 になります。
先のグラフからも解るように、多くのデータ量は必要無いと判断して、auの小容量プランに目を向ければ、ピタットプランの4GB超では、スマートバリューの割引が550円になるため、5,665円-550円=5,115円 になり、無制限に利用出来る使い放題MAXプランの方が安くなります。
しかし、これはあくまでauのプランで検討した場合です。
UQモバイルのプランで、自宅セット割を適用させた料金と比較してみましょう。
通信容量/コース名 | 月額料金 | セット割 | 支払料金 |
3GB/S+5Gプラン | 1,628円 | 638円 | 990円 |
15GB/M+5Gプラン | 2,728円 | 638円 | 2,090円 |
25GB/L+5Gプラン | 3,828円 | 858円 | 2,970円 |
先のグラフの中で利用者が多い3GB未満の利用プランでは、「セット割」を適用させる事で月額990円になり、auのセット割適用後価格と比較して5分の1以下になります。
通信費のトータル費用を下げて、コスパ良くインターネットの利用をするためには、UQモバイルでセット割が適用される、光コラボを選択する事がポイントです。
具体的にUQモバイルでセット割が適用される、オススメの光コラボをご紹介します。
UQモバイルのセット割が適用されるオススメ光コラボ① 「@TCOMヒカリ」
(出典:@TCOMヒカリ申込サイト)
UQモバイルの「自宅セット割」が適用される光コラボです。
コスパを考えれば積極的にオススメはしませんが、使いたい機種の都合などでauの利用継続をしたいユーザーにも、「スマートバリュー」の適用が受けられます。
@TCOMヒカリの月額料金は、一戸建てタイプで5,610円・マンションタイプで4,180円です。
たとえば、マンションにお住まいの家族3人で、@TCOMヒカリを自宅で利用して、UQモバイルの3GBプランを使用する場合、4,180円(光回線月額費用)+990円×3人分(スマホ月額費用)=7,150円 になります。
無制限大容量に利用出来る光回線を自宅で利用して、外出時には快適なMNO回線を家族3人で使っても、トータル費用は割引前の使い放題MAXプラン1人分よりも安くなります。
キャッシュバック
@TCOMヒカリでは、キャッシュバックキャンペーンを行っています。
キャッシュバック特典の詳細は、以下をご覧下さい。
12ヵ月の間、月額料金割引
契約から12ヵ月間、月額料金が割り引かれます。
戸建てタイプでは月額440円が割引きされ、マンションタイプでは月額330円が12ヵ月割引きされます。
戸建てタイプで5,610円が12ヵ月間は5,170円になり、マンション集合住宅タイプでは、4,180円が12ヵ月間は3,850円になります。
工事費無料
@TCOMヒカリの場合、最大19,800円の工事費が掛かりますが、今なら工事費が無料になるキャンペーンを行っています。
UQモバイルのセット割が適用されるオススメ光コラボ② 「@nifty光」
(出典:@nifty光申込サイト)
@nifty光は、UQモバイルの「自宅セット割」が適用される光コラボです。
月額料金は、一戸建てタイプで5,720円・マンションタイプで4,378円です。
開通月は0円で、2ヵ月目~37ヵ月目は、戸建てで5,060円・マンションで3,828円になります。(新規3年契約の場合)
引っ越し移転費用が無料
引っ越しなどで発生する、移転工事費が何度でも無料になります。
フレッツ光を利用する「光コラボ」のため、引っ越し先の多くで、合理的に利用を継続出来ます。
キャッシュバック特典
最大33,000円のキャッシュバックキャンペーンを行っています。
詳細は以下をご覧下さい。
UQモバイルのセット割が適用されるオススメ光コラボ③ 「ビッグローブ光」
(出典:ビッグローブ光申込サイト)
ビッグローブ光は、UQモバイルの「自宅セット割」が適用される光コラボです。
月額料金は、一戸建てタイプで5,478円・マンションタイプで4,378円です。
引っ越し移転費用が無料
引っ越しなどで発生する、移転工事費が何度でも無料になります。
フレッツ光を利用する「光コラボ」のため、引っ越し先の多くで、合理的に利用を継続出来ます。
キャッシュバック特典
最大50,000円のキャッシュバックキャンペーンを行っています。
詳細は以下をご覧下さい。