インターネットを日常的に利用する方が当たり前になり、総務省の通信利用動向調査によれば、現役世代と呼ばれる50代まででは利用率が9割を大きく超えています。
一人暮らしでは、スマホがあれば自宅に光回線の必要は無いと考えるユーザーも一定数いますが、学生さんでもオンライン授業が増えて、就活でもオンライン面接等が欠かせないモノになり、安定して速度が出る単身者光回線の導入者は7割に迫る勢いであることが、データを見れば明らかになっています。
同居する家族がいる世帯では、光回線を導入する割合が8割を超えていて、引っ越す物件探しでも、条件として最初に出てくるのはインターネット回線の有無です。
マンション集合住宅での光回線利用は、基本的に共有スペースまで引き込まれている回線しか、利用する事ができません。
よくある誤解として、フレッツ光導入済み物件の表記を見て、「フレッツ光はNTT系だから、ソフトバンク光は入っていないんだ・・・残念!」と判断するケースです。
たとえば、フレッツ光導入済みの物件では、「ドコモ光」が当然利用出来るだけでなく、「ソフトバンク光」や「楽天ひかり」も利用出来ますが、「NURO光」や「auひかり」は利用が出来ません。これは解りにくいですよね。
マンションで光回線を使って、インターネットを利用する場合の、基本的な事から解説しながら、お得で人気な光回線サービスをピックアップして、ランキング形式でご紹介します。
マンションでの光回線基礎知識
マンション集合住宅の光回線は、冒頭でも書きましたが、マンションの共有部分まで、引き込み工事の完了している光回線しか、基本的に利用出来ません。
実際に敷設されている光回線の種類
数多くのサービスが有ると感じる光回線ですが、実際に敷設されているのは、それほど多く有りません。
光回線は光ファイバーケーブルを、実際の利用者の元まで届けて接続する必要が有り、敷設するためには大規模な資本だけで無く、電柱や地下などに利用出来るスペースを持っていなければ、エリアを広げていくことは現実的に困難です。
それ故に、光ファイバーケーブルの敷設を行っているのは、NTT(電話線の電柱)・各地の電力会社(電線の電柱)・各地のケーブルテレビ(有線の電柱)に集約されます。
ICT市場専門のリサーチ会社、株式会社MM総研の2021年9月発表のデータでは、NTTグループ(NTT東日本+NTT西日本)の2303.4万件が群を抜いて大きなシェアを占めています。
(出典:MM総研)
このグラフ内では、「オプテージ」が関西電力系で、eo光のサービスを展開していますが、他のケーブルテレビ系や電力系は、その他に含まれています。
マンション集合住宅特有の光回線事情
一戸建て住宅では光回線の引き込み工事を直接行いますが、マンション集合住宅では建物の共有スペースまで引き込まれた回線を、居住者で共有して利用します。
物件情報の中に、「光ファイバーがMDFまで来ている」と、明記があれば間違いありません。MDFは配線を束ねている装置で、主に共用スペースに設置されています。
共有スペースまで引き込まれていない光回線の利用には、賃貸では大家さんの了解を得て、回線工事を行う必要が有りますし、購入物件においても自分の判断だけで光回線の導入は出来ず、管理組合や他の住民合意を経て回線工事を行う必要が有り、時間と労力を考えれば現実的ではありません。
共有部分からの配分方法には、以下の3通りのケースがあります。
(出典:NTT東日本公式ページ*一部省略しています)
光配線方式
MDF内のスプリッタで振り分けられた回線は、そのまま各戸まで光ファイバーケーブルで繋がれて、各戸内に回線終端装置を設置します。
もっとも安定して速く、マンション集合住宅において現状はベストな方式で、光回線のパフォーマンスをフルに利用出来ます。
VDSL方式
MDF内に有る集合型回線終端装置の先にVDSL集合装置が設置されていて、そこから各戸までは電話線に変換して回線を結んでいます。
各戸では、電話用モジュラージャックからVDSL宅内装置に入り、ルーターに接続します。
この方式は1Gbpsの光回線が共有部分まで来ていても、各戸で利用出来る最大の速度は100Mpbsのケースが多く、実際に利用出来る速度はもっと低くなる上に、建物内の同時利用者が多い場合は更に顕著に通信速度が低下します。
ソフトバンクエアーなどの、配線方式に影響されないホームルーターを設置した方が、実際に利用する回線速度が出るケースが多くなります。
LAN配線方式
MDF内に設置された集合型回線終端装置から、各戸にLANケーブルで繋ぎます。
各戸ではLAN用のモジュラージャックが備えられ、ルーターに接続します。
導入された時代によって異なりますが、設置されているケーブルのスペックで、回線速度は大きく左右されます。
光回線の利用にはプロバイダが必要
光回線が利用出来る環境になっても、インターネットを利用するためにはプロバイダが必要です。
プロバイダは「インターネット・サービス・プロバイダー」を省略した呼び名で、ISPと呼ばれる事もあります。
(出典:NTT東日本)
プロバイダが必要なのは光回線に限ったことでは無く、インターネットの利用には常にプロバイダが必要で、たとえばドコモ契約のスマホでインターネット利用する場合、回線がドコモでプロバイダもドコモなので、実際の契約は支払がドコモで一本化されていて、意識する機会が殆ど無いということです。
個人の光回線のインターネット利用にも、支払が一本化されたサービスが主流になっています。
代表的な光回線
具体的に、代表的な光回線サービスを見ていきましょう。
NTT東日本・西日本
NTT東西は「フレッツ光」を敷設して運営しています。

フレッツ光の契約形態は、プロバイダを別途契約する方法と、光回線の卸供給を受けたプロバイダで契約する「光コラボ」の形態があります。
フレッツ光のサービス開始当初は、フレッツ光とプロバイダを別途2箇所で契約をする形態のみでした。
(出典:NTT西日本*一部改変)
しかし、現在の個人契約の主力は、プロバイダが卸供給を受けて、プロバイダのみの契約でフレッツ光が利用出来る形態の「光コラボ」が主流になっています。
(出典:NTT西日本*一部改変)
「光コラボ」を扱う事業者は、NTT東日本エリアで530社・NTT西日本エリアで235社が有ります。
圧倒的なシェアを持つフレッツ光は、日本で最も多くのマンション集合住宅物件で、共有スペースまで引き込まれている光回線です。
フレッツ光が引き込まれている建物では、対応している膨大な数の光コラボサービスが全て利用出来ます。
「ドコモ光」も「ソフトバンク光」も「楽天ひかり」も、数ある光コラボの一つなので、フレッツ光が利用出来るマンション集合住宅では、当然利用する事が出来ます。
NURO光
回線は独自に運営していますが、実際の回線はNTT東西のフレッツ光が利用していない部分のダークファイバーを利用しています。
通信方式もNTTとは異なる「G-PON」を使い、一般的なNTTの回線の2倍の速度である下り速度2Gbpsに標準対応しています。
サービスの提供エリアは限られていて、マンション集合住宅の共有スペースまで、回線が引き込まれているケースは極めて少ないのが現状です。
(出典:NURO公式)
auひかり
NTT東西のフレッツ光に次いで、全国的に使えるエリアが広いのがauひかりです。
自社で敷設した光ファイバーケーブルは極めて少なく、多くのエリアではNURO光と同様にNTTフレッツ光のダークファイバーを利用しています。
マンション集合住宅に引き込まれている対応物件は、少ないのが現状です。

コミュファ光
中部電力系の中部テレコミュニケーション株式会社(ctc)が運営している、東海地方を中心にサービスを展開する電力系光回線です。
対応エリアは、愛知県・静岡県・岐阜県・三重県・長野県ですが、全域では無く限られた地域でのみ対応しています。

eo光
関西電力系の、株式会社オプテージが提供している光回線です。
関西エリアを中心にサービスを展開していて、大阪府・京都府・兵庫県・奈良県・和歌山県・滋賀県・福井県が対応エリアです。
ピカラ光
四国電力のグループである、株式会社STNetが運営しています。
対応エリアは、徳島県・香川県・愛媛県・高知県の四国限定です。

MEGA EGG
中国地方を中心にした電力系で、株式会社エネルギア・コミュニケーションズが運営しています。
対応エリアは、広島県、山口県、岡山県、島根県、鳥取県です。

BBIQ
九州電力系の光回線で、株式会社QTnetが運営を行っています。
対応エリアは、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県です。
auひかりちゅら
沖縄県限定でービスを提供しているKDDI系列の光回線です。

ケーブルテレビ系
全国の各エリアにある、ケーブルテレビのサービスを行っている会社が、インターネット回線を提供しています。以前はテレビ放送を送る回線を利用して、インターネット回線のサービスを行っていましたが、現在はそれも含めて光回線に変わっています。
マンションの光回線月額ランキング
何度もお伝えしてきている様に、マンションの共有部分まで引き込まれていない光回線は、利用する事が出来ません。「光コラボ」なら、「フレッツ光」が導入されている、全国のマンションで利用することが出来ます。
光回線サービスは、戸建てで利用するサービスの月額料金と、マンション集合住宅で利用する月額料金は、異なっている事が一般的です。
マンションの月額料金に絞って、人気サービスの価格を見ていきましょう。
光回線 マンション 月額料金ランキング
月額料金だけを比較して、安い順番に並べてみます。
マンション 料金 | キャッシュバック | セット割引 | 契約期間 | 途中解約の違約金 | |
GMOとくとくBB光 | 月額3,773円 工事費25,300円 → 実質無料 |
5,000円CB | なし | 3年 | なし |
エキサイトMEC光 | 月額3,850円 工事費22,000円 → 実質無料 |
月額割引をCB換算 253円×11ヵ月 実質2,783円 |
なし | なし | なし |
NURO 光 | 月額3,850円 工事費44,000円 → 実質無料 |
25,000円CB | SoftBank | なし | 3,850円 +撤去費 |
DTI光 | 月額3,960円 工事費26,400円 → 実質無料 |
月額割引をCB換算 440円×12ヵ月 実質5,280円 |
au DTI SIM |
なし | なし |
ソフトバンク光 | 月額4,180円 工事費31,680円 → 実質無料 |
25,000円CB | SoftBank |
2年 | 4,180円 |
@TCOMヒカリ | 月額4,180円 工事費22,000円 → 実質無料 |
28,000円CB 月額割引をCB換算 330円×12ヵ月 実質3,960円 |
au LIBMO UQ mobile |
2年 | 2,200円 |
楽天ひかり | 月額4,180円 工事費22,000円 |
( 加入で6カ月0円) |
なし | 2年 | 4,180円 |
iijmioひかり | 月額4,356円 工事費28,600円 → 実質無料 |
月額割引をCB換算 726円×12ヵ月 実質8,712円 |
iijmio | 2年 | 3,000円 |
@nifty光 | 月額4,378円 工事費22,000円 |
32,000円CB 月額割引をCB換算 1,100円×20ヵ月 実質22,000円 |
au UQ mobile |
3年 | 3,630円 |
ビッグローブ光 | 月額4,378円 工事費28,600円 |
57,000円CB | au UQ mobile |
3年 | 3,000円 |
ドコモ光 × OCN | 月額4,400円 工事費22,000円 → 無料 |
37,000円CB | docomo | 2年 | 4,180円 |
ドコモ光 × GMO | 月額4,400円 工事費22,000円 → 無料 |
10,000円CB | docomo | 2年 | 4,180円 |
ドコモ光 × @nifty | 月額4,400円 工事費22,000円 → 無料 |
20,000円CB | docomo | 2年 | 4,180円 |
auひかり タイプG | 月額4,730円 工事費33,000円 → 実質無料 |
月額割引をCB 換算9,460円 |
au UQ mobile |
2年 | 2,730円 +撤去費 |
So-net光 L | 月額5,995円 工事費29,040円 |
月額割引をCB換算 実質29,975円 |
au UQ mobile |
なし | なし |
フレッツ光 | 月額3,575円~ +プロバイダ料 工事費22,000円 |
東日本 35,000円CB 西日本 45,000円CB (業務用途が適用) |
なし | 2年 | 東:1,650円 西:2,200円 |
フレッツ光の個人利用は、「光コラボ」を契約しない理由が現在ではありません。プロバイダが同じなら支払形態が異なるだけで、回線品質や通信速度も同じで、月額料金は光コラボの方が安くなるからです。
@nifty光 | ビッグローブ光 | ソフトバンク光 | @TCOMヒカリ | ||
光コラボ | マンション 月額 | 4,378円 | 4,378円 | 4,180円 | 4,180円 |
戸建て 月額 | 5,720円 | 5,478円 | 5,720円 | 5,610円 | |
フレッツ光+プロバイダ | プロバイダ料金 | 1,100円 | 1,100円 | 1,320円 | 1,320円 |
東日本マンション月額計 | 4,455円 | 4,455円 | 4,675円 | 4,675円 | |
西日本マンション月額計 | 4,235円 | 4,235円 | 4,455円 | 4,455円 | |
東日本戸建て月額計 | 6,270円 | 6,270円 | 6,490円 | 6,490円 | |
西日本戸建て月額計 | 5,830円 | 5,830円 | 6,050円 | 6,050円 |
たとえば、「光コラボ」の@TCOM(アットティーコム)ヒカリのマンション利用は月額4,180円ですが、「フレッツ光+プロバイダ契約の@TCOM」の合計は、東日本の場合4,675円になります。
法人契約ではNTTと直接契約をして、NTTならではの、高度なサービスを受ける場合にはメリットがありますが、個人契約のインターネット利用では、「光コラボ」を選ぶ方が、確実にメリットがあります。
具体的なランキングに戻り、上位のサービスを見ていきましょう。
月額価格ランキング1位 GMO光アクセス光

月額料金ランキング1位は、3,773円のGMO光アクセスです。
GMO光アクセスは、「フレッツ光」を利用した「光コラボ」です。
企業概要
GMOインターネット株式会社が運営しています。
2005年に東証1部に上場しています。
大企業であるだけでなく、源流は1991年に創業した株式会社ボイスメディアでは、パソコン通信のアクセス拠点を設置して、本格的にインターネットが普及し始めた1995年にはインターキュー株式会社に商号変更を行い、インターネットプロバイダ事業に参入しています。
特徴
「シンプルに安い」を標榜していて、期間縛りを設けていないため、違約金が掛からずに解約する事が出来ます。
ただし、本来は2年契約縛りが有り、契約縛り無しは、特定ページからの申込み限定特典になっています。
月額価格ランキング2位 excite MEC光
月額料金ランキング2位は、3,850円のExcite MEC光です。
Excite MEC光は、「フレッツ光」を利用した「光コラボ」です。
企業概要
エキサイト株式会社が運営しています。
1997年にアメリカのエキサイト社日本法人として設立されました。
その後は親会社が買収されましたが、その親会社が経営破綻したため、2002年に伊藤忠商事の子会社になっており、現在ではXTech HPの完全子会社になっています。
ポータルサイトの、exciteをご存じの方も多いかと思います。
Googleと提携して、独自の検索エンジンを開発し一定の評価を得ていましたが、2002年には検索部門から撤退しています。
特徴
同社では、「excite MEC光」の他に「excite 光」も運営しています。
月額料金は「excite 光」の方が安く、マンションでは3,696円に設定されていて、「excite MEC光」より若干安くなっていますが、「IPv6 IPoE」が利用出来ないサービスを、これから導入する光回線の選択としてはオススメしません。
IPv6は新世代の通信方式で、理論上は従来の10倍の速度が出ます。
エキサイトを利用するなら、IPv6の利用が出来る「excite MEC光」の導入が最適です。
もう一つ「BB.excite光Fit」というサービスが有りますが、通信量による従量課金制になっています。200GB以下の利用なら、月額料金が安くなる可能性が有ります。
こちらも、光回線が持つ本来の大きなメリットである、無制限に自由に利用出来る事が犠牲になるため、オススメしません。
違約金が無いだけでなく、現在新規加入者に向けたキャンペーンでは、標準工事費も無料になっています。
他社ではこの工事費が、形を変えた「縛り」になっている事も多く、契約期間の違約金が発生しなくても、工事費の残債は解約時に精算する必要が有ります。
「excite MEC光」は、この縛りさえ無くすだけでなく、最大12ヵ月495円の月額料金割引きを行うキャンペーンも行っています。
月額価格ランキング2位 NURO光

月額料金ランキング2位は、エキサイトMEC光と同じ月額料金の3,850円 NURO光です。
月額料金だけでは判断出来ない
単純に月額料金だけでは、本当にどこまでお得なのか?判断が出来ないのが難しいところです。
月額料金以外にも、割引きなどの特典があるからです。
光回線の利用は長期間が多い
光回線は基本的に利用には工事が必要になることもあり、比較的長期間に渡って同一サービスを利用する傾向にあります。
特典キャッシュバックは、もちろん有った方が負担は減りますが、その金額をどれくらいの利用スパンで計算するのかで、変わってくる事を考える必要が有ります。
令和2年6月に発表された、総務省による電気通信市場の分析結果を見ると、10年以上継続して、同じ光回線サービスを利用しているユーザーが33.2%と、最も大きな数字になっています。
(出典:総務省)
キャッシュバック特典を入れた、利用期間で計算すると以下の様になります。
月額料金 | 1年 | 2年 | 3年 | 5年 | 10年 | |
GMO光アクセス | 3,773円 | 40,276円 | 85,552円 | 130,828円 | 221,380円 | 447,760円 |
Excite MEC光 | 3,850円 | 40,260円 | 86,460円 | 132,660円 | 225,060円 | 456,060円 |
@TCOMヒカリ | 4,180円 | 13,220円 | 63,360円 | 113,520円 | 213,840円 | 464,640円 |
月額料金トップ4の「@TCOM(アットティーコム)ヒカリ」ですが、キャッシュバック特典や割引特典まで入れて計算すれば、5年程度の長いスパンで見ても、トップ1.2よりも総支払額は安くなります。
ただ、長期的なスパンで考えても、各サービスを比較して、それほど大きな差はついていません。
しかし、支払の実態を考慮すれば、ここに出てこない割引きを考える必要が有ります。
それは、スマートフォンの料金です。
光回線が自宅に有る場合のスマホプラン契約
自宅に光回線を導入すれば、Wi-Fi環境が利用出来る様になりますから、スマホの契約している通信会社の回線利用は外出時のみに限定されます。
そのため、光回線を自宅導入しているユーザーは、無制限・大容量プランの契約は不要の場合が殆どです。
2022年1月27日に株式会社MM総研は最新の「携帯電話の月額利用料金とサービス利用実態(2021年12月時点)」を公表しています。
(出典:MM総研)
多くのスマホユーザーは3GB以下で、8割弱のユーザーが7GB程度しか月にギガの消費をしていません。
これらの小容量の利用で、最も価格的にメリットが出るのは、「格安SIM」や「サブブランド」です。
更に、光回線との組み合わせで「セット割」が適用される「格安SIM」や「サブブランド」を選べば、実際の通信費支払で大きな差が出てきます。
たとえば、「セット割」でスマホ1台につき220円の割引きが適応される「@TCOMヒカリ」のケースでは、家族4人で利用した場合、月に880円の割引きが加わると計算が出来て、10年スパンで考えれば、105,600円の割引きが受けられる事になります。
先の計算した一覧表では、「GMO光アクセス」と「Excite MEC光」には「セット割」が無い為、出ている数値以上の割引きは得られませんが、「@TCOMヒカリ」では「セット割」があるため、この数字は大きく変わってくる可能性があります。
「@TCOMヒカリ」+「LIBMO」の組み合わせでは、「セット割」を考慮すれば、10年間の金額は359,040円まで下がることになります。
おすすめの光回線とスマホの組み合わせ3選
月額料金をとことん抑えるなら「@TCOMヒカリ」+スマホ「LIBMO」
(出典:@TCOMヒカリ申込サイト)
光コラボの「@TCOM(アットティーコム)ヒカリ」とドコモ回線の格安SIM「LIBMO」のセット利用をおすすめします。
@TCOMヒカリの月額料金は、一戸建てタイプは月額5,610円、マンションタイプでは月額4,180円です。
@TCOMヒカリも、フレッツ光を使う「光コラボ」です。
5年連続表彰された回線品質
@TCOMヒカリは、通信速度を表彰するRBB SPEED AWARDに5年連続で表彰されました。インターネットの快適な通信に重要なのは、何より通信速度です。
光コラボはどれもフレッツ光と同じ光ファイバーを使っているため、最大通信速度は1Gbpsです。しかし、光コラボで利用するプロバイダによって実際の通信速度は変わります。光コラボであれば速度は一律というわけではありません。
自社計測ではなく、第三者機関により通信速度で高く評価された@TCOMヒカリなら通信速度も期待できます。
新規工事費無料
@TCOMヒカリは、新規工事費が無料です。光コラボで提供されるNTT回線には基本工事費が定められています。しかし、@TCOMヒカリはこれら基本工事費が実質無料です。
新規工事費を請求する光コラボもある中、基本工事費実質無料の特典が用意されているのはありがたいです。
月額料金12ヶ月割引
@TCOMヒカリは、月額料金12ヶ月割引の特典を受けられます。特典のおかげで、月額料金は
- 戸建て:通常5,610円 → 1年目5,170円
- マンション:通常4,180円 → 1年目3,850円
となり非常にお得です。
キャッシュバックキャンペーン
@TCOMヒカリは、キャッシュバックキャンペーを実施しています。

LIBMO セット割引
(出典:LIBMO公式)
@TCOMヒカリは、格安SIMの1つであるLIBMOとのセット割引を提供しています。セットで利用すれば、LIBMOの月額料金が毎月220円割引されます。
LIBMOは、20GBプランが業界トップラスに安い税込1,991円で提供されています。LIBMOは、ドコモ回線を利用しているため、今ドコモのスマホを使っていれば通信に必要なSIMカードを差し替えるだけで簡単に乗り換えられるのが魅力です。
格安SIM「LIBMO」の安価な月額料金が、光回線サービスを@TCOMヒカリにする事でセット割が適用され、通信費のトータル費用を下げるコスパの良い乗り換えになります。
〇納得プラン | |||
データ容量 | 通常料金 | @T COMヒカリ 月額割引額 |
実質金額 |
3GBプラン | 980円 | 1回線 220円/月割引 | 760円 |
8GBプラン | 1,518円 | 1回線 220円/月割引 | 1,298円 |
20GBプラン | 1,991円 | 1回線 220円/月割引 | 1,771円 |
30GBプラン | 2,728円 | 1回線 220円/月割引 | 2,508円 |
家族4人で@TCOMヒカリとLIBMOを利用した場合の、通信費トータル費用を計算してみましょう。
@TCOMヒカリ | LIBMO 3GB | 家族 | 合計 | |
マンション | 4,180円 | 760円 | 4人 | 7,220円 |
戸建て | 5,610円 | 760円 | 4人 | 8,650円 |
家族4人分のスマホ代と光回線を合計した通信費トータル費用は、マンション利用の場合は月額合計7,220円、戸建て利用の場合は月額合計8,650円になり、通信費トータル費用を安く抑えられるコスパ抜群の組み合わせです。
通信品質とキャンペーンで選ぶなら「ビッグローブ光」+スマホ「UQモバイル」
(出典:ビッグローブ光申込サイト)
フレッツ光のコラボ「ビッグローブ光」と、スマホプランは高品質なau回線をそのまま使う、auのサブブランド「UQモバイル」にすることで、セット割が適用されてコスパ良く通信費トータルの費用を安く抑えられます。
ビッグローブ光の月額料金は、マンションタイプは月額4,378円、一戸建てタイプは月額5,478円です。
キャッシュバックキャンペーン
ビッグローブ光はキャッシュバックが受け取れるお得なキャンペーンを行っています。

引っ越し移転時の工事費用が無料
転勤族の方や引っ越しする予定がある方にも、ビッグローブ光がおすすめです。
ビッグローブ光では何度引っ越しを行っても、その都度必要になる工事費が無料になる、お得に継続利用ができる光コラボです。
UQモバイルのセット割
(出典:UQ mobile公式サイト)
「UQモバイル」はau回線を利用していますので全国で繋がりやすく、使いやすいと言えます。また、auで購入したスマートフォンも、そのまま利用できるのでauユーザーにも最適です。
UQモバイルをビッグローブ光と併用して「セット割」を適用させると、4GB/月のミニミニプランが月額1,265円で利用できます。
家族4人で利用した場合の、通信費トータル費用を計算してみましょう。
ビッグローブ光 | UQモバイル 4GB | 家族 | 光電話 | 合計 | |
マンション | 4,378円 | 1,265円 | 4人 | 550円 | 9,801円 |
戸建て | 5,478円 | 1,265円 | 4人 | 550円 | 10,901円 |
*auPAYカードで支払う場合、合計請求額より187円割引
*セット割の適用には光電話のオプション契約が必要になります
家族4人分のスマホ代と光回線を合計した通信費トータルの費用は、マンション利用の場合は月額合計9,801円・戸建て利用の場合は月額合計10,901円になり、通信費トータル費用を安く抑えられるコスパ抜群の組み合わせです。
NTTグループでまとめるなら「ドコモ光」+スマホ「irumo」
(出典:ドコモ光公式)
光コラボの「ドコモ光」に、スマホプランは高品質なドコモ回線の新しく登場した小容量プラン「irumo」にすることで、セット割が適用されてコスパ良く通信費トータルの費用を安く抑えられます。
ドコモ光は利用するプロバイダの選択ができますが、おすすめは安価な利用が可能なドコモ自ら提供しているタイプAの「OCN」です。
ドコモ光OCN(タイプA)の月額料金は、マンションタイプ4,400円・一戸建てタイプ5,720円です。
キャッシュバックキャンペーン
ドコモ光はお得なキャッシュバックが受け取れるキャンペーンを行っています。

irumoのセット割
(出典:ドコモ公式)
「irumo」はドコモプランの一つなので全国で繋がりやすく、使いやすいと言えます。また、ドコモで購入したスマートフォンを利用中のユーザーにも最適です。
「irumo」とドコモ光を併用することで「セット割」が適用されて、3GB/月が月額1,067円で利用することができます。
家族4人で利用した場合の、通信費トータルの費用を計算してみましょう。
ドコモ光
タイプA |
irumo3GB | 家族 | 合計 | |
マンション | 4,400円 | 1,067円 | 4人 | 8,668円 |
戸建て | 5,720円 | 1,067円 | 4人 | 9,988円 |
家族4人分のスマホ代と光回線を合計した通信費トータルの費用は、マンション利用の場合は月額8,668円、戸建て利用の場合は月額9,988円になり、通信費トータル費用を安く抑えられるコスパ抜群の組み合わせです。
マンションに導入済みなら「NURO光」もおすすめ
(出典:NURO公式)
NURO光は提供エリアも限定されていますが、条件が合うなら回線速度とキャッシュバックには魅力があります。
NURO光の月額料金は、3,850円です。
NURO光の回線の速さや特徴に関しての詳細は、「NURO光のキャッシュバックはお得?他の光回線と料金や特徴を比較」も、是非併せてご覧下さい。

キャッシュバックキャンペーン
NURO光では、現在キャッシュバックキャンペーンが行われています。

NUROモバイルのセット割
(出典:NUROモバイル公式)
NUROモバイルのセット割は、他のセット割とは異なり6ヵ月の限定になっています。
また、既存ユーザーは対象外で、セット割を適用させるには、NURO光の申し込みを済ませて、専用ページからNUROモバイルを申し込む必要があります。
しかし、NUROモバイルの3GBは月額料金が792円と割安に設定されています。
店舗やオフィス等の業務用途なら「サポート」が充実している「フレッツ光」がおすすめ
(出典:フレッツ光申込サイト)
店舗やオフィス・個人事業主・SOHOなど業務用途の利用なら、NTT東西のフレッツ光の契約を行い、プロバイダを別々に契約する「フレッツ光+プロバイダ」の契約がおすすめです。
ビジネス利用でNTT東西と直接付き合えるのは、大きなメリットがあります。
光回線の個人利用では回線の卸提供をプロバイダに行う光コラボをメインとして、業務用途の利用ではNTT東西と直接契約をする方向でメリハリを付けているため、魅力のあるサービスを数多く用意しています。
安心な24時間サポート
フレッツ光は、「フレッツ光 24時間出張修理オプション」が用意されています。店舗・オフィスのインターネット回線は、ビジネスの効率や売上に直結するからこそ、安心して使えるバックアップ体制が重要です。
フレッツ光故障時のサポートは、通常9時から17時までに限定されています。しかし、多くの店舗・オフィスはこれより早い時間帯に始業し、これより遅い時間帯まで営業していることでしょう。フレッツ光 24時間出張修理オプションを使えば、夜間から早朝にかけて生じたトラブルもフレッツ光が対応してくれます。
フレッツ光 24時間出張修理オプションは、契約しているプランに応じ、月額2,200~3,300円で利用できます。初期費用はかかりません。
来店者向けWiFi「ギガらくWi-Fi」
フレッツ光は、来店者向けのWi-Fiサービス「ギガらくWi-Fi」があります。
フレッツ光を契約し、ギガらくWi-Fiを店内で提供すれば、来店者は無料でWi-Fiインターネットにつなげられます。集客しやすくなったり顧客満足度が高くなったりします。例えば、飲食店で” インスタ映え ”を狙っている場合等は、気軽にシェアできるインターネット環境を整備するのは重要ですよね。
フレッツ光のギガらくWi-Fiは無料のWi-Fiとして有名なため、来店者は安心して使えます。
安価で充実した「ひかり電話」
フレッツ光は「ひかり電話」が充実しています。
通常のひかり電話なら、月額料金550円から利用可能です。店舗やオフィスで1個の電話の場合は、通常のひかり電話を選べるでしょう。
フレッツ光では、さらに「ひかり電話オフィスタイプ」「ひかり電話オフィスA」を用意しています。
ひかり電話オフィスタイプは、法人・事業者向けの光IP電話です。最大32個の電話番号を提供可能で、さらに最大8件の同時発着信にも対応します。電話によるサービス受注やお客様対応を充実させたいオフィスに最適です。
ひかり電話オフィスAは、最大7,000個の電話番号を提供し、最大300件の同時発着信に対応します。
事業規模やニーズに合わせて、様々なひかり電話を選べるのがフレッツ光の強みです。
高額キャッシュバックでお得
フレッツ光の代理店は、個人向けのサービスではキャッシュバックを対象としていないことが多いため、キャッシュバックを受け取れないと思われがち。しかし、フレッツ光の法人契約では、法人や個人事業主向けの高額キャッシュバックが用意されています。個人向けより高額な場合も少なくありません。というのも、法人は引っ越しや乗り換えが比較的少ないからです。
「光コラボじゃないとキャッシュバックがない」と思っていたなら、一度フレッツ光の正規代理店のキャッシュバックをチェックしましょう。想像以上に高額でお得です。


プロバイダのみの契約変更も可能
フレッツ光+プロバイダを別々に契約すれば、プロバイダのみの契約変更が可能です。
プロバイダの通信速度に不満があるなど、利用開始後に変更したい場合にも簡単に契約変更ができます。
契約変更後も光回線のフレッツ光を使う通信環境は変わらず、工事等の必要は無く手続きを行い、プロバイダの設定変更のみで完了します。
プロバイダのみ契約変更の窓口は、複数のプロバイダを取り扱っている代理店が相談しやすく、独自のキャンペーンを行っているのでお得です。

