「フレッツ光とソフトバンク光はなにが違うの？」
「Yahoo！BB（ybb）のプロバイダを使っているけど、同じ会社のソフトバンク光にした方が安いの？」
ソフトバンク光は、ybbのプロバイダを使った光コラボのサービスですが、フレッツ光と実際どう違うのかを詳しく説明できる方は少ないと思います。
また、ソフトバンクやワイモバイルを使っている方は、ショップで一度はソフトバンク光の案内を受けたことがあるでしょう。
当記事では、そんなフレッツ光とソフトバンク光の料金の違いや特徴を詳しく解説し、どちらを選ぶ方がお得かを解説します。
違いを理解する前に知っておくべきこと
フレッツ光とソフトバンク光の違いを解説するにあたって専門的な用語が出てきますので、基本的なことを解説しておきます。
もし、もう理解されている方は、読み飛ばしても問題ありません。
用語解説：光回線とは
光回線とは、インターネット回線の一種で、電話回線ではなく光ファイバーを利用している回線を指します。
通信速度は電話回線に比べると速くて安定しており、今ではほとんどの家庭がこの光回線を使っています。
材質はガラスでできており、力が加わったり、折り曲げてしまうと割れてしまうため、ケーブルや電話回線に比べて丁重に扱う必要があります。
回線の種類としては、NTTのフレッツ光回線、電力会社系の光回線、ソニーの子会社が提供しているNURO光回線などありますが、どれも光ファイバーを使っていることに変わりはありません。
用語解説：プロバイダとは
プロバイダとは、回線とインターネットをつなげる役割を持つ事業者のことを指しています。
つまり、光回線だけを契約してもインターネットは使えないので、いくら安定している光回線を契約しても、プロバイダは必ず契約しないといけません。
NTTは独占禁止法によってプロバイダ業務を行わず、そのため多くの会社がプロバイダ事業者として存在しています。
また、このプロバイダ事業者が、NTTのフレッツ光回線を借り受けて、プロバイダと回線の契約がセットになったサービスを光コラボといいます。
フレッツ光とソフトバンク光の違い
まず、フレッツ光とソフトバンク光の違いについて以下の項目に分けて詳しく説明します。
・使っている光回線
・プロバイダの違い
・光回線とプロバイダの契約形態
・通信速度
・問い合わせ先
違いを理解しておくことで、契約後の思い違いや、問い合わせをどこにすればいいかわからなくなることを防げます。
使っている光回線の違い
フレッツ光とソフトバンク光で使われている回線はどちらも同じです。
そのため、工事をする際の工事内容も、ほとんど変わりません。
そもそもソフトバンク光は、「光コラボ」というフレッツ光の回線を借り受けた事業者が様々なサービスをコラボレーションして提供しているサービスの一つになります。
光回線とプロバイダの契約形態の違い
フレッツ光とソフトバンク光の、回線とプロバイダの契約形態には違いがあります。
料金の計算方法も契約形態の影響で異なっているので、理解しておきましょう。
フレッツ光は、回線とプロバイダを別々に利用する契約形態
フレッツ光の契約は、回線使用とプロバイダ使用で分かれています。
そのため、料金が請求される会社も2箇所に分かれてそれぞれ請求されることになります。
プロバイダの中には、料金の支払いをフレッツ光の回線利用料と一緒にまとめられるものもありますが、その場合でも、契約が一緒になっているわけではありません。
ですので、将来解約する際には、二つの会社に連絡しないといけないことになります。
ソフトバンク光は、回線とプロバイダがセットになっている
ソフトバンク光の契約は、回線とプロバイダを合わせたものになっています。
この契約形態は、ソフトバンク光に限らず多くの光コラボが提供していて、支払いもNTTにする必要はなく、1箇所にまとめることができます。
また、ソフトバンク光のプロバイダはYahoo bbなので、フレッツ光でybbをプロバイダ契約した時、契約が一つにまとまっている状態がソフトバンク光と考えても問題ないでしょう。
通信速度の違い
フレッツ光とソフトバンク光の通信速度は、同じ回線を使っていることもあり、違いはありません。
速度が変わらないのは、ご自宅に来ている光回線の速度であって、Wi-Fiの機械やモデムの仕様や古さによって変わってしまいます。
フレッツ光で速度に影響する部分
フレッツ光の方で速度が遅くなる可能性がある部分としては、モデムの古さとWi-Fiのオプション利用の有無です。
例えば、現在のフレッツ光のモデムは黒色ですが、一昔前は白色のものが使われていました。この白モデムを使っている場合は速度が遅くなる可能性があります。
また、Wi-Fiのオプションで、カード型の機械をモデムに刺すタイプを使う場合も、速度が遅くなることがあります。
新しく契約する際は、フレッツ光のWi-Fiオプションをつけずに、ご自身でWi-Fiのルーターを購入するのがいいでしょう。
ソフトバンク光で速度に影響する部分
ソフトバンク光の場合、NTTのモデムの他に、白いソフトバンクの機械を繋げて、そこからWi-Fiを使っている方がいますが、その白い機械が古い場合、遅くなる可能性があります。
ソフトバンク光のルーターは3世代に分かれていて、一番古いものだと、速度が4分の1になると言われています。
これから契約しようと考えている方は問題ございませんが、昔からソフトバンク光を使っている方で、機械の交換をされていない方は通信速度が遅くなる場合がございます。
問い合わせ先の違い
工事が終わった後、もしそれぞれの光回線で何かトラブルや確認したいことがある場合、どこに確認すればいいのでしょうか。
フレッツ光もソフトバンク光も、同じ回線を使っているんだったら、どちらもNTTじゃないの？と思う方もいらっしゃいますがそれは間違いです。
フレッツ光はNTT
まず、フレッツ光の問い合わせ先はもちろんNTTです。
電話をかけると、音声ガイダンスが流れるので、フレッツ光に関するお問い合わせの番号を選択し、オペレーターの返事を待つ形になります。
ソフトバンクは、NTTの回線を使っているがソフトバンクが対応
一方、ソフトバンク光の問い合わせ先は、NTTではなくソフトバンクになります。
これは、他の光コラボでも同様で、光コラボを運営している会社が、問い合わせ対応もすることになっていますので、注意が必要です。
もしNTTに電話をかけて問い合わせを希望しても、私どもの契約ではございませんとしか教えてもらえない場合が多く、今使っている光コラボがなにかも言ってくれません。
ソフトバンクを含め、NTT以外の光回線に申し込んだ場合は、その会社の電話番号も一緒に控えておく必要があります。
フレッツ光とソフトバンク光の料金比較
先ほど述べたように、フレッツ光でybbを契約するのと、ソフトバンク光を契約するのは、光回線もプロバイダも変わらないため、この二つの料金を比べてみましょう。
フレッツ光とYahoo BB の組み合わせの料金形態
| 月額料金（税込） | マンション | 戸建て |
| フレッツ光 | 3,575円 | 4,730円 |
| Yahoo BB | 1,045円 | 1,320円 |
| 合計 | 4,620円 | 6,050円 |
※NTT西日本 フレッツ光ネクスト(マンションはプラン1)の場合
フレッツ光の月額料金は、マンションだと3,575円、戸建ての場合は4,730円です。
さらに、Ybbのプロバイダの月額料金がマンションは1,045円、戸建ての場合は1,320円加算されますので、マンションだと合計4,620円、戸建てだと6,050円かかります。
ソフトバンク光の料金形態
| 月額料金（税込） | マンション | 戸建て |
| ソフトバンク光 | 4,180 | 5,720 |
一方、ソフトバンク光の場合は、プロバイダ契約がセットになっているので、二つの料金を合計する必要はありません。
マンションタイプだと4,180円、戸建ての場合は5,720円となります。
光コラボとしてソフトバンク光で契約した方が料金が安くなる場合が多い
結果、マンションでは月額440円、戸建てでは月額330円、ソフトバンク光の方が安く光回線を使うことができます。
契約が2つに分かれていない分、料金が引き落とされる場所も1つでまとまるので、ソフトバンクの方がメリットが大きいです。
ソフトバンク光のメリットデメリット
月額料金がフレッツ光よりも安いソフトバンク光ですが、条件によってはさらにお得に使える場合があります。また、逆に注意しないといけないところもございますので、それぞれ説明していきます。
ソフトバンク光は、スマホとセットで割引がある
フレッツ光ではスマホとのセット割がありませんが、ソフトバンク光であれば、ソフトバンクやワイモバイルのスマホとのセット割を適用することができます。光回線とスマホの通信費をトータルで安くすることが可能となります。
割引の名前は「おうち割光セット」で、割引額は1台あたり550~1,100円です。
割引を適用させるにはオプションが必要
おうち割光セットはただ料金が安くなるだけではなく、割引を適用させるために、オプションパックという月額550円のオプションへの加入が必要です。
そのため、あまりスマホを使わない方が1台のみでソフトバンクを契約されている場合、550円の割引と相殺してしまいますので、メリットはありません。
ですが、言い換えれば家族4人全員がソフトバンクの場合、最大で4,000円の割引を受けられるので、メリットが大きい場合もあります。
ワイモバイルとセットの場合「おうち割光セット（A）」に変わる
ワイモバイルは、ソフトバンクの携帯料金と比べて格安に使うことのできる格安SIMの一つです。
ソフトバンクの系列なので、スマホとのセット割は適用されますが、名前が「おうち割光セット」ではなく「おうち割光セット（A）」になります。
(出典：ワイモバイル公式)
「おうち割光セット（A）」は、割り引かれる期間が限定されているため、よく確認する必要があるでしょう。
ですがこれも言い換えれば、スマホの料金が安くなっているのに、期間限定でも「おうち割光セット」を適用できてしまう、お得な契約であるといえます。
ソフトバンク光は、オプションのつけすぎに注意！
そんなソフトバンク光で唯一気をつけるべきポイントはオプションのつけすぎです。
ソフトバンクにはたくさんのオプションがあり、受付する際に、担当者がつけるオプションを選ぶことができます。
もちろん、必要なオプションはつけるべきですが、いらないオプションをつけられるとただのお金の無駄になってしまうでしょう。
また、キャンペーンのためにつけたオプションの外し忘れにも注意が必要です。
月額料金は安くしたものの、オプションのせいで結果的に高くなってしまわないように、受付の際はオプションの有無について確認するようにしましょう。
どちらを選ぶ方が良いか
フレッツ光としての契約は店舗やオフィスなどで利用する場合にはおすすめ
(出典：フレッツ光申込サイト)
店舗やオフィスなどでインターネットを利用する場合はフレッツ光がおすすめです。
なぜなら、直接NTTのサポートを受けられたり、電話やWiFi、固定IPなどの豊富なオプションサービスを利用することができるからです。
もしトラブルがあった際、NTTの設備のことで電話したい時に直接対応してもらったほうが安心できるのは当たり前のことです。
また、固定IPアドレスがあると、社外からでも社内のサーバーにアクセスできるなどビジネスの面でメリットも多くなります。
そのほかにも請求書払いなど手厚いオプションが充実しています。事業用途向けであればキャッシュバックキャンペーンも適用になり、お得に始められるので、チェックしてみましょう。
個人用途で利用し、スマホとのセット割を活用するならソフトバンク光がおすすめ
(出典：ソフトバンク光申込サイト)
個人の方であれば、フレッツ光よりも安く、スマホとのセット割も活用することのできる光コラボのソフトバンク光がおすすめです。
スマホとのセット割を適用するためにはオプションの契約が必要ですが、割引額が高いので結果的に安くなる方がほとんどです。
また、そのオプションにはWi-Fiのルーターがついてくるので、新たにWi-Fiの機械を買わなくても、快適に無線のインターネットを使用することもできます。
個人向けのキャンペーンも充実している場合が多いので、最新のキャンペーン情報を確認しつつ、お得に契約してみることをおすすめします。
