「フレッツ 光クロスってどんな工事が必要なの?」「10ギガ対応って本当に速いの?」といった不安はありませんか?
フレッツ 光クロスは、NTT東日本・西日本が提供する最大10Gbpsの超高速光回線で、在宅ワークや動画配信、オンラインゲームを快適にしたい人に最適です。しかし、導入には専用の工事が必要で、料金や対応エリア、機器の準備など、事前に確認したいポイントがあります。
そこで今回は「フレッツ 光クロス」の工事内容や流れ、費用、注意点を詳しく解説します。さらに、10ギガプランをよりお得に利用する方法もご紹介します。
フレッツ 光クロスは「次世代の高速インターネット回線」
次世代の高速インターネット回線として注目されているのが「フレッツ 光クロス」です。NTT東日本・西日本が提供する本サービスは、最大通信速度が下り・上りともに10Gbpsと、従来のフレッツ光(最大1Gbps)を大きく上回ります。
(出典:フレッツ光公式サイト)
「フレッツ 光クロスの特徴」と「フレッツ光ネクスト」との違い
フレッツ 光クロスは、主に戸建て住宅と一部の集合住宅を対象に、10ギガクラスの高速通信を提供する光回線サービスです。
従来の「フレッツ光ネクスト」などとの大きな違いは、通信速度に加えて、使用される機器や配線方法にもあります。たとえば、LANケーブルは「カテゴリ6A」以上の対応が推奨されますし、ルーターも10Gbpsに対応した製品が必要です。
フレッツ光クロスの対応エリア
フレッツ光クロスの提供エリアは、着実に拡大しています。
主に東京23区、大阪市内、名古屋市といった大都市を中心に提供されていて、NTT東日本・西日本の公式サイトで最新のエリア確認が可能です。地方都市や郊外では未提供の地域もあるため、契約前に対応状況を確認しましょう。
フレッツ 光クロスの工事内容を詳しく解説
フレッツ 光クロスを利用するには、通常のフレッツ光とは異なる専用の工事が必要です。最大10Gbpsという高速通信を実現するためには、屋外から自宅内への光ファイバーの引き込み工事に加えて、10ギガ対応の機器や配線の設置も重要なポイントとなります。
ここでは、申し込みから工事完了までの流れ、必要な機器の概要、そして工事当日に注意しておきたい点について詳しく解説します。
フレッツ 光クロスの工事の流れ
「フレッツ 光クロス」の工事の流れを以下で、簡単に説明します。
【事前準備】
- 提供エリアの確認
- フレッツ光クロスの申し込み
- 工事日程の調整
- 機器類の準備
- 設置場所の決定
【工事当日】
- 工事内容(戸建て)
- 工事内容(集合住宅)
【工事後の設定】
- ONUと接続
- ルーター設定
- インターネット接続
戸建て住宅と集合住宅(マンションやアパート)で一部異なる点もありますが、基本的な流れは同じです。なお、工事の内容については、導入する建物の環境やサービス提供エリアによって異なる場合があります。
流れ①:提供エリアの確認
NTT東日本・西日本の公式サイトで、住所を確認して「フレッツ 光クロス」が利用可能かどうかを確認します。提供エリア内であっても、建物の設備状況により利用できない場合もあります。
流れ②:フレッツ 光クロスの申し込み
NTT東日本・西日本または光コラボ事業者(ビッグローブ光やニフティ光など)に申し込みます。フレッツ光や一部の光コラボ事業者(ドコモ光など)では、別途プロバイダ契約が必要です。
申し込みは、電話やオンラインで行いますが、10ギガプランの受付は電話のみの場合があるので、注意してください。


流れ③:工事日程の調整
NTTから連絡があれば、工事日を予約します。集合住宅の場合は、管理会社や家主の許可が必要な場合があります。光ケーブルを直接引き込む場合は、事前に確認しておきましょう。
流れ④:機器類の準備
10Gbps対応のLANケーブル(カテゴリ6A以上)やルーター、PCなどの環境を整えます。NTTから提供される回線終端装置は「10G-ONU」で、ひかり電話を利用しない場合はネット専用のONUが届きます。
流れ⑤:設置場所の決定
ONUやWi-Fiルーターの設置場所を決めて、電源を確保します。集合住宅では、共用スペースの会場手配が必要な場合があります。
工事当日:戸建て
(出典:NTT西日本公式サイト)
電柱から光ファイバーケーブルを母屋の外壁まで引き込み、引き止め金具で固定します。そして、既存の光回線を切断して、新しい10Gbps対応の光回線につなぎ直します。屋内配線を再利用する場合は、追加の屋内工事は不要なことがほとんどです。
工事当日:集合住宅
(出典:NTT西日本公式サイト)
共有スペースに、光スプリッタや回線終端装置を設置する場合があります。建物の設備状況に応じて、既存配線を再利用する「無派遣工事」も可能です。各戸に光ケーブルを引き込む場合、壁に穴をあける可能性があるため、管理会社の許可が必要です。
工事の当日は、契約者または代理人の立ち合いが必要です。集合住宅では、共用スペースの作業のために管理会社の手配が必要な場合があります。
流れ⑥:ONU設置と接続
NTT技術者がONUを設置したあと、フレッツ網までの接続試験を行います。ひかり電話を契約している場合は、電話の接続試験も実施します。
(出典:NTT西日本公式サイト)
流れ⑦:ルーター設定
月額550円のフレッツ 光クロス対応レンタルルーターを利用する場合、NTTに設置・設定を依頼すると追加の料金が発生します。(設置費1,650円、設定費1,100円)自分で設定する場合は無料です。
流れ⑧:インターネット接続
「開通のご案内」や「インターネット設定ガイド」を確認しながら、PCやルーターをONUに接続します。IPv6(IPoE)対応のルーターが必要で、レンタルルーター以外を使用する場合には「DHCPv6 PD方式」に対応していることを確認してください。
なお、工事は通常1~2週間程度で完了しますが、建物の構造や天候によっては長引くこともあります。
フレッツ 光クロス工事当日の注意点
工事当日は、以下の点に注意して準備を進めましょう。
- 作業員の車両の駐車スペースを確保する(特に戸建ての場合)
- 室内配線のルートを事前に相談する(壁の貫通やモール設置など)
- 機器設置予定の部屋を整理して、作業スペースを確保
- 作業時間は1~2時間を見込んでスケジュールを調整する
上記を事前に確認しておくことで、当日の工事がスムーズに進行して、余計なトラブルを避けることができます。
フレッツ 光クロスの工事費用と月額料金
フレッツ 光クロスを導入するうえで、気になるのが初期工事費や月額料金です。高速・高品質な通信環境を手に入れる一方で、費用面の負担も無視できません。ここでは、標準的な工事費用や、月額料金の内訳、その他の初期費用までを詳しく解説します。
フレッツ 光クロスの初期工事費の相場
フレッツ 光クロスを新規で導入する場合、NTTによる初期工事費用の目安は、22,000円(税込)です。(NTT東日本・NTT西日本共通)この料金には、屋外からの光ファイバー引き込み工事と宅内配線工事が含まれます。
そして、契約料が880円発生するので、初期費用は合計で22,880円です。
(出典:NTT西日本公式サイト)
ただし、工事内容や建物の構造によっては、追加の工事費用(宅内配線の延長工事など)が発生するケースもあります。
また、時期や契約するプロバイダによっては、工事費無料キャンペーンや分割払い対応が提供されている場合もあります。最新のキャンペーン情報は、申し込み先のサイトや正規販売代理店などで確認しましょう。


フレッツ 光クロスの月額料金の目安と内訳
フレッツ 光クロスの基本月額料金は、次のとおりです。
月額料金(割引なし) | 割引制度 | 割引後の料金 | |
NTT東日本 |
月額6,050円 | クロス月額割 |
12ヶ月間月額5,280円 |
NTT西日本 | 月額6,930円 | 光はじめ割クロス |
1~2年目:4,180円 3年目以降:5,720円 |
※プロバイダ料金を除く
※料金はすべて税込み
割引なしの料金はNTT東日本の方が高額ですが、割引制度を利用すると、NTT西日本の方が安く利用できます。ただし、「光はじめ割クロス」には契約期間があり、割引適用期間の満了月とその翌月・翌々月以外に解約すると4,180円の違約金が発生します。
そのほか、以下のような料金が発生します。
- プロバイダ料金:月額1,100円~(税込)
- 10ギガ対応ルーター(レンタルの場合):月額550円(税込)
フレッツ 光クロスの注意点
フレッツ 光クロスは魅力的な高速インターネット回線ですが、導入にはいくつかの注意点があります。エリアや機器、建物の構造によっては導入できない場合もあるため、契約前に必ず確認しましょう。
注意点①:エリア外の可能性がある
フレッツ 光クロスは、主に東京・大阪・名古屋といった大都市を中心に展開されていますが、全国対応ではありません。特に地方都市や郊外の地域では、サービス未提供のケースも多く見られます。
契約前には、NTT東日本・NTT西日本の公式サイトや正規代理店の提供エリア検索を使って、確認することが必須です。
【提供エリア検索・NTT東日本】
【提供エリア検索・NTT西日本】

注意点②:対応機器が必要
フレッツ 光クロスで10Gbpsの高度な性能を最大まで引き出すには、「DHCPv6 PD方式」対応のルーターやCAT6A以上のLANケーブルといった、高性能な通信機器が必要です。古いルーターやLANケーブルを使っている場合、通信速度が大幅に低下する可能性もあります。
導入時には、NTTまたはプロバイダが提供する対応機器を確認して、必要に応じて買い替えましょう。
注意点③:マンションでは導入できないこともある
集合住宅の場合、建物全体の配線方式や設備によっては、フレッツ 光クロスの引き込みができないケースがあります。たとえば、VDSL方式(電話回線ベース)や古い光回線方式のマンションでは、10Gbpsの回線が利用不可なことがあるのです。
導入可否はNTTの現地調査で判断されるため、管理会社や大家への事前確認も含めて、慎重に進めることが大切です。
光コラボの10ギガプラン利用で、さらにお得!
フレッツ 光クロスをより安く、手間なく使いたい人におすすめなのが、光コラボレーション(光コラボ)事業者の10ギガプランです。
光コラボとは、NTTが提供するフレッツ光の回線網を利用して、ほかの通信事業者(プロバイダ)が自社ブランドで販売するインターネットサービスのことです。実は、この光コラボを活用することで、工事不要且つ料金が抑えられるケースが多くあります。
ここでは、フレッツ 光クロスと光コラボの違い、乗り換え(転用)のメリット、そしてキャッシュバックキャンペーンまで詳しく解説します。
フレッツ 光クロスと光コラボの違い
フレッツ 光クロスは、NTTが提供する最大10Gbpsの超高速インターネット回線ですが、回線とプロバイダが別契約であるため、料金体系がやや複雑で、割高になりがちです。
一方、光コラボの10ギガプランは、NTTの回線を使いながらもプロバイダと一体型のサービスとして提供されるため、料金がシンプルかつ割安になるケースが多数あります。
通信品質が高い光コラボもあり、スマホとのセット割にも対応しているため、家計全体で見ても大きな節約につながります。
転用なら工事不要で切り替えもスムーズ
すでにフレッツ光(1Gbpsなど)を利用中の人は、「転用」という手続きを使えば、事業者の変更による工事なしで光コラボに乗り換えることが可能です。
転用の流れは、以下のとおりです。
- NTTから「転用承諾番号」を取得(電話またはオンライン)
- 希望する光コラボ事業者や正規代理店のサイトから申し込み
- 工事不要で回線乗り換え、機器の交換のみで開通
上記のように、転用手続きは非常にシンプルで、立ち合いや物理的な工事が不要な場合が多く、手間も費用も抑えられます。ただし、1Gbpsから10Gbpsにアップグレードするには、専用の設備(光ファイバーやONU)や回線への切り替えが必要になるため、別途工事が必要です。
高額キャッシュバックや特典が魅力
光コラボの魅力のひとつが、乗り換え時に受けられる豪華なキャンペーン特典です。主に、以下のような特典が用意されています。
- 高額なキャッシュバック
- ルータープレゼント
- 月額料金の割引
- ポイントの還元
- 他社解約時に発生する違約金の負担
- 工事費の無料
さらに、ドコモ、au、ソフトバンクおよびそれらのサブブランドといったスマホを利用中であれば、スマホとのセット割引が適用されて、家族での割引も可能です。
上記の中には、フレッツ光のままでは受けられない特典もあるので、光コラボの10ギガプランの検討をおすすめします。
光コラボ10ギガおすすめ3選
「フレッツ 光クロス」の高速通信を、よりお得に利用したいなら光コラボの10ギガプランが最適です。中でも人気が高く、セット割などの特典が充実しているのが以下の3社です。
おすすめ①:ビッグローブ光・10ギガ
(出典:ビッグローブ光申し込みサイト)
ビッグローブ光・10ギガは、au・UQユーザーに最適な光回線です。フレッツ 光クロスの回線を利用しながら、光コラボの10ギガプランの中でも安く利用できることが魅力です。
特にUQモバイルとの「自宅セット割」がお得で、UQモバイルのスマホ代が最大10回線まで月額最大1,100円(税込)割引になります。
ビッグローブ光・10ギガの特徴
✅月額料金:税込6,160円~(戸建て、マンション共通)
✅セット割:UQモバイル自宅セット割、auスマートバリュー
✅特典:正規代理店からの申し込みで最大97,000円のキャッシュバック

おすすめ②:ニフティ光・10ギガ
(出典:ニフティ光申し込みサイト)
@niftyの信頼あるプロバイダサービスと一体型になった10ギガプランであり、サポート対応や安定性は特に高い評価を得ています。初めての光回線切り替えでも安心して利用できます。
ビッグローブ光・10ギガと同じく、自宅セット割の利用により、10回線まで毎月最大1,100円(税込)のスマホ代割引が受けられます。
ニフティ光・10ギガの特徴
✅月額料金:税込6,380円(割引あり:税込5,280円~)
✅セット割:UQモバイル自宅セット割、auスマートバリュー
✅特典:正規代理店からの申し込みで最大55,000円のキャッシュバック

おすすめ③:ドコモ光・10ギガ
(出典:ドコモ光申し込みサイト)
ドコモユーザーにおすすめなのが、ドコモ光・10ギガです。dポイントが貯まりやすく、ドコモスマホとの親和性が高いことも魅力です。
「ドコモ光セット割」が適用されると、ドコモのスマホ代が毎月最大1,210円(税込)割引になります。ほかにも、正規代理店からの申し込みで、高額キャッシュバックやdポイントの付与、優待価格でのルーター購入、毎月の割引といった豪華な特典が受けられます。
ドコモ光・10ギガの特徴
✅月額料金:税込8,030円(2年定期契約:税込6,380円)
✅セット割:ドコモ光セット割
✅正規代理店からの申し込みで、最大55,000円のキャッシュバック

フレッツ 光クロスの導入は光コラボでの利用がベスト!
最大10Gbpsの超高速インターネット回線が魅力のフレッツ 光クロスですが、導入には宅内・屋外工事や専用機器の準備、初期費用の負担が伴います。しかし、その通信性能は動画の視聴やオンラインゲーム、テレワーク環境において大きなメリットがあります。
さらにお得に使いたいなら、光コラボの10ギガプランを活用した乗り換え(転用)がおすすめです。多くの場合、工事が不要で、月額料金が割引になり、さらに高額キャッシュバックやスマホ割引などの特典も受けられます。
特に、ドコモ光、ビッグローブ光、ニフティ光のような大手事業者は、スマホのセット割引にも対応していて、家計全体で通信費を削減できるのが強みです。
フレッツ 光クロスが気になる人は、ぜひ光コラボでの導入を前向きに検討してみてください。