ドコモのスマホ料金は「高い」というイメージを持つ人が多いのではないでしょうか。
大手キャリアであるドコモは通信品質が高く、国際的な専門調査機関であるJ.Dパワーの「2025年携帯電話サービス顧客満足度調査」でも、大手キャリアの満足度は高いことがわかっています。

(出典:2025年携帯電話サービス顧客満足度調査を基に作成)
その分、月額料金は格安SIMと比べると割高に感じやすいのが現状です。しかし、ドコモユーザーだからといって通信費を高く払い続ける必要はありません。
契約中の料金プランを見直したり、格安SIMへの移行を検討したり、光回線とセットで契約することで、大幅に節約できる可能性があります。
本記事では、ドコモスマホの料金を賢く見直すための方法を徹底解説します。
ドコモスマホ料金を見直すべき理由
スマホ料金は、家計に大きな負担となりやすい項目だからです。
総務省の調査によると、日本の世帯あたりの通信費に対する負担は、昨今の物価高騰も重なって年々高まっており、固定費削減の観点から見直しが求められています。
ここでは現状の課題を整理します。
日本の通信費の現状と家計への負担
総務省の調査によると、二人以上世帯の通信関連支出は平均で月1万円を超えています。

(出典:総務省「令和6年 通信市場の動向について」)
この数字は、家計に占める通信費の割合は「家事・家事用品」や「光熱費」と並ぶレベルに達しており、無視できない固定支出です。これに、物価高騰によって高額化しているスマホの機種代金も加わります。
したがって、料金の見直しは家計全体を改善するために効果的な一歩といえるでしょう。
ドコモ料金の特徴と課題
ドコモは全国的に広いエリアと安定した通信品質を提供していますが、料金面では格安SIMやサブブランドと比較して高額になりやすいのが課題です。
例えば、「ドコモMAX」はデータ使用量の多いヘビーユーザーにはメリットがありますが、ライトユーザーにとっては割高になるケースが目立ちます。また、旧プランから移行せずにそのまま契約を続けているユーザーは、実はより安い選択肢を見逃している可能性があります。
この点を理解し、見直しを検討することが節約の第一歩です。
料金を安くする第一歩:ドコモのプラン見直し
ドコモのスマホ料金を抑えるために最初に行うべきなのが「現在の契約プランの確認」です。旧プランから最新プランに切り替えるだけで、毎月の料金を数千円単位で下げられるケースも少なくありません。
毎月のデータ使用量に合ったプランを選ぶ
まず最初にやることは「自分の月ごとのデータ利用量を把握する」ことです。
「My docomo」や請求書の通信量履歴で直近3か月〜6か月の平均を確認しましょう。目安がつけば、以下のようにプランを割り当てると無駄が少なくなります。
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月間データ使用量の目安 |
おすすめプラン |
ポイント |
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〜4GB |
ドコモmini(4GB) |
ライトユーザー向け。超過しても1GB追加オプションなどで調節可能。 |
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4GB〜10GB |
ドコモmini(10GB) |
余裕を持って使えるプラン。そこそこ動画やSNSを利用する人に向いている。 |
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10GB〜大量使用 |
ドコモMAX |
従量制の大容量・無制限プラン。たまに大きく使う月がある、または常時大量の使用なら検討の余地あり。 |
プラン単体だけの月額だけで判断するのではなく、実際に適用される割引を含めた実質価格で比較するのが最も確実です。
旧プランと現行プランの違い
旧プランのまま利用しているユーザーは注意が必要です。
かつて提供されていた「irumo」「eximo」といったプランは、条件によっては現在の「ドコモmini」「ドコモMAX」と比較すると割高になる場合があります。
(出典:ドコモ公式)
【新旧プラン比較】
| プラン名 | irumo | ドコモmini | eximo | ドコモMAX |
|
旧プラン |
新プラン | 旧プラン |
新プラン |
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データ容量 |
0.5GB/3GB/6GB/9GB | 4GB/10GB | 無制限 |
〜1GB/〜3GB/無制限 ※従量制 |
| 月額料金 | 550円〜3,377円 | 2,750円/3,850円 | 7,315円 |
5,698円〜8,448円 |
※料金はすべて税込み
割引がない場合は旧プランの方が安いのですが、新プランではセット割やdカード払いなどの割引額が大きくなっているのと、「ドコモでんき割」などの他の割引が適用されます。
【ドコモminiとirumoの割引】
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irumo(旧プラン) |
ドコモmini(新プラン) | |
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セット割 |
1,100円 | 1,210円 |
| dカード支払い割 | 187円 |
220〜550円 ※カードの種類で変動 |
| ドコモでんき割 | – |
110円 |
※割引額はすべて税込み
例えば、「irumo」ではセット割やdカード支払いにより3GBプランが月額税込880円(割引適用前:税込2,167円)でしたが、「ドコモmini」であれば4GBプランは税込880円(割引適用前:2,750円)で利用できます。
ドコモMAXでは、上記に加えて「長期利用割」や「みんなドコモ割」なども適用されます。
このように、条件によっては最新プランに切り替えた方が割引や特典によって安くなるケースもあるのです。
ドコモユーザーが見落としがちな注意点
プランを見直す際に注意したいのは「割引条件」です。
家族割やドコモ光セット割などを利用している場合、単純に安いプランへ切り替えると割引が適用されなくなることもあります。また、ahamoのように一部サービスが利用できなくなるプランも存在します。
料金だけでなく、自分の生活スタイルに合ったプラン選びが重要です。
ドコモのスマホ料金の割引
プランを見直しただけでは節約につながらない場合もあります。
割引の種類や条件を知って、支払い方法やポイント活用を工夫するだけでも、年間で数千円〜数万円の差が生まれます。
dカード支払いによるポイント還元
ドコモが発行する「dカード GOLD」や「dカード PLATINUM」でスマホ料金を支払うと、ドコモとドコモ光の利用料金1,000円ごとに10%ポイント還元が受けられるため、実質的に大幅な割引となります。
また、先述した「dカード支払い割」により、スマホ代も220円〜550円(税込)の割引になります。
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カードの種類 |
割引額 | 還元ポイント |
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dカードPLATINUM、dカードGOLD |
550円 |
10% |
| dカードGOLD U |
5% |
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| dカード | 220円 |
対象外 |
※すべて税込み
家族でドコモを利用している場合には、特に節約効果が大きくなります。
家族割や複数回線割引の活用
家族でドコモを利用しているなら「みんなドコモ割」を活用することで、一人あたりの料金を最大1,210円(税込)まで下げられます。(ドコモminiは対象外)
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回線数 |
割引額 |
|
3回線以上 |
1,210円 |
| 2回線以上 |
550円 |
※すべて税込み
また、同一名義で複数回線を契約している場合も割引が適用されるため、家族単位での契約整理が節約のポイントです。
dポイント投資・活用術
貯まったdポイントは通信料金に充当するだけでなく、投資サービスやd払いでの支払いにも活用できます。特にdポイント投資を利用すれば、ポイントを効率的に増やすことも可能です。
ポイントを使い切らずに眠らせるのではなく、積極的に生活費削減に役立てることが重要です。
ドコモ回線の格安SIMに乗り換える
ドコモ回線をそのまま使いつつ、月額料金を大幅に下げたいなら、格安SIMへの乗り換えが非常に有効です。ドコモ回線対応のMVNO(仮想移動体通信事業者)を選べば、エリアや電波品質で大きな不満を抱えにくく、「ドコモ スマホ 見直し」の目的を果たせます。
ここでは、特に人気・実績のある格安SIM事業者4社(IIJmio/mineo/LIBMO/NUROモバイル)を取り上げ、それぞれの強み・弱みを比較しながら、乗り換える価値を見ていきます。
格安SIM①:IIJmio【通話品質と安さが魅力】
(出典:IIJmio 公式)
IIJmioは、ドコモ回線とau回線のどちらも選べ、比較的高い自由度とコストパフォーマンスを兼ね備えた格安SIMです。メインの「ギガプラン」は主要なMVNOの中でも「最安値級」との声もあります。
低速モードや速度制限時でも最大300kbpsで通信できる機能、データ繰り越し、複数回線でのデータシェアなど、実用的な機能も揃えています。通話面では、アプリ不要で国内通話が半額になるオプションが選べる点が利便性を高めます。
格安SIM②:mineo【信頼性とコミュニティが魅力】
(出典:mineo 公式)
mineoは「3回線(ドコモ・au・ソフトバンク)」すべてに対応し、サービス提供の歴史も長いため信頼度が高い格安SIMです。ドコモ回線を選べるため、ドコモユーザーの見直し先として自然な選択肢となります。
特徴的なのは、通信品質のバランスとサポート体制の比較的良さ、コミュニティ重視の運営です。「フリータンク」など余ったデータを回線間でやり取りできる仕組みもあり、mineoユーザー間で助け合える点も魅力です。

格安SIM③:LIBMO【セット割と豊富なプランが魅力】
(出典:LIBMO 公式)
LIBMO(リブモ)は、ドコモ回線を使う格安SIMとして知られており、特に「光回線とのセット割」が魅力的な選択肢です。
たとえば、@T COM(アットティーコム)ヒカリとのセット利用で、LIBMOの月額から毎月220円(税抜200円)を最大5回線まで割引する「LIBMO×光セット割」が適用されます。「なっとくプラン(3GB/8GB/20GB/30GB)」や「ゴーゴープラン」など利用量に合わせた選択が可能です。
格安SIM④:NUROモバイル【キャンペーンや安さが魅力】
(出典:NUROモバイル 公式)
NUROモバイルは、もともとソニーグループが関わっていたことで知名度が高く、低価格と柔軟性を強みにしています。ドコモ回線の他、ソフトバンク回線にも対応し、ユーザーの選択肢を広げています。
NUROモバイルは「バリュープラン」「スマホプラン」など料金体系が分かれており、ライトユーザーにも適した低容量プランが用意されています。通信速度や安定性は他社格安SIMと同等レベルですが、キャンペーンで初期費用無料や割引が頻繁に実施される点も魅力です。

ただし、これら4社を含む格安SIMは「通信混雑時間帯に速度が落ちやすい」という共通の課題があるため、用途に応じた見極めが必要です。
光回線とのセット割で通信費をさらに節約できる
スマホの料金を下げたあとは、光回線との組み合わせで通信費をさらに圧縮できます。格安SIMユーザーも、大手キャリアユーザーも、スマホと光を同じプロバイダーや回線業者でまとめることで「セット割」が適用され、月々の支払額が抑えられることが多いです。
以下、おすすめのセット割の組み合わせと、それぞれの強みを解説します。
おすすめ①:IIJmioひかり × IIJmio
(出典:IIJmioひかり 公式)
IIJmioユーザーが光回線も揃えたいなら、IIJmioひかりとのセットが自然な選択です。
IIJmioひかりと同時に契約することで、「mio割」が適用され、IIJmioのスマホ代が月額660円(税込)割引になります。また、同一プロバイダで統一できるため、請求手続きがシンプルになるメリットもあります。
IIJmioでは、独自回線型で混雑時の安定性を重視しており、ユーザーには「通信の質」を評価する声も多いです。
おすすめポイント
✅「mio割」でスマホ代が毎月660円割引
✅基本工事費用28,600円が実質無料
✅新規申し込みでIIJmioひかりの基本料金が最大6ヶ月間割引
おすすめ②:@TCOMヒカリ × LIBMO
(出典:@TCOMヒカリ申し込みサイト)
LIBMOを利用するなら、@T COM(アットティーコム)ヒカリとのセット割が最も代表的な組み合わせです。@T COMヒカリとLIBMOを併用すると、「LIMBO×光セット割」によりLIBMOが最大5回線まで毎月220円(税込)が割引されます。
@T COMヒカリは新規工事費を最大22,000円(税込)割引するキャンペーンや、開通12ヶ月間割引キャンペーンなどもあります。さらに、正規代理店からの申し込みで、最大50,000円のキャッシュバックを受け取れるなど、お得な特典が豊富です。
おすすめポイント
✅「LIMBO×光セット割」でスマホ代が毎月220円割引
✅新規工事費22,000円分が実質無料
✅正規代理店からの申し込みで最大50,000円のキャッシュバック

おすすめ③:ドコモ光 × ドコモmini
(出典:ドコモ光申し込みサイト)
ドコモユーザーがそのままドコモ光と契約する選択肢もあります。
ドコモ光はセット割との親和性が高く、ドコモスマホとセットにすることで「ドコモ光セット割」が適用され、スマホ月額から割引が入ります。ライトユーザー向けの「ドコモmini」でもセット割の対象になり、月額1,210円が割引されます。
また、下記サイトからドコモ光を新規で申し込むと最大55,000円のキャッシュバックを受け取れます。
おすすめポイント
✅「ドコモ光セット割」でドコモのスマホ代が最大1,210円割引
✅「新規工事実質0円特典」で工事費用相当のdポイントが還元
✅ドコモ光の新規申し込みで最大55,000円のキャッシュバック
丸ごと乗り換えなら『ビッグローブ光 × UQモバイル』
(出典:ビッグローブ光申し込みサイト)
光回線とスマホをセットで見直すなら、ビッグローブ光とUQモバイルの組み合わせが注目されます。UQモバイルのスマホプランには「コミコミプランバリュー」「トクトクプラン2」などがあり、明確で使いやすい料金体系が特徴です。
これらの組み合わせで「自宅セット割」の適用が可能で、スマホ代が最大10回線まで毎月最大1,100円(税込)が割引されます。さらに、正規代理店からビッグローブ光を新規で申し込むと、最大97,000円のキャッシュバックが受け取れます。
おすすめポイント
✅「自宅セット割」でスマホ代が毎月1,100円割引
✅工事費無料キャンペーンで、最大28,600円分の工事費が実質無料
✅正規代理店からビッグローブ光の申し込みで最大97,000円のキャッシュバック

ドコモスマホの見直しで家計にゆとりを
通信費は家計の中でも固定支出になりがちですが、適切な見直しを行えば大きな節約になる可能性があります。
節約といっても向き不向きがあり、例えば、通信品質を重視する方は乗り換え先の回線品質を重視すべきですし、ライトユーザーであれば低容量プラン+格安SIMが最適なケースもあります。重要なのは「自分の使い方」に合った選択をすることです。
この記事を参考に、あなたの通信費を最適化して、毎月の支出にゆとりが生まれることを願っています。












