OCNを運営していたNTTレゾナントはNTTグループ再編の中で、2023年7月にNTTドコモに吸収合併をされました。それに伴って光回線サービスのOCN光は、2023年6月末を持って新規契約の受け付けを終了しています。
もちろん契約中のユーザーは新規受け付け終了後も、継続してOCN光を利用することができます。OCN光と併用することで「セット割」が適用される格安SIMのOCNモバイルONEも、2023年6月26日に新規契約の受け付けは終了していますが、こちらも現状は継続利用することが可能になっています。
しかし、スマホプランの主流はここ数年で大きく変わりました。2023年に終了しているOCNモバイルONEでは、出てくるユーザーのニーズは応えることができないため、OCNモバイルONEの乗り換えの画策をしようと思ったときに手を止めさせるのは、享受してきた「セット割」が無くなることが要因になっているユーザーも少なくありません。
この先のニーズに対応ができない光回線・スマホプランには見切りをつけて、最新のニーズに対応ができる光回線に乗り換えをして、スマホプランも併せて通信環境の再構築をしませんか?「でも・・・面倒くさい立ち会いが必要な光回線の導入工事を再度するのは・・・」と躊躇するなら、工事不要で簡単に乗り換えが可能な光回線への乗り換えが最適です。
OCN光をご利用中のユーザーが、コスパ良くお得に手間無く利用ができるビッグローブ光へ乗り換える方法や手順、そのメリットについて解説していきます。
OCN光からビッグローブ光へ乗り換える「手順」
(出典:NTT東日本公式)
「OCN光」と「ビッグローブ光」は、全く別の事業者が提供している光回線サービスですが、新たな回線導入の工事をすることなく乗り換えが可能です。
工事が不要で乗り換えられる理由は、どちらも「光コラボ」であるからです。
光コラボは、NTT東西の光回線フレッツ光をNTT東西がプロバイダに対して卸提供を行い、プロバイダが自社業務と併せてユーザーに提供している光回線サービスです。どちらも光コラボである「OCN光」「ビッグローブ光」が使っている光回線は、同じフレッツ光のため工事が不要で乗り換えが可能になっています。この手続きだけで簡単にできる乗り換えは「事業者変更」と呼ばれています。OCN光で光電話をご利用中のユーザーや、テレビ視聴の契約をしている場合でも、ビッグローブ光で同様に契約内容を移行できます。
OCN光で利用していたメールアドレスは、ビッグローブ光に乗り換えることで利用ができなくなります。事前に別のメールアドレスの利用に切り替えるか、月額275円のOCNバリュープランに申し込むことで、継続して利用もできます
事業者変更による乗り換えの手順は、利用している光回線サービス(OCN光)に連絡をして「事業者変更承諾番号」を取得した後に、その番号を添えて事業者変更を乗り換え先(ビッグローブ光)に申し込みを行います。
1.OCN光から事業者変更承諾番号の取得
「OCN光」事業者変更承諾番号 入手先 |
電話で取得 |
オンラインで取得 |
0120-506-506 |
||
利用ができる時間 |
10:00~19:00 |
24時間対応可能 |
OCN光から事業者変更承諾番号を入手するには、電話(0120-506-506)で問い合わせる方法と、オンラインのマイページで取得する方法があります。
おすすめするのは、電話での取得です。ビッグローブ光では乗り換え前に、現在利用しているIPv6サービスの廃止がお願いされています。OCN光で利用中のIPv6サービスの廃止手続きはオンラインでは受け付けておらず、電話での受付のみになっています。ビッグローブ光で快適な高速通信IPv6サービスをスムーズに利用するためには、事業者変更承諾番号の収得と併せてやっておきたい手続きです。
事業者変更承諾番号には15日の有効期限があります。この日にちは申し込みまでの日数ではなく、新しい光回線に切り替えが完了するまでなので、入手後には速やかに乗り換え先(ビッグローブ光)に申し込みを行ってください。
2.ビッグローブ光を事業者変更で申し込む
(出典:ビッグローブ光申込サイト)
ビッグローブ光を新規契約ではなく、事業者変更で申し込みを行います。ここでOCN光から入手した事業者変更承諾番号を伝えます。
契約時に必要な情報
事業者変更の契約時に必要な情報は以下の通りです。
- 契約者名義
- お住まいの現住所
- 現在利用している光コラボがOCN光であること
- 事業者変更番号
- 支払い方法 など
申し込み先は代理店がお得
公式サイトで申し込みもできますが、代理店で申し込んだ方が独自の特典があるのでお得です。どこで申し込みを行っても月額料金などは同じで、サポートも同様に受けられますので不利益は一切ありません。

オンラインで個人情報を入力して申し込みをすると、折り返しで登録した電話に確認の電話がかかってきます。
事業者変更の手続きに不安のある方は、電話で相談しながら申し込みもできます。(0120-93-2299)
3.ビッグローブ光の契約書類が到着
ビッグローブ光の申し込みを行った後の数日から1週間以内に、ビッグローブ光から契約書類が届きます。書類はIDやパスワードなどが記載されていますので、大切に保管してください。OCN光からビッグローブ光への切り替え日の連絡もあります。
4.ビッグローブ光が開通
開通日になると、遠隔操作が行われてビッグローブ光が利用できるようになります。OCN光は自動的に解約手続きがとられます。
ビッグローブ光に切り替わっているか?開通チェックを行ってください。
以上で、「OCN光」から「ビッグローブ光」への事業者変更での乗り換えは完了です。
OCN光からビッグローブ光へ乗り換える「メリット」
では次に、「OCN光」から「ビッグローブ光」に光回線サービスを乗り換える「メリット」を見ていきましょう。
キャッシュバック特典

「ビッグローブ光」に乗り換えることで、「OCN光」を継続利用しているだけでは得ることができない、キャッシュバック特典がゲットできます。
新たな回線工事をする必要がない事業者変更で、「ビッグローブ光」に乗り換えの手続きをするだけで、今なら32,000円のキャッシュバックを手にできます。
利用できる通信速度の向上
OCN光からビッグローブ光に乗り換えることで、利用ができる通信速度の向上が期待できるのは大きなメリットになります。
同じ通信速度1ギガ(公称値)の光回線のフレッツ光を使っている両者ですが、プロバイダによって実際に利用ができる通信速度は変わります。また、公称値は理論上の計算値で、実際に利用ができる通信速度は様々なロスが発生します。使っている端末や周辺機器などの通信環境はユーザー個々に異なり、実際に利用ができる通信速度は個々で異なっているため一概に比較することができません。その傾向を比較するには、回線のユーザーが通信速度を計測している「みんなのネット回線速度」が目安になります。直近3ヶ月の平均値データを比較してみましょう。
回線 | Ping | 下り | 上り |
OCN光 | 19.78ms | 356.22Mbps | 249.76Mbps |
ビッグローブ光 | 17.09ms | 442.95Mbps | 360.34Mbps |
*Pingは反応速度で数値が小さいほどレスポンスが良い *下り上りは通信速度で数値が大きいほど速い*OCN光は直近3ヵ月に計測された6,242件の測定結果の平均値*ビッグローブ光は直近3ヵ月に計測された14,979件の測定結果の平均値 |
反応速度・ダウンロード速度・アップロード速度のいずれも、「ビッグローブ光」の方が「OCN光」よりも勝っています。
引っ越しを何度しても工事費が無料
(出典:ビッグローブ光申し込みサイト)
光回線を利用しているユーザーが引っ越しを行い、引っ越し先でも光回線を利用する場合は回線導入工事が必要になります。その費用として光コラボでは概ね20,000円から30,000円程度の工事費の支払いが発生します。仮に2回の引っ越しをしたとすれば50,000円以上程度がかかる計算になるので、その負担額は小さくありません。
ビッグローブ光の3年プランを契約することで、今後の引っ越し時にかかる工事費用が何度引っ越しても無料になります。
今後に引っ越しを予定している方や、転勤族で移動する予定のある方には、大きなメリットになります。
通信キャリアのスマホプランで「セット割」が利用できる
(出典:UQ mobile公式サイト)
OCN光をご利用中の方は、格安SIMのOCNモバイルONEで、「セット割」の適用を受けていたユーザーも多いと思います。でも、OCNモバイルONEに今欲しいニーズに対応していない・通信速度に不満などを感じたことはありませんか?
ビッグローブ光に乗り換えることで、auのサブブランド「UQモバイル」に「セット割」を適用して、コスパ良く快適に通信キャリア回線のスマホプランを利用することができます。
ビッグローブ光とauのスマホプランの併用でも、「セット割」の適用は受けられます。しかし、自宅で光回線のWi-Fiを使うことができれば、スマホプランに無制限プランの必要はないことを解っている方が大半だと思います。コスパ良く利用するには、サブブランドの「UQモバイル」に「セット割」を適用するのが最適です。UQモバイルなら安価な料金で、auと同じキャリア回線の通信品質が利用できます。
スマホの通信品質が大幅に向上
「OCNモバイルONE」が格安SIM(MVNO)であるのに対して、「UQモバイル」は通信キャリア(MNO)の違いがあります。格安SIMは通信キャリア回線の一部を借りて運用されているため、比較すれば通信速度はMNO>MVNOになる傾向があります。
先ほどと同様に、ユーザーが通信速度を計測している「みんなのネット回線速度」で、両者の直近3ヶ月の平均値データを比較してみましょう。
回線 | Ping | 下り | 上り |
OCNモバイルONE | 53.32ms | 66.29Mbps | 14.68Mbps |
UQモバイル | 40.71ms | 130.67Mbps | 17.52Mbps |
*Pingは反応速度で数値が小さいほどレスポンスが良い *下り上りは通信速度で数値が大きいほど速い*OCNモバイルONEは直近3ヵ月に計測された240件の測定結果の平均値*UQモバイルは直近3ヵ月に計測された1,822件の測定結果の平均値 |
反応速度・ダウンロード速度・アップロード速度のいずれも、「UQモバイル」の方が「OCNモバイルONE」よりも勝っています。
また、お昼休みの時間帯などの多くのユーザーが同時に利用する場合に、回線の一部しか利用ができない格安SIMのOCNモバイルONEでは通信速度の低下が発生しがちになりますが、回線の全部が利用できるUQモバイルでは低下しにくいと言えます。OCNモバイルONEを利用していて、お昼休みや通勤通学時に通信速度に不満のある方には、UQモバイルに光回線と併せて乗り換えることで不満が解消できる可能性が高く、大きなメリットになります。
eSIMが利用できる
eSIM(イーシム)は物理的な実態のあるSIMカードを利用せずに、スマートフォンに内蔵された本体一体型のSIMで、SIMカードの抜き差しが必要ありません。新しいスマートフォンにはeSIMが利用できるようになっているケースが多く、新たなスマホを入手したのを機に使ってみたいと考えても、OCNモバイルONEではeSIMへの対応は行っていません。
「UQモバイル」では、eSIMを利用することができます。
現在利用中の電話番号をUQモバイルに乗り換えても使うMNPの場合、事前に利用中のスマホプランを提供している企業でMNP予約番号を取得しておく必要がありますが、UQモバイルオンラインショップで手続きを行えば、MNP予約番号が不要のワンストップMNPで乗り換えが完了できます。
eSIMならSIMの発送を待たずに、直ぐにUQモバイルを利用することができます。
もちろん、通常のSIMでMNP予約番号不要のMNPができます。
スマホプラン容量の不足が解消できる
OCNモバイルONEをご利用中の、500MBから3GBのプラン容量を契約しているユーザーさんは、毎月データ容量不足でお困りの方も多いのではないでしょうか?スマホの利用頻度が増えて、サブスクやYouTubeなどの動画視聴を通勤通学途中で利用すると、あっという間に契約しているデータ容量は使い切られてしまいます。
UQモバイルは2025年6月にプラン改定が行われて、基本プランでも現在のニーズに合わせてデータ容量が拡大されています。
プラン名 |
トクトクプラン2 |
コミコミプランバリュー |
|
容量 |
5GB未満 |
30GB |
35GB |
基本月額 |
2,948円 |
4,048円 |
3,828円 |
セット割 |
1,100円 |
1,100円 |
0円 |
割引後 |
1,848円 |
2,948円 |
3,828円 |
自宅では光回線でWi-Fiが利用できるので、おすすめはトクトクプラン2です。毎月5GBまでは「セット割」を適用させることで、月額1,848円で利用することができます。トクトクプラン2では、5GB以上利用する場合でも30GBまで利用することができます。
家族4人で利用した場合の、光回線とスマホ代を合算した通信費トータル費用を計算してみましょう。
ビッグローブ光 | UQモバイル(5GB未満) | 家族 | 光電話 | 合計 | |
マンション | 4,378円 | 1,848円 | 4人 | 550円 | 12,100円 |
戸建て | 5,478円 | 1,848円 | 4人 | 550円 | 13,200円 |
*auPAYカードで支払う場合、合計請求額より220円割引(表には適用済み)
*セット割の適用には固定電話の光電話オプション契約が必要になります
自宅ではOCN光よりも高速な光回線を快適に利用して、外出先では通信キャリアの高速高品質な回線で、5GBまでの余裕のある容量のスマホプランを、マンション利用では12,100円・戸建て利用では13,200円のトータル費用で利用することができます。この組み合わせの費用対効果のコスパは、抜群だと言えます。
OCN光からビッグローブ光へ乗り換える「最適なタイミング」は?
「OCN光」から「ビッグローブ光」に乗り換える、最適なタイミングを考えてみましょう。
もちろん乗り換えるのは思い立ったときで良いのですが、タイミングによっては費用負担が変わってきます。
OCN光の契約は、2年契約を行っているユーザーが圧倒的に多くなっています。OCN光の契約期間中に、別の光回線に乗り換えた場合は違約金が発生します。
- 2022年6月30日までにOCN光を契約した場合、違約金は11,000円
- 2022年7月1日以降にOCN光を契約した場合、違約金はマンション利用1200円・戸建て利用2,400円
「2年?うちはもっと長く利用しているから関係無いでしょ!」とお考えなら、それは少々早計だと言えます。
この2年契約は期間が経過した後に、ユーザーから申し出が無い限り自動的に更新される契約になっていて、再度2年間(24ヵ月)の契約期間がスタートします。たとえば、契約して3年が経過したユーザーは契約期間中であり、違約金を支払う必要があります。
違約金はビッグローブ光のキャッシュバックでペイすることはできますが、違約金を支払わないで事業者変更で乗り換える(結果的にOCN光は解約するということです)ためには、契約満了月の24ヶ月目から26ヶ月目の3ヵ月間の、違約金が発生しない期間内に乗り換えを行います。この期間を解約月と呼んでいます。
解約月とは?
(出典:OCN)
解約月に乗り換えれば、違約金を支払う必要がありません。たとえば、10月15日に利用を開始したユーザーは、24ヶ月目の10月に解約月がスタートして、26ヶ月目の10月に解約月が終了します。解約月が経過すると再度2年契約が開始されて、次の解約月は48ヶ月目の10月にスタートします。このサイクルがそれ以降も繰り返されます。
OCN光の乗り換えに余分な費用負担をしたくないなら、解約月(契約更新月)に事業者変更で乗り換えるのが最適です。契約更新月は「OCNマイページ」内の契約中のサービスから、「適用中の割引」欄をご確認ください。
また、契約満了月の前月にOCN光からメールで連絡がきますので、お見逃しになりませんようにご注意ください。