導入工事が不要な自宅用のWi-Fiの選択肢としては、単身利用に最適な「モバイルルーター」と、家族利用にも十分に対応ができる「ホームルーター」の2つがあります。どちらも無線を使ってインターネットに接続するため、工事不要で本体機器が到着したら直ぐにWi-Fiが利用できるようになります。
ドコモのスマホユーザーはドコモへの信頼が厚く、工事不要の無線回線のWi-Fi利用でもドコモを利用したいとお考えになる方は少なくありません。加えて同じドコモでスマホとWi-Fiを併用すれば、割引も得られるのではないか?と、支払い費用の面のメリットも考えますよね。
ドコモの工事不要で利用ができるWi-Fiには何があるのか?工事不要のWi-Fiをコスパ良く利用する方法について解説していきます。
単身利用者に最適 ドコモの工事不要のWi-Fi「モバイルルーター」
ドコモが提供している「モバイルルーター」には、現在2種類があります。モバイルルーターは小さな筐体でバッテリー駆動ができるため、自宅だけでなく外出先に持ち出すことも可能です。自分だけのWi-Fi基地局が常に身近にある通信環境を構築することができて、単身利用者に最適なWi-Fi用回線だと言えます。
Wi-Fi STATION SH-54C
(出典:ドコモ)
5Gの超高速「ミリ波」に対応した、ドコモのモバイルルーターです。
本体端末価格
96,800円
公称値 下り最大4.9Gbps・上り最大1.1Gbpsと高速な通信環境が利用できますが、本体端末価格は高額になっています。
月額料金
ドコモではモバイルルーター専用の料金プランが無いため、スマホプランを契約する必要があり、数GBの小容量の契約では意味をなしませんので、無制限プランを契約することが一般的です。現在契約ができる無制限プランは「ドコモMAX」で、月額料金は8,448円です。
ドコモユーザーのメリットは?
既にドコモのスマホプランを使っている単身ユーザーで、モバイルルーター用のプラン契約を追加すれば、月額605円の割引が適用されます。
ドコモユーザーは「データプラス」という制度を利用して、安価な月額1,100円でSIMを1枚増やして、メインで利用しているプラン容量を利用することができますが、無制限プランの契約をしていても、月に利用ができる容量は30GBに制限されていますので、モバイルルーターで利用するには力不足だと言えます。
Wi-Fi STATION SH-52B
(出典:ドコモ)
コンパクトなサイズで、5Gは利用できますがミリ波は対応外でsub6のみの対応ですが、購入しやすい価格で提供されています。
本体端末価格
35,640円
月額料金
同様にドコモのスマホプラン契約をする必要がありますので、「ドコモMAX」で、月額料金は8,448円になります。
ドコモユーザーのメリットは?
単身者が2つ目の契約として利用する場合は月額605円の割引が受けられますが、「セット割」には対応していません。
ドコモのモバイルルーターはコスパ良く利用ができるか?
結論から先に申し上げると、ドコモのモバイルルーターのコスパは良くありません。ドコモユーザーが併用しても、大きなメリットもありません。
無制限で利用する前提の月額料金で考えれば、もっとコスパの良いモバイルルーターが存在しています。ドコモにこだわらない選択肢を持てば、モバイルルーターの支払いは大幅に節約することが可能です。おすすめの目的別3選をご紹介しましょう。
無制限利用でコスパを追求するなら「楽天ワイファイポケット」
(出典:楽天モバイル)
無制限のデータ利用をコスパ良く使うなら、「楽天ワイファイポケット」がおすすめです。
本体端末価格
10,820円ですが、現在は10,819円のキャンペーン割引が適用されているため、本体端末価格は1円です。
月額料金
楽天モバイルのスマホプランである楽天最強プランなので、月額料金は無制限利用で3,278円です。
繋がりやすさをコスパ良く追求するなら「クイックWiFi」
(出典:クイックWiFi公式)
アクティブに行動する方には、「クイックWiFi」がおすすめです。
「クイックWiFi」は通信キャリア4社(ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイル)の電波に対応したクラウドSIMのモバイルルーターです。
日本の通信キャリアは幅広い提供エリアになっていますが、場所によって設置されているアンテナ基地局は異なっています。たとえば同じ場所で利用するのに、ドコモは快適に繋がるのにauは繋がらないことや、全く逆の現象になったりすることが珍しくありません。
クラウドSIMを採用している「クイックWiFi」は、利用するところで都度に最適な繋がる電波を、4社の通信キャリアの中から自動的に選択するため、場所によってインターネットに繋がらないリスクを極力避けることができます。どこに行っても繋がりやすいモバイルルーターは、アクティブに行動するユーザーに最適です。
本体端末価格
2年間の利用で実質無料になります。
月額料金
無制限のモバイルルーターではなく、月に100GBまでの制限があります。一般的な単身利用者のデータ容量としては、実質無制限の感覚で利用することができて、月額料金は3,380円です。100GBまでは必要がないユーザーなら、5月に50GBまでのプランがあり、月額料金は2,640円になっています。
キャッシュバック
今なら、8,000円のキャッシュバックがあります。(*50GBプランは対象外)

通信速度をコスパ良く追求するなら「GMOとくとくBB WiMAX」
(出典:GMOとくとくBB WiMAX公式)
速い通信速度を追求するなら、「GMOとくとくBB WiMAX」がおすすめです。
通信速度に定評があるWIMAXは、様々なプロバイダから提供されていますが、「GMOとくとくBB WiMAX」はコスパ良く高速回線を利用することができます。
実際に回線を利用しているユーザーが、通信速度を計測している「みんなのネット回線速度」で、直近3ヶ月の下り(ダウンロード速度)を比較すると大きな差があります。(*数値が大きいほど高速になります)
39.04Mbps(直近3ヶ月下りの平均値データ)
58.56Mbps(直近3ヶ月下りの平均値データ)
Speed Wi-Fi 5G X12 × GMOとくとくBBの通信速度レポート
122.25Mbps(直近3ヶ月下りの平均値データ)
同じWIMAX回線を使ってもプロバイダによって通信速度は異なり、「GMOとくとくBB WiMAX」なら通信速度とコスパの両立ができます。
本体端末価格
2年間の利用で実質無料になります。
月額料金
月額料金は無制限利用で4,807円です。
キャッシュバック
今なら、12,000円のキャッシュバックがあります。

ファミリーに最適 ドコモの工事不要のWi-Fi「ホームルーター」
本体端末が自宅に到着したら、コンセントに挿すだけでWi-Fi環境が構築できるのがホームルーターです。Wi-Fiの利用できる(電波の飛ぶ範囲)エリアもモバイルルーターと比較して広くなり、家族でのインターネットの同時利用もできます。
ドコモから工事不要のWi-Fiとして、1種類が提供されています。
「ドコモ home 5G HR02」 ドコモ
(出典:GMOとくとくBB ドコモ home5G)
データ容量無制限に利用ができるホームルーターで、スマホプランとは異なる料金設定になっています。ドコモのスマホユーザーが併用すれば、家族のスマホ代まで1台につき最大1,210円が割引される「セット割」の適用も受けられるため、ドコモユーザーはコスパ良く使うことができます。
本体端末価格
3年間の利用で実質無料になります。
月額料金
利用には「home 5Gプラン」の契約が必要で、月額料金は5,280円です。
ドコモのモバイルルーターを利用する場合と比較して、大幅にコスパ良く利用ができます。
キャッシュバック特典
「home 5G プラン」の新規契約と「HR02」のご購入で、amazonギフト券20,000円分がプレゼントされます。

ドコモユーザーのメリットは? セット割
ドコモのスマホプランをご利用中のユーザーは、ドコモのホームルーター「home 5G」を併用することで、最大1,210円の「セット割」が家族分まで毎月適用されます。家族でドコモを利用している場合は、既にご利用になっている家族割も併用することができます。
自宅で無制限にWi-Fiが利用できる環境になれば、最も利用頻度が高くデータ利用も多い、自宅のスマホ利用で契約しているスマホプランのギガを消費することが無くなります。外出時にWi-Fiが利用できない場所でのみの利用になるため、3GB程度の小容量プランで足りるスマホユーザーが多くなります。
ドコモユーザーに多い無制限プランで3GB未満利用の場合、セット割と家族割を併用した月額料金は、旧プラン(eximo・5Gギガホプレミアプラン)では3,465円・現行プランの「ドコモMAX」では4,378円になります。割引額は大きくても、月に3GBの容量の料金としてはコスパが悪く、小容量プランの「ドコモmini」への乗り換えがおすすめです。
ドコモmini | ||
容量 | 4GB | 10GB |
基本月額 | 2,750円 | 3,850円 |
家族割 | 0円 | 0円 |
セット割 | 1,210円 | 1,210円 |
割引後 | 1,540円 | 2,640円 |
月に1GBの余裕がる4GBまでの利用なら、セット割を適用させれば月額1,540円で利用ができます。家族4人で利用した場合の通信費トータル費用を計算してみましょう。
ドコモhome5G | ドコモmini 4GB | 家族 | 合計 |
5,280円 | 1,540円 | 4人 | 11,440円 |
月額11,440円で、家族4人の通信費を賄うことができます。
工事をしてでも自宅のWi-Fiには「光回線」が最適
光回線は利用するのに導入工事が不可欠で、それを煩わしくお感じになっている方も多いですが、当初に1回工事の手間をかけるだけで、光回線ならより快適な通信環境がコスパ良く利用することができます。自宅の導入工事が可能であれば、工事をしてでもWi-Fiの回線には「光回線」がおすすめです。
実際に利用しているユーザーが通信速度を計測している「みんなのネット回線速度」で、代表的な光回線のフレッツ光ネクスト(1Gbps)と、工事不要の無線回線との数値を比較してみましょう。
回線 | Ping | 下り | 上り |
ドコモ スマホ回線 | 46.94ms | 119.3Mbps | 12.88Mbps |
ドコモ home 5G(ホームルーター) | 47.43ms | 179.97Mbps | 17.88Mbps |
フレッツ光ネクスト 1Gbps(光回線) | 21.76ms | 373.42Mbps | 279.02Mbps |
*Pingは反応速度で数値が小さいほどレスポンスが良い *下り上りは通信速度で数値が大きいほど速い*ドコモスマホ回線は直近3ヶ月に計測された3,812件の測定結果から平均値を計算*home 5Gは直近3ヶ月に計測された12,259件の測定結果から平均値を計算*フレッツ光は直近3ヶ月に計測された42,411件の測定結果から平均値を計算 |
すべての数値において、光回線が無線回線よりも大幅に優れていることが解ります。
ドコモユーザーにおすすめ「ドコモ光」+「ドコモmini」でセット割
(出典:ドコモ光公式)
「ドコモ光」はNTT東西の光回線フレッツ光を使う光コラボで、フレッツ光の全国の幅広いエリア・数多くのフレッツ光導入済みマンションで、利用することができます。
ドコモ光のプロバイダは複数から選択ができますが、ドコモ直営で安価なタイプAにある「OCN」がおすすめです。
ドコモ光OCN(タイプA)の月額料金は、マンションタイプ4,400円・一戸建てタイプ5,720円です。
キャッシュバックキャンペーン
ドコモ光を契約すると、キャッシュバックが受け取れるキャンペーンを行っています。

工事費無料キャンペーン
光回線を利用するためには、導入工事と工事費用が必要になります。
ドコモ光を新規導入すると、今なら工事費が実質無料になるキャンペーンが行われています。
ドコモユーザーのメリットは? ドコモminiのセット割と通信費トータル費用
(出典:ドコモ)
ホームルーターの項でもご説明しましたが、自宅でWi-Fiが利用できる環境があれば、併用するスマホプランには小容量プランが最適です。ドコモ光とドコモminiを併用することで、家族の分まで毎月1,210円の「セット割」が適用されます。4人家族で利用した場合の、通信費トータル費用を計算してみます。
ドコモ光 | ドコモmini 4GB | 家族 | 合計 | |
マンション | 4,400円 | 1,540円 | 4人 | 10,560円 |
戸建て | 5,720円 | 1,540円 | 4人 | 11,880円 |
4人家族で光回線を併用したこの場合、マンション利用10,560円・戸建て利用11,880円でコスパ良く利用することができます。
もっとコスパを追求するなら「@TCOMヒカリ」+格安SIM「LIBMO」
(出典:@TCOMヒカリ申込サイト)
「@TCOMヒカリ」もフレッツ光を利用する光コラボで、フレッツ光の全国の幅広いエリア・数多くのフレッツ光導入済みマンションで、利用することができます。
よりコスパを追求するなら、ドコモ光よりも安い月額料金の光回線にして、スマホプランもドコモ回線を使う格安SIMへの乗り換えが最適解です。
安価な月額料金が設定されている「LIBMO」は、ドコモ回線を使う格安SIMで、ドコモで購入したスマートフォンをそのまま快適に利用することができ、繋がりやすさも使っていたドコモと同じです。
さらに光回線の@TCOMヒカリと格安SIMのLIBMOを併用すれば、「セット割」が適用されるので、通信費トータル費用を節約することができます。
@TCOMヒカリの月額料金は、一戸建てタイプで5,610円・マンションタイプで4,180円です。
キャッシュバックキャンペーン
@TCOMヒカリでは現在、キャッシュバックキャンペーンの利用ができます。

月額料金12ヵ月割引キャンペーン
@TCOMヒカリを新規契約すると、契約時から12ヵ月間月額料金が割り引かれます。
戸建てタイプでは月額440円が割引されて、マンションタイプでは月額330円が12ヵ月割引されます。

工事費無料キャンペーン
@TCOMヒカリを新規導入する場合、最大22,000円の工事費が掛かりますが、今なら工事費が無料になるキャンペーンを行っています。

LIBMOのセット割と通信費トータル費用
(出典:LIBMO公式)
格安SIM「LIBMO」の、プラン内容とセット割後の金額は以下の通りです。
納得プラン | |||
データ容量 | 通常料金 | @T COMヒカリ 月額割引額 |
実質金額 |
3GBプラン | 980円 | 1回線 220円/月割引 | 760円 |
8GBプラン | 1,518円 | 1回線 220円/月割引 | 1,298円 |
20GBプラン | 1,991円 | 1回線 220円/月割引 | 1,771円 |
30GBプラン | 2,728円 | 1回線 220円/月割引 | 2,508円 |
小容量の3GBプランなら「セット割」を適用させることで、ドコモの小容量プランよりも大幅に安価な月額760円で利用できます。
家族4人で利用した場合の、通信費トータル費用を計算してみます。
@TCOMヒカリ | スマホ3GBプラン | 家族 | 合計 | |
マンション | 4,180円 | 760円 | 4人 | 7,220円 |
戸建て | 5,610円 | 760円 | 4人 | 8,650円 |
マンション利用7,220円・戸建て利用8,650円で、コスパ良く快適な光回線利用と家族4人のスマホ代が賄えます。
「IIJmioひかり」と格安SIM「IIJmio」もコスパが良くおすすめ
(出典:IIJmioひかり)
IIJmioひかりも「光コラボ」の一つで、フレッツ光の全国の幅広いエリア・数多くのフレッツ光導入済みマンションで、利用することができます。
安価な月額料金が設定されている格安SIMの「IIJmio」は、ドコモ回線を利用することができます。そのため、ドコモで購入したスマートフォンをそのまま快適に利用することができて、繋がりやすさも使っていたドコモと変わりません。
光回線のIIJmioひかりと格安SIMのIIJmioを併用することで、毎月の光回線の月額料金から660円が割引されるため、コスパ良く通信費トータル費用を節約できます。
IIJmioひかりの月額料金は、一戸建てタイプで5,456円・マンションタイプで4,356円です。
6ヵ月間の月額料金割引
IIJmioひかりとIIJmioの申し込みで、マンションの場合は6ヵ月間の光回線IIJmioひかりの料金が0円になり、戸建ての場合は6ヵ月間1,100円になります。
基本工事費が実質無料
IIJmioひかりの基本工事費は28,600円ですが、8ヵ月目から11ヵ月目は3,575円、12ヵ月から21ヵ月目は1,430円を月額基本料金から割引がされて、21カ月間の利用で工事費が実質無料になります。
IIJmioのセット割と通信費トータル費用
(出典:IIJmio)
格安SIM「IIJmio」は安価な月額料金が提示されていますが、それに加えて2人以上の家族で利用すれば家族割の100円が適用されます。さらに自宅の光回線に「IIJmioひかり」を併用すれば、光回線の費用から月額660円が毎月割引されます。
容量 | 料金 | 2回線以上 家族割 |
2GB | 850円 | 750円 |
5GB | 950円 | 850円 |
10GB | 1,400円 | 1,300円 |
15GB | 1,800円 | 1,700円 |
25GB | 2,000円 | 1,900円 |
35GB | 2,400円 | 2,300円 |
45GB | 3,300円 | 3,200円 |
55GB | 3,900円 | 3,800円 |
余裕がある容量の5GBのプランで利用した場合の、家族4人分の通信費トータル費用を計算してみます。
IIJmioひかり | IIJmio 5GB | 家族 | 合計 | |
マンション | 3,696円 | 850円 | 4人 | 7,096円 |
戸建て | 4,796円 | 850円 | 4人 | 8,196円 |
毎月5GBの容量プランと高速無制限の光回線を家族4人で利用しても、マンション利用7,096円・戸建て利用8,196円というコスパの良さで利用が可能です。