オープンリールからカセットテープ、DATからMDへと音楽を記録する媒体は、時代と共に進歩と変化をしてきましたが、今はもうどれもメインストリームにありません。
利用している当時は、どれも画期的な新技術と思っても、より便利になっていく進化に抗うことは出来ません。
「iモード」の便利さも、今ではすっかり過去の遺物になり、ドコモでは「FOMA」と「iモード」の3Gサービスの中止と3Gの停波を、2026年3月末に行う事を発表しています。
KDDIのauでは、2022年3月に3Gサービスを終了していて、4Gに対応している端末でも、VoLTE非対応の端末については利用出来なくなっています。(iPhone 5/5s/5cなど)
固定電話でも、従来のアナログ回線網を廃止して、IP化を2025年までに完了する事が、NTT東西から発表されています。
過去に何度もお伝えしていますが、固定電話がIP化されても、現在利用している電話機やFAXはそのまま利用する事が出来て、新たな手続きや自宅の回線工事も一切必要ありません。NTT東西が発表している「固定電話のIP網への移⾏後のサービスについて」を、御確認ください。
再度注意喚起をさせて頂いたのは、つい先日にまた悪質な勧誘電話が掛かってきたからです。
「固定電話がIP化されるのをご存じですか?」「デジタル化されることで電話料金が安くなります」「混み合う前の工事がお勧めです」と、マニュアル通りの立て板に水で畳みかけてきます。
そんな電話が入ったら、キッパリと「必要ありません」と断って下さい。
ただし、インターネット回線に「ADSL」を利用している方に、サービスを提供している会社から「ADSLはサービスの終了が決定して、それ以降はインターネットが利用できなくなります。光回線への乗り換えをお勧めします」という連絡は、悪質な勧誘ではなく本当の事です。
現在ADSLを利用している方が、サービスの終了までに乗り換える、メリットの有る最適な回線を解説します。
ADSLのサービス終了について
それまでのISDNダイヤルアップ接続に対して、常時接続のブロードバンド時代を告げたADSLは、2000年頃から開始されて3年後には1,000万契約を突破、更に3年後の2006年には、1,452万の契約数へと躍進を遂げました。
ADSLの回線クオリティは当時としては画期的でしたが、従来の電話回線に使われる銅線をそのまま利用していたため、基地局から離れるほど速度が低下するなどの弱点は補い様が無く、デジタル回線として当初から設計されている光回線や、日々進歩していく無線を利用する回線に対して太刀打ちする術は無く、サービスが終了する事が既に決定しています。
NTTフレッツADSLの終了は?
NTT東西がサービスを提供しているNTTフレッツADSLは、2016年6月末には新規受付を終了しています。
NTTフレッツADSLのサービスの終了は、2023年1月末であることが発表されています。
一部例外が有ります。NTT東西が提供している光回線「フレッツ光」が対応していないエリアでは、それ以降でもADSLの継続利用が可能になっています。
フレッツ光は、NTT東日本のエリアでは99%・NTT西日本のエリアでは93%をカバーしています。そのため、大半のエリアではADSLサービスが終了します。
NTT西日本エリア
富山県 / 石川県 / 福井県 / 岐阜県 / 静岡県 / 愛知県 / 三重県 / 滋賀県 / 京都府 / 大阪府 / 兵庫県 / 奈良県 / 和歌山県 / 鳥取県 / 島根県 / 岡山県 / 広島県 / 山口県 / 徳島県 / 香川県 / 愛媛県 / 高知県 / 福岡県 / 佐賀県 / 長崎県 / 熊本県 / 大分県 / 宮崎県 / 鹿児島県 / 沖縄県
NTT東日本エリア
北海道 / 青森県 / 岩手県 / 宮城県 / 秋田県 / 山形県 / 福島県 / 茨城県 / 栃木県 / 群馬県 / 東京都 / 埼玉県 / 千葉県 / 神奈川県 / 山梨県 / 新潟県 / 長野県
Yahoo!bb ADSLやその他のADSLの終了は?
ADSL最大手のYahoo!bb ADSLや、ニフティなどのADSLサービスも、2019年2月末以降は新規受付を終了していて、2024年3月末には完全に終了する事が決まっています。
ADSLからの乗り換え回線の候補は?
ADSLの終了時期が発表されてからは、回線の乗り換えをするユーザーが増えて、現在ADSLを利用しているユーザーは大幅に減少傾向にあり、そのため以前よりも回線速度が少々改善している事もあり、出来れば継続利用出来たら・・・と考える方もいらっしゃるかと思いますが、サービスの終了時期までに乗り換えは完了させる必要が有ります。
乗り換えるインターネット回線の手段としては、無線方式の「モバイルルーター」「ホームルーター」と、有線の「光回線」があります。
どの回線手段を選んでも、現状のADSLよりも回線速度が速くなる事は間違いありません。
ADSLの通信速度は、下り最大50Mbps・上り最大5Mbpsという今までに無いスピードがウリでした。
しかし、実際にそんな速度は出ません。
この数値は公称値という、サービス提供者が発表している理論上の値であり、これを比較しても意味がありません。これは他の回線についても同じです。
実際の利用者が計測している数値を調べるのに、みんなのネット回線速度があります。
そこにある具体的な回線速度の中から、人気のサービスを比較してみましょう。
各回線の通信速度比較
ADSL Yahoo! BB ADSLの通信速度レポート
9,839件のYahoo! BB ADSLの測定結果から平均値は
平均Ping値: 59.7ms
平均ダウンロード速度: 6.48Mbps
平均アップロード速度: 2.12Mbps
モバイルルーター Rakuten WiFi Pocketの通信速度レポート
直近3ヶ月に計測された318件のRakuten WiFi Pocketの測定結果から平均値は
平均Ping値: 53.51ms
平均ダウンロード速度: 22.75Mbps
平均アップロード速度: 25.75Mbps
(出典:楽天モバイル公式)
ホームルーター ソフトバンクエアーの通信速度レポート
直近3ヶ月に計測された13,422件のソフトバンクエアーの測定結果から平均値は
平均Ping値: 45.42ms
平均ダウンロード速度: 81.93Mbps
平均アップロード速度: 8.5Mbps
光回線 フレッツ光ネクストの通信速度レポート
直近3ヶ月に計測された54,088件のフレッツ光ネクストの測定結果から平均値は
平均Ping値: 20.31ms
平均ダウンロード速度: 283.78Mbps
平均アップロード速度: 214.99Mbps
ADSLの終了理由は、今必要な速度が出ないから
通常のウェブサイトを閲覧するだけでも、以前は多かった文字だけのサイトならば1Mbpsの速度でも不足ありませんでしたが、ウェブサイトはどんどん高度化して大きな画像が組み込まれるようになり、サクサク感を持って楽しむ為には、10Mbps程度の速度が必要になっています。
さらに、動画サービスが充実してきて、高画質(HDクオリティなど)な動画視聴の場合には、20M程度が欲しくなります。
働き改革で増加しているテレワークでは、ビデオ会議に参加する機会も増えていますが、ストレスの無い快適な利用には、ダウンロードだけで無くアップロードの速度も50Mbpsが必要な速度の目安になっています。
家族で同時利用する場合には、それぞれ加えた数値が必要になります。
具体的に速度を見れば明らかですが、ADSLの通信速度は現代に必要な速度を満たしていません。
必要な条件を満たすのは光回線
逆に、現代に必要な通信速度の条件を全て満たしているのは、光回線だけとも言えます。
無線方式の回線は、無制限を標榜しているサービスでも、利用の仕方によっては制限が掛かります。
それに対して、家族でどれだけ利用しても制限が無く、安定して速い通信速度で利用出来るのは、やはり光回線しかありません。
今後もデータ消費量は増えていくことが確実で、長期間に渡りストレス無くインターネットを利用するための回線手段で考えても、選択するのは光回線になります。
光回線の選び方は?
「Yahoo!BB ADSL」をご利用中の方は、既に「ソフトバンク光」への乗り換えアプローチを、色々な機会に受けていると思います。
「Yahoo! BB ADSL」から「ソフトバンク光」に乗り換えれば、回線工事費が無料のキャンペーンを行っていますし、ソフトバンクのスマホをご利用の方なら、既に「おうち割 光セット」でセット割も継続されるので、「光に乗り換えても同じソフトバンクの回線なら安心」という方向へ誘導されます。
しかし、現在のスマホ契約がメリハリ無制限など、ソフトバンクの大容量無制限のプラン契約をしているなら、見直しを考えた方が賢明です。
通信費トータルの支出を考える
通信費で多くを占めるのは、光回線とスマホ代です。
このトータル費用を下げる手段を考えることで、大きな節約が可能になります。
外出時の通信会社の回線利用は小容量プランで足りるケースが大半
光回線を導入して自宅にWi-Fi環境を構築すれば、スマホプランのギガを消費するのは、外出時だけに限定されます。それ故に、無制限プランが必要なユーザーは、外出時に出先で大量の動画視聴を行うなど、ごく一部の方に限られます。
2022年1月27日に株式会社MM総研は、最新の「携帯電話の月額利用料金とサービス利用実態(2021年12月時点)」を公表しています。
(出典:MM総研)
このデータは、自宅でのWi-Fi利用分は含まない、純粋にスマホで通信会社の回線利用した、データ消費量を示しています。
スマホユーザーの多くは「3GB」以下に集中していて、約75.4%のユーザーは累計「7GB」までの利用に留まっています。
大容量を使っているのは、基本的に光回線を利用していないユーザーで、多くのユーザーは3GB程度の契約プランで殆ど問題が無いと言えます。
ミニフィットプラン+なら?
3GB程度の小容量プランは、ソフトバンクでも用意されています。
「ミニフィットプラン+」は、毎月の利用量に応じて支払費用が変わる従量制プランです。
・~1GB 月額3,278円
・~2GB 月額4,378円
・~3GB 月額5,478円
このプランは家族で利用しても家族割引きは無く、ソフトバンク光を利用して「おうち割 光セット」の、セット割適用の1,100円を受けても、3GB程度の利用時には4,378円になります。
3大キャリアのメインブランドで、小容量プランは割引きを駆使しても高額なのは明らかです。
ネットとスマホの組み合わせでセット割の適用
先ほど「光に乗り換えても同じソフトバンクの回線なら安心」という「ソフトバンク光」のくだりが出てきましたが、正確に言えばソフトバンク光は、ソフトバンクの回線ではありません。
現在のフレッツ光の個人契約は、直接NTT東西と契約する利用形態は少なく、NTT東西から、卸供給を受けるプロバイダと契約する、「光コラボ」での契約が主流です。
(出典:NTT西日本*一部改変)
「光コラボ」を扱う事業者は、NTT東日本エリアで530社・NTT西日本エリアで235社が有り、ソフトバンク光も「光コラボ」の一社で、フレッツ光を利用しています。
ソフトバンク光だけでなく、数多くの光コラボの中には、キャリア回線の「セット割」だけでなく、安価に提供されている格安SIMが、更に安くなる「セット割」が設定されているサービスが有ります。
これらを上手く適用させる事で、ADSLから光回線に乗り換える機会に、通信費トータルを節約する事が可能になります。
オススメの回線サービスを、以下具体的に解説します。
ADSLからの乗り換えにオススメの回線は@TCOMヒカリ
(出典:@TCOMヒカリ申込サイト)
auの「スマートバリュー」、UQモバイルの「自宅セット割」の適用も受けられますが、最もお得に利用出来るのは、LIBMO(リブモ)の「LIBMO×光セット割」です。
@TCOMヒカリの月額料金は、一戸建てタイプで5,610円・マンションタイプで4,180円です。
LIBMOのセット割
(出典:LIBMO公式)
安価な格安SIMのLIBMOが、@TCOMヒカリと組み合わせる事でセット割が適用され、更にお得になります。
〇納得プラン | |||
データ容量 | 通常料金 | @T COMヒカリ 月額割引額 |
実質金額 |
3GBプラン | 980円 | 1回線 220円/月割引 | 760円 |
8GBプラン | 1,518円 | 1回線 220円/月割引 | 1,298円 |
20GBプラン | 1,991円 | 1回線 220円/月割引 | 1,771円 |
30GBプラン | 2,728円 | 1回線 220円/月割引 | 2,508円 |
スマホ1台につき220円の割引きで、最大家族5人まで合計1,100円が割り引かれます。
3GBのスマホプランで、@TCOMヒカリを組み合わせるマンションタイプの場合なら760円+4,180円=4,940円 がトータルの通信費になります。
工事費無料
ADSLから光回線に乗り換える時に、気になる回線工事費も@TCOMヒカリでは無料です。
@TCOMヒカリの場合、最大19,800円の工事費が掛かりますが、今なら工事費が無料になるキャンペーンを行っています。
キャッシュバック特典
キャッシュバックキャンペーンも行っています。
詳細は以下をご覧下さい。
光回線が導入されていないマンション集合住宅では?
光回線の提供エリアになっていても、マンション集合住宅では共有スペースまで引き込まれている回線しか、事実上利用する事が出来ません。
また、光回線が共有スペースまで引き込み工事が終わっていても、各戸への配線方式によっては、光回線本来の速度が出ない場合が有ります。
マンション集合住宅の共有部分からの配線方式
(出典:NTT東日本公式ページ*一部省略しています)
光配線方式なら、本来の光回線のスペックを利用出来ますが、VDSL方式やLAN配線方式では、ADSLと大差の無い速度までしか出ないケースもあります。
マンション集合住宅で各戸への配線方法は、ユーザーが選択することは叶わず、建物の構造や時代背景によって決まってきます。
光回線に最も近いのは「ホームルーター」
残念ながら、これらに該当するマンション集合住宅では、ADSLからの乗り換えには、光回線ではなく別の回線手段を検討する必要が有ります。
光回線に最も近い環境で利用出来る無線タイプは、「ホームルーター」です。
ホームルーターは3大キャリア各社から、サービスが提供されています。
具体的に見ていきましょう。
ホームルーター3社を比較
ドコモ home 5G HR01
(出典:GMOとくとくBB ドコモ home5G)
〇月額料金 4,950円
〇本体価格 39,600円 (月々サポートで毎月分1,100円割代金分を36回割引で実質無料)
上記キャンペーンサイトにて「home 5G プラン」の新規契約と「HR01」のご購入でamazonギフト券18,000円分がプレゼントされます。
Speed Wi-Fi HOME 5G L12
(出典:UQ WiMAX公式)
〇月額料金 1・2年目4,268円 3年目以降4,950円
〇本体価格 11,088円
本体価格は最も安くなりますが、分割払でも割引制度はありません。36回払いで、月額308円になります。
ソフトバンクエアー ターミナル5
(出典:SoftBank Air 公式)
〇月額料金 1年目3,080円 2年目以降5,368円
〇本体価格 71,280円 (月々割で毎月分1,980円割代金分を36回割引で実質無料)
「Airターミナル5 GoGoキャンペーン」を行っていて、1年間の月額料金から毎月2,288円が割引きされて、月額3,080円になります。
ADSLからの乗り換えにオススメの回線③ ソフトバンクエアー
(出典:ソフトバンクエアー申込サイト)
ADSLからの乗り換えにあたって、「どれも今までより少々高い」と感じ方も多いと思います。品質が大きく進歩しているが故に仕方の無い部分もご理解頂けると思いますが、やはり金額の部分は選択において大きなファクターです。
ADSLから安価な月額料金の回線に乗り換える手段として、「ソフトバンクエアー」が最もオススメです。
他社がホームルーターに参入する以前から、最も早くサービスを展開していたソフトバンクは、定評あるサービスを提供しています。
ソフトバンクエアーを申し込むのに、店舗や公式ページではなく、正規代理店を利用する事で、公式の特典に加えて代理店独自の特典も享受出来るため、お得の両取りが出来ます。
キャッシュバック詳細については、以下をご覧下さい。
キャッシュバック金額を考慮して、他社の据え置き型無線ホームルーターも含めて2年間で実質どれくらいの価格で使えるのか?シミュレーションしてみましょう。
ドコモ home 5G | WiMAX +5G | ソフトバンクエアー | |
基本月額 1年目 | 4,950円 | 4,268円 | 3,080円 |
基本月額 2年目 | 4,950円 | 4,268円 | 5,368円 |
2年間合計金額 | 118,800円 | 102,432円 | 101,376円 |
キャッシュバック | 18,000円 | 0円 | 33,000円 |
2年間実質合計 | 100,800円 | 102,432円 | 68,376円 |
実質月額料金 | 4,200円 | 4,268円 | 2,849円 |
圧倒的に安価な支払額になるだけでなく、ソフトバンクのサブブランドである「ワイモバイル」のセット割が適用出来るため、乗り換えて利用する事で通信費トータルが更に安くなります。
ワイモバイルのセット割
(出典:ワイモバイル公式)
ワイモバイルの月額料金はソフトバンクのプランよりも安価で、更に「セット割」が適用されることで格安SIMの価格と大差が無くなります。
通信容量/コース名 | 月額料金 | セット割 | 支払料金 |
3GB/Sプラン | 2,178円 | 1,188円 | 990円 |
15GB/Mプラン | 3,278円 | 1,188円 | 2,090円 |
25GB/Lプラン | 4,158円 | 1,188円 | 2,970円 |
セット割を適用させる事で、ソフトバンクの回線をそのまま利用する、上質な回線品質の3GBのプランが月額990円で利用出来ます。