単純な物販とは異なり、自宅にインターネット回線を引き込もうと考えた場合、何処に申し込んだら良いのか?解らない方も多くいらっしゃいます。
それを見越している携帯電話ショップ店頭では、自社系列・提携先の光回線の売り込みに余念がありません。
ただ売り込むだけでなく、「こちらの組み合わせ、光回線契約+スマートフォン契約だと、セット割が適用されてお得です!」と、ユーザーにメリットを提示するのと同時に、長期的な囲い込みに繋げる戦略があります。
以前なら各社で行われていた、2年縛り・3年縛りなどの期間縛りと呼ばれていた違約金縛りは法改正によって行えなくなった事に加えて、2万円以上の端末代の割引きをスマホプランに組み込む事ができなくなり、長期間安定的に継続利用に繋げる手段が減る中で、組みあわせによる「セット割」の存在感が増しています。
提供している通信キャリア側の思惑があるのは別にして、利用するユーザーにも上手く利用する事で通信費トータル費用が節約できるのは確実であり、積極的に利用していく事で支出を削減できます。
3大キャリアの一つでauを展開するKDDIが、自社のサブブランドである「UQモバイル」のプランを、2023年6月1日から大幅に改定しました。
高品質なau回線を、メインブランドのauよりも大幅に安価な月額料金で利用ができるサブブランドのUQモバイルは、セット割が適用されるインターネット回線と組みあわせる事で、高品質と安価が両立するコスパの良い通信環境が実現します。
UQモバイルと組みあわせる事で、セット割の対象になるインターネット回線について解説します。
UQ mobileとは?
以前ショッピングモールを歩いていたときに、auとUQモバイルのノボリが立っているイベントブースで、販売スタッフの方に声を掛けられて話を聞いた時の事です。
UQモバイルの価格に興味を持っている事を伝えると、「価格が安いという事は一定の我慢も必要になるという事ですけど、大丈夫ですか?」と言われましたので、それはどういうことですか?尋ねると、「一口に言えば繋がりにくいという事です。何人かで繁華街を歩いていて、友人のスマホは繋がるのに、自分のスマホだけが繋がらないケースがあるということです」と応えられました。
恐らくau担当の方だと思うので、解った上で仰っているのか?単純に知らないか勘違いをしているのか?真偽の程は解りませんが、この説明は明らかに間違っています。
2020年の10月にKDDIが統合する前までは、UQモバイルはグループ内の別会社であり格安SIMでしたから、事実誤認があった可能性もあります。
では格安SIMなら繋がりにくいのか?というと、それも違うのですが・・・ひとまずそれは置いておいて、現在のUQモバイルはauのサブブランドであり、利用する通信回線の違いは基本的に無く、auが繋がらないところではUQモバイルも繋がりませんし、auが繋がるところではUQモバイルも繋がります。
「キャリア」と「サブブランド」と「格安SIM」の違いについて整理しながら、UQモバイルのポジションを確認してみましょう。
キャリアと格安SIMの違い
現在日本で通信キャリアと呼ばれて、スマホプランを提供しているのは4社です。
先行するドコモ・au・ソフトバンクの3社に、以前は格安SIMを提供していた楽天モバイルが総務省の認可を得て、2020年4月からサービスをスタートさせています。
格安SIMは安価なプランが数多くの会社から提供されていて、キャリアと同様に通話もネットできます。
キャリアと格安SIMの違いについて、確認しておきましょう。
キャリア(MNO)について
キャリアの事は、MNO(Mobile Network Operator)と総称しています。和訳すると「移動体通信事業者」ですね。
電波は国民共有の財産であり、国(総務省)が厳格に管理をしています。電波を勝手に利用する事は利用者の混乱を招き、公共の利益に有害であるという概念は世界共通です。そのため、キャリアは国から免許を受けた事業者だけが、許可を受けた周波数帯でのみ運用出来る認可事業です。
認可を受けることは、決して簡単ではありません。全国にアンテナや設備を建設する詳細な工程表を国に提示して、それを実現出来るだけの裏付けとなる資本力が必要です。
そのため、携帯電話の運営会社に長期間新規参入は無く、2018年4月に1.7GHz帯の周波数割り当て認可を受けた、楽天モバイルが参入するまでは無風状態でした。
アンテナ設備や回線などの通信環境を、国の認可を受けて自社で保有運営しているのがキャリア(MVNO)です。
格安SIM(MVNO)について
格安SIMは、MVNO(Mobile Virtual Network Operator)と総称しています。和訳すれば「仮想移動体通信事業者」になります。
仮想とはなにか?自分のところでアンテナ・回線設備を持っていない、仮想の設備を利用した通信事業者という事です。具体的には、MNOから回線の一部を間借りして、携帯電話サービスを運用しています。
高速道路でイメージで説明すると、こんな感じになります。
自社設備への投資が小さく済み、資金面だけで無く技術面も含めて参入へのハードルが低く、オンラインを中心とした集客・契約を含めて経費を掛けないことにより、比較的安価なサービス提供が可能になっています。
その反面、主体的に運用出来る範囲は狭く、顧客に提案できる自由度は低くなります。回線の一部を借りて運用するため(片側4車線の道路で1車線だけ通行出来るイメージ)、朝の通勤時間帯・お昼休み・帰宅時間帯などに、同時に多くのユーザーが利用すれば渋滞が発生して、通信速度は低下する可能性が有ります。
現在認可を受けているMNO
現在の認可を受けている具体的なキャリア通信会社は6社有ります。docomo・KDDI(au)・SoftBank・楽天モバイルの4社は、以前から有った3大キャリアに楽天モバイルを加えた、広く認識されているキャリア通信会社です。それ以外の2社は、UQ mobileとWireless City Planningです。
総務省から4Gの認可を受けている、周波数帯とキャリアは以下の通りです。
バンド | 周波数帯 | 使用するキャリア |
1 | 2GHz帯 | docomo・au・SoftBank |
3 | 1.7GHz帯 | docomo・au・SoftBank・楽天モバイル |
8 | 900MHz帯 | SoftBank |
11 | 1.5GHz帯 | au・SoftBank |
18 | 800MHz帯 | au |
19 | 800MHz帯 | docomo |
21 | 1.5GHz帯 | docomo |
26 | 800MHz帯 | au |
28 | 700MHz帯 | アジア太平洋共通バンド(docomo・au・SoftBank) |
41 | 2.5GHz帯 | Wireless City Planning・UQ コミュニケーションズ |
42 | 3.5GHz帯 | docomo・au・SoftBank |
因みに、Wireless City Planningの前身は、ウィルコムという会社です。2014年の5月までPHS事業を、ウィルコムというブランドで展開していましたが、会社更生法の適用を受け、2010年12月にSoftBankが事業を引き継いでいます。
現在のWireless City Planningは、独自のプラン提供で顧客を集めるビジネスを行っていません。他社に回線を提供していて、SoftBankがサービス展開する「SoftBank Air」の中核を担っています。
格安SIMが利用できる電波の種類はキャリアと同じ
周波数帯は電波の種類で、格安SIMが利用できる周波数帯にも制約は無く、たとえばドコモの回線の一部を借りて運用している格安SIMなら、ドコモが認可を受けている周波数帯はドコモと同様に全て利用ができます。
利用する場所にも依りますが、多くの場所では複数の周波数帯を掴む事が可能になっていて、複数の周波数帯を同時に束ねて利用する、キャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation)という技術で、通信速度の高速化が図られています。
楽天モバイルは事情が少々異なる
楽天モバイルはキャリアの一つですが、認可されているのは1.7GHz帯のみで、キャリアアグリゲーションは使えません。
2023年6月から従来のプラン「Rakuten UN-LIMIT VII」から、「Rakuten 最強プラン」に変更されて、パートナー回線としてauも無制限で利用できるようになりました。(従来は5GBの制限)
しかし、auの回線に接続できるのは楽天回線が利用出来ない場所に限り、利用できる周波数帯もバンド18の800MHz帯だけになっていて、キャリアアグリゲーションは利用できません。
UQ mobileはキャリア?
先ほどの一覧表を見ると、バンド41 2.5GHz帯にUQコミュニケーションズがあります。
これを見て、「あれ・・?au以外に、UQ mobileも独自にキャリアの認可を国から受けてる?」これ、ちょっと意外ですよね。
UQブランドはスマホプランと無線ルーターの異なる事業がある
UQモバイルでサービスを提供しているスマホプランは、前述のようにauと同一の周波数帯を使ってサービスが提供されています。
そのため、UQモバイルは現状歴としたキャリア(MNO)で、キャリア回線を安価に使えるサブブランドのポジションを担っています。
それとは別に、UQ mobileではWiMAX 2+の基地局を全国に配備してMNOとして認可を受けて、モバイルWi-FiルーターWiMAXの他、据え置き型無線ホームルーター「Speed Wi-Fi HOME 5G L13」を支える中核になっています。
それ以外にも、KDDIや他のMVNOに設備を貸し出しています。一例として、au回線のBand 41として使われるTD-LTE帯域は、UQ mobileが運用しています。
以前のUQモバイルは格安SIMだった時代があった
解りにくいのは、UQ mobileのスマートフォンサービスは、これとは別だということです。以前のUQ mobileを運営するUQコミュニケーションズは、KDDIが3割出資する関連会社でした。
当時は資本関係があっても、あくまで別会社であり、UQ mobileが提供するスマートフォンの通信サービスは、au回線の一部帯域を間借りして運営する格安SIMでした。
そのため、以前からUQ mobileは、auのサブブランド的な扱いを受けていましたが、実情としてはサブブランドではなく、MVNOという中途半端な立ち位置にいました。
格安SIMの価格帯としては少々中途半端に高い設定でも、キャリアのauと比較すれば割安です。
高い料金を支払ってくれている既存のau契約者に対して、「UQ mobileは系列ですが、所詮格安SIMですよ!」というエクスキューズで、顧客の流出を防ぐ必要が有ったことから、少々腰が引けていた戦略だったと言えます。
UQモバイルに大きな影響を与えたY!mobileの戦略
この考え方を根本的に変化させたのが、UQ mobileと直接のライバルとされているY!mobileです。Y!mobileはSoftBankが直接サービスを提供するサブブランドで、回線を一部間借りするMVNOではなく、帯域全部を利用するキャリア回線として運営されています。
SoftBankの戦略は、SoftBankの小容量プランで充分な顧客は、月額料金の安さに惹かれて、黙っていたら格安SIMに流失してしまう。それなら、受け皿として積極的にY!mobileを活用して、グループ内に顧客を留めようとするものです。
棲み分けとしては、「小中容量プランのライトユーザーに、価格の安さニーズが有る場合にはY!mobile」・「大容量や無制限を望むユーザーと、最新機種のスマートフォンを使いたいユーザーにはSoftBank」を明確にして、店舗の統合も進めました。
同じ店舗内で、顧客ニーズに応える横断的な提案は、予想していた格安SIMへの流失阻止だけでなく、最新機種を使いたいY!mobileユーザーがSoftBankに乗り換えるなど、大きな活性化を生み出し、新規ユーザーの獲得にも良い影響をもたらしました。
KDDIの統合によってUQモバイルはMNOに
他社の動きを見た上で大胆に戦略変更をすることは、通信キャリアで決して珍しい事ではありません。
SoftBankとY!mobileの戦略に、このままではマズイと感じたauは、大胆な戦略変更に打って出ます。2020年10月1日にKDDIがUQ mobileを統合することによって、auとUQ mobileは完全な同一企業となり、UQ mobileのMVNOとしての歴史を閉じて、純粋なMNOのサブブランドにポジションを変更しました。
この当時、賛否両論の中で短期間に終わった菅政権ですが、目玉政策の「携帯電話料金の値下げ」はしっかりと結果を出しています。
2020年10月に国の意向に応えるつもりで、auはUQ mobile・SoftBankはY!mobileの値下げで乗り切ろうとした事を看破されて、それを見たdocomoが2020年12月にオンライン限定プラン「ahamo」を発表して、追従するようにSoftBankが「LINEMO(発表時はSoftBank ON-LINE)」・auが「povo」を発表したのは記憶に新しいところです。
povoの大幅変更がもたらすUQモバイルへの影響
オンライン専用プランの「povo」は、ドコモから発表されたオンライン専用プランの「ahamo」に対して、KDDIが直接対抗するプランとしてスタートしました。
ソフトバンクのLINEMOも含めて3つのオンライン専用プランは、政府が国際基準と比較して著しく高い料金になっていると指摘した基準の20GBの容量を、従来のキャリア料金から比較すれば破格の、5分の国内通話が何度でも無料を加えて税込3,000円前後で登場しました。
しかし、povoは発表からそれほど時間が経たない2021年には、それまでのコンセプトを大幅に覆す、povo2.0へと大胆なモデルチェンジを行っています。
povo2.0は、従来のスマホプランでは当たり前の基本料という概念が無く、必要な通信量やサービスなどを都度にトッピングで追加するプランです。
もちろんメインのスマホ回線として利用もできますが、使わなければ料金も発生しないため、通信障害時のバックアップ用などのサブ回線や、ドコモやソフトバンク利用者が回線を掴みにくいところでの利用を想定して導入するなどに加え、利用しているプランでは足りずに、容量が欲しい時にだけ利用ができるなど、幅広い新しいニーズに応える使い勝手の良さがあります。
ただ、povo2.0の利便性を必要としていないユーザーに向けては、KDDI陣営には直接ahamoに対抗できるブランドやプランが無い事も、次第に浮き彫りになってきました。
そのことが、シンプルにY!mobileの対抗としてのポジションだったUQモバイルに、対ahamoの役割も担わせる事をKDDIが決断したのが、今回のUQモバイルのプラン改定です。
2023年6月にスタートした、UQモバイルの新しいプランを見てみましょう。
UQ mobileの新プラン
(出典:UQ mobile公式サイト)
それまでのUQモバイルのプランは「くりこしプラン」で、Sの月3GB 1,628円・Mの月15GB 2,728円・Lの月25GB 3,828円でしたが、既に2023年6月末で新規募集を停止しています。
選べるプランが3つなのは変わりませんが、内容やコンセプトが大幅に変わり、プランによってはセット割の対象外になっています。
トクトクプラン
データ容量 月に15GBまで
月額料金 3,465円
このプランは従来のUQモバイルのプランを色濃く反映したもので、一つのプランでありながら、データ通信を殆ど利用しないユーザーと、それなりに利用するユーザーの両方を取り込める内容になっています。
詳細は後述しますが、UQモバイルと自社のauひかりやホームルーターなどのインターネット回線と組みあわせる事で、毎月のスマホ代が割り引かれる「自宅セット割」を行っています。
1GB以下の利用月の割引き後価格
インターネット回線のセット割で毎月1,100円が割引きされるのに加えて、データ使用量が月に1GB以下の場合には、更に1,188円が割引きされます。
au PAYカードを使う支払登録をすれば、更に毎月187円が割り引かれます。
(トクトクプラン)3,465円-(インターネット回線セット割)1,100円-(au PAYカード支払割)187円-(1GB以下割引)1,188円=990円
割引きを最大に利用すれば、格安SIM並の月額990円で利用する事ができます。
1GB超過利用の割引き後価格
このプランで月に1GBを超えるデータ量を利用した場合、割引きを利用した支払金額は以下になります。
(トクトクプラン)3,465円-(インターネット回線セット割)1,100円-(au PAYカード支払割)187円=2,178円
コミコミプラン
データ容量 月に20GBまで
月額料金 3,278円
このプランは、povoが果たせなくなっているahamoに直接対抗するための、UQモバイルの新たなプランだと言えます。
トクトクプランよりも利用できるデータ量が多い20GBで、1回10分までの国内通話が24時間かけ放題を込みにした料金で、割引き前のトクトクプランよりも安い設定になっています。
ahamoは月額20GBで2,970円になっていますが、UQモバイルのコミコミプランでは同じ20GBでahamoが5分かけ放題になっているのを10分かけ放題にして、若干高い料金にして戦う手段にしています。
同じオンライン専用プランであるソフトバンクのLINEMOは、20GBで2,728円になっていますが、5分かけ放題が550円に設定されていて、合計すると3,278円のUQモバイルのコミコミプランと同額になり、10分かけ放題になっているコミコミプランにアドバンテージがあります。
コミコミプランのセット割は無い
ahamo・LINEMOというオンライン専用プランには「セット割」の設定は無く、これらを明確なターゲットとしているUQモバイルのコミコミプランでは、同様にセット割の適用がありません。
従来のUQモバイルの戦略には無いプラン内のセット割廃止は、よりこのプランのポジションを明確にしています。
ミニミニプラン
データ容量 月に4GBまで
月額料金 2,365円
他の2つのプランと比較すれば最も地味な存在ですが、「セット割」を使うユーザーの選択するプランとして大本命だと言えます。
セット割適用後の価格
ミニミニプランは、インターネット回線との併用利用で毎月のスマホ代に1,100円のセット割が適用されます。
(ミニミニプラン)2,365円-(インターネット回線セット割)1,100円-(au PAYカード支払割)187円=1,078円
以前のくりこしプランS +5Gでは、セット割適用後に990円になりましたが、使えるデータ量が3GBだったので、88円で余分に1GBが使えるとも考えられます。
セット割適用にはミニミニプランが最適な理由
(出典:MM総研)
インターネット回線を組みあわせて利用する「セット割」を適用するなら、自宅ではスマホ以外のインターネット回線があるという事になります。
そのため自宅でのインターネット利用をスマートフォンで行う場合でも、スマホプランで契約しているギガは消費しません。
スマホプランのギガを消費するのは、Wi-Fi環境が無い場所でのスマホ利用に限られ、一般的なwebのチェックやSNSの閲覧、LINEで連絡をとることやMAP利用などでは、それ程多くのデータ量を消費しません。
上記のグラフは、2022年8月25日に株式会社MM総研が調査した、「携帯電話の月額利用料金とサービス利用実態(2022年7月時点)」で、Wi-Fi利用分を含まないスマホプランのギガ消費だけの、利用者の分布を表しています。
月に3GB未満程度の利用に留まるスマホユーザーが大半を占めていて、最も多いのは1GB未満の利用者です。
外出時にはスマホでインターネット利用を殆どしない1GB未満のユーザーなら、トクトクプランの方が月額990円という安い価格で利用ができますが、1GBに到達した途端に月額料金は2,178円になってしまいます。
88円の違いなら4GBまで利用できるミニミニプランの方が安心して使え、自宅にインターネット回線がある「セット割」適用のスマホユーザーには最適です。
自宅セット割が適用されるインターネット回線は?
通信キャリア4社のセット割適用の組みあわせ数の選択肢は、それぞれのキャリアによって大きな差があります。
楽天モバイルではスマホ代を割り引くセット割は設定が無く、ドコモでは基本的に自社の提供する光回線のドコモ光、ホームルーターのhome 5Gに限られています。
ソフトバンクでは自社のソフトバンク光やソフトバンクエアー以外にも、NURO光など一部のサービスに広がっていますが、セット割で圧倒的に多い回線の選択肢があるのがUQモバイルを含むKDDIグループです。
ルーターサービス
無線回線のホームルーター・モバイルルーターから、UQモバイルのセット割が対象になるインターネット回線を見ていきましょう。
WiMAXは自社のUQ WiMAX以外にも、回線を幅広くプロバイダに卸し提供をしていて、とくとくBBWiMAXやビッグローブWiMAXなど数多くのWiMAX系ホームルーター・モバイルルーターのプランで、UQモバイルのセット割が適用されます。
光回線サービス
UQモバイルを含むKDDIのサービスで、光回線でセット割を適用させるには、光電話のサービスを併せて契約する必要があります。(月額550円)
自社提供している「auひかり」も含めて、多様な光回線サービスにUQモバイルのセット割が対応しています。
光回線 | 対象エリア |
auひかり | 近畿・東海以外の全国 |
auひかり ちゅら | 沖縄 |
ひかりゆいまーる | 沖縄 |
So-net光プラス | 全国 |
ビッグローブ光 | 全国 |
@nifty光 | 全国 |
エディオンネット | 全国 |
eo光 | 近畿 |
コミュファ光 | 東海 |
ピカラ光 | 四国 |
BBIQ光 | 九州 |
メガエッグ光 | 中国 |
@T COMヒカリ | 静岡県以外の全国 |
*公式ページに記載のある、ひかりJは2018年3月31日に、ひかりJサービスおよびauセット割の新規受付終了をしているのでご注意下さい。
ケーブルテレビ
提供するエリアは限られている、地場に展開するケーブルテレビが提供するインターネットサービスも、幅広く対象になっています。
全国に展開するj:COMや、中部圏ローカルのスターキャット、関西圏ローカルのRCV京都や九州エリアのケーブルステーション福岡など多数有り、UQ mobileの自宅セット割適用回線が身近になっています。対象ケーブルテレビの対象詳細は、UQ mobile公式ホームページでご覧下さい。
UQモバイルに組みあわせる最適なインターネット回線は?
数多くある、UQモバイルに組みあわせるセット割適用のインターネット回線で、何が最適なのか?考えてみましょう。
無線か?有線か?
手軽に導入出来るのは無線を使ったWiMAX系ですが、無線か?有線か?なら、光回線をオススメします。
WiMAX系は無線でも無制限利用が可能ですが、利用状況などにより制限がかかる可能性も残されていて、家族何人でどれだけ利用しても制限の無い光回線の方が、圧倒的に安心感があります。
また、実際に利用できる通信速度にも、大きな差があります。
実際に利用できる回線速度の目安として、利用しているユーザーが回線速度を計測して公表されている「みんなのネット回線速度」で、直近3ヵ月の各回線タイプの平均値を見てみましょう。
回線 | 下り | 上り |
光回線 | 373.2Mbps | 335.5Mbps |
ホームルーター | 172.8Mbps | 19.2Mbps |
モバイルルーター | 50.3Mbps | 13.0Mbps |
光回線の通信速度が無線よりも速く、安定して利用ができる事は明らかです。
光回線か?ケーブルテレビか?
ケーブルテレビでも従来の銅線ではなく、光回線でインターネットを提供するケースが増えています。これから導入を考えるなら、光ファイバーを使った光回線が最適です。
ケーブルテレビの回線は利用出来るエリアが限られていて、提供エリアに入っていない場合は利用することができません。
隣町に引っ越しても継続利用できないので、今後引っ越す予定のある方には積極的にオススメ出来ません。
UQモバイルのセット割が適用されて、全国エリアをカバーしている光回線は、「auひかり」とNTTが敷設管理している「フレッツ光」だけに限られます。
auひかり
auひかりは提供エリアが限られていて、マンション集合住宅での利用には建物の共有スペース内まで引き込み工事が完了している必要がありますが、auひかり回線が入っている建物は極めて限られています。
auひかりを戸建てで利用できる提供エリアは以下の通りです。
【北海道エリア】 北海道
【東北エリア】 青森、秋田、岩手、山形、宮城、福島
【関東エリア】 東京都、神奈川、千葉、埼玉、群馬、茨城、栃木
【信越エリア】 新潟、長野
【中部エリア】 山梨
【北陸エリア】 石川、富山、福井
【中国エリア】 鳥取、岡山、島根、広島、山口
【四国エリア】 香川、徳島、愛媛、高知
【九州エリア】 福岡、大分、佐賀、宮崎、熊本、長崎、鹿児島
フレッツ光
NTT東西の「フレッツ光」は、47都道府県全県をカバーしています。
単に全県を網羅しているだけでなく、幅広い地域で利用する事が可能になっています。
正確な数字は発表されていませんが、人口エリアカバー率として、東日本では概ね95%以上、西日本では概ね93%以上だと言われています。
UQモバイルのセット割なら「光コラボ」が最適
メリットの多いフレッツ光ですが、個人で利用する契約の主流は、プロバイダがNTT東西から卸し提供を受けて提供している「光コラボ」です。
(出典:NTT西日本*一部改変)
光コラボは、NTT東日本エリアで530社・NTT西日本エリアで235社から提供されています。
今回のUQモバイルのプラン変更のように、自分にとってメリットのあるスマホプランが新たに登場しても、セット割を適用させるためには指定された光回線を利用する必要があります。
他の回線で光回線を乗り換えるためには、利用する光回線を廃止して新たな光回線の工事を行う必要がありますが、光コラボでは数多い選択肢があるため柔軟に対応が可能で、利用する光回線はそのままで、インターネット回線サービスの乗り換えが「事業者変更」という簡単な手続きだけで可能です。
一例ですが、ソフトバンク光を利用してソフトバンクのセット割適用を受けていた方が、ドコモに乗り換えてもドコモ光に事業者変更の手続きをするだけで、ドコモのセット割が受けられるという事です。
今後の事を考えれば、UQモバイルのセット割を適用させる光回線には、選択肢が幅広い「光コラボ」が最適です。
UQモバイルのセット割を適用させるオススメの光コラボは?
数ある光コラボの中から、UQモバイルのセット割適用可能な、オススメの光コラボをご紹介しましょう。
「@TCOMヒカリ」
(出典:@TCOMヒカリ申込サイト)
@TCOMヒカリの月額料金は、一戸建てタイプで5,610円・マンションタイプで4,180円です。
「@TCOMヒカリ」は「フレッツ光」を利用した「光コラボ」で、UQモバイルのセット割適用のインターネット回線です。
@TCOMヒカリは自社データセンターを保有し、自社光ファイバーケーブルを運用するなど、単にプロバイダとしてだけで無く、豊富な技術力が有り人気があります。
UQモバイルのセット割
UQモバイルの光回線でセット割適用のためには、電話オプション(550円)を加える必要があります。
前述の様に、UQモバイルのミニミニプランで割引きを適用したスマホ1台の月額料金は1,078円でした。家族4人で利用した場合の通信費トータル費用を計算してみましょう。
一戸建て利用
(@TCOMヒカリ 戸建て+光でんわ)6,160円+(UQモバイル ミニミニプラン 割引き後)1,078円×4人=10,472円
になります。
マンション集合住宅利用
(@TCOMヒカリ マンション+光でんわ)4,730円+(UQモバイル ミニミニプラン 割引き後)1,265円×4人=9,790円
キャッシュバックキャンペーン
@TCOMヒカリでは現在代理店契約で、キャッシュバックキャンペーンを行っています。
キャッシュバック特典の詳細は、以下をご覧下さい。
12ヵ月間月額料金の割引
契約から12ヵ月間、月額料金が割り引かれます。
マンションタイプでは月額330円が12ヵ月割引きされます。
回線導入工事費無料
光コラボである@TCOMヒカリを利用するには、フレッツ光の導入工事が必要になります
が、今なら工事費が実質無料になるキャンペーンを行っています。
ビッグローブ光
(出典:ビッグローブ光申込サイト)
光コラボの一つビッグローブ光の月額料金は、一戸建てタイプで5,478円・マンションタイプで4,378円です。
〇UQモバイルのセット割
ビッグローブ光でもUQモバイルのセット割が適用されて、ミニミニプランが月額料金1,078円で利用ができます。
工事費無料キャンペーン
ビッグローブ光の導入には最大で19,800円の標準工事費がかかりますが、今なら工事費が実質無料になるキャンペーンを行っています。
引っ越し移転時の工事費用が無料
ビッグローブ光では何度引っ越しを行っても、その都度必要になる工事費が無料になっています。
キャッシュバックキャンペーン
オンライン専門代理店で契約を行うと、キャッシュバックが受け取れます。
詳細は以下をご覧下さい。
ニフティ光
(出典:@nifty光申込サイト)
@nifty光の月額料金は、一戸建てタイプで5,720円・マンションタイプで4,378円です。
3年プランの場合、現在開通月は無料で2ヵ月目から37ヵ月目まで一戸建てタイプで5,478円・マンションタイプでは4,268円で利用ができるキャンペーンを行っています。
UQモバイルのセット割
ニフティ光でもUQモバイルのセット割が適用されて、ミニミニプランが月額料金1,078円で利用ができます。
引っ越し移転時の工事費用が無料
ニフティ光でも何度引っ越しを行っても、その都度必要になる工事費が無料になるキャンペーンが行われています。
キャッシュバックキャンペーン
オンライン専門代理店で契約を行うと、キャッシュバックが受け取れます。
詳細は以下をご覧下さい。