毎月の通信費の支払い額に、頭を痛めるユーザーは少なくありません。どうにか安くできないのか?色々と手段を模索します。
その方法論の一つとして、「セット割」の適用があります。
「セット割」とは、特定の光回線サービスとスマホプランを併用することによって、毎月のスマホ代が家族の分まで含めて割引が受けられるもので、通信費トータル費用の節約に効果的です。
セット割が適用されるスマホプランと光回線の組み合わせは、主に同じ企業が提供しているサービスになっています。
別の通信費トータル費用を安くする手段として、スマホプランを安価なものに乗り換える方法があります。
それまでauを使っていた方の乗り換え先として、auが安価な料金で提供しているオンライン専用プランの「povo」は、コスパの良い有力候補だと言えます。
povoはauのKDDIが提供しているスマホプランだし、auの光回線「auひかり」なら、さらにお得に利用ができるのでは?と、お考えの方もいらっしゃると思います。
残念ながら、「povo」は「auひかり」と併用しても「セット割」の対象外です。
では、通信費トータル費用が節約できる、おすすめの乗り換え先はどこなのか?
解説していきます。
「povo」の利用を軸にしたコスパの良い利用方法
(出典:povo)
まず、「povo」をスマホプランとして利用しながら、通信費トータル費用を節約できるコスパの良い方法を考えてみましょう。
auを擁するKDDIから提供されている、スマホのオンライン専用プラン「povo」は、安価に提供されていることとを引き換えに、「auひかり」だけでなく、併用して割引が受けられる「セット割」対象の光回線は無く、家族割等の割引サービスも受けることができません。
そのため通信費トータル費用を節約するには、「povo」の利用と併用して使う光回線サービスは、シンプルに月額料金が安いタイプを併用することです。
「auひかり」を利用した場合と、安価な月額料金の光回線に乗り換えて利用した場合を、4人家族でそれぞれ計算して比較してみましょう。
povoの利用内容に関しては個人差がありますが、自宅に光回線が導入されていてWi-Fiが利用できれば、自宅でスマホプランのギガ消費は無くなりますから、多くのスマホユーザーは外出時だけに利用する3GB/30日(990円)のトッピングプランで賄うことができますので、その前提で計算していきます。
「auひかり」+「povo」でコスパ良く利用

auひかりのマンション利用は、建物の規模やタイプによっても変わってきますが、建物に光配線方式が利用できて8戸以上の利用者がある「マンションE8」プラン、月額4,070円を利用するとします。
戸建て利用の月額料金は5,610円です。
既にauひかりをauのスマホプランと併用してご利用中のユーザーは、auから「povo」に乗り換えるだけで安くなります。
これからauひかりを導入する場合、戸建て利用なら60,000円のキャッシュバックキャンペーンが行われています。
自宅の光回線に「auひかり」+家族4人で「povo」(3GBトッピング)を利用した場合の、通信費トータル費用は以下になります。
auひかり | povo | 家族 | 合計 | |
マンション | 4,070円 | 990円 | 4人 | 8,030円 |
戸建て | 5,610円 | 990円 | 4人 | 9,570円 |
家族4人の毎月の支払い額は、マンション利用8,030円・戸建て利用9,570円です。
「povo」は安価にau回線が利用できるため、各種割引の適用が無くても、通信費トータル費用の節約効果が出ます。
自宅に光回線を導入しないで、auの無制限プランを家族4人で利用した場合は
家族割(スマホ1台につき1,100円)が適用されますが、
7,238円(使い放題MAX 5Gプラン)-1,100円(家族割)=6,138円(スマホ1台)
ですので、
家族4人なら6,138円×4人=24,552円
になりますから、大幅に支払費用は安くなります。
しかし、光回線をもっと安い料金にすれば、当たり前ですがさらに節約が可能になります。
「GMO光アクセス」+「povo」でコスパ良く利用

シンプルに安く利用できるおすすめの光回線サービスは、月額料金がマンション利用3,773円・戸建て利用4,818円の「GMO光アクセス」です。
GMO光アクセスは、NTT東西から光回線「フレッツ光」の卸提供を受けて、自社のプロバイダ業務とワンセットにして提供している、「光コラボ」の光回線サービスです。
全国の幅広いエリアや、数多くのマンション建物などに導入済みである「フレッツ光」が使えるお住まいなら、光コラボの「GMO光アクセス」を利用可能です。
導入工事費も実質無料ですし、現在は5,000円のキャッシュバックキャンペーンも行われています。
自宅の光回線に「GMO光アクセス」+家族4人で「povo」(3GBトッピング利用)した場合の、通信費トータル費用は以下になります。
GMO光アクセス | povo | 家族 | 合計 | |
マンション | 3,773円 | 990円 | 4人 | 7,733円 |
戸建て | 4,818円 | 990円 | 4人 | 8,778円 |
家族4人の毎月の支払い額は、マンション利用7,733円・戸建て利用8,778円です。
「auひかり」を利用するよりも、マンション利用297円/月・戸建て利用792円/月が安くなり、5年間ではマンション利用17,820円・戸建て利用47,520円が節約できます。
「エキサイトMEC光」+「povo」でコスパ良く利用
シンプルに安く使える光コラボとして、「エキサイトMEC光」もおすすめです。
月額料金は「GMO光アクセス」と比較して若干高いですが、本来なら22,000円がかかる引っ越し時の工事費が無料になるので、今後引っ越しする可能性のあるユーザーには特におすすめです。
導入時の工事費も実質無料で、導入開始から11ヶ月間は月額料金から253円の割引キャンペーンが行われています。
自宅の光回線に「エキサイトMEC光」+家族4人で「povo」(3GBトッピング利用)した場合の、通信費トータル費用は以下になります。
エキサイトMEC光 | povo | 家族 | 合計 | |
マンション | 3,850円 | 990円 | 4人 | 7,810円 |
戸建て | 4,950円 | 990円 | 4人 | 8,910円 |
家族4人の毎月の支払い額は、マンション利用7,810円・戸建て利用8,910円です。
同じau回線の「UQモバイル」への乗り換えを軸にしたコスパの良い利用方法
(出典:UQ mobile公式サイト)
「povo」や「au」と全く同じ電波・回線を利用するスマホプランとして、auサブブランドの「UQモバイル」があります。
スマホプランは、「povo」を利用するよりも「UQモバイル」への乗り換えがおすすめです。
UQモバイルなら「セット割」の適用が可能
「UQモバイル」は、auよりもずっと安価に利用ができる月額料金が設定されていますが、「povo」と比較すると割高になっている感が否めません。
プラン名 | ミニミニプラン | トクトクプラン | コミコミプラン+ | |
容量 | 4GB | 1GB未満 | 15GB | 30GB |
基本月額料金 | 2,365円 | 2,277円 | 3,465円 | 3,278円 |
しかし、「セット割」を適用させることで、スマホ1台につき最大月額1,100円の「セット割」が適用されるようになり、その価格で比較すれば「povo」と遜色のない料金で利用ができます。
プラン名 | ミニミニプラン | トクトクプラン | コミコミプラン+ | |
容量 | 4GB | 1GB未満 | 15GB | 30GB |
基本月額料金 | 2,365円 | 2,277円 | 3,465円 | 3,278円 |
セット割 | 1,100円 | 1,100円 | 1,100円 | 0円 |
セット割適用後料金 | 1,265円 | 1,177円 | 2,365円 | 3,278円 |
光回線が自宅で利用できる場合に最適な3GBを「povo」では990円で利用することができますが、「セット割」を適用した「UQモバイル」では、1GBの余裕がうれしい4GB/月のプランを1,265円で利用することができます。
1GB当りに換算すれば、「UQモバイル」の方が、「povo」よりも割安だと言えます。
povoと比較したUQモバイルのメリット
「povo」はオンライン専用プランで、トラブル時にショップ店頭でのフォローを受けることができず、全てを自己解決することが求められますが、「UQモバイル」は全国に数多くあるショップを利用することができるのも、単純にコスパには現れませんが、利用する大きなメリットになります。
また、「povo」はトッピングを利用するのが基本ですから、自由度は高いと言えますが、何も考えずにスマホを利用したいユーザーには、一手間かかるプランであるのに比較して、「UQモバイル」は安価な月額料金を手間無く利用できます。
「povo」で使い残したギガ容量は消滅しますが、「UQモバイル」なら翌月に繰り越せるので無駄もありません。
「UQモバイル」をコスパ良く利用するためには、自宅の光回線で「セット割」を適用させることが必須です。
具体的におすすめの「セット割」が適用される光回線サービスで、4人家族の通信費トータル費用を計算してみましょう。
「auひかり」+「UQモバイル」でコスパ良く利用
(出典:auひかり申し込みサイト)
「UQモバイル」と「auひかり」を併用することで「セット割」が適用されて、UQモバイルの4GB/月が1,265円で利用ができます。
「セット割」を適用させるのには、固定電話のオプション契約が必要になりますが、NTT東西の固定電話の基本料は住宅用で1,800円前後なのに対して、月額550円で利用することができるので、見方を変えればこの費用もメリットになります。
自宅の光回線に「auひかり」+家族4人で「UQモバイル」(4GBのミニミニプラン)を利用した場合の、通信費トータル費用は以下になります。
auひかり | UQモバイル4GB | 家族 | 光電話 | 合計 | |
マンション | 4,070円 | 1,265円 | 4人 | 550円 | 9,493円 |
戸建て | 5,610円 | 1,265円 | 4人 | 550円 | 11,033円 |
*auPAYカードで支払う場合、合計請求額より187円割引(表には適用済み)
*セット割の適用には固定電話の光電話オプション契約が必要になります
家族4人の毎月の支払い額は、マンション利用9,493円・戸建て利用11,033円です。
auのスマホプランでauひかりを併用していた場合は、使い放題MAXプランで3GB未満の場合にはセット割に加えて、月額1,650円の小容量割引が適用されます。(現行の使い放題MAXプラン+では1GB未満)
この場合の費用は、以下になります。
auひかり | au 使い放題MAX 3GB未満 | 家族 | 光電話 | 合計 | |
マンション | 4,070円 | 3,388円 | 4人 | 550円 | 17,985円 |
戸建て | 5,610円 | 3,388円 | 4人 | 550円 | 19,525円 |
*auPAYカードで支払う場合、合計請求額より187円割引(表には適用済み)
*セット割の適用には固定電話の光電話オプション契約が必要になります
家族4人の毎月の支払い額は、マンション利用17,985円・戸建て利用19,525円です。
auからUQモバイルに乗り換えた方が、月々8,492円安くなります。
「ビッグローブ光」+「UQモバイル」でコスパ良く利用
(出典:ビッグローブ光申込サイト)
これから光回線の利用を始めるユーザーには、光コラボの「ビッグローブ光」もおすすめです。
ビッグローブ光はフレッツ光が利用できる日本中の一戸建てや、フレッツ光対応マンションで利用することができます。
ビッグローブ光はKDDIのグループ企業による運営で、老舗プロバイダの豊富なノウハウを安価に利用することができて、「UQモバイル」にセット割の適用も受けられます。
導入工事費も実質無料で、キャッシュバックも受け取れます。

今後に引っ越しをすることがあっても、28,600円の標準工事費が無料になります。

自宅の光回線に「ビッグローブ光」+家族4人で「UQモバイル」(4GBのミニミニプラン)を利用した場合の、通信費トータル費用は以下になります。
ビッグローブ光 | UQモバイル | 家族 | 光電話 | 合計 | |
マンション | 4,378円 | 1,265円 | 4人 | 550円 | 9,801円 |
戸建て | 5,478円 | 1,265円 | 4人 | 550円 | 10,901円 |
*auPAYカードで支払う場合、合計請求額より187円割引(表には適用済み)
*セット割の適用には固定電話の光電話オプション契約が必要になります
家族4人の毎月の支払い額は、マンション利用9,801円・戸建て利用10,901円です。
povoよりも1GB余力があるスマホプランで、全国のショップでサポートも受けられるauの高品質回線と、老舗プロバイダの光回線がコスパ良く利用できます。
「ニフティ光」+「UQモバイル」でコスパ良く利用
(出典:ニフティ光申し込みサイト)
老舗プロバイダの一つが運営している光コラボ、「ニフティ光」もおすすめです。
「ニフティ光」はフレッツ光が利用できる日本中の一戸建てや、フレッツ光対応マンションで利用することができます。
老舗プロバイダの豊富なノウハウを比較的安価に利用することができて、「UQモバイル」を併用してセット割の適用も受けられます。
導入工事費も実質無料でキャッシュバックも受け取れ、引っ越し時の工事費も無料です。
加えて、23ヶ月目までの月額料金の割引も受けられます。

自宅の光回線に「ニフティ光」+家族4人で「UQモバイル」(4GBのミニミニプラン)を利用した場合の、通信費トータル費用は以下になります。
ニフティ光 | UQモバイル4GB | 家族 | 光電話 | 合計 | |
マンション | 4,378円 | 1,265円 | 4人 | 550円 | 9,801円 |
戸建て | 5,720円 | 1,265円 | 4人 | 550円 | 11,143円 |
*auPAYカードで支払う場合、合計請求額より187円割引(表には適用済み)
*セット割の適用には固定電話の光電話オプション契約が必要になります
家族4人の毎月の支払い額は、マンション利用9,801円・戸建て利用11,143円です。
お得に光回線のある暮らしを始めることができて、月々の支払いも安くなります。
他の通信キャリアに乗り換えてコスパ良く利用する方法は?
ここまでは、au回線を利用する通信キャリアKDDIのサービスを、コスパ良く利用する方法について解説してきましたが、別の通信キャリアに乗り換えて同様にコスパ良く利用する方法についても見てみましょう。
コスパ良く利用する鍵は、やっぱり「セット割」が活用できる、安価な小容量プランの併用です。
ソフトバンク回線に乗り換えるなら「ソフトバンク光」+スマホ「ワイモバイル」
(出典:ソフトバンク光申込サイト)
ソフトバンクグループの光回線「ソフトバンク光」も光コラボの一つで、メインプランのソフトバンクを併用しても「セット割」が適用されますが、小容量プランをコスパ良く利用するには、サブブランドの「ワイモバイル」が最適で、「セット割」が適用されれば4GB/月のプランSが、月額1,265円で利用できます。
「ソフトバンク光」はフレッツ光が利用できる日本中の一戸建てや、フレッツ光対応マンションで利用することができます。
工事費も実質無料ですし、キャッシュバックキャンペーンも行われています。

auひかりなどの、他社の光回線サービスをご利用中の方がソフトバンク光に乗り換える場合に、違約金や撤去工事費用などの解約時の費用について、ソフトバンクが最大10万円まで満額返還するキャンペーンが行われています。

自宅の光回線に「ソフトバンク光」+家族4人で「ワイモバイル」(4GBのプランS)を利用した場合の、通信費トータル費用は以下になります。
ソフトバンク光 | ワイモバスマホ 4GB | 家族 | 指定オプション | 合計 | |
マンション | 4,180円 | 1,265円 | 4人 | 550円 | 9,603円 |
戸建て | 5,720円 | 1,265円 | 4人 | 550円 | 11,143円 |
*PayPayカードで支払う場合、合計請求額より187円割引(表には適用済み)
*セット割の適用には光電話等の[おうち割 光セット(A)]適用に必要なオプションの契約(月550円)が必要になります
家族4人の毎月の支払い額は、マンション利用9,603円・戸建て利用11,143円です。
人気のソフトバンク光も、ワイモバイルを併用してセット割を適用すれば、コスパ良く利用することが可能です。
ドコモ回線に乗り換えるなら「ドコモ光」+スマホ「irumo」
(出典:ドコモ光公式)
ドコモグループの光回線「ドコモ光」も光コラボの一つで、「eximo」や「ギガホプレミアプラン」を併用しても「セット割」が適用されますが、小容量プランをコスパ良く利用するには、新しい小容量プラン「irumo」が最適で、「セット割」が適用されれば3GB/月を月額1,067円で利用できます。
「ドコモ光」はフレッツ光が利用できる日本中の一戸建てや、フレッツ光対応マンションで利用することができます。
工事費も無料ですし、キャッシュバックキャンペーンも行われています。

ドコモ光は光コラボの一つですが、複数の中から利用するプロバイダの選択ができます。
おすすめは安価な利用が可能な、ドコモ自ら提供しているタイプAの「OCN」です。
自宅の光回線に「ドコモ光(タイプA)」+家族4人で「irumo」(3GBプラン)を利用した場合の、通信費トータル費用は以下になります。
ドコモ光 | irumo 3GB | 家族 | 合計 | |
マンション | 4,400円 | 1,067円 | 4人 | 8,668円 |
戸建て | 5,720円 | 1,067円 | 4人 | 9,988円 |
家族4人の毎月の支払い額は、マンション利用8,668円・戸建て利用9,988円です。
日本の光回線サービスで最も利用者数が多い人気のドコモ光と、最もスマホプランで利用者が多いドコモのスマホプラン利用でも、セット割の活用でコスパ良く利用ができます。