1995年8月22日から開始された「テレホーダイ」が、2024年1月にサービスの提供が終了することになりました。
テレホーダイをご存じない方のためにご説明すると、夜11時から翌朝8時までの間に、定額料金を支払うことで、あらかじめ選択していた最大2つの電話番号に「かけ放題」になる、NTT東西が提供している固定電話のサービスです。
今の通信環境からは想像も付きませんが、テレホーダイが開始された頃はダイヤルアップ接続という、固定電話(アナログ音声)回線を利用して、プロバイダに指定された電話番号にパソコンからモデムを利用して電話をかけて、インターネットに接続していました。
プロバイダやアクセスポイントも少なく、市内にアクセスポイントが無いユーザーは、インターネットを利用している間は、市外通話の料金が発生していました。
インターネット利用による高い通話料に悩んでいたユーザーに、このテレホーダイは夢の様なありがたいサービスです。
平日の夜に帰宅して、寝る前の時間に行う11時以降のインターネット利用は、時間を気にせず出来る様になりました。定額制のプロバイダと契約していれば、休日前なら朝まで利用しても費用負担の増加を考えなくても良くなりました。
この頃はインターネットもメールも、一般的には普及しておらず、ビジネスの連絡手段として主流だったのは音声通話です。
NTT側から見れば、深夜の時間帯なら回線を遊ばせておくよりも、新しい収益に繋がるサービスであり、ユーザーからすれば、プライベートな夜の時間に、安価に利用出来る合理性がありました。
大きく回線の利用方法が変わった現在でも、自宅で腰を落ち着けてインターネットを利用するのが、夜の時間帯であることは変わっていません。
体感として、「光回線を利用しているのに、夜の時間帯はインターネットの回線速度が遅くなる」と、感じた事はありませんか?
その原因として、利用者が多くなる事が確かに有りますが、別の要因が存在するケースもあります。
光回線が夜の時間帯に遅くなる理由と、対処方法について考察します。
遅いのは夜だけですか?
最初に確認しておきたいのは、通信速度が遅いのは夜だけですか?ということです。慢性的に何らかの問題があって、回線速度が遅くなっている場合もあります。
チェックポイント別に、その原因と対策について考えて見ましょう。
利用端末等のスペックが低い
インターネットを利用しているパソコン・スマートフォン・タブレット等の端末が、充分なスペックを満たしていない場合には、回線等に問題が無くても通信速度は充分に出ません。
パソコンやスマホなどの電子機器では、搭載されているCPUやメモリなどの基本パーツスペックが、時代と共に力不足になってくることは避けられません。
古いタイプでは、新しい通信環境に対応出来ないものもあります。故障も無く、まだ利用出来るのに勿体ない気持ちも解りますが、対処法としては買い換える事が最善策です。
ルーターが古い
インターネットの回線速度が遅い原因で最も多いのが、古いWi-Fiルーターの継続利用です。
総務省が令和2年6月に発表した、電気通信市場の分析結果によれば、10年以上光回線を継続利用しているユーザーは、33.2%にも上ります。
(出典:総務省)
Wi-Fiルーターは、常時電源が入れっぱなしで利用される前提で設計されている事もあり、比較的IT機器では寿命が長い特性があります。
ルーターが古いと、最新通信環境に適応できないケースが多く、通信速度は低くなります。Wi-Fi接続をしている場合では、更に顕著になります。
現在一般的に使用されている無線Wi-Fiルーターの規格は、次の5つがあります。
・IEEE802.11b(最大通信速度11Mbps)
・IEEE802.11a(最大通信速度54Mbps)
・IEEE802.11g(最大通信速度54Mbps)
・IEEE802.11n(最大通信速度600Mbps)
・IEEE802.11ac(最大通信速度6.9Gbps)
IEEE802.11bを使用している場合には、1Gbpsの光回線を利用していても、最大で11Mbpsの速度しか出ません。実際の数値は、一桁Mbpsになっているケースが多くなります。
これも対処方法は、Wi-Fiルーターを新しい物に買い換える事が最善策です。
LANケーブルが古い
無線接続をしている場合はWi-Fiルーターが原因になっている事が多いですが、有線接続していて、ルーターも比較的新しいにも拘わらず通信速度が遅い場合は、LANケーブルが原因になっている可能性が有ります。ONUとルーターを接続しているLANケーブルも、同様に通信速度が遅い原因になります。
LANケーブルは脱線していなくても、時代と共に規格も変わっているので、ルーターと同様に古さが原因で、通信速度を阻害している場合があります。
LANケーブルはカテゴリごとに最大速度が異なり、主な種類と最大速度は以下の通りです。
・カテゴリ5(CAT5) 100MB
・カテゴリ5e(CAT5e) 1GB
・カテゴリ6(CAT6) 1GB
・カテゴリ6A(CAT6A) 10GB
・カテゴリ7(CAT7) 10GB
カテゴリ5(CAT5)を利用している場合は、1Gの光回線を利用していても、最大速度は100MBしか出ません。
LANケーブルにCAT5もしくは、ANSI/TIA/EIA-568-B.1の記述が有る場合の改善策は、交換する事が最善策です。
二重のセキュリティソフトが稼働している
セキュリティソフトは容量がそれなりにあり、同時に2つが稼働していれば喧嘩する事も考えられます。
windowsをお使いなら、標準で作動しているセキュリティソフトに加えて、パソコンに付いてきたり、プロバイダからプレゼントされたりで、重なっていませんか?
その状態のパソコンでは、通信速度が大きく低下する可能性が有ります。
対処方法としては、セキュリティソフトは1つ稼働させていればOKで、他はアンインストールをするか、無効化します。
電源コンセントを含めたケーブルの差し込み
盲点になっていますが、意外にコンセントやケーブルが正常に差し込まれていない・抜けかけている事で、機器が正常に動いていない可能性が有ります。
きちんと差し込まれている事を確認したら、機器の再起動も試して下さい。特に、電源が入ったままのONUやルーターを再起動するだけで、以前の事が嘘のように通信速度が速くなるケースがあります。
夜のインターネット回線はマンション集合住宅だと遅くなる?
ここまでのチェックポイントは、自宅内に速度低下が考えられる要因です。そこに問題が無い場合、自宅外に速度低下の問題原因があると考えられます。
マンション集合住宅の配線方式
光回線をマンション集合住宅で利用するには、基本的に光回線が共有スペースにあるMDFまで引き込まれている必要が有ります。
このMDFから各戸への配線は建物によって異なり、大きく分けて3つの配線方式があります。
配線方式によって、通信速度に大きな影響が出ている可能性が有ります。
(出典:NTT東日本公式ページ*一部省略しています)
光配線方式
MDF内のスプリッタで振り分けられた回線が、そのまま各戸まで光ファイバーケーブルで届く配線方式です。
この方式で配線されている建物では、1Gbpsの光回線が来ていれば、理論上安定して1Gbpsの速度が出る為、通信速度への悪影響は基本的にありません。
VDSL方式
MDF内に有る集合型回線終端装置の先に、VDSL集合装置が設置されています。そこから各戸までは、電話線に変換して届けられる配線方式です。
自宅内で電話用モジュラージャックからVDSL宅内装置に接続され、その後ルーターに接続されることが一般的です。
この配線方式では、通信速度に著しい悪影響が出ます。1Gbpsの光回線が来ていても、計算上では上りも下りも100Mpbsまでしか速度は出ません
マンションの戸数にもよりますが、回線利用者が増える夜になれば、更に回線速度は落ち込む可能性が大きくなります。
LAN配線方式
MDF内に設置された集合型回線終端装置から、LANケーブルを使って各戸に配線されます。
自宅内ではLAN様のモジュラージャックが設置されていて、そこからルーターに接続することが一般的です。
この配線方式は、導入された時代に使用しているケーブル性能が大きく異なり、通信速度に大きく差が出ます。
古い時代に配線されたケーブルでは、100Mbpsの速度が上限になっているケースもあります。
この配線方式も、回線利用者が増加する夜には、通信速度が悪化する可能性が有ります。
対応策は?
VDSL方式やLAN配線方式になっている建物では、夜になると数Mbpsしか速度が出ないケースも多く、本来の光回線の速度からはかけ離れていますが、残念ながらユーザーが出来る対処方法は基本的に有りません。
配線方式を光配線方式にする事で改善しますが、工事は簡単では無く、住民や管理組合、賃貸の場合はオーナーの同意が必要で、手間と時間が掛かる事は間違いありません。
現実的な対処方法として、建物の配線方式には関係ない、たとえば、ソフトバンクエアーの様な無線方式の「ホームルーター」導入をオススメします。
Wi-Fiの電波干渉
現在販売されているWi-Fiルーターは、複数のWi-Fi周波数帯が利用出来る様になっている事が殆どです。
周波数帯ごとの特性
規格名 | 名称 | 周波数帯 | 最大通信速度 | 電波干渉 | 障害物 |
IEEE802.11 | 2.4GHz | 2Mbps | 弱い | 強い | |
IEEE802.11b | 2.4GHz | 11Mbps | 弱い | 強い | |
IEEE802.11a | 5GHz | 54Mbps | 強い | 弱い | |
IEEE802.11g | 2.4GHz | 54Mbps | 弱い | 強い | |
IEEE802.11n | Wi-Fi 4 | 2.4GHz | 600Mbps | 弱い | 強い |
5GHz | 600Mbps | 強い | 弱い | ||
IEEE802.11ac | Wi-Fi 5 | 5GHz | 6.9Gbps | 強い | 弱い |
IEEE802.11ax | Wi-Fi 6 | 2.4GHz | 9.6Gbps | 弱い | 強い |
5GHz | 9.6Gbps | 強い | 弱い |
2.4GHz帯は、たとえばNEC製のルーターでは「aterm-×××-g」のように、「g」が付くアクセスポイントです。
このWi-Fi周波数帯は遠くまで届く反面、周囲の影響を受けやすい弱点があります。
同じ周波数帯に電子レンジ・ブルートゥース・コードレス電話等が有るので、電波干渉を受けやすくなっています。
マンション集合住宅や、戸建てでも隣と極めて隣接している環境下では、昼間は問題が無くても、夜になると隣人が帰宅して、電波干渉をする機器が作動している事で、夜になると通信速度が低下している可能性があります。
また、隣人が同じ2.4GHzのWi-Fi周波数帯を利用している場合、電波干渉を起こして速度低下している可能性も有ります。
対処方法は?
Wi-Fiのアクセスポイントを、電波干渉を受けにくい5GHzの周波数帯に変更する事で、夜の通信速度低下を回避出来る可能性が有ります。
たとえばNEC製のルーターでは「aterm-×××-nまたはa」のように、「n」「a」が付くアクセスポイントです。
電波干渉の問題だけでなく、金属はWi-Fiの電波を吸収するため、棚やラックなどからWi-Fiルーター外に出す、水の影響も受けるので、水槽や花瓶を遠ざけることもお試し下さい。
利用する端末によっては、5GHzの周波数帯が利用出来ないタイプもあります。しかし、5GHzのWi-Fiは電波干渉を受けにくいだけでなく、通信速度も大きく向上する可能性が有るので、夜に遅い回線速度に悩んでいる方なら、端末を買い換える価値は充分にあります。
隣人だけで無く、自宅内の何かが電波干渉を起こしているケースでも、通信速度が大幅に改善する可能性が有ります。
ウェブサイトへのアクセス集中
多くのウェブサイトのコンテンツデータは、サーバーに保管されていて、利用者がサーバーにアクセスすると、情報が利用者端末に送られて閲覧出来る仕組みになっています。
東京オリンピックのチケット販売時に、ページがいつまでたっても表示されなかったり、テレビなどでリアルタイムに紹介された、情報サイトの表示が極めて遅かったり繋がらないのは、多くのユーザーが一気に特定のサーバーにアクセスを試みたことが原因です。
そこまで極端では無くても、人気がありアクセスが集中するサービスやサイトでは、昼間に比べて利用者が多くなる事で、夜になると遅い事を体感する速度になっている事があります。
この対処方法は、時間をずらして利用する以外に、根本的な解決方法はありません。サイト側で、サーバーや回線の増強が行われる事を待つしかありません。
プロバイダの問題
接続業者「プロバイダ」は、光回線をインターネットで利用するためには、不可欠な存在です。
(出典:NTT東日本*一部改変)
また、このプロバイダは回線速度に大きな影響を及ぼします。
バックボーンとピアリング
バックボーン
上にある図は、NTT東日本が作成したものを一部改変したため、回線はフレッツ光になっていますが、他の回線でも位置や相関関係は同様です。
プロバイダまでの回線は同じフレッツ光であっても、その先はプロバイダが持っているバックボーンの環境に、通信速度は大きく依存します。
どれだけ早い回線を利用しても、バックボーンの能力が不足している場合は、通信速度は遅くなります。バックボーンはプロバイダ契約者で共有するので、利用者の数に見合わない場合には、通信速度は低下します。
同様に、契約者が同時利用する夜の時間帯には、通信速度が悪化します。バックボーンの善し悪しは、投資できる資本力が主に反映されるため、プロバイダによって差が出てきます。
バックボーンが脆弱なプロバイダは、利用者が増える夜の時間帯には必然的に遅くなります。
ピアリング
詳細を説明すると難解になるので割愛しますが、簡単に言うと接続ルートです。インターネットの利用は、プロバイダを経由して世界中のサーバーにアクセスすることが基本です。
ピアリングは、プロバイダのようなネットワーク同士が互いに認証し合い相互接続して、経路情報やトラフィックを交換する関係のことです。
極端な例で言うと、隣の家にあるサーバーにアクセスする場合、プロバイダのピアリング能力によって、直接に近い形で接続出来るケースと、台湾からインドネシアを経由してフランスに入り、さらにアメリカからブラジルを経由してオーストラリアを周り、隣の家に接続出来るケースを比較した場合、当然前者の方が他の影響を受けない分だけ、快適な通信速度が出る事は明らかです。
数多くのステップを踏む経路しか持たないプロバイダは、利用者が増加する夜になると通信速度が遅くなります。
居住エリアによってもプロバイダの通信速度は変わる
光回線は県境など、行政的な区分けには影響を受けませんが、NTT東日本と西日本では利用出来るプロバイダの数が異なっています。
また、同じ光回線とプロバイダを利用していても、居住する県によって実際の通信速度には差が出る事が有ります。
何故このような事態になるのか?疑問に思いますが、その理由はプロバイダが都道府県ごとに回線を纏めて接続している事にあります。
これは、NTTのシステムが、都道府県ごとになっているためです。
そのため、同県内に同じプロバイダ利用者が多いエリアと少ないエリアでは、大きな差が出る事が有ります。
利用者が集中しているエリアでは、夜間になれば更に低下します。
IPv6 IPoEの対応
(出典:NTTPC公式サイト)
従来からある通信方式PPPoEは、Point-to-Point Protocol over Ethernetの略です。電話回線の時代からある通信方式で、LANの規格であるイーサネットに対応させたものです
これに対し、新しい通信方式がIPoEです。IPoE はIP over Ethernetの略で、当初からLAN規格(イーサネット)の利用を前提に設計されています。
同じ回線を使っても、理論上PPPoEよりもIPoEの方が10倍速くなります。
従来の「IPv4 PPPoE」を使った接続方式が原因になっている、プロバイダのネットワーク終焉装置がボトルネックになっている状態を、次世代規格のIPv6 IPoEを使う事によって、ネットワーク終焉装置を経由が無くなり、最大理論値の速度に近づける事が可能です。
IpoEを採用しているプロバイダに比較して、PPPoEのみのプロバイダの速度は遅くなり、利用者が多くなる夜間にはさらに影響を受けます。
対応策は?
光回線はそのまま活かして、プロバイダを変更する事によって、夜になると遅くなる速度環境を改善出来る可能性が有ります。
一口にプロバイダと言っても、全ての回線に対応はしていません。
回線ごとに選択出来るプロバイダは異なる
光回線は導入にあたっては工事が必要で、費用や手間などの負担が掛かる事も確かです。そのため、一旦導入すると長期間利用する傾向にあり、簡単に回線自体を変更する事は難しいと言えます。
しかし、実際に利用してみるまで、プロバイダの能力は計り知ることが出来ません。たとえば、エリア特有の問題でプロバイダの変更を希望する場合など、選択肢は多い方が良いに決まっています。
また、通信費トータルを考えた場合に、利用するスマホの「セット割」が大きな影響を及ぼします。
「セット割」はプロバイダに付与されるケースが多く、対応も各社異なるため、こちらも多い選択肢が有る方が、ユーザーのメリットは大きくなります。
代表的な光回線各社の、選択出来るプロバイダを見てみましょう。
KDDI
KDDIが展開する「auひかり」ホーム 1ギガで利用出来るプロバイダは、以下の通りです。
au自身で行っているプロバイダはau one netで、多くのauユーザーが選択しています。
他社が運営するプロバイダとしては
・@nifty
・@TCOM
・@ASAHIネット
・BIGLOBE
・DTI
・So-net
7社の中から選択が可能です。
ソニーネットワークコミュニケーションズ
ソニーネットワークコミュニケーションズが運営する「NURO光」では、利用出来るプロバイダは、自社のSo-netに限定されます。
NTT東西
NTT東西が運営する「フレッツ光」は、数百を超えるプロバイダが選択出来ます。
出典:NTT西日本*一部改変
「フレッツ光+プロバイダ」の2箇所で契約する利用形態は、法人ニーズを除けば、個人契約は殆ど利用されていません。
2015年2月にスタートした「光コラボ」が、今の個人契約では主流になっています。プロバイダが、NTT東西が「フレッツ光」回線をプロバイダに卸し提供された回線と、プロバイダ業務をワンセットにして提供するサービスが「光コラボ」です。
プロバイダを自由に変更出来るのは「光コラボ」
上記の他の光回線としては、エリアが限定された「電力系」「ケーブルテレビ系」などがありますが、事実上プロバイダは固定されているケースが大半であり、選択出来る場合でも少数の選択肢しか提示されていません。
事実上、自由にプロバイダが変更出来る回線は「フレッツ光」のみであり、個人契約の場合は実質のところ「光コラボ」に限定されていると言えます。
回線工事等は基本的に一切不要で、プロバイダを変更する事が出来ます。
プロバイダに問題が有るか?調べる方法
プロバイダが原因で通信速度に問題が有るかどうかは、プロバイダを介した通信速度(普段利用している通信速度です)と、プロバイダを介さない通信速度を比較することで判断出来ます。
普段利用している通信速度の計測
ネット速度の計測が出来るサイトは、数多く存在しています。
FASTcom・USENスピードテスト・googleスピードテストなどが代表的です。
プロバイダを介さない通信速度
お住まいのエリアで、NTT東西別サイトになります。
NTT西日本速度測定サイト(NTT西日本契約者しかアクセス出来ません)
2つを比較して、大きく速度の差違が有る場合は、プロバイダを変更する事で改善して、夜の通信速度も早くなる可能性が有ります。
事業者変更
出典:NTT東日本公式
「光コラボ」の利用者が、プロバイダに不満が有る場合、簡単な手続きだけで変更出来ます。
これを「事業者変更」と言います。
事業者変更の手順
- 事業者変更承諾番号の収得を、契約中の光コラボ事業者へ申し込む
- 新しい光コラボ事業者に、「事業者変更」として申し込む
- 事業者変更の手続きが完了(概ね1週間から2週間程度)すれば、利用できる様になります。
注意点としては、事業者変更承諾番号は15日間の有効期限があります。
転用する場合も、公式特典に加えて正規代理店独自の、加入者特典キャッシュバックが受けられます。
転用
「フレッツ光+プロバイダ」の契約を現在している方は、プロバイダ契約先を変更する事でプロバイダを乗り換える事が出来ますが、単純にプロバイダを変えるだけで無く、この機会に価格メリットの有る「光コラボ」に乗り換えた方が通信費は安くなります。
この乗り換えを「転用」と言います。
出典:NTT東日本公式
転用の手順
1.転用承認番号の収得を、フレッツ光を契約しているNTTに申し込む
2.乗り換える光コラボ事業者に「転用」として申し込む
3.転用手続き完了(概ね1週間から2週間程度)すれば、利用できる様になります。
注意点としては、転用承認番号は15日間の有効期限があります。
「セット割」で通信費トータル費用まで考慮して、速くなる可能性が有るコスパの良い光回線を具体的にご紹介します。
セット割と豊富な特典で選べば「@TCOMヒカリ」
(出典:@TCOMヒカリ申込サイト)
@TCOMヒカリは自社データセンターを保有し、自社光ファイバーケーブルを運用するなど、単にプロバイダとしてだけで無く、豊富な技術力が有り人気です。
夜の回線速度低下に悩むユーザーは、@TCOMヒカリに乗り換える事で改善する可能性が有ります。
@TCOMヒカリの月額料金は、一戸建てタイプで5,610円・マンションタイプで4,180円です
LIBMOとのセット割
(出典:LIBMO公式)
格安SIM「LIBMO」を利用する事で、通信費トータル費用を下げることも可能です。安価な料金が更に安くなる「セット割」を適用した月額料金は以下になります。
〇LIBMO 納得プラン | |||
データ容量 | 通常料金 | @T COMヒカリ 月額割引額 |
実質金額 |
3GBプラン | 980円 | 1回線 220円/月割引 | 760円 |
8GBプラン | 1,518円 | 1回線 220円/月割引 | 1,298円 |
20GBプラン | 1,991円 | 1回線 220円/月割引 | 1,771円 |
30GBプラン | 2,728円 | 1回線 220円/月割引 | 2,508円 |
たとえば、3GBプラン980円を@TCOMヒカリと「セット割」を適用すれば、月額760円になります。
マンションタイプの場合では760円+4,180円= 4,940円
がトータルの通信費になります。
夜の回線速度改善だけで無く、通信費全体を下げる事も出来ますね。
UQモバイルのセット割
(出典:UQモバイル公式)
キャリア回線にこだわる方なら、auのサブブランド「UQモバイル」でセット割りが適用されます。月額料金と「セット割」は以下になります。
通信容量/コース名 | 月額料金 | セット割 | 支払料金 |
3GB/S+5Gプラン | 1,628円 | 638円 | 990円 |
15GB/M+5Gプラン | 2,728円 | 638円 | 2,090円 |
25GB/L+5Gプラン | 3,828円 | 858円 | 2,970円 |
高品質のキャリア回線が、格安SIM並の価格で利用出来ます。
キャッシュバック
新規契約だけのオプション無しで、キャッシュバックが受けられるキャンペーンを行っています。
Wi-Fiが使える無線Wi-Fiルーターを選ぶ事も出来ます。
12ヵ月の間、月額料金割引
契約から12ヵ月間は、月額料金が割り引くキャンペーンを行っています。戸建てタイプで5,610円が12ヵ月間は5,170円で、マンション集合住宅タイプでは、4,180円が12ヵ月間は3,850円になります。
工事費無料
光回線の導入には工事が必要で、実際に技術者や工事業者が動く為、工事費が必要です。@TCOMヒカリの場合、最大19,800円の工事費が掛かりますが、今なら工事費が無料になるキャンペーンを行っています。
対応エリア内で一戸建てなら「NURO光」
(出典:NURO公式)
現在の光回線のスピードは1Gbpsが主流ですが、「NURO光」は普及タイプでも理論上は2倍である2Gbpsの速度を誇ります。
この数値は公称値のため、実際に出る速度ではありませんが、回線速度には定評があります。夜の回線速度が遅い事が悩みなら、「NURO光」にすることで大きく改善する可能性が有ります。
マンション集合住宅・一戸建てでも月額料金は変わりませんが、契約期間で異なっています。
NURO光 プラン名 | 月額料金 | 契約期間/自動更新 |
2ギガ(契約期間なし) | 6,100円 | なし/なし |
2ギガ(2年契約) | 5,700円 | 2年間/2年間 |
2ギガ(3年契約) | 5,200円 | 3年間/2年間 |
「NURO光」は「光コラボ」ではありません。そのため、利用出来るエリアは限られています。
NURO光サービス提供エリア
(出典:NURO公式)
「NURO光」はマンション集合住宅では、殆ど利用する事が出来ません。一戸建てでも、提供されているエリアは限られています。
【北海道エリア】 北海道
【関東エリア】 東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県
【東海エリア】 愛知県、静岡県、岐阜県、三重県
【関西エリア】 大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、奈良県
【中国エリア】 広島県、岡山県
【九州エリア】 福岡県、佐賀県
対応エリアの一戸建てにお住まいであるなら、夜だけで無く通信速度が大きく改善する可能性が有ります。