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コンセントに挿すだけのWi-Fiとは?規格や特徴・サービスを解説

WiFi

便利なだけでは無く、通信費のコスパという見地から考えても、自宅にWi-Fi環境を構築する事はメリットが有り、導入するユーザーが増えています。

 

自宅でWi-Fiを利用する回線としては、回線品質や速度に最も優れる光回線が最適です。

 

しかし、光回線は開通している建物やエリアでしか利用が出来ず、開通工事が必須であることから、建物の事情や引っ越しする可能性のある方だと、導入に対して躊躇してしまうことは否めません。

 

そんな方にオススメなのは、コンセントに挿すだけで、工事不要で直ぐにWi-Fi回線が利用出来る様になるホームルーターです。

 

Wi-Fiを含めて、コンセントに挿すだけのWi-Fiとは何か?を解説して、大手キャリア3社から出揃ったホームルーターをご紹介しながら、コスパに優れた利用方法までご紹介します。

 

Wi-Fiと無線LANの違い

「Wi-Fi」と「無線LAN」は、何となく同じようで・・・違うような・・・?そんな認識をお持ちの方が多いと思います。

 

LANはローカルエリアネットワークの略で、LANケーブルをルーターに接続して、機器同士のやり取りをする事が当たり前でした。しかし、これでは機器の台数分だけケーブルが必要になり、煩雑になります。

 

これを解消して、機器が自由に移動出来る接続手段として登場したのが「無線LAN」です。無線LANが出てきた当初は、機器のメーカーによって規格が異なるため、無線を利用した相互接続をする事が出来ませんでした。

 

これでは不都合が多く発展することが出来ない為、メーカーが異なっても問題無く相互接続が出来る統一規格が「Wi-Fi」です。

 

Wi-Fiの規格で製造された数多くのパソコンやスマートフォンが、同様にWi-Fi規格に準じて製造されたWi-Fiルーターに対して、組み合わせの互換性を考える事無く、多様な機器が利用出来る様になりました。

 

Wi-Fiルーターがインターネットに接続されていることで、ルーターの外側にあるWANに接続出来る様になります。

 

説明すると固くなりますが、現在では「Wi-Fi」=「無線LAN」=「インターネット接続」と考えて問題ありません。

 

無線LANとWi-Fiの歴史

簡単に無線LANとWi-Fiの歴史を見てみましょう。

 

創生期

無線LANの歴史を遡ると、1970年にハワイ大学が開発した、島を跨いで存在するキャンパス間を結んだ無線LANの元祖である、ALOHAnet ( ALOHA)に辿り着きます。

 

このネットワーク設定の考え方は、現在のシステムの原点と言えます。

 

先ほどの説明で、無線LANは有線LANを置き換えたものと記述しましたが、実は無線LANの方が早く登場していることになります。

 

このALOHAnetはアメリカ国防省が資金援助をするなど、後押ししている事も注目に値します。同時期にインターネットの原点になった、ARPANETも開始されています。

 

アメリカの軍事用として開発利用されてきた回線が、民間に開放されたことでインターネットが広く使われる様になった事は有名ですが、軍事用に利用されてきた無線帯域を民間に開放したことで、無線LANの開発も進んでいきます。

 

しかし、民間の機器に利用するには高額で、機器の性能も充分では無かったことから、一号機の市販までには多くの時間を有します。

 

1991年に、初の無線LAN機器「WaveLAN」の販売が、アメリカで開始されました。

 

しかし、無線LANの通信速度は最大2Mbpsで、当時の有線LANに対して1/5程度の速度しか出なかった事、非常に販売金額が高額であった事に加えて、メーカー違いの相互利用接続が出来ない不便さが有り、広く普及することはありませんでした。

 

共通規格の誕生

無線LANが普及するためには、相互利用が出来る標準化が必要であり、機器の価格を下げる事にも繋がります。

 

ちょっと詳しい方なら、「IEEE802.11」というWi-Fiの規格表記を、ご覧になったことがありますよね。

 

これは、IEEE(アイ・トリプル・イー、Institute of Electrical and Electronics Engineers)という日本語訳すればアメリカ電子学会と、1980年の2月に設立されたことを名前の由来にする、LANの標準化を目的とした団体である802委員会によって、1997年に無線LAN方式の規格統一のために決められたのが、「IEEE802.11」です。

 

1999年にはアメリカで、共通規格の無線LANを普及させる事を目的として、「WECA(Wireless Ethernet Compatibility Alliance)」が結成されています。

 

現在Wi-Fiの商標は業界団体「Wi-Fi Alliance」が保有していますが、この前身が「WECA」で、2002年に名称変更しています。

 

ここで大きなキーポイントになったのが、アメリカのAppleです。

 

1999年に登場した日本名でのAir Macは、それまで数十万円になった価格を数万円に納めると共に、後に策定された「IEEE802.11b」を採用していました。

 

これが現在に繋がる、Wi-Fiの流れを決定付けます。

 

自宅でのWi-Fi利用はスマホの通信費を下げる

堅苦しい話はここまでにして、自宅にWi-Fiを導入するメリットを見ていきましょう。

 

通信費はトータルで考える

現在支払っているスマートフォンの料金に、Wi-Fi回線の料金が加わる事で、通信費の支払いは単純に増額になると考えるのは早計です。

 

3大キャリアで、最も多く契約されているメインプランは「無制限・大容量プラン」であり、自由にスマートフォンを利用出来るメリットは有りますが、費用は高額になっています。

 

特に家族が居る場合は、掛け算で費用負担が増えるため、コスパの良いWi-Fi回線に一本化した方が、大きな節約になります。

 

 

 

自宅以外では大容量を消費するユーザーは少ない

多くのデータを消費する動画視聴などは、自宅で楽しむユーザーが多い事は、統計を見ても明快です。

 

2022年1月27日に株式会社MM総研は最新の「携帯電話の月額利用料金とサービス利用実態(2021年12月時点)」を公表しています。

 

 

(出典:MM総研

 

左の方にグラフの数値が集中していますが、58.7%のユーザーは3GBまでの通信量で収まっています。

 

「1GB」未満が31.5%・IGB以上「2GB」未満は10.7%・2GB以上「3GB」未満は16.5%で、「7GB」まで広げれば、4人に3人以上の約75.4%がこの範疇です。

 

単純な平均値では8.95GBですが、一部のユーザーが極端な量を使っている事に数値が引っ張られているので、数値の中央値は3GBです。

 

スマホの使い方には色々と個人差があるのは確かですが、多くのユーザーにとって「無制限・大容量プラン」は、自宅にWi-Fi回線が有る場合には必要の無いことが解ります。

 

自宅では利用回線をWi-Fi回線に一本化すれば、その支払いに加えて小容量プランに変更したスマホ代金になり、トータルの通信費が下がるケースが多くなります。

 

3大キャリアの「無制限・大容量プラン」は、割引き等の条件に個人差がありますが、5,000円程度から7,000円強を支払っています。

 

小容量プランはキャリアにも、従量制のプランがありますが割高です。

「サブプラン」や「オンライン専用プラン」、「格安SIM」を利用すれば大きく通信費は下げることが出来ます。

 

たとえば、3GB程度の容量で済むユーザーなら、オンライン専用プランの「LINEMO」では月額990円しか掛かりません。

 

では、自宅にWi-Fi回線を入れる手段を見てみましょう。

 

自宅へのWi-Fi回線導入は2通り

自宅に入れるWi-Fi回線の構築には、「光回線」と据え置き型無線タイプの「ホームルーター」があります。

 

 

 

同じ部分と違う部分

「光回線」の場合、Wi-Fiを飛ばす機能は一般的に光回線終端装置ONUには備わっておらず、別途Wi-Fiルーターを接続してWi-Fiを利用します。

 

「ホームルーター」の場合、Wi-Fiを飛ばす機能が備わっています。

 

どちらも、スマートフォンだけでなく、パソコンやプリンター等のWi-Fi対応機器を、自由に接続してインターネットを利用することが出来ます。

 

この2つで最も異なるのは、ルーターからのインターネットへの接続です。

 

「光回線」が、有線の光ファイバーケーブルからインターネット接続をするのに対して、「ホームルーター」は、無線回線を使ってインターネット接続をしています。

 

ホームルーターはコンセントに挿せばすぐ使える

 

光回線は工事が必要

「光回線」の利用には、基本的に導入工事が必要になります。

 

回線導入工事は、申し込んでから最低でも2週間程度から、場合によっては数ヶ月後になるケースもあります。

 

工事は専門業者が行うため、工事費用が掛かります。また、引っ越しなどの繁忙期には空きが無くなり、工事日には立ち会いも必要になるため、自分のスケジュールと擦り合わせる必要があります。

 

無線を利用する「ホームルーター」では、導入回線工事が一切不要であり、そんな手間が一切掛かりません。

 

機器が到着したらコンセントに挿すだけで、すぐにWi-Fi環境が構築出来ます。

 

引っ越しにも対応できる

「光回線」の工事には費用や手間も掛かるため、比較的長期間の利用者が多くなっています。

 

そのため、引っ越しが一定の期間でルーティーンになっている仕事の方や、引っ越しが決まっている方、期間が決まっている学生さんには、「光回線」の導入は難しい側面があります。

 

しかし「ホームルーター」なら、事前に利用住所変更を届けておけば、引っ越す当日まで利用して、引っ越した先でコンセントに挿すだけで、途切れる事無くインターネット回線を利用する事が出来ます。

 

 

 

 

光回線が利用出来ない環境でもホームルーターなら利用可能

 

対応エリア

「光回線」の利用には、住居近くまで光ファイバーケーブルが来ている場合にしか、利用する事が出来ません。

 

無線を利用するホームルーターは、全国多くの広いエリアで利用することが可能です。

 

光回線が共有スペースまで来ていないマンション集合住宅

マンション集合住宅では、光回線が共有スペースまで引き込まれていない建物では、「光回線」の利用が出来ません。

 

「ホームルーター」なら、電波の届くエリアではマンション集合住宅の事情を問わず、利用する事が出来ます。

 

現在サービス提供されているホームルーター4種類

具体的に4社から現在リリースされている、ホームルーターを見ていきましょう。

 

 

「ドコモ home 5G HR02」 ドコモ

 

(出典:GMOとくとくBB ドコモ home5G

 

「ドコモ home 5G HR02」は、ドコモ回線を利用するホームルーターです。

 

容量と月額料金

無制限 4,950円

 

本体料金

71,280円 (月々サポートで毎月分1,980円割代金分を36回割引で実質無料)

 

キャッシュバック

「home 5G プラン」の新規契約と「HR02」のご購入でamazonギフト券20,000円分がプレゼントされます。

 

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「Speed Wi-Fi HOME 5G L13」 KDDI

 

(出典:UQ WiMAX公式

 

「Speed Wi-Fi HOME 5G L13」はKDDIが提供しているホームルーターですが、メインに利用する電波はauとは異なるWiMAX回線を利用しています。

 

WiMAXは通信速度に定評がありますが、電波が届く提供エリアはauの電波より狭くなっています。

「Speed Wi-Fi HOME 5G L13」ではau回線の利用もできますが、オプションのプラリアモードを使う必要があり、月額料金がその場合は1,100円加算(スマホのセット割を併用すれば無料)されて、プラスエリアモードの1ヶ月の利用量には30GBの制限もかかります。

 

容量と月額料金

無制限 1年目(13ヵ月)月額4,268円  2年目以降 月額4,950円

 

本体料金

27,720円ですが、「UQ WiMAXおトク割」が現在は適用されていて、21,780円が割引されて5,940円で購入ができます

 

キャッシュバック

現在、キャッシュバックキャンペーンは行われていません。

 

「ソフトバンクエアー ターミナル5」 ソフトバンク

 

(出典:ソフトバンクエアー公式

 

「ソフトバンクエアー ターミナル5」は、ソフトバンクが提供しているホームルーターです。

 

メインで利用している電波は通常のソフトバンク回線とは異なりますが、接続が悪い場所ではソフトバンクの電波に繋がります。

その場合でも容量制限は無く、別料金もかかりません。

 

最新の次の機種として「ソフトバンクエアー ターミナル6」が登場していますが、コスパを考えるなら「ソフトバンクエアー ターミナル5」が優位であり、実用上の問題も無いためお得です。

 

容量と月額料金

無制限 6ヶ月目まで 月額1,980円・ 以降 月額5,368円

 

本体料金

本体機種代は71,280円ですが、毎月分割代金の同額1,980円を36回割引で実質無料になります。

 

キャッシュバック

ソフトバンクエアーを代理店契約すると、今なら29,000円のキャッシュバックキャンペーンが行われています。

 

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「Rakuten Turbo5G」 楽天モバイル

 

(出典:楽天モバイル

 

「Rakuten Turbo5G」は楽天回線を使うホームルーターですが、他の楽天モバイルの商品やスマホプランとは異なり、楽天モバイルの電波が利用できないところでは、パートナー回線のauを使うことができません。

 

そのため利用する場所の楽天モバイルの電波状況によっては、正常なインターネット通信ができないケースも考えられます。

 

インターネットの無制限利用をすることができる点では、他の楽天モバイルの商品やスマホプランと同様ですが、「Rakuten Turbo5G」の月額料金は異なっています。

 

2025年1月23日から本体機器は2代目にリニューアルされましたが、次世代規格「Wi-Fi 6(ax)」に対応した以外には軽量化が図られましたが、機能的には前機種からの大きな進化は見られません。

そのため、製品名についても「Rakuten Turbo5G」で変わりません。

 

容量と月額料金

無制限 6ヶ月目まで 月額0円 7ヶ月目以降 月額4,840円

本体代金が別途に月々1,732円(初回のみ1,744円)×24回=41,580円 かかります。

 

キャッシュバック

現在、キャッシュバックキャンペーンは行われていません。

 

 

ホームルーター4社「2年間の実質料金」を比較

具体的に2年間の、それぞれのホームルーターを利用した実質の料金を計算して比較してみましょう。

 

提供企業 ドコモ KDDI ソフトバンク 楽天モバイル
サービス名 ドコモ home 5G
HR02
HOME 5G L13 ソフトバンクエアー
Airターミナル5
楽天モバイル
Rakuten Turbo5G
基本月額 1年目 4,950円 4,268円 3,674円 4,152円
基本月額 2年目 4,950円 4,950円 5,368円 6,572円
機種代実質 0円 5,940円 0円 41,568円
2年間合計金額 118,800円 116,556円 108,504円 128,688円
キャッシュバック 20,000円 0円 29,000円 0円
2年間実質合計 98,800円 116,556円 79,504円 128,688円
実質月額料金 4,117円 4,857円 3,313円 5,362円

*ドコモHR02のキャッシュバックは、Amazonギフト券

*ソフトバンクエアー Airターミナル5の1年目料金は年間の平均月額

*楽天モバイル Rakuten Turbo5Gの月額料金は、24回分割の月額1,732円を含む

 

楽天モバイルのホームルーターの2年間の実質料金を計算すると、他3社と比較して最も高額になり、安くありません。

 

最もコスパが良いのは、ソフトバンクエアーが圧倒的です。

 

「ソフトバンクエアー」は、6ヵ月間月額料金から割引きが適用されますが、「ドコモ home 5G HR02」「Speed Wi-Fi HOME 5G L13」「Rakuten Turbo5G」は月額料金の割引は無く、支払う月額料金は一律です。

 

1年目の実質支払い月額では、「ソフトバンクエアー」の3,313円が一番安くなります。

 

 

その他の費用

「ドコモ home 5G HR01」と「ソフトバンクエアー」「Rakuten Turbo5G」では、ここまで見てきた、それ以外の料金は基本的に掛かりません。

 

「Speed Wi-Fi HOME 5G L12」は、プラスエリアモードのオプション利用料が月額1,100円掛かります。

 

これは、利用する電波がWiMAX系をメインで利用するため、その周波数帯は障害物に弱く、遠くまで飛びにくい特性が有ります。

 

利用する場所が、通常のスタンダードモードでも問題無く利用出来るなら、問題は無く余分な支払い費用の発生もありません。

 

この機種ではauの周波数帯も、通常契約のスタンダードモードで利用出来る様になっていますが、もっとも電波の到達性が高く障害物にも強い、プラチナバンドと呼ばれる800MHzは利用する事が出来ない仕様になっています。

 

プラスエリアモードでは利用出来る周波数帯とエリアが大きく広がり、通信速度が充分に出ていないエリアや接続出来ないエリアでも、利用出来る様にはなりますが、月額1,100円のオプション料金が掛かる事に加えて、月間に利用出来る容量として30GBの制限が有ります。

 

スマートフォンの契約をKDDIグループの「UQモバイル」や「au」を利用して「セット割り」の適用を受けている期間中は、プラスエリアモードのオプション利用料は無料になります。

 

キャッシュバックの金額

支払う金額だけでなく、入ってくる金額の「キャッシュバックや特典」も考慮する必要が有ります。同じホームルーターを契約しても、どこで契約するかによって、受け取れる内容は異なってきます。

 

公式の特典が用意されている事も有ります。

 

公式特典は、街にある携帯ショップや家電量販店やオンライン専門代理店などを含めて、契約する窓口に拘わらず付与されます。

 

しかし、公式で特典が出ていない場合でも、代理店では独自特典のキャッシュバックキャンペーンなどを行っているケースがあります。

 

公式で特典が出ている場合でも、代理店で契約すれば特典の両取りも可能になり、一層お得になります。

 

基本的に公式から代理店に向けて、特典やキャッシュバックの財源が与えられる事は無く、別会社である代理店が、契約成功報酬の中から捻出する必要が有ります。

 

そのため、経費の掛からないweb代理店と比較して、実店舗を構えるショップでは財源の確保が難しく、特典を設けていないか、そのお店で利用出来るポイントに限られる事が大半です。

 

前述のweb代理店では、amazonギフト券20,000円分がプレゼントされます。

 

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auやUQモバイルのスマートフォン「セット割」適用ユーザーが、公式webページで契約して、口座振替で申し込んだ場合のみ、最大5,940円のキャッシュバックを実施しています。こちらもauショップは対象外です。

 

「ソフトバンクエアー」は、オンライン正規代理店のブロードバンドナビでweb契約する事で、キャッシュバックが得られます。

 

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ホームルーター4社「通信速度」を比較

ホームルーター4社で、直近3ヶ月の通信速度平均値を比較してみましょう。

 

参考になるのは、ユーザーが実際にインターネットを利用する中で計測している「みんなのネット回線速度」です。

 

提供企業 ドコモ KDDI ソフトバンク 楽天モバイル
サービス名 ドコモ home 5G
HR02
HOME 5G L13 ソフトバンクエアー
Airターミナル5
楽天モバイル
Rakuten Turbo5G
平均Ping値 44.38ms 44.84ms 41.83ms 50.85ms
平均ダウンロード速度 214.7Mbps 177.85Mbps 153.23Mbps 102.68Mbps
平均アップロード速度 19.72Mbps 23.54Mbps 11.43Mbps 37.3Mbps

 

Ping値

Ping値は数字が小さいほど、反応速度レスポンスが良いことを示します。

 

ダウンロード速度

通信速度は、数値が大きいほど速いことを示します。

 

インターネットを快適に利用するためには、ダウンロード速度が重要です。

 

一般的なインターネット利用では、家族で利用する場合でも100Mbps程度が出ていれば問題は無く、全てのホームルーターがクリアしています。

 

今後もインターネット利用量は増加傾向にあり、家族で同時に大容量のコンテンツ利用などをした場合には、不具合が出る可能性を否定できません。

 

アップロード速度

アップロード速度は、通常のインターネット利用で大きな影響は及ぼしませんが、動画のアップデートが完了するまでの時間などに影響があります。

 

ホームルーター4社 「スマホのセット割」を比較

通信費トータル費用を安くする手段として効果的なのは、自宅のWi-Fi回線と特定のスマホプランを組み合わせて、家族分を含めて毎月のスマホ代の割引が受けられる「セット割」の適用です。

 

最もインターネットのデータ量を消費する自宅でWi-Fi回線を利用できれば、動画視聴などで大量に自宅でデータ利用しても、契約しているスマホプランのギガを消費しません。

そのため、外出時に必要なギガをスマホプランで確保すれば良く、多くのスマホユーザーは外出時3GB/月程度しか使いません。

 

「セット割」が適用される安価な小容量プランを組み合わせれば、通信費トータル費用は下げることが可能になります。

 

「ドコモ home 5G HR02」のセット割

 

(出典:ドコモ公式

 

ドコモの小容量プラン「irumo」では「ドコモ home 5G HR02」と併用することで、スマホ1台につき月額1,100円の割引が適用されて、3GBのプランなら1,067円で利用することができます。

 

「Speed Wi-Fi HOME 5G L13」のセット割

 

(出典:UQ mobile公式サイト

 

「Speed Wi-Fi HOME 5G L13」とauのスマホプランを併用しても「セット割」の適用は受けられますが、小容量プランをau回線で利用するなら、auのサブブランド「UQモバイル」の方がお得で、セット割の適用もできます。

 

「セット割」を適応すると、UQモバイルの4GB/月が利用できる「ミニミニプラン」が月額1,265円で利用できます。

 

「ソフトバンクエアー」のセット割

 

(出典:ワイモバイル公式)

 

「ソフトバンクエアー ターミナル5」とソフトバンクのスマホプランを併用しても「セット割」の適用は受けられますが、小容量プランをソフトバンク回線で利用するなら、ソフトバンクのサブブランド「ワイモバイル」の方がお得で、セット割の適用もできます。

 

「セット割」を適応すると、ワイモバイルの4GB/月が利用できる「プランS」が月額1,265円で利用できます。

 

「Rakuten Turbo5G」のセット割はない

「Rakuten Turbo5G」は楽天モバイルと併用しても、「セット割」の適用はありません。

 

楽天モバイルの最強プランでは、セット割が無くても3GBまでなら月額1,078円で利用ができます。

しかし、たとえば3.5GBを利用した場合、月額料金は2,178円になります。

 

楽天モバイルのスマホプランに「セット割」が無いことを逆手にとれば、自宅のWi-Fi回線は自由に選ぶことができるメリットになりますが、「Rakuten Turbo5G」のメリットにはなりません。

 

ホームルーターで5Gの過信は禁物

5Gは夢の新世代高速通信をウリにしていて、3社のホームルーターはどれも5G対応であることを押し出しています。

 

ホームルーターの公称値は、現在主力になっている光回線の、1Gbpsを上回る数値を公表しています。

 

 

実際の回線速度

しかし、公称値は理論上の数値であり、無線を利用するホームルーターは、アンテナ基地局からの距離や位置関係、設置してある建物の構造や近隣設備の影響など、実際の利用には大きなロスが伴い、通信速度は公称値から大幅に低下する事が避けられません。

 

みんなのネット回線速度では、実際に利用しているユーザーが計測した速度を公表しています。

 

ドコモ home 5Gの通信速度

直近3ヶ月に計測された11645件のドコモ home 5Gの測定結果からの平均値

 

平均Ping値: 50.67ms
平均ダウンロード速度: 238.74Mbps
平均アップロード速度: 21.78Mbps

 

Speed Wi-Fi HOME 5G L12の通信速度

直近3ヶ月に計測された1649件のSpeed Wi-Fi HOME 5G L12の測定結果からの平均値

 

平均Ping値: 45.91ms
平均ダウンロード速度: 106.31Mbps
平均アップロード速度: 19.39Mbps

 

 

ソフトバンクエアー × Airターミナル5の通信速度

直近3ヶ月に計測された9300件のソフトバンクエアー × Airターミナル5の測定結果からの平均値

 

平均Ping値: 37.61ms
平均ダウンロード速度: 103.63Mbps
平均アップロード速度: 10.3Mbps

 

 

各社とも公称値には大きく届かない数値になっています。

 

大きなデータ量を消費する動画視聴でも、概ねダウンロードで20Mbps程度の速度が出ていれば問題が無いため、通常のインターネット利用には勿論問題はありません。

 

5Gには2種類ある

思ったよりも通信速度が、劇的に変わっていない事情を検証してみましょう。

 

5Gは2つの周波数帯「sub6」と「ミリ波」があり、その特性が異なっています。

各社の5G割り当て周波数は以下の通りです。

 

「sub6」

バンド 周波数 使用するキャリア
n77 3.7~3.8GHz au
n77 3.8~3.9GHz 楽天モバイル
n77 3.9~4.0GHz SoftBank
n77 4.0~4.1GHz au
n78 3.3~3.8GHz docomo(3.6~3.7GHz)・au
n79 4.5~4.6GHz docomo

 

「ミリ波」

バンド 周波数 使用するキャリア
n257 27.00GHz~27.40GHz 楽天モバイル
n257 27.40GHz~27.80GHz docomo
n257 27.80GHz~28.20GHz au
n257 29.10GHz~29.50GHz SoftBank

 

「sub6」は現在主力の4Gに近く、技術の転用が比較的簡単にできます。

「ミリ波」と比較すれば電波が遠くまで届き、障害物の影響も受けにくい周波数特性がありますが、現在の4Gと比較して劇的な速度向上は見込めません。

 

「ミリ波」は電波の届く範囲が狭い特性があり、障害物の影響も受けやすいのですが、「超高速通信」で「超低遅延」の新世代の速さが実現できる、本来の5Gの速度イメージはこちらです。

 

現在販売されている5G対応の「据え置き型無線ホームルーター」は、全て「sub6」にしか対応していない事が、劇的な速度の向上が無い大きな理由になっています。

 

コスパで選べば「ソフトバンクエアー」がオススメ

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正規代理店ブロードバンドナビで「ソフトバンクエアー」に契約すれば、キャッシュバックが受け取れます。

 

キャッシュバック詳細については、以下をご覧下さい。

 

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提供企業 ドコモ KDDI ソフトバンク 楽天モバイル
サービス名 ドコモ home 5G
HR02
HOME 5G L13 ソフトバンクエアー
Airターミナル5
楽天モバイル
Rakuten Turbo5G
基本月額 1年目 4,950円 4,268円 3,674円 4,152円
基本月額 2年目 4,950円 4,950円 5,368円 6,572円
機種代実質 0円 5,940円 0円 41,568円
2年間合計金額 118,800円 116,556円 108,504円 128,688円
キャッシュバック 20,000円 0円 29,000円 0円
2年間実質合計 98,800円 116,556円 79,504円 128,688円
実質月額料金 4,117円 4,857円 3,313円 5,362円

*ドコモHR02のキャッシュバックは、Amazonギフト券

*ソフトバンクエアー Airターミナル5の1年目料金は年間の平均月額

*楽天モバイル Rakuten Turbo5Gの月額料金は、24回分割の月額1,732円を含む

 

比較すれば、「ソフトバンクエアー」が圧倒的に安くなります。

 

 

急な引っ越しが決まった方にも大きなメリット

今まで利用していた光回線が、引っ越す事になってから、始めて違約金や配線工事費用が掛かる事に驚く方が多くなっています。時期や利用している回線によっても差が有りますが、最大で10万円近くになるケースもあります。

 

「ソフトバンクエアー」では、ソフトバンク以外の他社回線の解約に伴う違約金の費用を、最大100,000円まで(光回線の場合)全額負担するキャンペーンを行っています。

 

SoftBank Air あんしん乗り換えキャンペーン
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引っ越し先ではコンセントに挿すだけで、その日からインターネットのWi-Fi回線利用が出来ます。

 

ワイモバイルのセット割で通信費はもっと安くなる

 

(出典:ワイモバイル公式)

 

スマホの契約を「ワイモバイル」に乗り換える事により、セット割りの「おうち割光セット(A)」が適用され、スマホ1台あたり月額1,100円の割引きが受けられます。

 

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工事が可能なら光回線の方がオススメ

今後ホームルーターの主力が「ミリ波」中心になれば、話は別になりますが、導入工事が出来る環境にあるなら、自宅のWi-Fi回線には「光回線」が最適です。

 

回線速度や安定感において、「ホームルーター」を大きく凌駕しています。たとえば、代表的な光回線であるNTTが運営する「フレッツ光」の、ユーザーが利用している実際の速度を見てみましょう。

 

フレッツ光ネクストの通信速度レポート

 

平均Ping値: 20.67ms
平均ダウンロード速度: 360.24Mbps
平均アップロード速度: 265.13Mbps

 

この速度は「ホームルーター」のいずれと比較しても、大きく上回る数値です。

 

費用が高額になると誤解されることもある「光回線」ですが、コスパは極めて高く、スマートフォンを格安スマホと組み合わせる「セット割」も可能で、通信費トータルは安価になります。

 

具体的なオススメの光回線と、格安スマホの組み合わせをご紹介しましょう。

 

コスパ抜群の光回線とスマホの組み合わせ3選

おすすめ①「ビッグローブ光」+スマホ「UQモバイル」

 

(出典:ビッグローブ光申込サイト)

 

フレッツ光のコラボ「ビッグローブ光」に、スマホプランは高品質なau回線をそのまま使う、auのサブブランド「UQモバイル」にすることで、セット割が適用されてコスパ良く通信費トータル費用を抑えられます。

 

ビッグローブ光の月額料金は、マンション集合住宅4,378円・一戸建て住宅5,478円です。

 

キャッシュバック

ビッグローブ光はキャッシュバックが受け取れるキャンペーンを行っています。

 

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引っ越し移転時の工事費用が無料

転勤族の方や引っ越しする予定がある方にも、ビッグローブ光がおすすめです。

 

ビッグローブ光では何度引っ越しを行っても、その都度必要になる工事費が無料になる、お得に継続利用ができる光コラボです。

 

UQモバイルのセット割

 

(出典:UQ mobile公式サイト

 

「UQモバイル」はau回線を利用していますので全国で繋がりやすく、使いやすいと言えます。

また、auで購入したスマートフォンを利用中のユーザーにも最適です。

 

UQモバイルをビッグローブ光と併用して「セット割」を適用させると、4GB/月のミニミニプランが、月額1,265円で利用できます。

 

家族4人で利用した場合の、通信費トータル費用を計算してみましょう。

 

ビッグローブ光 UQモバイル 家族 光電話 合計
マンション 4,378円 1,265円 4人 550円 9,801円
戸建て 5,478円 1,265円 4人 550円 10,901円

*auPAYカードで支払う場合

*セット割の適用には固定電話の光電話オプション契約が必要になります

 

家族4人分のスマホ代と光回線を合計した通信費トータル費用は、マンション利用9,801円・戸建て利用10,901円になり、通信費トータル費用を抑えられるコスパ抜群の組み合わせです。

 

 

おすすめ②「ソフトバンク光」+スマホ「ワイモバイル」

 

(出典:ソフトバンク光申込サイト)

 

「ソフトバンク光」に、スマホプランは高品質なソフトバンク回線をそのまま使う、ソフトバンクのサブブランド「ワイモバイル」にすることで、セット割が適用されてコスパ良く通信費トータル費用を抑えられます。

 

 

ソフトバンク光の月額料金は、マンションタイプ4,180円・一戸建てタイプ5,720円です。

 

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ワイモバイルのセット割

 

(出典:ワイモバイル公式)

 

「ワイモバイル」はソフトバンク回線を利用していますので全国で繋がりやすく、使いやすいと言えます。

また、ソフトバンクで購入したスマートフォンを利用中のユーザーにも最適です。

 

ワイモバイルでは4GB/月のプランSが、「セット割」を適用させれば月額1,265円で利用することができます。

 

家族4人で利用した場合の、通信費トータル費用を計算してみましょう。

 

ソフトバンク光 ワイモバスマホ 4GB 家族 指定オプション 合計
マンション 4,180円 1,265円 4人 550円 9,603円
戸建て 5,720円 1,265円 4人 550円 11,143円

*PayPayカードで支払う場合

*セット割の適用には光電話等の[おうち割 光セット(A)]適用に必要なオプションの契約(月550円)が必要になります

 

家族4人分のスマホ代と光回線を合計した通信費トータル費用は、マンション利用9,603円・戸建て利用11,143円になり、通信費トータル費用を抑えられるコスパ抜群の組み合わせです。

 

 

おすすめ③「ドコモ光」+スマホ「irumo」

 

(出典:ドコモ光公式

 

光コラボの「ドコモ光」に、スマホプランは高品質なドコモ回線の新しく登場した小容量プラン「irumo」にすることで、セット割が適用されてコスパ良く通信費トータル費用を抑えられます。

 

ドコモ光は利用するプロバイダの選択ができますが、おすすめは安価な利用が可能なドコモ自ら提供しているタイプAの「OCN」です。

 

ドコモ光OCN(タイプA)の月額料金は、マンションタイプ4,400円・一戸建てタイプ5,720円です。

 

キャッシュバック

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irumoのセット割

 

(出典:ドコモ公式

 

「irumo」はドコモプランの一つなので全国で繋がりやすく、使いやすいと言えます。

また、ドコモで購入したスマートフォンを利用中のユーザーにも最適です。

 

「irumo」とドコモ光を併用することで「セット割」が適用されて、3GB/月が月額1,067円で利用することができます。

 

家族4人で利用した場合の、通信費トータル費用を計算してみましょう。

 

ドコモ光

タイプA

irumo3GB 家族 合計
マンション 4,400円 1,067円 4人 8,668円
戸建て 5,720円 1,067円 4人 9,988円

 

家族4人分のスマホ代と光回線を合計した通信費トータル費用は、マンション利用8,668円・戸建て利用9,988円になり、通信費トータル費用を抑えられるコスパ抜群の組み合わせです。