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光コラボ事業者変更のメリットとは?方法や手順なども解説

フレッツ光

新東名の120km/h区間を走行した経験、ありませんか?

 

最高速度が120km/hに引き上げられた新東名の区間では、カーブが全体的に緩くなっていて、車線幅は広く、片側3車線になっていて、走りやすい事この上なく快適です。

 

1963年に開通した、日本初の高速道路の栗東ICと尼崎ICを結ぶ名神高速道路で定められた時速100km/hは、自動車の性能が飛躍的に進歩しても、頑なに変更されませんでした。

 

制限速度を管轄する警察庁にも、色々と言い分はあるのでしょうが、高速道路を管轄する国土交通省は、新東名以前の道路でも120km/hを念頭にした区間(第一種第1級)を建設していましたが、警察庁は最高速度の引き上げを行なってきませんでした。

 

せっかく持っているポテンシャル、引き出せないのは残念ですね。

 

実は、同じ「フレッツ光」を使う光回線「光コラボ」でも、サービスを提供する会社を変更することで、通信速度が変わる事が有るのをご存じでしょうか?

 

「そうかもしれないけど、手続きが面倒くさい」

「工事をするのが嫌だ」

「回線の工事費や撤去費用の負担してまで、本当にメリットがあるの?」

「インターネットが使えない期間が発生するのは困る」

 

なるほど、ごもっともなご意見ですね。でも、そんな方にこそオススメしたいのが、「光コラボ」の「事業者変更」です。そのメリットや具体的な方法も含めて解説します。

 

光コラボとは、そもそも何か?

光回線を全国に敷設したのは、NTT東西の「フレッツ光」です。

 

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光回線の特性として、一戸建てに引き込む場合は、自宅近くまで光回線が来ている必要が有り、マンション集合住宅の場合は、建物内の共有部分まで光回線が引き込まれている必要があります。

 

圧倒的なエリアと技術力、その信頼から「フレッツ光」の光回線占有率は半数を大きく上回る7割弱に達しています。

 

フレッツ光を利用するのにあたり、契約方法が2015年2月から大幅に変わりました。

 

「フレッツ光」回線を利用するのには、別途に接続業者プロバイダとの契約が必要です。

 

回線利用費はNTT東日本・西日本に支払い、接続料をプロバイダへ支払う事が一般的でした。ユーザーにとっては、「フレッツ光」+「プロバイダ」と2箇所で契約を結んで、月額料金も別々に支払う必要があり、トラブルが発生した時や、要望を伝えたくても窓口が二箇所あるのは、ユーザーにとってデメリットが大きく、ワンストップで契約支払いが出来るシステムを望む声が大きくなってきました。

 

 

出典:NTT西日本*一部改変

 

光回線をユーザーとの直接契約を結ぶシェアが、巨大企業NTTの独占状態になれば、競争原理が働かなくなり、普及が加速しないと考えた国の意向もあって、NTT東西は、フレッツ光回線の卸業務への移行へ、大幅な方向転換をします。

 

NTTは光回線の卸事業へ注力して、光回線の卸し提供を受けたプロバイダを中心とした事業者が、プロバイダ機能と光回線をワンセットにしたサービスを提供する「光コラボ」が、2015年2月から開始されました。

 

 

出典:NTT西日本*一部改変

 

現在個人の契約は「光コラボ」・法人の契約は「フレッツ光+プロバイダ」契約が主流になっています。

 

「光コラボ」を扱う事業者は現在、NTT東日本エリアで530社・NTT西日本エリアで235社が有ります。

 

 

プロバイダで回線速度と品質は変わります

フレッツ光の速度公称値は1Gbpsです。しかし、サービス提供者が公表している公称値は、フレッツ光に限りませんが、実際に出る速度では無く、あくまで理論上の数値です。

 

回線速度や品質は、同じ回線を使っても変わってきます。要因として大きく関わるのは、接続業者プロバイダの持つポテンシャルです。プロバイダを選ぶポイントを見ていきましょう。

 

潤沢な資本があり、投資が出来るか?

一旦は頭打ちだった光回線の新規契約者の増加は、2020年2021年と再び大幅な増加に転じました。同じ設備で回線運用をすれば、加入者数の増加に伴って回線速度や品質は悪化します。

 

そのため、加入者数の増加に合わせて、適切な設備の補強が必要になります。大昔の電話では、加入時に纏まった金額を納める必要が有りましたが、現在の光回線契約には、その様な大きな費用は必要ありません。

 

サービス提供者から見れば、長期的に利用して貰えればペイ出来ると計算しますが(だからこそ、光回線には契約期間の縛りを設けるサービスが大半になります)、設備投資が必要なのは今であり、そのための資本力が必要になります。

 

NTT東西では、基本的に回線の提供に徹していて、プロバイダ業務や「光コラボ」を直接行っていません。しかし、NTTグループ企業では、プロバイダ業務・「光コラボ」のサービスを行っている会社が複数あります。

 

目先だけの利益に左右されずに、設備投資の大切さが解っている、最大手NTTグループが提供する「光コラボ」が高い人気なのは、安心感だけで無い理由があります。

 

接続通信方式と技術力

光回線の速度低下の要因の一つとして、接続方式があります。従来の「IPv4 PPPoE」を使った接続方式は、プロバイダのネットワーク終焉装置がボトルネックになっています。

 

次世代規格の「IPv6 IPoE」を使う事で、ネットワーク終焉装置を経由が無くなり、最大理論値の速度に近づける事が可能になります。

 

「IPv6 IPoE」接続に対応しているプロバイダを選択することが、利用回線速度を改善する手段になります。プロバイダによって「IPv6 IPoE」は対応が分かれ、別途有料サービスで提供している事も有ります。その場合は、トータルの月額費用で検討する必要が有ります。

 

もう少し詳しく、ご説明しましょう。

 

 

(出典:NTTPC公式サイト

 

光回線の従来からある通信方式は、PPPoEです。

 

PPPoEは、Point-to-Point Protocol over Ethernetの略で、電話回線の時代からある通信方式を、LANの規格であるイーサネットに対応させたものです。

 

これに対し、新しい通信方式が、IPoEです。

 

IPoE は、IP over Ethernetの略で、当初からLAN規格(イーサネット)の利用を前提として構築されています。

 

同じ回線を使っても、理論上の通信速度はPPPoEよりもIPoEの方が、10倍速くなります。

 

従来の「IPv4 PPPoE」を使った接続方式がもたらす、プロバイダのネットワーク終焉装置がボトルネックになっている状態を、次世代規格の「IPv6 IPoE」を使う事で、ネットワーク終焉装置を経由が無くなり、最大理論値の速度に近づける事が可能になります。

 

光回線選びでは、「IPv6 IPoE」を光配線で利用する事が、最も通信品質が優れています。

 

「フレッツ光」回線の速度は、「IPv6 IPoE」のみで計測したデータでは、大幅に速くなります。

 

みんなのネット回線速度にある、直近3ヶ月に計測された46,365件のPPPoE方式のフレッツ光回線、193,596件のIPoE方式のフレッツ光回線の測定結果から、平均値は以下の通りです。

 

PPPoE方式のフレッツ光回線の平均値

平均ダウンロード速度: 180.17Mbps

平均アップロード速度: 176.58Mbps

 

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓これだけ数値が変わります↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

 

IPoE方式のフレッツ光回線の平均値

平均ダウンロード速度: 328.74Mbps

平均アップロード速度: 222.75Mbps

 

もちろんPPPoE方式の数値でも、一般的な利用には何の支障もありませんが、「IPv6 IPoE」を利用する事で、通信速度や品質が大きく改善される可能性が有ります。

 

光コラボを乗り換えるのは、プロバイダを変更するということ

「光コラボ」を別の「光コラボ」に乗り換えるという事は、同じフレッツ光回線を利用しながら、プロバイダを変更するという意味になります。

 

この乗り換えを、事業者変更と言います。

 

事業者変更

「光コラボ」を現在契約している方が、他の光コラボ事業者に乗り換える事を「事業者変更」と言います。

 

 

出典:NTT東日本公式

 

フレッツ光回線はそのまま利用するので、別途工事も必要ありません。

 

事業者変更の手順

  • 事業者変更承諾番号の収得を、契約中の光コラボ事業者へ申し込む
  • 新しい光コラボ事業者や代理店に、「事業者変更」として申し込む
  • 事業者変更の手続きが完了(概ね1週間から2週間程度)すれば、利用できる様になります。

 

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注意点としては、事業者変更承諾番号は15日間の有効期限があります。

 

事業者変更では公式特典や、それに加えて正規代理店独自の特典キャッシュバックが受けられる場合があります。

 

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2019年7月1日からルールが変更

2015年からの変更で個人利用の主力契約形態が「フレッツ光+プロバイダ」の別契約から、新しく登場した「光コラボ」に乗り換える事(転用と言います)は、積極的に推奨され、月額支払い費用も安くなる事も有り、多くのユーザーが転用で乗り換えました。

 

しかし、2019年7月1日以前は、「光コラボ」から別の「光コラボ」に事業者変更をして乗り換える事は不可、というルールが有りました。

 

以前のルールでは、ユーザーが事業者変更を要求した場合、現状契約している光コラボを解約して回線の状態を白紙にして、新たに契約を申し込む必要がありました。

 

手続きが煩雑になるだけで無く、同じフレッツ光回線を利用するのにも関わらず、一旦は回線の利用を取り止めてから、再度工事を行う必要が有りました。

 

そのため、停止工事と開始工事の時間差で、インターネット回線が使えない期間が生じ、ひかり電話を使用していた場合は、その番号が変わってしまう不利益が有りました。

 

どうしても電話番号も同じものを使いたい場合は、解約前にひかり電話をアナログ回線に切り替える手続きが必要になり、ユーザーの乗り換えを妨げる障壁になっていました。

 

国と総務省は、携帯電話料金の引き下げには熱心な事が広く知られていますが、光回線に対しても、これらの事は「過剰なユーザーの囲い込みに当たる」と、申し入れを行っていました。

 

それに対し、乗り換えのルール変更を2019年7月1日行っています。

 

2019年7月1日以降は、乗り換えに必要だった煩雑な手続きや、意味の無い工事の大半が不要になりました。事業者変更前に光コラボレーション事業者で利用していた「お客さまID」および「ひかり電話番号」は、事業者変更後もそのまま利用が出来て、住居の移転等が発生しない限り、電話番号も変わりません。

 

現在は光コラボからフレッツ光への変更や、光コラボから別の事業者の光コラボへの乗り換えも工事不要で、手続きも簡素化されています。

 

「光コラボ」の事業者変更の不安に対する回答は、以下の通りです。

 

・工事不要で乗り換えが可能

・インターネットの利用できない期間が発生しない

・工事費や回線の撤去費用がかからない

 

事業者変更でメリットが少ないケースと注意点

残念ながら、「光コラボ」を事業者変更してプロバイダを変更しても、思ったように通信品質や速度が大きく改善しないケースや、今利用している「光コラボ」に多く有る、契約期間「縛り」の注意点も有ります。

 

マンション集合住宅の配線方式

「フレッツ光」は古くからサービスを行っているため、マンション集合住宅タイプに引き込まれている光回線は、「フレッツ光」(つまり個人ユーザーの光コラボ)のシェアが圧倒的に多くなります。

 

マンション集合住宅では、回線が建物に共有スペースにあるMDFまで引き込まれていなければ、基本的に光回線の利用が出来ません。

 

MDFから各戸への配線は、マンションによって異なります。大きく分けて、3つの配線方式があります。

 

 

(出典:NTT東日本公式ページ*一部省略しています)

 

光配線方式

新しいマンション集合住宅に増えている方式です。MDF内のスプリッタで振り分けられた回線は、そのまま各戸まで光ファイバーケーブルで繋がれて、各戸内に回線終端装置を設置します。

 

もっとも安定して速く、マンション集合住宅において現状はベストな方式です。1Gbpsの光回線が来ていれば、理論上安定して1Gbpsの速度が出ます。この環境下にある、フレッツ光回線ユーザーの計測は、本来のポテンシャルを表している数値になります。

 

VDSL方式

比較的古いマンション集合住宅に見られる方式です。MDF内に有る集合型回線終端装置の先にVDSL集合装置が設置されていて、そこから各戸までは電話線に変換して回線を結んでいます。

 

各戸では、電話用モジュラージャックからVDSL宅内装置に入り、ルーターに接続します。

 

1Gbpsの光回線が来ていても、残念ながらこの方式での最大通信速度は、上りも下りも100Mpbsしか出ません。戸数の多いマンションでは、この方式で同時に回線使用者が増えれば、回線速度は一層落ち込むケースが多々あります。

 

この環境下にある、フレッツ光回線ユーザーの計測は、最高の値でも100Mpbsが上限になります。回線本来のポテンシャルを表している数字にはなりません。

 

LAN配線方式

ちょっと前に建てられたマンション集合住宅に多い方式です。MDF内に設置された集合型回線終端装置から、各戸にLANケーブルで繋ぎます。各戸ではLAN用のモジュラージャックが備えられ、ルーターに接続します。

 

こちらは導入された時代で、ケーブルが対応しているスピードが異なります。比較的新しい時代に導入されているケースでは1Gbpsの元回線に対して1Gpbsの速度が理論的に出る事も有りますが、古い時代に導入されている場合は100Mbpsの速度しか出ないケースも有ります。

 

光配線方式以外のマンション集合住宅では、大きく改善が望めない

どれだけ速い回線・プロバイダを使っても、配線方式がVDSL方式やLAN配線方式のマンション集合住宅では、現状利用している回線品質・速度を大きく改善する事は難しく、「事業者変更」するメリットは少ないと言えます。

 

「IPv6 IPoE」を利用する事で、多少改善することも有り、月額料金が下がる事もあるので、全くメリットが無いわけではありませんが、手間を含めた費用対効果を充分検討する必要が有ります。

 

契約期間を含めた「縛り」

「光コラボ」には様々な「縛り」が存在しています。

 

メールアドレス

利用しているプロバイダから支給されるメールアドレスは、ある意味「縛り」の側面が有ります。

 

「事業者変更」でプロバイダを変えると、それまでのプロバイダが出していたメールアドレスは利用出来なくなります。永久に使い続けるつもりが無いなら、メインで利用するメールアドレスは、Gmail等のアドレスを利用することをオススメします。

 

セット割

光回線の「セット割」で、スマートフォンの月額料金が安くなるのも、「縛り」です。「光コラボ」とキャリアの組み合わせの場合、docomoと「ドコモ光」・SoftBankと「SoftBank光」が有ります。

 

最大1,100円の割引きを家族で享受すれば、割引額は大きくなりお得と考えがちですが、最大割引きを得るためには、高額な大容量プランの契約が条件になります。光回線が自宅にあれば、当然スマートフォンの利用もWi-Fiを使うため、携帯電話会社の回線利用は外出時だけに限定されます。

 

外出時に動画を見る習慣が有れば別ですが、多くのユーザーは3GB程度の利用量で収まるケースが大半です。docomoもSoftBankも、その程度の小容量プランで受けられる割引金額は限られる上に、元々小容量プランは高いためメリットが有りません。

 

スマートフォン小容量プランは、新しく登場したオンライン専用プランの方が、大きなメリットを享受出来ます。外で動画を見る習慣がある方でも、最大20GBの使用量なら「ahamo」「povo」「LINEMO」の方が、通信量のトータルは確実に安くなります。

 

 

(出典:LINEMO公式)

 

「ドコモのエコノミーMVNO」である「LIBMO」の利用がお得です。殆ど外出時にデータ通信を利用しないユーザーなら、3GBのプランで月額980円です。オンライン契約ではなく、docomoショップで契約が出来て、サービスも受けられます。

 

 

(出典:LIBMO公式)

 

当然ですが、これらのプランには期間契約の「縛り」は無く、「セット割」も有りません。これらのプランに乗り換える事で、光回線とスマートフォンのトータル通信量は、安くなるケースが大半です。

 

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(出典:@TCOMヒカリ申込サイト)

 

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