自宅で利用するインターネット回線として、現在最も快適に利用ができるのは「光回線」だと言えます。
単身世帯での利用はもちろん、大家族で同じ光回線を使ってインターネットを行っても、問題無く利用できるだけでなく、どれだけのデータ量を使用しても制限を受ける事が無く、かかる費用も定額で変わりません。
しかし光回線を自宅に導入しようと思い立っても、光回線サービスはかなり多くが存在していて、それぞれが「ウチが速くて安くお得!」を打ち出していているため、いったいどこを選んだら良いのか?何を基準に選択したら良いのか?判断に迷いますよね?
確かにわかりにくい部分も多い光回線サービスです。
光回線のサービス全体を俯瞰した上で、自分の今の環境や「やりたい事」まで勘案した上で相談に乗ってもらえるサービスがあれば良いのになぁ・・・とお考えなら、そんな都合の良いサービスは・・・実はあります!
複数の光回線サービスを取り扱っている「オンライン専門代理店」なら、ユーザーのニーズを汲み取り、疑問などの相談にも無料でのってもらえる上に、それぞれに最適な光回線の提案が受けられて、納得がいけば申し込みまで完結できます。
ただ、相談に乗ってもらうにしても、基本的な事をおさえておけば、話もスムーズに進みます。
今回は「通信速度が速く」「料金が安い」にフォーカスした、光回線の選び方について解説を進めていき、オススメの光回線サービスも具体的にご紹介します。
通信速度が速いという事とは?
光回線サービスを利用するのに、通信速度は速い方が良いに決まっています。
高解像度の動画サービス視聴も問題無く快適に利用ができて、写真を多用したショッピングページでもサクサク利用ができる通信環境は、ストレスの無いインターネット環境を実現します。
でも、速い方が良いと言っても、たとえば日本の高速道路の最高速度は時速120kmになっている中で、最高時速が60km/hしか出ない車はストレスが溜まって問題ですが、最高速度が300km/hの自動車と500km/hの自動車は、どちらも120km/hで走行するのには余裕を持って対応できますし、快適性もその分には変わらないと言えます。
500km/hの自動車は、購入時や維持費が300km/hの自動車と比較して高額になるので、コスパの良いのは300km/hの方だという見極めも必要になります。
通信速度の単位
通信速度は、「bps」という単位が用いられます。
たとえば、1Gbpsは1G(ギガ)という数値に、bpsという通信速度の単位が付いています。
bpsは「Bit per second」の頭文字で、1秒間にどれだけのデータ量を送れるか?を表しています。
そのため、多くのデータ量を送れる=数値が大きければ速い という事になります。
1,000bpsは1kbps・1,000kbpsが1Mbps・1,000Mbpsは1Gbps という表記で示される場合が多く、bpsの単位の前の数字を1,000単位で一文字にまとめたもので、闇雲に数字を大きくしない方が見やすく解りやすいからです。
上りと下り
通信速度には上り(アップロード)と下り(ダウンロード)があり、同じではありません。
快適度に大きく影響するのはダウンロードの「下り」で、動画鑑賞・web閲覧などをスムーズに利用するためには重要な要素になります。
「上り」速度は利用頻度の低さもあって、それほど重要視をされてきませんでしたが、テレワーク・在宅ワークの増加で、zoomなどのweb会議ではリアルタイムの自分の姿や音声を届けるのに上り速度は重要であり、上り速度が不充分な回線では利用に不具合が生じる可能性が高くなります。
会社のサーバーや契約しているクラウドスペースに、自宅から大量の仕事用データをアップロードする場合にも、上り速度は業務効率に大きく影響します。
どちらも通信速度数値が大きい方が、快適に利用できます。
公称値と実際に利用できる通信速度
サービスを提供している側が発表している通信速度は、「公称値」と呼ばれるものです。
この数値は計算上の理論値であり、現実に利用する場合の通信速度とは大きく異なります。(当然遅くなります)
ユーザーに届くまでに様々なロスが発生しますし、接続業者プロバイダの能力によっても差が出て、利用するエリアによっても利用できる通信速度は異なってきます。
実際に利用する場合の通信速度は、これら以上に個々の利用者の利用環境に左右されます。
利用するWi-Fiルーターやパソコン・スマホなどの端末の能力スペック、接続に使うLANケーブルの規格能力によっても通信速度は大きく変わります。
光回線の公称値
現在主流になっている、光回線の通信速度の公称値は1Gbpsです。
具体的な光回線の公称値としては、全国にサービスを提供している光回線としてNTT東西が運営している「フレッツ光」と「auひかり」は1Gbpsで、「NURO光」は2Gbpsになっています。
公称値として見れば、通信速度が速い光回線としては「NURO光」の2Gbpsの優位性があります。
しかし、通信速度だけを求めるなら、各社10Gbpsのサービスも提供されています。
通信速度の優位性は10Gbpsのサービスが圧倒的にありますが、コスパと提供エリア等と現実に必要な通信速度を勘案すれば、少々オーバースペックであり積極的にはオススメできません。
詳細については、以下も併せてご覧下さい。
実際のユーザーが利用している通信速度
回線の利用者が実際に計測している数値で、通信速度をみましょう。
参考になるのは、実際の回線ユーザーが実際に計測している「みんなのネット回線速度」です。
同じ光回線でも、利用できる通信速度は先ほどの理由で異なっていますので、直近3ヶ月の平均数値が目安になります。
フレッツ光の通信速度レポート
公称値1Gbpsのフレッツ光ネクストの直近3ヵ月の平均値は
平均ダウンロード速度: 252.67Mbps
平均アップロード速度: 234.72Mbps
になっています。
公称値10Gbpsのフレッツ光クロスの直近3ヵ月の平均値は
平均ダウンロード速度: 1170.75Mbps
平均アップロード速度: 1426.14Mbps
になっています。
公称値1Gbps=1,000Mbpsのフレッツ光ネクストでは、実際に利用されている通信速度は250Mbps前後になっていて、公称値10Gbps=10,000Mbpsのフレッツ光クロスでは、1,000Mbpsを超える程度の速度になっています。
NURO光の通信速度レポート
NURO光では、公称値2Gbps利用者と10Gbpsなどのそれ以上の利用者を、区別したデータはありません。
平均ダウンロード速度: 581.22Mbps
平均アップロード速度: 575.76Mbps
になっています。
快適なインターネット利用に必要な通信速度
現実的な光回線の通信速度についてご理解いただいた後は、快適にインターネットを利用するために必要な通信速度と照らし合わせてみましょう。
インターネットで行う内容によって、必要な通信速度は異なってきます。
メールやLINEの文字送受信 128kbps~1Mbps
文字だけの送受信なら、よほど大量の文字数でも高速な通信速度は必要とせず、1Mbps程度で快適に利用する事ができます。
写真など画像の送受信 1Mbps~3Mbps
文字と比較すると、写真のデータ量は格段に大きくなります。
快適に利用するためには、3Mbps程度の通信速度が出ていればOKです。
webページなどの閲覧 1Mbps~10Mbps(下りダウンロード速度)
最近のwebページは、大きな画像を大量に含んでいたり、スクリプトが複雑に動いていたり、単純に情報が羅列されているだけでなく、変化に富んで見やすく楽しいページが多くなっています。
そんなwebページを快適にサクサク快適に利用できる通信速度は、概ね10Mbpsが出ていれば問題ありません。
ただし、このあたりからは、利用するパソコン・タブレット・スマホなどの端末のスペックに大きく左右される要素が増えて、どれだけ回線速度に問題が無い通信環境であっても、低スペックの端末を利用すればサクサクと快適な利用は難しくなります。
動画視聴 5Mbps~20Mbps(下りダウンロード速度)
一般的なインターネット利用で、最も回線速度が必要になってくる使い方は動画視聴です。
動画視聴で通信速度が不足している場合、視聴の途中で画面が止まってしまったり、途切れ途切れのコマ送りになったりなど、大いにストレスが溜まります。
通常のYouTubeなどの一般的な動画視聴では、10Mbps程度の通信速度で充分快適に利用できます。
高密度(データ量が大きい)HDなどを快適に視聴するためには、20Mbps程度が必要になると考えてください。
さらに高密度な4Kを再生出来るテレビも、随分安価に販売されるようになってきました。
視聴するためには、大きなデータ量を快適に利用する必要があるため、回線速度も大幅アップが必要になりますが、概ね100Mbps程度の通信速度(下りダウンロード速度)が出ていればで充分です。
もちろん、通信速度が十分であっても、動画の場合も利用する端末のスペックによって、快適に利用ができないケースもあります。
web会議 50Mbps以上(特に上りアップロード速度)
zoomなどのweb会議でアップロード速度が不足している場合、画面が固まり音声が途絶えてしまう状況が発生します。
web会議を快適に利用するための上り通信速度としては、基本的に50Mbps以上が必要になります。
公称値1Gbpsの光回線で利用時に速さの不足は出ない
実際に一般的なインターネット利用で、下りダウンロード速度で100Mbps程度・上りアップロード速度で50Mbps程度が使えれば支障が無く、快適にサクサク使えるということになります。
あらためてこの数値を、実際の利用通信速度の3ヵ月平均値と見比べてみると、公称値1Gbpsの光回線でも全く支障が無い事が解ります。
公称値1Gbpsの「フレッツ光」と2Gbpsの「NURO光」のメリットとデメリット
通信速度を公称値から見れば2倍の差がある「フレッツ光」と「NURO光」ですが、一般的なインターネット利用には、どちらも問題が無い前提で、それぞれのメリットとデメリットを見て比較しましょう。
フレッツ光のメリット
日本全国で幅広く利用が可能
フレッツ光は光回線では唯一、日本全国47都道府県全県で利用が可能になっていて、都心部だけでなく高い人口カバー率を誇ります。
マンション集合住宅では、建物の共有スペース内まで引き込み工事が完了している光回線しか、原則としては利用ができませんが、日本中の多くの建物には既にフレッツ光が導入済みになっています。
申し込みから開通までの時間が早い
光回線は導入にあたり工事が必要になり、申し込みを行ってから直ぐに利用する事はできません。
導入工事には立ち会いが必要で、自分のスケジュールと工事業者のスケジュールを擦り合わせて、工事日程を決める必要があります。
光コラボが利用するフレッツ光の工事を請け負うのは、NTT東西の抱えている数多い業者のため、概ね申し込みを行ってから工事が完了して光回線が開通するまでの期間として、2週間から1ヵ月程度で完了しています。
利用できるプロバイダの数が多い
(出典:NTT西日本*一部改変)
同じフレッツ光という光回線を使っても、接続業者プロバイダによって通信速度を含めた回線品質は変わってきます。
フレッツ光では数百以上の選択できるプロバイダがあり、幅広い選択肢の中から最適なサービスを提供してくれるものを選べる自由があります。
企業などのビジネス利用ではフレッツ光をNTT東西と契約して、接続業者プロバイダを別途契約する利用形態が主流ですが、個人利用ではNTT東西からフレッツ光の卸し提供を受けたプロバイダが、プロバイダ業務とワンセットにしてサービスを提供する「光コラボ」が主流になっています。
光コラボはNTT東日本エリアで530社・NTT西日本エリアで235社から提供されています。
フレッツ光が全国で利用できるメリットを、光コラボでは同様に享受できます。
セット割で通信費トータル費用が下げられる
数多くある光コラボでは、それぞれが独自のサービスを展開しています。
その中には、光回線サービスと特定のスマホプランを組み合わせて利用する事で、毎月のスマホ代から割引が受けられる「セット割」を提供しているケースが多くあります。
たくさんの光コラボでは、様々なスマホプランのセット割があるため、利用したいスマホプランと併用することで、通信費トータル費用を下げる事が可能になります。
フレッツ光のデメリット
主流の公称値は1Gbps
主流になっているフレッツ光・光コラボの通信速度の公称値は1Gbpsになっていて、NURO光の2Gbpsよりも劣っています。
しかし、前述のようにフレッツ光を実際に利用する際に、一般的なインターネット利用では実用上何の問題も無く、ストレスが溜まるケースは殆ど無いと言えます。
NURO光のメリット
主流の公称値は2Gbps
主流になっているNURO光の通信速度の公称値は2Gbpsで、一般的な1Gbpsを大きく凌駕しています。
NURO光のデメリット
利用できる提供エリアが限られている
(出典:NURO公式)
NURO光は全国展開していますが、利用できる地域は限られているのが現状です。
【北海道エリア】 北海道
【関東エリア】 東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県
【東海エリア】 愛知県、静岡県、岐阜県、三重県
【関西エリア】 大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、奈良県
【中国エリア】 広島県、岡山県
【九州エリア】 福岡県、佐賀県
エリア内に居住地があっても利用は都心部に限られている事も多く、提供エリア県内でも必ずしも利用出来るとは限りません。
光回線は、住まいのすぐ近くまで、実際にNURO光の回線が来ている必要が有ります。
NURO光が、マンション集合住宅の共有スペース内まで引き込み工事が完了しているケースも極めて少なくなっていて、利用できる事は希だと言えます。
申し込みから開通までの時間がかかる
NURO光が開通するまでの期間は、マンション集合住宅タイプで、2ヵ月から3ヵ月程度・一戸建てで1ヵ月から3ヵ月程度を見ておく必要があります。
エリアによっては、更に時間が掛かるケースもあり、福岡県、佐賀県、岐阜県、北海道エリアは工事状況によって、さらに1~2カ月程度はプラスする必要です。
NURO光は、「宅内工事」「屋外工事」が、関東エリアの一部の条件を満たしたケースを除いて、原則として別の日程で行われます。
どちらも工事には立ち会いが必要で手間が掛かり、お互いのスケジュールの調整をすれば、さらに開通までの期間が延びます。
利用できるプロバイダはSo-netのみ
NURO光では利用できるプロバイダはSo-netに限られ、他のプロバイダを選ぶ事ができません。
プロバイダに不満が出た場合、別の光回線の導入工事を行わなくては変更する事が叶いません。
利用できる「セット割」対象のスマホプランも当然限られてしまい、通信費トータル費用を削減して賢く利用する事は難しいと言えます。
料金が安いという事とは?
光回線サービスの料金が安い事は、月額料金が安く設定されている事はもちろんですが、家族の毎月のスマホ代まで合算して、通信費トータル費用が低く抑えられる手段を講じる方が結果的にお得になります。
光回線サービスやスマホプランは、一旦契約すれば長期間継続して利用するユーザーが多く、通信費トータル費用を削減するためには「セット割」の積極利用する事がポイントです。
また、申し込み時にキャッシュバック特典が得られる窓口を利用すれば、キャッシュバックを通信費に換算することで、安く利用できると言えます。
導入時にかかる費用まで含めて人気の光回線サービスをピックアップして、料金の安さ、すなわち通信費トータル費用を考慮した比較をしてみましょう。
光回線マンション月額料金
マンション 料金 | キャッシュバック | セット割引 | 契約期間 | 途中解約の違約金 | |
ソフトバンク光 | 月額4,180円 工事費26,400円 (乗換は実質無料) |
25,000円 | SoftBank | 2年 | 4,180円 |
@TCOMヒカリ | 月額4,180円 工事費16,500円 → 実質無料 |
33,000円 月額割引をCB換算 3,960円 |
au | 2年 | 2,200円 |
@nifty光 | 月額4,378円 工事費16,500円 |
22,000円 月額割引をCB換算 19,800円 |
au |