今回の記事では、「フレッツ光」の発祥から、現在展開されている光コラボレーションのサービス内容までを解説します。
インターネット通信技術の進化はあっという間のように感じるかもしれませんが、その歴史を知ることでよりインターネットを楽しめるようになるかもしれませんよね。
また、光回線サービスが法人向けと個人向けで枝分かれした経緯や、新たに個人向けに登場した光コラボについて理解を深めると、自分がどの光回線を選ぶべきか?がわかると思います。
- フレッツ光と光コラボって何が違うの?
- なぜ法人と個人では契約すべき光回線が違うの?
- フレッツ光について詳しく知りたい
上記に当てはまるかな?という方はこちらをお読みいただいて、インターネットへの理解を深めるとともに、希望にぴったりの光回線をご利用いただければと思います。
フレッツ光の発祥から光コラボ登場までの流れ
インターネット界にフレッツ光や光コラボレーションが登場するまでには、さまざまな歴史がありました。
こちらの項目では、インターネットの初期から光コラボレーションモデルが提供開始されるまでの流れを紹介します。
アナログ電話
1990年代後半頃まで一般に利用されていた「ダイヤルアップ接続」。
この方式では、電話回線を直接つなぎ、電話番号へコールすることでインターネットに接続できます。
こういった接続方式では、インターネットに接続している間に電話料金が発生し続けてしまいました。
そのうち「テレホーダイ」などのサービスが登場し、特定の番号・時間に対しては定額で利用できるようになった、という経緯があります。
ご想像のとおり通信速度に関しては相当遅く、画像をダウンロードしようものなら数分はかかるとか。その他にも、電話と通信を一緒に使えない、などのデメリットもありました。
ISDN
ISDNは2000年より提供が開始されたインターネットの通信技術のひとつで、電話線を利用したものです。
ISDNを利用するためにはいろいろな装置が必要ですが、デジタル回線でインターネットを使えます。通信速度はアナログ電話が56Kbpsであったのに対して、64Kbpsへアップ。
それでも今の通信速度の単位(Gbps)には程遠いですよね。
ですが、次に説明するADSLよりも安定性があるという意外な一面が。
この安定性が信頼できるとして、企業間などでは「EDI」という電子データ交換システムの形で活用されています。
しかし、料金が高めであること、速度がどうしても遅いことなどもあり、ISDNは2024年に終了予定となりました。サービスの新規受付は2018年に終了しています。
ADSL
2000年から提供が開始されたADSL。
ADSLでは、電話回線を利用してユーザーと地域IP網をつなぐ方式でインターネット接続をおこないます。
インターネット通信速度も格段にアップしました。上りの通信速度は512Kbps〜1Mbps・下りの通信速度は1.5Mbps〜8Mbpsと、非対称な速度も特徴ですね。
「Asymmetric Digital Subscriber Line」(非対称デジタル加入者線)という名のとおりです。ADSLの通信速度だけ見ると、ISDNと比較してもかなりの差があります。
電話回線なので工事が不要で広範囲で利用可能であったり、定額でインターネットを利用でき、場合によっては月額料金が安かったり……という良さもありました。
しかし、アナログ回線ということもあり、少々安定性にかけるというのが欠点です。基地局から離れている場所では通信速度が落ちてしまうというデメリットも。
こちらのADSLのサービスも、NTTでは2023年〜2024年に順次廃止予定です。また、新規申し込みは2016年に終了しています。
光回線 フレッツ光
光回線では、光ファイバーというケーブルを引き込んでインターネットに接続することで、大容量の高速通信が可能になりました。
なんと、光回線はADSLのおよそ20倍以上の高速通信ができるのです。
今まで利用されていたメタルケーブルとは違い、長距離の通信でも影響が少ないことや、ノイズなどの影響を受けにくいという特徴があります。
フレッツ光とは、NTTの光回線サービスの呼称です。NTT東日本ではフレッツ光ネクスト・Bフレッツのことを指し、NTT西日本では光ブロードバンドサービスを指してフレッツ光と呼んでいます。
また、この光回線を利用した電話サービスも登場。NTTでは、「ひかり電話」という名称で提供されています。光電話サービスは従来の固定電話を利用するより通話料が安く、通信品質・音質も良いというメリットがあります。
光回線が登場したことにより、インターネット・電話ともに通信手段の利便性が格段に上がりました。
光コラボレーションモデルの登場
2015年2月より、光コラボレーションモデルが登場しました。
光コラボレーションモデルは、光回線を広く利用してもらう目的で、フレッツ光の回線を企業へ開放したものです。また、本来別で契約が必要なプロバイダが一緒に契約できるようになっています。
フレッツ光回線の開放により、多くのプロバイダ事業者・携帯電話事業者が参入。光回線を借り受けた事業者は、フレッツ光に加えて事業者独自のサービスを組み合わせて販売をしています。
独自のサービスとなるのは、格安スマホとのセット割引や、契約時のキャッシュバック・特典のプレゼントなどです。
名称としては「〇〇光」などの形を取っていることが多いので、その点はわかりやすいかもしれません。
ただし、「auひかり」などはフレッツ光の回線を利用しているわけではなく、独自回線を使っています。つまり、それらは光コラボレーションではないのですね。
光コラボレーションはあくまでもフレッツ光を借り受けてセット販売されているサービス、ということを覚えていただければ良いと思います。
これらの光コラボレーション登場により、個人として契約する一般のユーザーの選択肢が広がり、多くの人がより自由に・お得にインターネットを利用できるようになりました。
フレッツ光は法人契約におすすめ
(出典:フレッツ光申込サイト)
フレッツ光は法人向けのサポートやサービスが充実していて、個人事業主から大規模なオフィスまで安心してインターネットを利用できるのがメリット。
そのため、法人で光回線を契約したいと考えている場合には、フレッツ光がおすすめです。
こちらの項目では、法人におすすめのフレッツ光について、以下の内容を解説します。
- 特徴について
- 料金について
- 電話・サポート・オプションについて
- プロバイダについて
- 固定IPの取得について
- 光コラボへの転用について
フレッツ光の特徴
フレッツ光の特徴は、なんといってもほぼ全国で利用可能なことです。
当然ですが、インターネット回線はどこでも利用できるわけではありません。どういうことかというと、光回線の種類によっては利用できる地域が限られている場合があるということです。
光回線サービスの中には、フレッツ光だけではなく電力会社系のインターネットサービスも存在します。この電力会社系の回線サービスは、所有している電力線網を利用してインターネットに接続しています。
つまり、その電力会社の供給エリアのみで利用可能ということですね。その点、フレッツ光であればエリアカバー率が90%以上のため、全国ほぼどこでも光回線を利用可能です。
ただし、一部利用できないエリアもありますので、サイトにて利用可能エリアを確認することをおすすめします。
フレッツ光の月額利用料金
フレッツ光の利用料金は、お住まいのエリアや環境によって異なります。
東日本の料金と西日本の料金で分かれていますので、下記の価格表をご覧ください。
(マンションタイプの場合、集合住宅全体の契約数によりプラン・利用料金が異なります。)
【東日本エリア フレッツ光料金表】
戸建てタイプ(月額) | マンションタイプ(月額) | |
超高速定額プラン | 6,270円(割引後5,087.5円) | 3,685円〜4,785円(割引後3,300円〜4,400円) |
高速定額プラン | 5,720円(割引後4,950円) | 2,750円〜4,235円(割引後2,640円〜4,125円) |
2段階定額プラン | 3,080円〜6,380円(割引後2,530円〜5,830円) | 2,200円〜4,730円 |
【西日本エリア フレッツ光料金表】
戸建てタイプ(月額) | マンションタイプ(月額) | |
完全定額プラン | 4,521円〜4,730円 | 2,288円〜4,950円 |
2段階定額プラン | 3,520円〜6,600円(割引後2,530円〜5,610円) | 2,860円〜5,940円(割引後2,420円〜4,840円) |
電話サービス・サポート・オプションが充実
フレッツ光が安心して使える理由の一つが、サポートやオプションが充実していることです。
フレッツ光には、「24時間出張修理オプション」や「オフィスまるごとサポート」といったサービスがあります。
インターネットなどの通信に関する問題に対処するためには、高い専門性が必要です。トラブルの際に専門知識のある技術者が常にいれば良いのですが、そうではない場合も多いでしょう。
ですから、何かあったときにも安心して頼れるサポートがあると心強いですよね。
また、フレッツ光には法人向けのオプションが多く用意されています。それゆえ、法人としてインターネットを利用したいという場合にぴったりだと言えるでしょう。具体的なオプションは以下のようなものです。
- ひかり電話(光回線を利用したIP電話サービス)
- ギガらくWi-Fi(社内や店舗のフリーWi-Fi)
- VPN(セキュリティの高いインターネット網の構築)
など……上記以外にも豊富なサポート・オプションがあるため、オフィスなどの環境によって必要なものを選べば安心してインターネットを利用できます。
プロバイダを選べる
フレッツ光では、プロバイダ(ISP:インターネットサービスプロバイダ)を選択可能です。
プロバイダは、インターネットに繋ぐためには必要不可欠。光回線を契約するだけではインターネット通信はできません。
プロバイダにもいろいろなものがあるのですが、代表的なのは以下のプロバイダです。
- OCN
- Yahoo!BB
- @TCOM
- USEN NET
- @nifty
- BIGLOBE
- So-net
- plala
光回線が同じフレッツ光でも、選ぶプロバイダによっては通信速度や安定感が変わることがあります。
インターネットを快適に利用したい人にとっては、最新の通信方式に対応しているかということや、通信設備に余裕のある大手かどうかというところも重要ですね。
地域によっては利用できるプロバイダが異なる場合もあります。また、月々の利用料金もプロバイダによってさまざまですので、これらの項目を考慮してお好みのプロバイダを選択するのが良いでしょう。
フレッツ光を利用途中でプロバイダを変更することも可能。
固定IPが取得可能
フレッツ光では、固定IPを利用できます。正確には、プロバイダによっては固定IPが利用可能ということです。
基本的に、IPアドレスはインターネット接続の際にプロバイダから自動で割り振られるものです。しかし、プロバイダのサービスを利用すれば、固定のIPアドレスを利用することも可能です。
法人でインターネットを使う場合、ホームページの利用や社内へのアクセスの関係などで固定IPが必要になることも多いですよね。
プロバイダによっては、「法人であれば固定IPが利用可能」などの条件があったり、固定IPの取得可能数に制限があったりしますので、確認するのが良いでしょう。
即日固定IP発行可能なフレッツ光のプロバイダ
フレッツ光から光コラボレーションへ転用も可能
フレッツ光を利用中であれば、光コラボレーションへ乗り換えることも可能です。
たとえば、現在フレッツ光を使っているけれど、個人だったら光コラボレーションがお得だと聞いたのでそちらへ乗り換えたい!という場合や、フレッツ光をそのまま使いつつ、各光コラボレーションの特典を受けたい場合には転用がおすすめです。
光回線や機器はフレッツ光のものをそのまま利用できるため、工事も必要なし。特に違約金を支払わなければならない、などのデメリットがありません。(機器については光コラボレーション事業者によって変更の案内がある場合もあります)
ただし、転用によってプロバイダが変更になる場合は、状況によって違約金が発生してしまう可能性もあります。また、契約事務手数料が掛かる可能性もあるため確認しておきましょう。
フレッツ光を現在利用中で、光コラボレーションへ転用したい場合には、契約情報・プロバイダの状況をきちんと確認した上で乗り換えるのを推奨します。
個人なら光コラボレーションがおすすめ
(出典:光コラボ申込サイト)
個人で光回線を使ってインターネットを利用したい場合、フレッツ光とプロバイダを別々に契約するよりも光コラボレーションがおすすめです。
理由はたくさんあるのですが、今回は以下の4つについて紹介します。
- 料金が安い
- プロバイダがセット
- 事業者変更も可能
また、下記についても解説しますので、参考にしていただけたらと思います。
- 光コラボの種類
- おすすめ光コラボ「@TCOM(アットティーコム)ヒカリ」
光コラボは料金が安い
光コラボレーションでは、フレッツ光+プロバイダをそれぞれ契約した場合に比べて、月額料金が安く済む場合がほとんどです。理由は、卸売された光回線に対し、各事業者が自由に料金を決めることができるから。
事業者に光回線を卸売する際は、フレッツ光をユーザーに提供する際のさまざまな経費(キャッシュバックなどの販売経費)が必要ないため、コストを削減できるのですね。
また、事業者によっては高額なキャッシュバック等のキャンペーンをおこなっているところもあります。
このキャッシュバックを利用すれば、実質的なコストがかなり減る可能性もあり、結果的にお得にインターネットを利用できるかもしれません。
光コラボならプロバイダがセット
光コラボレーションモデルは、フレッツ光の光回線とプロバイダがセットです。
光コラボが登場するまで、光回線とプロバイダは別々に契約する必要がありました。
別々の契約ではプロバイダを選べるという利点もありますが、光コラボでも希望のプロバイダのものを選べば良いので、あまり変わりはありません。
また、通常であればNTTとプロバイダの月額料金請求が別であったのに対し、光コラボであればフレッツ光とプロバイダの請求がまとめて来ます。
つまり、支払いが簡単に済み、面倒さも軽減されるということですね。まさに忙しい現代人にぴったりです。
事業者変更も可能
「フレッツ光から光コラボレーションの乗り換え・転用をしたけれど、もっと良さそうな光コラボを見つけたらそちらに乗り換えられないかな?」と考えている方もいるかもしれません。
結論から言うと、現在はその事業者変更が簡単にできるようになっています。
以前はフレッツ光から光コラボレーションへ転用した場合、さらに他の光コラボレーションへ乗り換える際に面倒な手順を踏む必要がありました。
現在利用中の光コラボを一度解約し、光回線の開通工事も再度おこなわなければならなかったのです。
そうなってしまうと、インターネットを使えない期間が出てくる可能性もあったため、面倒な上に不便という状況になっていました。
現在では、携帯電話を乗り換えるときのように、「事業者変更承諾番号」を現在契約中の事業者から取得すれば簡単に乗り換えが可能です。
この事業者変更承諾番号には有効期限があります。有効期限内に、乗り換えたい光コラボレーションの事業者にこの番号を伝えて申し込みをすればOKです。
工事なども契約条件が変わらなければ必要ありません。
あの光コラボを試してみたいけれど、合わなかったら……と考えている方や、乗り換えも面倒だったりできなかったりしたらどうしよう、と思ってなかなか踏み出せないという方にも朗報ですね。
光コラボレーションの種類
光コラボレーションは多くの事業者が参入しているため、たくさんの種類があります。
その中でも代表的なものは、以下の光コラボレーションですね。
などです。
ドコモ光やソフトバンク光は、名前のとおりキャリアのスマートフォンユーザーにお得な割引をおこなっていますね。
また、その他の光コラボレーションについても、ポイントがもらえたり、無線ルーターが無料でレンタルできたりといった各光コラボレーション独自の特典があります。
利用しているスマートフォンや、得られる特典・キャンペーンの好みに合わせて光コラボレーションを選んでいくのも良いですし、お得だなという光コラボレーションを見つけたら、それに合わせてスマートフォンやSIMを一新してしまうのもひとつの手でしょう。
おすすめ光コラボは「@TCOMヒカリ」
個人で光回線を契約する際におすすめな光コラボレーションは、「@TCOMヒカリ」です。@TCOMヒカリは、フレッツ光に@TCOMのプロバイダがセットになっている光コラボレーションサービス。
@TCOMヒカリのプロバイダはTOKAIコミュニケーションズが提供しており、データセンターの運営や独自のバックボーンを保有をしており、通信品質、速度ももちろん安定しています。高速通信が実現可能なIPoE IPv6接続に対応、対応のWiFiルーターをプレゼントでもらえたりなどサービス内容も充実しています。
@TCOMヒカリなら、フレッツ光と@TCOMのプロバイダを別々に契約するよりもインターネットがお得に利用可能です。
さらに初期工事無料、月額料金割引、キャッシュバックも行っています。よりお得に高品質な光回線を利用できるというのがおすすめポイントです。
まとめ
今回は、フレッツ光の発祥から、法人に特化したフレッツ光と個人に特化した光コラボレーションモデルの登場までを解説しました。
電話回線を使ったアナログ通信から、光回線の登場に至るまでにはさまざまな進化がありましたね。
また、光回線の契約の形も増え、個人が使いやすい光コラボの登場によってさらに気軽にインターネットを楽しめる時代になったのではないかと感じられます。
そして、法人で光回線を契約するなら、オプションも充実していて固定IPも取得できる「フレッツ光」がおすすめです。
また、個人で光コラボを契約する際におすすめなのはもちろん、実質料金が安くサービスが充実していてる「@TCOMヒカリ」ですね。
このように、法人か個人かでおすすめできる光回線の体系が異なりますので、ご自身の希望に合わせて検討していただければと思います。
フレッツ光をご利用中でも光コラボに転用ができますし、現在は光コラボから他の光コラボへの変更も簡単におこなえますので、試してみたいと思っている方はまずは体験してみても良いかもしれませんね!