毎月のスマホ代が「いつの間にか高くなっている」と感じたことはありませんか。
家族全員が大手キャリアのまま契約していると、通信費だけで月に2万円を超えるケースも珍しくありません。物価や電気代の上昇が続く今こそ、家計を圧迫する固定費の中でも大きな割合を占める「通信費」を見直す絶好の機会です。
最近では、格安SIMや光回線のセット割を活用することで、品質を落とさずに年間数万円の節約を実現する家庭が増えています。
本記事では、家族全員のスマホ代を無理なく節約できる最新の方法を、わかりやすく紹介します。
スマホ代の見直しが「今」必要な理由
スマホが生活に欠かせない今、通信費は家計の中でも無視できない出費になっています。
総務省の統計(2024年)によると、1世帯(4人家族)あたりの「スマホ通信料・通話使用料」は1ヶ月14,831円であり、インターネットやスマホ本体代金を含めると22,407円になり、私立授業料等や自動車(新車)よりも高額です。(出典:統計表・グラフ表示|総務省)

一方で、データ通信量の増加や新サービスの拡大により、「必要以上に高いプラン」を契約しているケースも多く見られます。家族全員が同じキャリア・大容量プランを利用していると、通信費の合計は年間20万円を軽く超えることもあります。
スマホ代が家計に占める割合
家計の中で通信費は「食費」「住居費」に次いで高い固定費のひとつです。
特に子どもが高校生や大学生になると、一人1台のスマホが必要になり、家庭全体の支出が一気に膨らみます。
しかし、通信費は固定費の中でも「見直し効果が大きい」支出です。電気代や食費はすぐに削減できませんが、通信費はプラン変更や乗り換えで即座に月数千円の節約が可能です。
こうした理由から、節約を意識する家庭の多くが「まずスマホ代の見直し」から取り組んでいます。
大手キャリアの料金が高い理由
「大手キャリアは高い」と言われるのには理由があります。
全国エリアをカバーするための基地局整備や、店舗スタッフによるサポート、24時間のサポート体制など、サービス品質を維持するためのコストが料金に上乗せされています。
ただし、通信速度やエリアの差は年々小さくなっており、格安SIMでも快適に利用できる環境が整いつつあります。実際、通信速度の実測調査では、主要格安SIMでも日常利用には十分な水準を維持しているという結果も報告されています。
つまり「品質を保ったまま費用を減らす」ことが、今では現実的に可能になっているのです。
スマホ代を節約する3つの方法
スマホ代を節約するための方法は、大きく分けて3つあります。
- 料金プランの見直し
- 格安SIM・格安スマホへの乗り換え
- 光回線とのセット割活用
どれも少しの工夫で家計への負担を大幅に減らせる方法です。
方法①:料金プランを見直す
最初に見直すべきは、今契約している料金プランです。
多くの人が無制限などの大容量プランを契約していますが、実際に使っているデータ量は月5GB以下というケースが少なくありません。使っていない容量分の料金を支払い続けていることになります。
たとえば、ドコモのヘビーユーザー向け従量制プラン「ドコモMAX」では、月額5,698円〜8,448円(1GB未満〜データ無制限)(税込)ですが、ライトユーザー向けの「ドコモmini」なら2,750円(税込)です。見直すだけで最低でも月3,000円以上、年間で約4万円の節約になります。
まずは「自分の使用データ量」を把握し、それに合ったプランへ切り替えるだけで、驚くほどの節約効果が得られます。
方法②:格安SIM・格安スマホに乗り換える
次に検討すべきは、格安SIMや格安スマホへの乗り換えです。
大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)から回線を借りて運営しているため、通信品質を保ちつつ料金を抑えられるのが特徴です。
たとえば、格安SIM大手の「IIJmio」では、5GBプランが月990円(税込)から利用できます。これは大手キャリアの約1/3以下の料金です。家族全員が格安SIMに乗り換えれば、1家庭で月に1万円近い節約も可能です。
また、格安スマホ(SIMフリースマホ)は端末代も安く、2〜3万円台で十分な性能の機種が購入できます。これにより、通信費と端末代の両方を抑えることができます。
方法③:光回線とのセット割を活用する
さらに通信費を下げるには、「光回線とスマホのセット利用」が効果的です。
契約中のスマホと同じ系列の光回線を契約することで、毎月のスマホ料金が割引されます。
たとえば、ソフトバンクやワイモバイルといったソフトバンク系列の回線なら「ソフトバンク光」を組み合わせると、1回線あたり最大1,188円(税込)の割引が適用されます。家族4人なら月4,752円、年間で約5万円以上の節約につながります。
光回線を活用すれば、通信品質を落とさずに、家庭全体の通信費を効率的に削減できます。
回線別おすすめの格安SIM・格安スマホ
ここからは、回線別におすすめの格安SIMを紹介します。
格安SIMは「どの回線を利用しているか」で通信品質や対応エリアが異なるため、今使っているキャリアに合わせて選ぶのがスムーズです。
それぞれの特徴を簡潔にまとめ、乗り換え時の参考にしてみてください。
ドコモ回線でおすすめの格安SIM・格安スマホ
ドコモ回線を使いたい人におすすめなのは、IIJmio・mineo・LIBMOの3社です。これらはいずれも全国的にエリアが広く、安定した通信品質が大きな特徴です。
IIJmio(アイアイジェイミオ)
(出典:IIJmio公式)
- 5GBプランが月990円(税込)からとコスパ抜群
- 家族でデータ容量をシェアできる「データシェア機能」が便利
- 「IIJmioひかり」とセットにすると月660円(税込)の割引
通信の安定性と割引の両方を重視するなら、IIJmioが最有力です。
mineo(マイネオ)
(出典:mineo公式)
- ドコモ・au・ソフトバンクの3回線すべてに対応
- 自分の利用状況に合わせて「ゆずるね。」など独自の節約機能が使える
- 余ったデータを家族間でシェアできる
mineoはユーザー参加型のサービスが多く、無理なくデータ節約ができる点が特徴です。

LIBMO(リブモ)
(出典:LIBMO公式)
- ドコモ回線専用で通信が安定
- 8GBプランが月1,518円(税込)と非常にリーズナブル
- 地域密着型サービスでサポートの丁寧さにも定評あり
大手キャリアより月5,000円以上安くなるケースもあり、通信品質も十分です。
au回線でおすすめの格安SIM・格安スマホ
auユーザーが通信品質を維持したまま料金を下げたいなら、UQモバイル・IIJmio・mineo・povoが特におすすめです。
UQモバイル
(出典:UQモバイル公式)
- auのサブブランドなので料金が安い
- 「ビッグローブ光」などとセットで1回線あたり最大1,100円(税込)の割引
- 通信速度も安定し、動画やSNSも快適
au同等の通信品質でありながら、安く利用できる点が魅力です。
IIJmio
(出典:IIJmio公式)
- 通話品質が高い
- 5GB月額990円(税込)で利用可能
- 家族間でデータ容量をシェアできる
通話品質が高く、複数キャリアの対応といった利便性の高さも特徴です。
mineo
(出典:mineo公式)
- 複数キャリアに対応
- 家族で異なる端末を持っていてもまとめやすい
- 契約期間の縛りがない
mineoは、独自のデータ通信サービスが豊富です。

povo2.0
(出典:povo2.0公式)
- 基本料0円で利用できる
- 必要な時にデータや通話をトッピング購入できる
- au回線のためエリアが広い
利用したサービスのみに加算されるため、サブ回線としてもおすすめです。

ソフトバンク回線でおすすめの格安SIM・格安スマホ
ソフトバンク回線を使う人に最もおすすめなのは、ワイモバイル・mineo・LINEMOの3つです。
ワイモバイル
(出典:ワイモバイル申し込みサイト)
- 家族割や光セット割が充実
- ソフトバンク回線を低料金で利用できる
- 余ったデータを翌月に繰り越せる
実店舗が全国にあるため、対面でのサポートも受けられます。
mineo
(出典:mineo公式)
- マルチキャリア対応で柔軟性が高い
- 余ったデータをフリータンクに入れることができる
- ユーザー間でデータ容量をプレゼントできる
ユーザー間で情報交換ができる点も大きな魅力です。

LINEMO
(出典:LINEMO公式)
- データ消費せずに「LINE」を利用できる
- データ容量の追加購入が可能
- 月額990円(税込)からと、圧倒的に安く利用できる
LINEユーザーが多い家族間にぴったりの格安SIM・格安スマホです。

光回線とセットで通信費をさらに節約できる
スマホと光回線を同じ系列で契約すると、月々のスマホ代が1回線あたり数百円〜1,000円以上安くなり、家族全体で年間数万円の節約につながります。
多くの通信会社では、「同一回線契約者へのセット割引制度」を設けています。通信会社がスマホと光回線の両方を利用してもらうことで契約を長期化できるため、利用者に割引を還元する仕組みです。
では、おすすめの組み合わせをスマホのキャリア別にご紹介します。
ドコモユーザーなら『IIJmioひかり × IIJmio』
(出典:IIJmioひかり公式)
ドコモユーザーには、「IIJmioひかり」と「IIJmio」の組み合わせがおすすめです。
同時に契約すると「mio割」が適用され、スマホ1回線あたり毎月660円(税込)が割引されます。例えば、家族4人で同時に解約すれば年間3万円以上の節約も可能です。
また、同一企業による運営でサポート窓口が一本化できるため、管理も簡単になります。
おすすめポイント
✅「mio割」で毎月660円(税込)の割引
✅IIJmioひかりの基本料金が最大6ヶ月間割引
✅開通工事費用28,600円が実質無料
auユーザーなら『ビッグローブ光 × UQモバイル』
(出典:ビッグローブ光申し込みサイト)
auユーザーであれば、「ビッグローブ光」と「UQモバイル」がお得です。
「自宅セット割」の適用により、スマホ1回線あたり毎月最大1,100円の割引になります。auの高品質な通信品質を維持しながら、通信費の節約が可能です。光回線の導入でWiFi利用が増えると毎月のデータ使用量も抑えられます。
さらに、ビッグローブ光は正規代理店からの申し込みで、最大97,000円のキャッシュバックが受け取れる点も大きな魅力です。
おすすめポイント
✅「自宅セット割」で毎月最大1,100円(税込)の割引
✅最大28,600円分の開通工事費が実質無料
✅正規代理店からの申し込みで最大97,000円のキャッシュバック

ソフトバンクユーザーなら『ソフトバンク光 × ワイモバイル』
(出典:ソフトバンク光申し込みサイト)
ソフトバンクユーザーには、「ソフトバンク光」と「ワイモバイル」がおすすめです。
ワイモバイルはソフトバンク同等の通信品質があり、「おうち割 光セット(A)」の適用により、スマホ1回線あたり毎月最大1,188円が割引になります。さらに、ソフトバンク光を正規代理店から申し込むと、最大28,000円のキャッシュバックがもらえます。
おすすめポイント
✅「おうち割 光セット(A)」により、毎月最大1,188円の割引
✅他社の違約金や撤去費用を満額還元
✅正規代理店からの申し込みで最大28,000円のキャッシュバック

光回線とスマホをまとめるとどれくらいお得?
家族4人が光回線とスマホを同時契約すると、年間で3〜6万円の節約が見込めます。
セット割だけでなく、WiFi利用によりモバイル通信量が減るため、さらに安いプランに変更できるからです。以下は、4人家族でセット割を適用した場合の節約イメージです。
| 通信回線 | セット割(月額) | 年間節約額 |
|
ワイモバイル ソフトバンク光 |
4,752円 | 57,024円 |
| UQモバイル
ビッグローブ光 |
4,400円 | 52,800円 |
| IIJmio
IIJmioひかり |
2,640円 | 31,680円 |
家族全員で光回線とスマホをまとめるだけで毎年数万円の節約が可能であり、固定費を減らす最も確実な方法です。
光回線と格安SIMで家族全員の通信費を見直そう
スマホ代の節約は、今すぐにでも始められる最も効果的な固定費削減の方法です。
大手キャリアの高額プランを使い続ける家庭が多い一方で、格安SIMや光回線とのセット割を活用すれば、通信品質を保ったまま月数千円〜年間数万円の節約が実現できます。
例えば、「ワイモバイル×ソフトバンク光」「UQモバイル×ビッグローブ光」「IIJmio×IIJmioひかり」といった組み合わせなら、家族全員が割引対象になり、家計への効果は抜群です。
通信費の見直しは「我慢する節約」ではなく、「賢く選ぶ節約」です。
今のスマホプランとネット環境を少し見直すだけで、家族の生活をよりゆとりあるものに変えられます。













