光回線の契約時に、多くのプロバイダや代理店がキャッシュバックキャンペーンを実施していて、契約者は実質的なコストをおさえられます。しかし、受け取り条件や申請手続きが複雑である場合もあるので、必ずしも「お得」とは限りません。
単純に金額の多さだけで選ぶのではなく、「受け取りやすさ」や「月額料金の安さ」、「スマホとのセット割」など総合的に考えることが重要です。そこで今回の記事では、キャッシュバックが受け取りやすく、かつ実質コストが抑えられる光回線を厳選してお伝えします。
光回線のキャッシュバックの仕組み
光回線のキャッシュバックとは、契約者に対して一定額の現金やポイントを還元する特典のことです。そして、これらは事業者・プロバイダ・代理店・公式や非公式など契約先によって還元方法や条件が異なります。
そして、「キャッシュバック」や「割引特典」は、公式サイトや販売代理店、プロバイダが顧客獲得のために行っていて、契約の報酬が契約者に還元される仕組みになっています。
申し込み窓口による違い
光回線のキャッシュバックは、「どこから申し込むか」によって金額や条件が異なります。主に3つの申し込み経路があり、それぞれに特徴があります。
- 公式サイト経由
- プロバイダ経由
- 販売代理店経由
公式サイト経由や正規代理店経由で申し込むと、月額料金の割引や現金キャッシュバックが適用されることがほとんどです。プロバイダ経由の場合、そもそもプロバイダ料金が高額ではないので、あまりお得な特典が用意されることはありません。
特に代理店経由は高額であることが多いので、お得な契約にしたい人におすすめです。ただし、非正規の代理店経由では、高額なキャッシュバックがもらえることがあるものの、適用条件が厳しい場合があるので注意が必要です。
光回線のキャッシュバックを受け取る際の注意点に関しては、次で詳しく説明します。
光回線のキャッシュバックを受け取る際の注意点
光回線のキャッシュバックをお得に受け取るには、いくつかの注意点を押さえておく必要があります。
- 申請手続きが複雑
- 指定オプションの加入が必要
- 受け取れる時期が遅い
上から順番に説明していきます。
注意点①:申請手続きが複雑
光回線のキャッシュバックは、申し込めば自動的にもらえるわけではなく、「申請手続き」を要する場合がほとんどです。
その手続き方法が複雑で分かりにくかったり、申請期間が限定されていたりすることもあります。結果として、「難しくて申し込みできない」「うっかり忘れていた」といった理由で受け取り損ねるケースも珍しくないのです。
特に、非公式の代理店経由のキャッシュバックは、高額であっても手続きを複数回行わなければならないこともあります。特典のある事業者、プロバイダ、代理店が公式であることを、事前に確認しておきましょう。

注意点②:指定オプションの加入が必要
一部の光回線では、キャッシュバックの受け取り条件として「指定オプションへの加入」が求められることがあります。
たとえば、ひかり電話やひかりTV、セキュリティソフトといった有料サービスを契約しなければならない場合があり、結果として月額料金が高額になってしまうことがあります。
オプションが不要な場合は、キャッシュバックの条件を慎重に確認したうえで、余計な出費を抑えるようにしましょう。
注意点③:受け取れる時期が遅い
キャッシュバックは、その受け取り時期も重要なポイントです。
一部の光回線では、「契約後すぐ」にキャッシュバックを受け取れるものもありますが、多くの場合は6ヶ月~1年後に受け取り手続きが必要です。しかも、その際に「指定の期間中に手続きをしなかった場合は無効」になることもあります。
上記の条件から、受け取り方法や申請時期を事前に確認しておいて、リマインダーを設定しておくなど、手続きを忘れないようにしましょう。
キャッシュバックが魅力のおすすめ光回線
光回線のキャッシュバックを選ぶ際には、単に「金額の多さ」だけでなく、「受け取りやすさ」「実質料金の安さ」「スマホとのセット割」などを総合的に判断することが大切です。
上記の条件を満たしたおすすめの光回線は、次のとおりです。
- ビッグローブ光 × UQモバイル
- ソフトバンク光 × ワイモバイル
- ニフティ光 × UQモバイル
特に「キャッシュバック+セット割」の組み合わせは、キャッシュバックを受け取りつつスマホ代を節約できるので、通信費を抑えたい人におすすめです。しかも、同一名義で契約している家族のスマホ代まで割引が適用されるメリットがあります。
それでは、上から順番に詳細を説明します。
おすすめ①:【キャッシュバック重視】ビッグローブ光 × UQモバイル
(出典:ビッグローブ光申込サイト)
ビッグローブ光は、高額キャッシュバックを狙いたい人におすすめの光回線です。
正規代理店経由で申し込むと、豪華特典を選べます。最大97,000円もの現金キャッシュバックもしくは新品パソコンやタブレット、テレビ、ゲーム機を割引価格で購入できます。
また、UQモバイルユーザーは「自宅セット割」の適用により、毎月最大1,100円が割引になります。
✅キャッシュバック金額:最大97,000円(代理店経由)
✅受け取り時期:約6ヶ月
✅受け取り条件:申し込み後、指定の条件が必要

おすすめ②:【特典の多さが魅力】ソフトバンク光 × ワイモバイル

ソフトバンク光は、特典の多さが特徴です。
正規代理店経由で申し込むと、最大28,000円のキャッシュバックがもらえるほか、工事費が実質0円になります。ワイモバイルユーザーは、スマホ料金が毎月最大1,100円(税込)割引になる「おうち割 光セット(A)」を適用できます。
家族で複数回線を契約している人は、さらにお得です。
✅キャッシュバック金額:最大28,000円(代理店経由)
✅受け取り時期:約6ヶ月
✅受け取り条件:申し込み後、指定の条件が必要

おすすめ③:【コスパ重視】ニフティ光 × UQモバイル
(出典:ニフティ光申込サイト)
ニフティ光は、月額料金が安いうえにキャッシュバック金額も高額です。
正規代理店経由であれば、最大で55,000円のキャッシュバックやパソコン・タブレット・テレビ・ゲーム機を割引価格で購入できる特典があります。しかも、光回線の月額料金が安く、UQモバイルユーザーはセット割が受けられるメリットがあるのです。
✅キャッシュバック金額:最大55,000円(代理店経由)
✅受け取り時期:約6ヶ月
✅受け取り条件:申し込み後、指定の条件が必要

業務用の光回線なら「フレッツ光」がおすすめ
(出典:フレッツ光申し込みサイト)
光回線を業務用途で利用する場合は、通信の安定性・法人向けサービス・セキュリティの強化などが求められます。一般家庭向けの光回線はコストを抑えることに重点を置いたプランが多いのですが、業務利用では「安定性」や「拡張性」が優先されます。
そこで、法人や個人事業主におすすめなのがフレッツ光です。
フレッツ光はNTT東日本・NTT西日本が提供する光回線であり、多くの企業や個人事業主が利用しています。主要光回線の中でも特にエリアが広く、地方にあるオフィスや店舗でも導入されている実績が強みです。


フレッツ光の特徴とメリット
フレッツ光の特徴とメリットは、次のとおりです。
- 通信の安定性が高い
- 法人向けプランが充実
- プロバイダを自由に選択できる
フレッツ光は、日本全国で広く利用されている光回線なので、通信の安定性が高く法人用途でも安心して利用できます。特にビジネスではオンライン会議やクラウドサービスなどの活用が増えているので、回線の安定性が求められます。
また、「フレッツ 光クロス オフィスタイプ」「フレッツ 光ネクスト オフィスタイプ」といった、法人向けの保守サービスに特化したプランも用意されています。
(出典:フレッツ光)
それらのプランでは故障対応専用の窓口があり、24時間365日対応の有人受付なので、「電話の繋がりやすさ」「回答内容の的確さ」「出張サービス」などの高いレベルのサービスが受けられます。
プロバイダの自由度が高いので、セキュリティ機能の高さや業務向けサポートの充実度など、自社の業務内容やニーズに応じた選択が可能です。

光回線のキャッシュバックを最大限に活用するコツ
光回線のキャッシュバックは、適切に活用することで初期費用を抑えたり、実質的なコストを下げられたりできるので、お得に契約するためには重要です。
しかし、キャッシュバックにはさまざまな条件があるため、申請を忘れると受け取れないこともあります。そこで、キャッシュバックを最大限に活用するためのポイントを解説します。
ポイント①:キャッシュバックの条件を確認する
キャッシュバックには、適用条件が設定されていることが多く、条件を満たしていないと受け取ることができません。契約前にどういった条件があるのかを確認しておくことが重要です。
- 申請のタイミング
- 指定オプション加入の有無
- 事業者・代理店・プロバイダで適用条件が異なる
特に、「非公式」の代理店には注意が必要です。
悪質な光回線の代理店では、「条件が変更になったから受け取れない」などの理由をつけて、キャッシュバックを受け取れない仕組みを構築している場合があります。
正規代理店の販売サイトには必ず「NTT西日本販売代理店 代理店コード 1001066961」といった代理店コードが記載されているので、事前に確認しましょう。
(出典:フレッツ光申し込みサイト)
ポイント②:高額キャッシュバックに注意する
キャッシュバック金額が高いほどお得に見えますが、本当にお得かどうかは総額を計算して判断することをおすすめします。そして、計算の中には「加入したいオプション」も含めましょう。
たとえば、以下のような比較では、単純なキャッシュバックだけで契約すると損をすることがわかります。
回線 | 月額料金 | オプション | キャッシュバック | 2年間の総額 |
A社 | 6,000円 | 500円 | 50,000円 | 106,000円 |
B社 | 5,000円 | 300円 | 30,000円 | 97,200円 |
A社の方がキャッシュバックが高いのでお得に見えますが、実際にはB社の方が総額では安くなります。しかも、2年経過後に継続して利用する場合にも、月額料金の安いB社がお得です。
上記のように、契約期間をトータルで比較することが重要です。
ポイント③:受取り手続きを確実に行う
キャッシュバックは、申請しないと受け取れないケースがほとんどです。申請方法を事前に確認しておいて、確実に受け取れるようにしておきましょう。
- 申請方法を確かめる
- 受け取り時期をチェックする
確認ポイントは、上記の2つです。
確認①:申請方法を確かめる
キャッシュバック申請方法は契約先によって異なりますが、一般的には以下の方法があります。
- 契約後に届くメールから申請
- 開通後に書類を郵送
- 会員ページのマイページから申請
契約後にメールが届く申請方法では、メールにURLが添付されていて、そこから申し込み手続きを進めます。書類の郵送の場合は、事業者や代理店から送られる指定の書類に必要事項を記入して返送します。
手続きを忘れないように、リマインダー設定やメモを取っておくのがおすすめです。
確認②:受取り時期をチェックする
キャッシュバックの受け取り時期は、即日・3ヶ月後・6ヶ月後・1年後など、契約内容で異なるので、申し込み前に確認しておきましょう。特に1年後など、間が空いてしまう場合は忘れやすいため注意が必要です。
自分に合った光回線を選ぼう
光回線のキャッシュバックは、お得に契約するチャンスではあります。
しかし、「受け取りやすさ」や「総額」を考えて判断しないと、かえって損をすることがあります。キャッシュバックの条件や手続きを事前に確認してから、確実に受け取れる方法で申し込むようにしましょう。
特に、光回線とスマホのセット割を活用すれば通信費が安く抑えられるため、検討をおすすめします。あなたに最適な光回線を選んで、快適なインターネット環境を手に入れてください。