今や日常生活に欠かせないインターネットですが、利用している中で「遅い!」と感じることがあるのではないでしょうか?動画が止まる、ウェブページの読み込みが遅いなど娯楽で不便なのはもちろんのこと、オンライン会議などリモートワーク中に通信の遅延や切断が起きると仕事に支障が出ることがあります。
インターネットが遅くなる原因は様々なことが考えられ、簡単な操作や設定の変更で解消する場合もあれば、利用している端末や回線の契約を見直した方が良い場合もあります。
本記事では、インターネットが遅いと感じる原因を特定し、改善する方法を詳しく解説します。自宅やオフィスでのネット環境にストレスを感じている方、回線速度を向上させたい方はぜひご覧下さい。回線の乗り換えが奨励される場合、おすすめの回線についても紹介しています。
インターネットの速度とは?
まず、インターネットの速度には以下の3つの要素があります。具体的にどのようなシーンで「遅い」と感じるのか照らし合わせてみてください。
下り速度(ダウンロード)
下り速度とは、インターネット上からデータを受け取る際(ダウンロード)の速度のことを指します。例えば、動画を視聴したり、Webサイトを閲覧する際などです。下り速度が十分でないと、動画が途中で止まる、Webサイトの読み込みが遅くなるなどの不便さを感じます。
上り速度(アップロード)
上り速度とは、逆にインターネット上にデータを送信する(アップロード)速度のことです。例えば、SNSに文章や写真を投稿したり、動画サイトに動画をアップロードしたりする際のことを指します。
上り速度が遅いと、送信まで時間がかかってしまうことがあります。ビデオ通話などにおいてはタイムラグが発生し、スムーズなやり取りが難しくなるかもしれません。
Ping値
Ping値とは通信の反応速度を示します。単位は「ms」で表され、値が小さいほどラグが少ない、すなわち反応速度が早く遅延が少ないということです。基本的に回線速度が早い方がPing値も小さい傾向にありますが、オンラインゲームにおいては通信速度そのものよりもPing値の方が重視されます。
通信時のPing値が大きいと、生じる通信のラグに「遅い」と感じてしまうかもしれません。
通信速度の計測方法と必要な値の目安
通信回線の速度に関して基本的な考え方を整理したところで、改めて速度の測定方法や快適に通信できる速度の目安について見ていきましょう。
速度測定の方法
現在の通信速度を調べるには、以下のようなサイトを利用すると簡単です。
Speedtest.net:Webサイトおよびアプリで利用できる通信速度の計測サイトです。アプリをダウンロードすることで、スマホでも簡単に通信速度の測定ができます。

fast.com:利用している回線からネットフリックスへの接続から通信速度を測定します。Sprrdtest.netと同様、Webブラウザおよびアプリから利用できます。

みんなのネット回線速度:通信速度が測定できるだけでなく、契約回線のエリアや全国の平均値と比較可能なサイトです。

目的別快適なインターネット速度の目安
快適に利用するのに必要なインターネットの速度の目安をまとめてみました。
利用目的 | 下り速度 | 上り速度 |
Web,LINEの閲覧 | 5Mbps | – |
写真のアップロード | – | 5Mbps |
高画質動画の視聴 | 10~30Mbps | – |
動画のアップロード | – | 10~30Mbps |
オンライン会議 | 20~30Mbps | 20~30Mbps |
オンラインゲーム | 50~100Mbps | 30~50Mbps |
なお、オンラインゲームにおいてはPing値も重要です。理想は15ms以下ですが、30ms以下であれば多くのゲームは快適にプレイできるでしょう。
インターネットが遅い原因と対策
実際に使っているインターネットの速度が遅い場合に考えられる原因と対策について解説します。思い当たる原因から順番に試しながら原因を特定してみてください。
1. 通信制限がかかっている
契約プランのデータ上限を超え、速度制限がかかっている場合があります。通信制限の有無はキャリアのマイページやショートメッセージなどで確認することが可能です。通信制限がかかっている場合、解除するには追加でデータ容量を購入するか、制限が解除されるまで待つかしかありません。
頻繁に通信制限がかかる場合、利用用途に対して契約のプランが不十分であると考えられるため、プランの見直しをおすすめします。
通信制限がかかっている際の速度はキャリアやプランによって異なります。
2.Wi-Fiルーターの同時接続数が多い
Wi-Fiルーターに複数の端末を接続している場合、その数が多いと速度が低下してしまう可能性があります。接続数の問題である場合、同時接続している端末の数を減らすと解消できるので、使用していない端末との接続を解除するなどの方法を試してみましょう。
接続を減らせる端末がない場合、使用しているルーターのスペックが不足しているため、高性能ルーターへの交換をおすすめします。
3. サイトやアプリの不具合や回線混在
利用している回線ではなく、接続先のサイトやアプリ側で不具合が起きていたり、アクセスが集中していたりといったケースがあります。他のサイトやアプリに接続してみて、快適に通信ができるようであれば、サイト・アプリ側の問題です。
この場合、対策のしようがないため、不具合や混雑解消を待つほかありません。
4. デバイス(PC・スマホ)の問題
デバイスのスペック不足や老朽化が原因で処理能力が足りず、結果として「インターネットが遅い」と感じている可能性もあります。デバイスの老朽化の問題である場合、再起動やOS・ソフトウェアの更新、不要なアプリを終了するなどの対策で改善する場合もあるでしょう。
型が古いもしくは老朽化したデバイスを使っており、他の原因である可能性が低い場合、デバイスの問題である可能性が高いです。上記のような操作をしても改善しない場合は買い替えをおすすめします。
5. 接続環境の問題
インターネットに接続する際には様々な端末を経由します。そのいずれかに不具合が生じている場合に、インターネットが遅くなってしまう場合もあるのです。利用している環境に応じ、以下のような方法を試すことで改善する場合があります。
ルーターやONU(光モデム)の不具合:機器の再起動すると改善する場合もあります。不具合が続くようであれば交換が奨励されます。
LANケーブルの劣化 :ケーブルの劣化により通信速度が低下するケースもあります。その場合、 新しいケーブルに交換することで改善します。
Wi-Fiの電波干渉 :電波干渉によりWi-Fiと上手く送受信できていない場合があります。ルーターの設置場所変更や中継機の導入により改善する可能性があります。
これらの環境の問題である場合、即座に原因を特定することは難しいため、順番に改善を試みながら原因を特定する必要があります。
6. インターネット回線の問題
現在利用しているインターネット回線の問題である可能性があります。回線の問題である場合、自力ですぐに解決することは難しいですが、自宅の通信環境を改善しても解決しない場合は以下が考えられます。
利用者が集中している
回線は、同じエリアで多くのユーザーが同時に利用していると通信量が集中し、速度が遅くなると感じてしまう場合があります。例えば、平日は昼休みの時間帯や夜間帯、仕事や学校が終わり帰宅してから就寝するくらいまでの時間帯は混雑する傾向にあります。休日は朝から夜まで比較的多くの利用者が利用しています。
このような利用者が集中する時間帯に通信量が多い形で利用していると「遅い」と感じることがあるかもしれません。改善する方法としては、利用者が多い時間帯は可能であれば利用を控える(時間帯をずらす)か、もしくは利用者が多い時間帯でも十分に速度が出る回線に乗り換えることが考えられます。
低速回線を契約している
次に考えられるのは現在契約している回線の速度が、用途に対してそもそものスペックが不足している可能性です。例えば、ポケットWi-Fiやホールムルーターはモバイル回線を使用して通信をしているため、下り速度に比べて上り速度は十分に出ないようなケースもあります。
先述の快適な通信に必要な速度の目安も参考にしながら、現在契約している回線の理論上の最速値や、実際の現在の通信速度などと比較してみてください。不十分に感じるようであれば、より速い回線への乗り換えが現実的な選択肢かもしれません。
現在、光回線を契約している場合でも、重要なのは理論上の最高速度ではなく実際に利用時に出ている速度です。回線の速度に不満を感じている場合は何度か実際の速度を計測し、十分な速度が出ているのかを判断してみてください。
通信障害が起きている
契約しているプロバイダで通信障害が起きている場合なども通信速度が遅い、もしくは通信ができない可能性があります。この場合利用者側で対策できることはないため、不具合の解消を待つほかありません。
通信障害が起きているかについては、契約先プロバイダの公式ホームページなどから確認することができます。
乗り換えにおすすめの回線8選
ビッグローブ光
(出典:ビッグローブ光申込サイト)
au、UQモバイルユーザーで光回線を検討しているのであれば、まず選択肢にあがるのはビッグローブ光でしょう。ビッグローブ光はKDDI系列のビッグローブ株式会社が提供する光回線とプロバイダのセット商品です。
グループ会社内のサービスであるauやUQモバイルのスマホとセットで契約することで支払いの総額を抑えることができます。とりわけ、UQモバイルは料金をさえながら品質の高いKDDIの回線を格安SIM事業者よりも優先して使用できるため、料金と通信品質のバランスが良いおすすめの選択肢です。
ビッグローブ光がおすすめの人
- auもしくはUQモバイルユーザー
- キャッシュバックなどの特典を重視する人
- 自宅で高速、大容量の通信を行いたい人
ビッグローブ光がおすすめでない人
- 他の光回線でスマホとセット割引を受けられる人
- 速度や容量よりも金額重視の人(大容量ポケットWiFiがおすすめ)

@nifty光
(出典:ニフティ光申込サイト)
au、UQモバイルユーザーにとってもう一つの魅力的な選択肢となるのが@nifty光です。@nifty光はニフティ株式会社が提供する光コラボの回線で、ビッグローブ光と同様、au、UQモバイルユーザーはトータルの通信費から割引が受けられます。特に@nifty光とUQモバイルのセット割引はコスパ良く品質の良いサービスを求めている人にはおすすめと言えるでしょう。
また、ニフティは家電量販店「ノジマ」を運営する株式会社ノジマの完全子会社です。@nifty光契約者はノジマでの店内商品が常時8%オフで買えるので、家電量販店での買い物が多い場合はトータルで非常に大きなメリットが得られる可能性があります。
@nifty光がおすすめの人
- auもしくはUQモバイルユーザー
- ノジマの店舗で買い物をよくする人
- 自宅で高速、大容量の通信を行いたい人
@nifty光がおすすめでない人
- 他の光回線でスマホとセット割引を受けられる人
- 速度や容量よりも金額重視の人(大容量ポケットWiFiがおすすめ)

@TCOMヒカリ
(出典:@TCOMヒカリ申込サイト)
@TCOMヒカリは、@TCOMをプロバイダとする光回線です。@TCOMヒカリはTOKAIコミュニケーションズが提供する格安SIM、「LIBMO」とセットで契約すると割引を受けることができます。
LIBMOは信頼性の高いドコモ回線を利用した格安SIMであり、格安SIMでありながらドコモショップでの申し込みが可能です。
@TCOMヒカリがおすすめの人
- 自宅で高速、大容量の通信を行いたい人
- 既存のLIBMOユーザー
- コスパの良いスマホ×光回線のセットを検討している人
@TCOMヒカリがおすすめでない人
- 他の光回線でスマホとセット割引を受けられる人
- 速度や容量よりも金額重視の人(大容量ポケットWiFiがおすすめ)

ソフトバンク光

スマホ回線がソフトバンク、もしくはワイモバイルの場合、ソフトバンク光が最も有力な選択肢となるでしょう。特に家族全員で同じキャリアの回線を契約している場合、「おうち割 光セット」により大幅な割引を受けることができます。
また、キャッシュバックや工事費無料など契約時の特典が多いのも魅力です。
ソフトバンク光がおすすめの人
- ソフトバンクもしくはワイモバイルユーザー
- キャッシュバックなどの特典を重視する人
- 自宅で高速、大容量の通信を行いたい人
ソフトバンク光がおすすめでない人
- 他の光回線でスマホとセット割引を受けられる人
- 速度や容量よりも金額重視の人(大容量ポケットWiFiがおすすめ)

フレッツ光
(出典:フレッツ光申込サイト)
個人事業主や法人など業務用の利用においては回線の速度だけでなく安定性も求められるため、フレッツ光がおすすめです。大容量のファイルなどの送受信にも対応できるほか、リモート会議においても遅延などの不具合が起きにくく、様々なビジネスニーズに対応します。
また、サポートやセキュリティの面が手厚いことも、品質重視の法人利用としてはメリットと言えるでしょう。
フレッツ光がおすすめの人
- 大量のファイルの送受信、リモート会議などデータの利用量が多い人
- セキュリティやサポートなども充実した回線が望ましい人
フレッツ光がおすすめでない人
- オフィスでも品質よりも金額重視で回線を選びたい人


ソフトバンクエアー

ホームルーター(置き型Wi-Fi)の利用であれば、ソフトバンクエアーがおすすめです。工事不要で到着後すぐに利用できる点、光回線に比べて引っ越しなどに伴う利用地点の変更が容易であることもメリットと言えるでしょう。
ソフトバンクエアーがおすすめの人
- 引っ越しが多いなど回線の工事が面倒な人
- 動画視聴やリモートワークなど、自宅での通信量が多い人
ソフトバンクエアーがおすすめでない人
- 動画のアップロードやオンラインゲームに多用する(光回線がおすすめ)
- 外出先でも大容量の通信を使いたい(ポケットWi-Fiがおすすめ)

楽天WiFiポケット
(出典:楽天モバイル公式)
一人暮らしで外でも大容量の通信を利用したい場合、持ち歩きが可能なポケットWi-Fiを自宅、持ち歩き兼用で使うのがおすすめです。中でもおすすめなのが月額3,278円でデータ量無制限で利用できる楽天WiFiポケット。
対象プランへの申し込みで製品代金1円で購入できるため、初期コストもかけずに導入することができます。
楽天WiFiポケットがおすすめの人
- データ量無制限で安い回線を使いたい人
- 外出先でも大容量の通信をしたい人
- 楽天サービスのヘビーユーザー
楽天WiFiポケットがおすすめでない人
- 動画のアップロードやオンラインゲームに多用する(光回線がおすすめ)
- 楽天モバイルの電波環境が良くない人(他社の回線などがおすすめ)
クイックWiFi
(出典:クイックWiFi公式)
ポケットWi-Fiを検討している人の中でも、外出先での利用が多い場合、クイックWiFiが特におすすめです。
クイックWi-FiのクラウドSIMは各キャリアの最適な回線を選んで接続するため、特定のキャリアが苦手なエリアにおいても快適な通信を利用し続けられます。
月額50GB未満の利用であれば2,640円と安価に利用できる点もメリットと言えるでしょう。
クイックWiFiがおすすめの人
- 月のデータ利用量が50GB未満の人
- 外出先でも大容量(※月50GB)の通信をしたい人
- 出張・旅行など毎回異なる外出先での通信が多い人
クイックWiFiがおすすめでない人
- 動画のアップロードやオンラインゲームに多用する(光回線がおすすめ)
- 月のデータ利用量が50GB以上の人(楽天WiFiポケットなどがおすすめ)
まとめ
ご利用のインターネット回線が「遅い」と感じた場合、原因として考えられることは様々です。機器の再起動などで簡単に解消する場合もあれば、回線や接続先の不具合の解消を待つほかないこともあります。いずれにせよ、本記事を参考に思い当たる事象について確認しながら原因を特定し、対策を取ってみてください。
また、そもそも利用用途に対して契約している回線のスペックが不足している場合もあります。主な利用用途や、利用中の回線の実測値などと比較しながら利用している回線が適切であるかも判断してみてください。回線の乗り換えが奨励される場合、利用用途やスマホで契約している回線のキャリアに応じて最適な回線への乗り換えをおすすめします。