スマホプランのブランドとして、最も多くの信頼を得て顧客が多いのは「ドコモ」です。
どこでも繋がる安心感と手厚いサポートで、やっぱりドコモじゃなきゃ!というブランド力は、他社ブランドを頭一つ抜け出しています。
今までドコモは強大なブランド力を背景にして、顧客を囲い込む政策を積極的に行い、同規模の企業と比較して世界的にもトップクラスの収益を上げ続けてきました。
しかし、顧客の囲い込みが携帯料金の高止まりに繋がっていると考えた国の政策によって、顧客囲い込みの有効な手段として機能していた、「期間縛り」「スマホ本体代の大幅値引き」などの手段が使えなくなりました。
ドコモが属するNTTは元々電電公社という国の事業体でしたから、今は民間企業にはなりましたが他社と比較して体力が巨大なため、公正な競争を促すという名目でNTT法に縛られています。
そのため門戸を広く開けて営業活動をする必要があり、市場を独占しないための様々な足枷があると言えます。
ライバルのauが安価なサブブランドのUQモバイルを持ち、ソフトバンクも同様にサブブランドのワイモバイルを展開する中で、ドコモは同様のサブブランド展開は行っていませんでした。
新たな囲い込みの手段を通信キャリア各社がそれぞれ模索する中でも、ドコモは横綱相撲をとる姿勢を崩しません。
ドコモが着手したのは、NTTグループ内の再編でした。
NTTグループの安価に利用ができるブランドとして、早くからOCNを立ち上げて大切に育ててきた経緯があり、ドコモ光よりも安価な光回線サービス「OCN光」・ドコモより安価な格安SIMサービス「OCNモバイルONE」で、価格志向のユーザーをグループ内に取り込む政策を続けてきました。
OCNはグループ内のNTTコミュニケーションズが運営してきましたが、個人向けサービスの全てをNTTレゾナントに移行してドコモの直接子会社にした後、2023年7月1日以降はNTTレゾナントを吸収合併してOCNはドコモと一体化しました。
OCNが行っていた個人向けサービスは合併に伴い終了して、それに併せてドコモのスマホプランが2023年7月1日から一新されました。
ドコモの新プランの詳細を検証して、光回線と組みあわせて利用する場合の割引きまで考慮したシミュレーションを行い、最も安価な利用方法を考察します。
ドコモの新料金プラン
(出典:ドコモ公式)
ドコモの新料金プランとして登場したのは、無制限が利用できる「eximo」と小容量プランの「irumo」の2つです。
それまでは、ドコモのプランとして無制限・大容量プラン「ギガホプレミアプラン」と従量制小容量プラン「ギガライトプラン」の2つで、別途オンライン専用プランの「ahamo」が存在しているというスタイルでしたが、今回の新プラン登場により全てドコモのプランとして併設する方向に変わっています。
ドコモの旧プラン
新プランの立ち位置を確認するためにも、旧プランの内容から確認しておきましょう。
旧プランは2023年6月末日で新規募集を停止していますが、既に利用中の契約者は継続して旧プランを利用する事ができます。
ギガホプレミアプラン
ドコモの旧プランで、無制限・大容量プランがギガホプレミアプランです。
利用するスマートフォンが5Gに対応しているか否かで、プラン内容が変わっていました。
5Gギガホプレミアプラン
容量無制限 月額7,315円
無制限に利用ができるプランで、ドコモ一押しのプランでした。
月に3GB未満に留まった時には、自動的に1,650円の割引きが得られます。
そのため、より詳細にプラン内容を示すなら
~3GB未満 月額 5,665円
3GB~無制限 月額7,315円
という事になります。
3人以上の家族で利用する場合は家族割が月額1,100円、ドコモ光・home5Gを自宅で併せて利用する場合には月額1,100円の割引きが適用されます。
ギガホプレミアプラン
容量60GB 月額7,205円
5Gが登場するまでのメインプランで、容量は60GBの制限がありました。
月に3GB未満に留まった時には5Gギガホプレミアプランと同様に、自動的に1,650円の割引きが得られます。
そのため、より詳細にプラン内容を示すなら
~3GB未満 月額 5,555円
3GB~無制限 月額7,205円
という事になります。
主な割引きとしても5Gギガホプレミアプランと同様に、3人以上の家族で利用する場合は家族割が月額1,100円、ドコモ光・home5Gを自宅で併せて利用する場合には月額1,100円の割引きが適用されます。
ギガライトプラン
従量制小容量プランで、毎月の利用料に合わせて支払額が変わるプランです。
このプランでもプラン名は5Gと4Gスマホで異なっていますが、月額料金は同一になっています。
サブブランドや格安SIMなどの安価な小容量プランは、容量別プランが主流で選択する容量のプランによって月額料金が確定していますが、ドコモを含む3大キャリアでは全て小容量プランに従量制を採用していました。
・ステップ1 ~1GB 月額3,465円
・ステップ2 ~3GB 月額4,565円
・ステップ3 ~5GB 月額5,665円
・ステップ4 ~7GB 月額6,765円
たとえば、1GB未満の利用だった月の支払額は3,465円になり、4GBを利用した月の支払額は5,665円になるように、毎月の支払料金がデータ利用量で変わります。
3人以上の家族で利用する場合は家族割が月額最大1,100円、ドコモ光・home5Gを自宅で併せて利用する場合には月額1,100円の割引きが適用されます。
家族割については、ステップ1では適用されず、ステップ2では月額550円、ステップ3以降で最大になる月額1,100円の割引適用がされます。
ドコモの新プラン概要
ドコモの意向に沿って新プランとahamoを並べると、以下になります。
プラン | eximo | ahamo | irumo |
最大容量 | 無制限 | 100GB | 9GB |
最大時月額 | 7,315円 | 4,500円 | 3,377円 |
最小容量 | 1GB未満 | 20GB | 0.5GB |
最小時月額 | 4,565円 | 2,970円 | 550円 |
新プランの「eximo」はデータ無制限利用できるプランであり、5Gギガホプレミアプランと月額料金が同額であるため、旧ギガホプレミアプランの新バージョンと捉える見方もありますが、最小容量利用時のデータ量が1GB未満になっている事と、利用するデータ量によって料金が変わる従量制プランになっている事から、旧ギガライトプランも包括していると考えられます。
新プランの「irumo」は0.5GBから最大9GBをカバーしていますが、従量制ではなく容量別プランになっています。
最小容量がかつて無かった0.5GBが安価に提供されて、最大容量は従来の小容量プラン7GBを上回る9GBになっています。
0.5GBを見てピンと来た方もいらっしゃると思いますが、「irumo」は新規受付を終了したOCNモバイルONEをドコモがトレースしたプランだと考察できます。
新プランで変わった事・見えてきた事
新プランの発表で見えてくる、ドコモの方針も含めて新プランで変わった、大まかな概要についてもまとめてみましょう。
ドコモはサブブランドを持たない
月額料金が安い格安SIMへの流出を防ぐため、auではUQモバイル・ソフトバンクではワイモバイルのサブブランドを、効果的に活用しています。
このサブブランドは元々別会社で行っていた格安SIMを、ソフトバンクでは2015年4月・KDDIでは2020年の10月に経営統合を行うことで、自社のサブブランドとして提供する手法をとっています。
OCNを運営するNTTレゾナントを経営統合すると聞けば、他社の前例の様にOCNのサブブランド化が想像されるものでした。
しかし、ドコモの新プランではOCNを昇華したと考えられる「irumo」や、オンライン専用プランの「ahamo」も含めて並列して、どれもドコモブランドのプランですという方針を打ち出しています。
他社ではメインブランドとサブブランドの2枚看板で運営する店舗が多いですが、ドコモは今後も一枚看板で運営していくと考えられます。
主力はオンライン対応へ
日本国民の全体的なネットリテラシーの向上で、オンラインでの契約や対応への抵抗感が薄れてきています。
ショップでのフルサポートをウリにしてきたドコモですが、2022年の5月には全国に約2,300店舗あるドコモショップを、2025年度までに3割減らす方針を明言しています。
ショップでのサポートを原則として行わないオンライン専用プランの「ahamo」が、2023年6月の時点で500万契約を超えた事も、この方針への自信を深めていると言えます。
今回の新プランでは一層の事この方針を明確化して、無制限プランの「eximo」でも、ドコモショップでの操作案内には一部を除き1,100円から2,200円を都度徴収する事を明確にしています。
ドコモでは経費削減の方針でショップを減らしても、情報弱者や高齢者にフルサポートする姿勢は変わらない事を掲げていますが、ahamo以外のプランも無料で店舗でのサポートは行わない方向に変わっています。
ユーザーの囲い込み方策が強くなる
前述のように、ユーザーにドコモを長期利用してもらう術を失っていく中で、新たな囲い込み手段として割引き制度ありきの価格設定になっています。
たとえば、OCNモバイルONEのドコモ版である「irumo」を比較すると、OCNモバイルONEの価格構成はシンプルにOCN光とのセット割220円とシンプルになっていて、3GBの場合の基本月額料金は990円でしたが、セット割利用で770円になるものでした。
新プランの「irumo」では、同様に3GBの基本月額料は2,167円と大幅に高く、ドコモ光とのセット割で1,100円が割り引かれ、dカードでの支払により187円の割引きを得て、結果として支払額は880円になります。
770円と880円の価格だけを比べれば、格安SIMからドコモ回線に格上げした事による値上げ金額としては妥当かもしれませんが、だれでも安価に利用できるというOCNのコンセプトはすっかり姿を消して、ドコモブランドを生活の中に組み入れた顧客にしか、安価な価格提示はしない方針に変化しています。
また、オンライン専用プランの「ahamo」では、全ての割引制度が無い独自性が強く、光回線を組みあわせるセット割も存在していませんでした。
しかし、今回の新プラン発表と同時に、ahamoユーザーだけが利用できる安価な光回線プランの「ahamo光」を発表しています。
これも、従来には無かったユーザーの囲い込み手段の強化と言えます。
ドコモの新プランラインナップ詳細
割引制度ありきのドコモの新プランを、その割引き額と適用後の支払額を含めて見ていきましょう。
eximo
(出典:eximo 公式)
Eximo | |||
容量 | 1GB未満 | 1~3GB未満 | 3GB~無制限 |
基本月額 | 4,565円 | 5,665円 | 7,315円 |
家族割 | 1,100円 | 1,100円 | 1,100円 |
セット割 | 1,100円 | 1,100円 | 1,100円 |
dカード | 187円 | 187円 | 187円 |
割引き後月額 | 2,178円 | 3,278円 | 4,928円 |
旧ドコモのメインプランを包括したのが、新プラン「eximo」です。
従来の小容量プラン「ギガライトプラン」では、7GBまでで4段階のステップがありました。
しかし新プランでは1GB未満は残りましたが、3GBを超えると一気に無制限の区分まで飛びます。
この金額の家族割を受けるためには3人以上で利用する必要があり、セット割は自宅のインターネット回線の光回線に「ドコモ光」を利用するか、無線ホームルーターの「home 5G」を利用する必要があります。
割引きについて
「ギガライトプラン」では、ステップごとに割引き内容に差がありましたが、新プランの「eximo」では利用容量に拘わらず割引き適用額は全て同一になっています。
音声電話通話に関して
「eximo」では、家族間の音声電話通話が無料になっています。
国内通話かけ放題のオプションは月額1,980円で、5分までの通話が何回でもかけ放題の5分かけ放題オプションは880円です。
旧プランに比較すると、どちらも110円値上がりしています。
irumo
(出典:irumo 公式)
irumo | ||||
容量 | 0.5GB | 3GB | 6GB | 9GB |
基本月額 | 550円 | 2,167円 | 2,827円 | 3,377円 |
家族割 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
セット割 | 0円 | 1,100円 | 1,100円 | 1,100円 |
dカード | 0円 | 187円 | 187円 | 187円 |
割引き後月額 | 550円 | 880円 | 1,540円 | 2,090円 |
OCNモバイルONEを包括したドコモ版が、新プランの「irumo」です。
参考までに、OCNモバイルONEで提供していたプランも見てみましょう。
OCNモバイルONE | |||||
容量 | 0.5GB | 1GB | 3GB | 6GB | 10GB |
基本月額 | 550円 | 770円 | 990円 | 1,320円 | 1,760円 |
家族割 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
セット割 | 0円 | 220円 | 220円 | 220円 | 220円 |
割引き後月額 | 550円 | 550円 | 770円 | 1,100円 | 1,540円 |
1GBの括りが新プランの「irumo」では無くなり、10GBのデータ容量が9GBに減少して、格安SIMではなくドコモ回線をフルに利用するため全体的に値上げされています。
0.5GBプランについて
外出時にインターネットをあまり利用しないユーザーや、子供に初めて持たせるスマホプランとして人気があった、最低容量の0.5GBプランがドコモブランドでも利用できるようになりました。
それ自体は歓迎できますが、OCNモバイルONEの0.5GBプランには、月に合計10分までの通話料も月額550円に含まれていて、スマホを安価に維持するプランとして最適でした。
しかし、新たなプランでは無料通話分が無くなり、ただのデータ容量が少ないプランとして提供されています。
通信速度と制限について
ドコモ回線を使うプランになったとは言え、他のプランと比較して回線の利用に明らかに優劣をつけています。
新プラン「irumo」は、ドコモ回線の混雑時に他の料金プランよりも先に、通信速度の制限が実施される事を明示しています。
また、0.5GBプランのみ5Gを利用する事ができず、通信速度は最大3MBに制限があります。
割引きについて
以前の「ギガライトプラン」では、家族で利用すると割引きが受けられる家族割の設定がありましたが、新プランの「irumo」では家族割はプラン容量に拘わらず無くなっています。
提供される割引きは「ドコモ光」か「home 5G」を自宅で利用する「セット割」に限られて、0.5GBプランは一切が適用外になっています。
音声電話通話について
「irumo」では家族割が無い事に加えて、家族同士の通話無料は行っていません。
国内通話かけ放題のオプションは月額1,980円で、5分までの通話が何回でもかけ放題の5分かけ放題オプションは880円で「eximo」と同じです。
ahamo
(出典:ahamo 公式)
ahamo | ||
容量 | 20GB | 100GB |
基本月額 | 2,970円 | 4,950円 |
家族割 | 0円 | 0円 |
セット割 | 0円 | 0円 |
dカード | 0円 | 0円 |
割引き後月額 | 2,970円 | 4,950円 |
※ahamoでは、⼀部ご利⽤できないサービスがあります。
※機種代⾦別途
※5分超過後は、22円/30秒の通話料がかかります。「SMS」、他社接続サービスなどへの発信は、別
途料⾦ がかかります。
オンライン専用プランの「ahamo」は、プラン内容に変更はありません。
5分かけ放題も込みの料金です。
他社のオンライン専用プランと同様に、割引制度は一切ありませんが、dカードで支払う事により毎月1GBが増量され、dゴールドカードの場合は5GBが増量されます。
また2023年の1月からは、「ahamo」大盛りを利用してdゴールドカードで支払う場合に、10%のポイント増量(上限500pt)を行っていて、ワンプランの固定料金で割引は一切無しのオンライン専用プランが、少しずつ自社に囲い込む政策が進んでいます。
更にドコモの新プラン登場に併せて、2023年7月1日から「ahamo光」が登場しています。
これは既存の光回線の月額料金の値引きではなく、安価な専用プランを作成したと言うことです。
「ahamo光」の中身は「ドコモ光」と基本は同じと考えられますが、セット割をするのではなく、「ahamo」ユーザーのみに提供する光回線サービスのプランです。
マンション集合住宅で利用する「ドコモ光」の安価なタイプAの月額料金は4,400円なのに対して、「ahamo光」は3,630円と大幅に安く、戸建て利用での「ドコモ光」は5,720円なのに対し、「ahamo光」は4,950円の安価な料金で提供します。
これも新たに始まった、ドコモがユーザーを囲い込む政策の一つです。
自宅の光回線併用が通信費トータル費用を安くする
自宅に光回線を導入すれば、家族何人で利用しても制限を受ける事無く、快適な高速回線でインターネットを定額で楽しめます。
今のスマホ代だけでも大変なのに、光回線の支払が新たに増えるのは無理!とお考えで光回線を敬遠しているなら、それは誤った判断をしている可能性があります。
自宅の光回線併用で3GB程度のプランで多くのスマホユーザーは収まる
自宅に光回線があれば、自宅でのスマホ利用はWi-Fiを使うため、スマホプラン契約しているギガを消費しません。
スマホプランのギガを消費するのは、外出時にWi-Fiが無い環境のみに限定されます。
外出時に頻繁に動画視聴などを行うユーザーは別ですが、腰を落ち着けて動画鑑賞をするのは自宅であるケースが圧倒的に多く、通常外出時に行うwebやSNSのチェックやLINEで連絡を取り合う事、メールチェックやMAP利用では多くのギガ消費はしません。
2023年3月1日に株式会社MM総研が調査した、「携帯電話の月額利用料金とサービス利用実態(2023年1月調査)」の中で、スマホユーザーが消費しているギガついて公表しています。
(出典:MM総研)
このデータはWi-Fi利用は含まず、契約しているスマホプランのギガを消費した容量のみ表す分布図です。
殆どのスマホユーザーは3GB未満であり、最も多いのは1GB未満の利用者です。
自宅に光回線を利用するなら、3GB程度のプランギガ消費で多くのスマホユーザーは収まると言えます。
eximoで光回線利用
解りやすいのは「eximo」で光回線を利用した場合です。
たとえば、家族4人で利用した場合をシミュレーションすると、以下になります。
ドコモ光 | スマホ | 家族 | 合計 | |
マンション | 0円 | 6,215円 | 4人 | 24,860円 |
戸建て | 0円 | 6,215円 | 4人 | 24,860円 |
光回線を利用しないため割引きは家族割だけに限定され、自宅でもプランギガを消費するので利用区分は3GB以上になります。
通信費トータル費用は、月額24,860円になります。
同様に家族4人で、光回線を自宅利用した場合をシミュレーションしてみましょう。
ドコモ光 | スマホ | 家族 | 合計 | |
マンション | 4,400円 | 3,278円 | 4人 | 17,512円 |
戸建て | 5,720円 | 3,278円 | 4人 | 18,832円 |
「ドコモ光」の月額料金が発生しますが、利用区分は3GB未満になり、光回線のセット割が適用されるため、通信費トータル費用はマンション利用で月額17,512円・戸建て利用で18,832円に下がります。
1ヵ月の差額はマンション利用時7,348円・戸建て利用時6,028円になり、年間ではマンション88,176円・戸建て72,336円が節約できる事になります。
高速の光回線を自宅では存分に家族で利用ができて、外出先でも不都合が無いスマホ利用なのに、通信費トータル費用が大きく節約できるなら、検討する余地は十分にありますよね?
しかし、このプランは割高です。
別のプランでもシミュレーションしてみましょう。
ahamoで光回線利用
同様に家族4人でシミュレーションしてみましょう。
「ahamo」は最小プランが20GBなので、これ以上の小さい容量プランは選択できません。
ahamo光 | スマホ | 家族 | 合計 | |
マンション | 3,630円 | 2,970円 | 4人 | 15,510円 |
戸建て | 4,950円 | 2,970円 | 4人 | 16,830円 |
「ahamo」はセット割等の割引きはありませんが、元々の価格設定が安いオンライン専用プランなので、新たに登場した安価に利用ができる光回線サービスの「ahamo光」を使えば、快適な環境がコスパ良く構築できます。
ただ、3GB程度しか毎月利用しないユーザーにとっては、無駄な費用をまだ支払っていると言えます。
外出先でも動画視聴など、大量のデータ消費をするユーザーにとっては、「eximo」を利用するよりも安価になり合理的な選択と言えます。
家族割もありませんから、若年層などの単身世帯で外出先でもそこそこ動画視聴などを行うケースに向いています。
単身世帯で光回線と「ahamo」を組みあわせた場合は、以下になります。
ahamo光 | スマホ | 家族 | 合計 | |
マンション | 3,630円 | 2,970円 | 1人 | 6,600円 |
戸建て | 4,950円 | 2,970円 | 1人 | 7,920円 |
「eximo」だけで無制限に利用するよりも、快適な通信環境がマンションでは安く、戸建てでも近い料金で使えます、。
irumoで光回線利用
こちらも同様に、光回線を自宅で利用する家族4人でシミュレーションを行います。
「irumo」の3GBを利用した前提で計算してみましょう。
ドコモ光 | スマホ | 家族 | 合計 | |
マンション | 4,400円 | 880円 | 4人 | 7,920円 |
戸建て | 5,720円 | 880円 | 4人 | 9,240円 |
無駄な容量に支払いをしない分だけ、通信費トータル費用も安くなります。
同じ3GBでも、「eximo」のシミュレーションと比較すれば、通信費トータル費用は毎月9,592円も安くなる計算になります。
ドコモの新プランで光回線を併用する場合、最もコスパが良いのはこの「irumo」+「ドコモ光」だと言えます。
しかし、もっと安価に利用する方法があります。
格安SIM+光コラボなら通信費トータル費用はもっと安くなる
ドコモがOCNを吸収合併して廃止したのは、ここまで述べてきた様に顧客の囲い込みと、一層の収益確保に沿った方針によるものです。
OCNモバイルONEがそうであったように、ドコモ回線を使う格安SIMに、NTT東西が敷設管理している光回線「フレッツ光」を使う「光コラボ」にセット割を適用させる事が、コスパ良くインターネットを利用する合理的な手段でした。(OCN光もドコモ光も光コラボです)
ユーザーに大きなメリットがあるということは、供給する企業から見れば儲からないと言うことです。
しかし、ドコモ回線を使う格安SIMは他にも存在していて、「光コラボ」との組みあわせでセット割が適用されるプランもあります。
光コラボ「@TCOMヒカリ」+格安SIM「LIBMO」がオススメ!
(出典:@TCOMヒカリ申込サイト)
「@TCOMヒカリ」はドコモ光と同様に、フレッツ光を使う光コラボの一つです。
現在ドコモ光を利用している方も、「@TCOMヒカリ」へは事業者変更という手続きだけで簡単に乗り換える事が可能です。
新たな回線工事も必要ありませんし、インターネットが利用できない期間も生じません。
@TCOMヒカリの月額料金は、一戸建てタイプ5,610円・マンションタイプ4,180円で、ドコモ光の安価なタイプAよりも安くなっています。
LIBMOのセット割
(出典:LIBMO公式)
ドコモ回線を使う格安SIMの「LIBMO」を光回線の「@TCOMヒカリ」と併用する事により、セット割が適用されます。(スマホ1台につき毎月220円のセット割が最大5契約まで適用)
LIBMOは安価に利用できるだけでなく、数多くある格安SIMの中で2社だけに認めた「エコノミーMVNO」の指定を受けていて、全国のドコモショップでも取り扱う、言わばドコモのお墨付きを得ている格安SIMです。
納得プラン
納得プランはシンプルな容量別のプランです。
〇納得プラン | |||
データ容量 | 通常料金 | @T COMヒカリ 月額割引額 |
実質金額 |
3GBプラン | 980円 | 1回線 220円/月割引 | 760円 |
8GBプラン | 1,518円 | 1回線 220円/月割引 | 1,298円 |
20GBプラン | 1,991円 | 1回線 220円/月割引 | 1,771円 |
30GBプラン | 2,728円 | 1回線 220円/月割引 | 2,508円 |
家族4人でLIBMOの3GBプランを利用して、自宅では@TCOMヒカリを利用した場合を、同様にシミュレーションしてみましょう。
@TCOMヒカリ | スマホ | 家族 | 合計 | |
マンション | 4,180円 | 760円 | 4人 | 7,220円 |
戸建て | 5,610円 | 760円 | 4人 | 8,650円 |
ドコモでは最安だった「irumo」を利用した場合のシミュレーションよりも、確実に通信費トータル費用は安くなります。
キャッシュバック
@TCOMヒカリでは新規契約だけのオプション無しで、キャッシュバックが受けられるキャンペーンがあります。Wi-Fiが使える無線Wi-Fiルーターを選ぶ事も出来ます。
12ヵ月の間、月額料金割引
契約から12ヵ月の間、@TCOMヒカリの月額料金が安くなります。戸建てタイプでは月額440円が割引きされ、マンションタイプでは月額330円が12ヵ月に渡って割引きが受けられます。
工事費無料
光回線の導入には工事が必要で、実際に技術者や工事業者が動く為、工事費が必要です。@TCOMヒカリの場合、最大19,800円の工事費が掛かりますが、今なら工事費が無料になるキャンペーンを行っています。
ネット利用が少ないユーザーも「LIBMO」がお得
ドコモユーザーのスマホ代を安くする方法として、ドコモ回線を使う格安SIMのOCNモバイルONEへの乗り換えは有効な手段でした。
ドコモ回線を使う格安SIMへの乗り換えなら、同じ電波(周波数帯)を使うので、今ご利用のスマートフォンがそのまま継続使用ができます。
しかし、OCNモバイルONEは2023年6月26日で受け付けを終了しており、新たな契約をする事はできません。(既存のユーザーは継続利用ができます)
安価に利用したいニーズのあるドコモユーザーにとって、前述の「エコノミーMVNO」になっている「LIBMO」への乗り換えが最適です。
光回線を併用して存分にインターネット利用をするユーザーだけでなく、ほとんどネット利用をしないユーザーにもお得なプランが「LIBMO」なら用意されています。
ゴーゴープラン
ゴーゴープランは、最低用量のデータに通話かけ放題を組みあわせたプランで、通話中心のスマホユーザーにオススメのプランです。
プラン | 月額料金 |
500MB + 5分かけ放題 |
1,100円 |
500MB + 10分かけ放題 |
1,320円 |
500MB + かけ放題 |
1,980円 |
「irumo」の0.5GB(500MB)に、5分かけ放題オプションを追加した場合の月額料金は550円+(オプション料金)880円=1,430円 になりますが、「LIBMO」なら1,100円で同様のかけ放題プランが利用できます。
もちろん、光回線「@TCOMヒカリ」と併用すれば、同様にセット割が適用されます。
〇ゴーゴープラン | |||
プラン | 通常料金 | @T COMヒカリ 月額割引額 |
実質金額 |
500MB + 5分かけ放題 |
1,100円 | 1回線 220円/月割引 | 880円 |
500MB + 10分かけ放題 |
1,320円 | 1回線 220円/月割引 | 1,100円 |
500MB + かけ放題 |
1,980円 | 1回線 220円/月割引 | 1,760円 |
更に安価に利用ができて、自宅ではインターネットをバリバリ利用しても、外出先では殆ど利用しない電話通話中心のユーザーに最適です。