プロバイダは「インターネット・サービス・プロバイダー」を略した呼び名で、ISPと呼ばれることもあります。
光回線やモバイル回線、スマホなどのインターネットに接続する場合には、必ずこのプロバイダを通してインターネットに接続して利用しています。
プロバイダだけ変更できるのか?
その変更方法や手順・注意点について解説しながら、自分に合ったプロバイダを選びの方法、また、月額料金を安く抑える方法を解説いたします。
プロバイダだけの変更は回線がある前提
(出典:NTT東日本)
どのような回線を利用していても、インターネットに接続するためには「プロバイダ」を通してインターネットに接続しています。
光回線やモバイル回線などの「回線」と「プロバイダ」がそろってはじめて、インターネットの利用は可能となっています。
そのため、プロバイダだけ変更するには、
すでに利用している回線や利用できる回線がある場合に限られます。
最も多くのプロバイダの選択肢があるのは「フレッツ光」
(出典:NTT西日本*一部改変)
NTT東西の光回線「フレッツ光」を契約しており、回線とは別に「プロバイダ」を契約する利用形態のユーザーは、最も多くのプロバイダの選択肢があり、変更できるプロバイダの選択肢は、数百以上あります。
このフレッツ光の利用形態は、利便性という意味では最も自由度が高いと言えます。
回線とプロバイダは完全に別契約なので、通信利用環境に何らかの不満があったり、やりたいことが現在利用中のプロバイダでは実現できなかったりする場合は、新たにプロバイダだけ変更することで、それまでとは異なる通信環境を簡単に実現できます。
「フレッツ光」のプロバイダだけ変更する方法とは?
プロバイダがショップを構えていることは珍しく、オンラインでの契約が一般的です。
複数のプロバイダを取り扱っている代理店なら、無料で相談しながらプロバイダの変更ができます。

光回線「フレッツ光」と「プロバイダ」の両方必要な方も、代理店なら2つあわせてワンストップで申し込みが可能です。

「フレッツ光」のおすすめプロバイダは?
プロバイダだけ変更する、おすすめプロバイダとしては、回線品質の確かなところがおすすめです。
おすすめのプロバイダ① OCN(オーシーエヌ)
(出典:OCN×フレッツ光お申し込みサイト)
NTTドコモが提供しているプロバイダ「OCN」は、国内最大級のバックボーンを持つ抜群の安定感を比較的安価に利用することができておすすめです。
「フレッツ光ネクスト」に対応したコースの契約(個人・法人)が可能です。

おすすめのプロバイダ② @TCOM(アットティーコム)
(出典:フレッツ光お申し込みサイト)
通信速度に定評があるプロバイダ「@TCOM(アットティーコム)」もおすすめです。大容量の動画視聴も安定した環境で楽しむことが可能です。
「フレッツ光クロス」「フレッツ光ネクスト」に対応したコースを提供しており、個人契約・法人契約のどちらでも利用できます。

おすすめのプロバイダ③ BIGLOBE(ビッグローブ)
(出典:フレッツ光申込サイト)
KDDIグループのプロバイダ「BIGLOBE」は、店舗・オフィス、個人事業主、法人などのビジネス利用におすすめです。
固定IPアドレスを安価に利用できて、ビジネスに必要なオプションサービスも豊富です。
超高速10ギガの光回線「フレッツ光クロス」対応のプロバイダサービス(ビジネス利用向け)が月額1,320円で利用できるなど料金的にも魅力があります。

「フレッツ光」のプロバイダだけ変更する具体的な手順は?
フレッツ光ユーザーのプロバイダの申し込みの具体的な手順は以下の通りです。
1.プロバイダだけ変更できる窓口に申し込み

プロバイダの変更申し込みを行ってください。
2.登録完了のお知らせが到着
受付が完了すると、数日後にプロバイダからインターネットの利用に必要な「ユーザーID」「パスワード」などが届きます。
3.接続設定を行う
記載されている内容の手順に従って、インターネットの接続設定を行ってください。
設定完了後は、新しいプロバイダに正しく設定されているか?を確認してください。
以下のサイトで確認することができます。

4.利用していたプロバイダの解約
それまで利用していたプロバイダに解約の連絡を行ってください。
「ドコモ光」のプロバイダだけ変更する方法とは?
スマホでドコモを利用しているユーザーの導入している光回線の多くが「ドコモ光」ですが、複数のプロバイダが用意されているため、その範疇ならプロバイダだけの変更が可能になっています。
ドコモ光で選択できるプロバイダ
ドコモ光ではプロバイダは2つのグループに分けられていて、グループによって利用料金が異なります。
1Gbps タイプAプロバイダ |
OCN・GMOとくとくBB・BIGLOBE・Tigers-net.com・DTI・andline・BB.excite・エディオンネット・@nifty・SYNAPSE・ic-net・楽天ブロードバンド・hi-ho・ネスク・TiKiTiKi・SIS |
1Gbps タイプBプロバイダ |
TNC・@TCOM・AsahiNet・WAKWAK・ちゃんぷるネット |
おすすめのプロバイダは?

フレッツ光の項でもご紹介しましたが、NTTドコモのOCNがおすすめです。
高速な回線品質をリーズナブルに利用することができます。
ドコモ光のプロバイダだけ変更する具体的な手順は?
ドコモ光のプロバイダだけ変更するには、インターネットを使ったオンライン手続きには対応していません。
また、直接プロバイダに連絡をしても、変更することはできません。
全国のドコモショップかドコモのインフォメーションセンターで行ってください。
ドコモのインフォメーションセンターの利用は事前予約が便利です。
以下のwebサイトで、コール事前予約ができます。
「auひかり」のプロバイダだけ変更するには?

KDDIが提供している「auひかり」も複数のプロバイダが用意されています。
しかし「auひかり」では、契約途中にプロバイダだけを変更することはできません。
「auひかり」のプロバイダを変更するには、「auひかり」をいったん解約した後に別のプロバイダを選択して再契約する必要があります。
プロバイダだけの変更ができないケースは?
(出典:NTT西日本*一部改変)
既に光回線を利用していても、新たなプロバイダだけの変更ができないケースは、光回線とプロバイダをワンセットにして提供されている光回線サービスです。
光コラボ
回線とプロバイダがワンセットで提供されている代表的な光回線サービスが「光コラボ」です。
光コラボは、NTT東西から「フレッツ光」の卸提供をプロバイダが受けて「プロバイダ」と回線をワンセットにして提供している利用形態です。
フレッツ光を利用していても、NTT東西とは契約は行わず、プロバイダ事業者と契約しているため、回線を残してプロバイダだけ変更をすることはできません。
BIGLOBE光・ソフトバンク光も光コラボの一つなのでプロバイダだけの変更はできません。
事業者変更で別の光コラボへの変更は可能
ただし、「事業者変更」の手続きを行うことで、光コラボから別の光コラボへの変更は簡単にできます。
事業者変更なら、新たな工事も不要ですし、変更によるインターネットが利用できない期間も生じません。
事業者変更による別の光コラボへ変更を行った場合、光回線のフレッツ光は、実際はそのまま継続利用して、プロバイダだけが変更された利用形態になるので、結果的にプロバイダだけの契約変更を行ったことになります。
事業者変更も代理店で可能です。複数の光コラボの中から相談しながら事業者変更が可能です。
その他の光回線
それ以外の光回線の多くは、回線とプロバイダがワンセットで提供されています。
そのため、プロバイダだけ変更することができません。
代表的なところでは「NURO光」があります。

電力会社のグループ企業が提供している「eo光」「コミュファ光」などの光回線や、「J:COM 光」などのケーブルテレビ系も回線とプロバイダがワンセットで提供されていて、プロバイダだけ変更することはできません。
これらの光コラボ以外の光回線サービスは前述の「事業者変更」によるプロバイダ変更も行うことができません。

月額料金を安く抑えるなら「光コラボ」
通信費トータル費用を節約してコスパ良くインターネットを利用できるのは「光コラボ」です。
特にフレッツ光をNTT東西と契約して、別途プロバイダと契約をしているユーザーはお得になり、簡単にプロバイダだけ変更することができる「転用」の手続きだけでOKです。
「転用」でのプロバイダ変更なら、新たな回線工事も必要が無く、変更によるインターネットの利用ができない期間も生じません。
「光コラボ」のメリットを、見ていきましょう。
「光コラボ」の方がコスパ良くフレッツ光を使える
フレッツ光の契約とプロバイダを別々に2箇所で契約をして利用するよりも、プロバイダが提供している「光コラボ」の方がコスパ良く利用することができます。
例えば、フレッツ光の契約をNTT東西と行い、プロバイダの契約をBIGLOBEと行っているユーザーは「フレッツ光(回線)+BIGLOBE(プロバイダ)」でインターネットの利用をしますが、光コラボの「BIGLOBE光」と契約した場合も「フレッツ光(回線)+BIGLOBE(プロバイダ)」でインターネットを利用することに変わりません。
同じ通信環境で利用しても「フレッツ光の費用+プロバイダの費用 > 光コラボの費用」となるため、「光コラボ」を利用した方がコスパ良くお得です。
人気のプロバイダで費用を比較してみましょう。
@TCOMヒカリ | ビッグローブ光 | @nifty光 | ソフトバンク光 | ||
光コラボ | マンション 月額 | 4,180円 | 4,378円 | 4,378円 | 4,180円 |
戸建て 月額 | 5,610円 | 5,478円 | 5,720円 | 5,720円 | |
フレッツ光+プロバイダ | マンションプロバイダ料金 | 1,320円 | 990円 | 1,045円 | 1,045円 |
東日本マンション月額計 | 5,445円 | 5,115円 | 5,170円 | 5,170円 | |
西日本マンション月額計 | 4,895円 | 4,565円 | 4,620円 | 4,620円 | |
戸建てプロバイダ料金 | 1,320円 | 1,100円 | 1,320円 | 1,320円 | |
東日本戸建て月額計 | 7,590円 | 7,370円 | 7,590円 | 7,590円 | |
西日本戸建て月額計 | 6,050円 | 5,830円 | 6,050円 | 6,050円 |
プロバイダに「BIGLOBE」を利用したいユーザーは、光コラボの「BIGLOBE光」を利用した方が安くなります。
他のプロバイダでも、それは同様です。
個人利用ならキャッシュバック等の特典を受け取れる
光回線のユーザーには個人契約で利用する個人ユーザーと、利用する店舗・オフィスやSOHOなどでビジネス利用をする、企業や個人事業主の法人契約の2種類があります。
光コラボを個人契約すると「キャッシュバック等の特典」を受け取れるケースがありますが、法人契約は対象外になります。
個人契約で利用するなら、「光コラボ」が断然お得です。
逆に、フレッツ光とプロバイダを別々に契約するユーザーは、法人契約でのみ「キャッシュバック等の特典」を受け取ることができます。個人契約は対象外になります。
通信費トータル費用を下げる「セット割」が利用できる
多くの場合「光回線代」+「家族全員分のスマホ代」の合算金額が、通信費トータル費用になります。
「光コラボ」なら特定のスマホプランを併用することで、毎月のスマホ代を家族分まで割引が受けられる「セット割」の適用が受けられます。
「セット割」が適用できる組み合わせで利用することにより、通信費トータル費用を抑えてコスパ良く利用することが可能です。
コスパ抜群の光コラボとスマホの組み合わせ3選
そんな、お得に利用ができる光回線とスマホプランの組み合わせを、具体的にご紹介していきましょう。
通信品質とキャンペーンで選ぶなら「BIGLOBE光」+「UQモバイル」
(出典:BIGLOBE光申込サイト)
プロバイダに「BIGLOBE」を利用したいユーザーは、光コラボの「BIGLOBE光」が最適です。
老舗プロバイダの豊富なノウハウで快適な通信環境をコスパ良く利用ができます。
BIGLOBE光の月額料金は、マンション4,378円・戸建て住宅5,478円です。
キャッシュバック
BIGLOBE光を契約すると、キャッシュバックが受け取れるキャンペーンを行っています。

引っ越し移転時の工事費用が無料
転勤族の方や引っ越しする予定がある方にも、BIGLOBE光がおすすめです。BIGLOBE光では何度引っ越しを行っても、その都度必要になる工事費が無料になる、お得に継続利用ができる光コラボです。
UQモバイルのセット割と4人家族の通信費トータル費用
(出典:UQ mobile公式サイト)
ビッグローブ光はKDDIグループ企業によって運営されていて、「au」のスマホプランで「セット割」の適用が受けられます。
しかし、自宅に光回線が利用できる環境があれば、家でのスマホ利用はWi-Fiを使うため、自宅では契約しているスマホプランの容量を消費しません。
そのため、外出時に必要なギガ容量を確保すれば良く、多くのスマホユーザーは月に3GB程度の容量で収まります。
3GB程度の小容量プラン利用では、「au」のスマホプランのコスパは良くありません。
同じ回線品質が安価に利用できる、auサブブランドの「UQモバイル」がコスパ良く利用することができて、「ビッグローブ光」と併用することで「セット割」の適用も受けられます。
「UQモバイル」に「セット割」を適用させれば、5GB/月の容量のスマホプラン「トクトクプラン2」を月額1,848円で利用できます。
家族4人で利用した場合の、通信費トータル費用を計算します。
ビッグローブ光 | UQモバイル(5GB未満) | 家族 | 光電話 | 合計 | |
マンション | 4,378円 | 1,848円 | 4人 | 550円 | 12,100円 |
戸建て | 5,478円 | 1,848円 | 4人 | 550円 | 13,200円 |
*auPAYカードで支払う場合、合計請求額より220円割引(表には適用済み)
*セット割の適用には固定電話の光電話オプション契約が必要になります
家族4人分のスマホ代と光回線を合計した通信費トータル費用は、マンション利用12,100円・戸建て利用13,200円で収まり、コスパは抜群だと言えます。
月額料金をとことん抑えるなら「@TCOMヒカリ」+スマホ「LIBMO」
(出典:@TCOMヒカリ申込サイト)
フレッツ光のところでもご紹介した、高い回線品質を誇るプロバイダ「@TCOM」を利用するには、光コラボの「@TCOMヒカリ」がコスパ良く利用ができておすすめです。
@TCOMヒカリの月額料金は、戸建てタイプで5,610円・マンションタイプで4,180円です。
キャッシュバック
@TCOMヒカリでは現在、キャッシュバックの利用ができます。

LIBMOのセット割と4人家族の通信費トータル費用
(出典:LIBMO公式)
自宅に「@TCOMヒカリ」を導入したユーザーは、ドコモ回線を使う格安SIM「LIBMO」を併用することで、「セット割」の適用が受けられます。
安価に提供されている格安SIMの「LIBMO」にセット割を適用させることで、3GB/月の容量のスマホプランが月額760円で利用できます。
家族4人で利用した場合の、通信費トータル費用を計算します。
@TCOMヒカリ | LIBMO 3GB | 家族 | 合計 | |
マンション | 4,180円 | 760円 | 4人 | 7,220円 |
戸建て | 5,610円 | 760円 | 4人 | 8,650円 |
家族4人分のスマホ代と光回線を合計した通信費トータル費用は、マンション利用7,220円・戸建て利用8,650円で収まり、コスパは抜群だと言えます。
人気の「ドコモ光」+スマホ「ドコモmini」も「セット割」でコスパ良く利用可能
(出典:ドコモ光公式)
前述のように、「ドコモ光」は光コラボとしては例外的に、複数のプロバイダから選択することができます。
おすすめプロバイダとして挙げた「OCN」は、安価に利用ができるタイプAに属していて、高品質なバックボーンを安価に利用することができます。
ドコモ光OCN(タイプA)の月額料金は、マンションタイプ4,400円・一戸建てタイプ5,720円です。
キャッシュバック
ドコモ光を契約すると、キャッシュバックが受け取れるキャンペーンを行っています。

ドコモ mini のセット割と4人家族の通信費トータル費用
ドコモ光をコスパ良く利用するなら、新しい小容量プラン「ドコモ mini」に「セット割」を適用する利用方法が最適です。
セット割を適用させた4GB/月の容量の「ドコモ mini」は、月額1,540円で利用できます。
家族4人で利用した場合の、通信費トータル費用を計算します。
ドコモ光 | ドコモmini 4GB | 家族 | 合計 | |
マンション | 4,400円 | 1,540円 | 4人 | 10,560円 |
戸建て | 5,720円 | 1,540円 | 4人 | 11,880円 |
家族4人分のスマホ代と光回線を合計した通信費トータル費用は、マンション利用10,560円・戸建て利用11,880円で収まり、コスパは抜群だと言えます。
ビジネス利用には「サポート」が充実した「フレッツ光」がおすすめ
(出典:フレッツ光申込サイト)
店舗やオフィス・SOHOなどの仕事で、個人事業主・法人が光回線を利用するなら、フレッツ光をNTT東西と契約して、別々にプロバイダを契約する利用方法がおすすめです。
会社の発展やネットワークの使い方によって、その時々に応じた自由で最適なプロバイダ選びが可能になります。
また、NTT東西と直接契約して顧客になることで、NTTグループが持つ豊富な通信ノウハウ全般や、ビジネス利用に最適な豊富に用意されているオプションを自社に活かすことが可能になります。
キャッシュバック
前述の「光コラボ」をビジネス利用で法人契約をしても、キャッシュバック等の特典適用はされません。
また、フレッツ光をNTT東西の公式から申し込んでも特典はありません。
しかし、オンライン代理店でフレッツ光のビジネス利用を申し込むと、キャッシュバックを受け取ることができます。個人利用の契約では対象外なのでご注意ください。

