経営者の使命はシンプルで、売上を上げて利益を得る事です。
売上はもちろん大切ですが、多くの経営者は、同じくらい固定費にも気を配っています。
会社を継続していくために毎月必要な費用は、売上の増減に関わらず必ず掛かるコストなので、最終的な収益に直結するからです。
個人の支出でも、基本的な考え方は同じです。
生活に必要な毎月掛かる支出について、どれだけ合理的に管理するかの?お金の貯まる人は例外なく注力しています。
毎月支払う生活に必要な費用の一つに、通信費があります。
かつて楽天モバイルは、1GBまでは月額利用料が0円というプランで、大きな衝撃をマーケットに与えました。これは、キャリア新参者として既存のプラン契約者を強引にでも引き込む手段であり、従来のキャリア3社に比較して、対応エリアが狭い事に対しての施策でした。
それなら期間限定のキャンペーンでも良かったのですが、期限の設けられていないプランとして出ていた事から、2022年7月からの一律有料化プランへ強制変更に対して、欺されたと感じているユーザーは少なくありませんでした。
このチャンスを他の通信会社が見逃すハズも無く、草刈場とすべく誘導するキャンペーンが各社で始まりました。
確かにキャンペーン内容を見るとメリットがありますが、基本的に期間が限定されているため、長期間利用する場合は、本当にメリットが有るのか?見極める必要があります。
たとえば、「月額1,800円のプランが半年間無料!」のキャンペーンは心躍ります。でも、プラン内容が本当に自分のニーズに合致しているなら、期間中お得に使えると考える事もできてOKなのですが、自分の使い方が「月額990円のプラン キャンペーンなし」で合致しているなら、長期的に考えれば後者の方がずっと安くなります。
スマートフォンの契約は、現在では殆ど契約縛りが存在していないので、手間さえ惜しまなければ、半年間だけ無料のプランを使用して、その後別会社のプランに乗り換える方法がありますから、そのような手段も可能です。
しかし、光回線の契約では期間の縛りが存在していて、思い立った時に簡単に乗り換える事は困難で、利用する光回線の種類によっては再度導入工事が必要になり、撤去工事が発生するケースも少なくありません。
そのため光回線の契約については、より目先のお得だけに惑わされずに、長期間利用する前提でシビアにお得を見極める必要があります。
支払費用が結果的に抑えられる、ずっと月額料金の安いのはどこなのか?について解説します。
光回線は長期利用が多い
光回線を利用するためには、基本的に回線導入工事が必要になります。
工事には費用や立ち会いの手間等が掛かって、工事費を分割しているケースや、契約期間の縛りも存在しているため、簡単に乗り換える事が出来ません。
引っ越しなどのやむを得ない事情があれば別ですが、光回線は比較的長期間に渡って同じサービスを継続利用するユーザーが多くなっています。
令和2年6月に発表された、総務省による電気通信市場の分析結果を見ると、10年以上継続して、同じ光回線サービスを利用しているユーザーが33.2%と、最も大きな数字になっています。
(出典:総務省)
契約して最初の数ヶ月や1年程度だけの限定された割引き価格を、前面に押し出している光回線サービスもありますが、長期利用が前提になる光回線利用では、キャッチーな期間限定価格だけに目を奪われずに、ずっと月額料金が変わらず安いサービスを利用する方が、利用する期間が長くなればなるほど、結果的に支払金額は抑えることが出来ます。
光回線にまつわる基礎知識
光回線の長期利用で、具体的なサービスと金額を見ていく前に、お得に利用する為の基本的な事柄を見ていきましょう。
光回線の種類
数多くの光回線サービスが展開している印象がありますが、実際に敷設されている光回線の種類はそれほど多くありません。
光回線は光ファイバーケーブルを利用した通信手段のため、無線の様にアンテナを建てれば一定のエリアをカバー出来るのとは異なり、実際にケーブルを利用者の元へ届けて接続する必要があります。
限られた範囲の敷設であっても、実際に光ファイバーケーブルを市中に引き回す必要が有るため、莫大な資本力だけでなく、電柱や地下などインフラを持っている企業以外には、現実的に難しいという側面があります。
そのため、実際に光回線サービスを提供しているのは、電話線設備を有するNTT東西・電気を供給している電力系・有線放送やケーブルテレビ系などに集約されます。
電力系とケーブルテレビ系は、地域で供給するエリアが決まっているため、全国展開でサービスを提供する事はできません。
事実上、全国幅広いエリアで展開している回線は、NTT東西の「フレッツ光」だけになっています。
フレッツ光はNTT東西が管理していますが、回線の中の利用していない部分の「ダークファイバー」と呼ばれる部分を他社に貸し出しています。
KDDIが運営するauひかりは、多くのエリアでダークファイバーを使っていて、NURO光は全てのエリアでダークファイバーを使い、フレッツ光とは別にそれぞれで管理しています。
フレッツ光の契約形態
フレッツ光だけでなく他の光回線や無線でも、インターネットの利用には、回線以外にプロバイダが必要になります。
かと言って、光回線以外の利用において、プロバイダの存在を認識する機会は殆どありません。
たとえば、ドコモ契約者はドコモと契約するだけでインターネットが利用できますよね。
これは、ドコモが通信回線だけでなくプロバイダの役割も担っていて、料金もそれが込みになっているからです。
フレッツ光の契約形態は、サービスを開始した当初からしばらくは「フレッツ光」を回線契約して、別途「プロバイダ」の契約を行うことで利用する方法しかありませんでした。
「フレッツ光+プロバイダ」を別々に2箇所で契約する形態です。
(出典:NTT西日本*一部改変)
契約する窓口が2つ存在することでユーザーにはメリットが無いのですが、NTTだけが光回線市場を独占することで、料金が高止まりして硬直化する事で、光回線の普及が進まなくなる事を懸念した、総務省の考え方が反映されていました。
しかし、2015年からプロバイダが回線を卸し供給を受けて提供する、「光コラボ」が登場しました。
(出典:NTT西日本*一部改変)
プロバイダに窓口が一本化されて、ユーザーは直接NTT東西と契約を結ばずとも、「フレッツ光」が利用出来るこの「光コラボ」が、現在のフレッツ光の利用形態で個人契約では主流になっています。
「光コラボ」を扱う事業者は、NTT東日本エリアで530社・NTT西日本エリアで235社が有ります。
一般的なユーザーの数多くの光回線サービスがあるという認識は、この光コラボの数が多い事にあります。
「ドコモ光」「ソフトバンク光」「楽天ひかり」「ビッグローブ光」「ニフティ光」なども光コラボの一つで、フレッツ光を光回線として使う利用契約形態です。
光コラボ利用者が別の光コラボへ乗り換える事は、簡単な「事業者変更」の手続きだけで行えます。
新たな回線工事は必要無く、インターネットが利用できない期間も生じる事は無く、専門的な知識も不要で、スマホプランを乗り換える感覚で光回線サービスの乗り換えが可能です。
この事業者変更が可能になっているのは、フレッツ光を使う光コラボだけで、他の光回線が絡む乗り換えでは新たな回線工事が必須になり、利用していた回線の撤去工事が必要になるケースもあります。
光コラボの事業者変更については、以下も併せてご覧下さい。
ダークファイバー利用回線は光コラボではない
フレッツ光を利用していても、ダークファイバーは管理が別になっています。
そのため、「auひかり」「NURO光」は光コラボではありません。
「auひかり」はプロバイダを複数用意していますが、どのプロバイダを選択しても料金は同じで、契約・支払い窓口はKDDIに一本化されています。
「NURO光」のプロバイダは、自社で運営を行うSo-netに限定されていて、NURO光の契約者がプロバイダを意識する事はありません。
例外は「ドコモ光」です。
ドコモ光はNTTグループのドコモが運営していますので、当然フレッツ光を利用する光コラボです。
しかし、ドコモ光のプロバイダは複数の選択肢が用意されていて、2つのグループ分けがされていて価格も異なります。
プロバイダによって回線品質は異なる
同じ光回線を利用していても、プロバイダによって回線品質は変わって来ます。
各プロバイダまでは同じ光回線で接続しても、プロバイダから先は、各社異なるバックボーンと呼ばれる回線で接続しています。
バックボーンだけでなく、機器まで含めての積極的な設備投資を、契約者の人数に応じて適正に行っていて、蓄積された高い技術力を持つプロバイダであれば、当然回線速度は安定して速くなります。
実態はサービスを行う事業者の回線速度ではなく、口コミや利用者が計測しているサイトのみんなのネット回線速度が参考になります。
たとえば、同じフレッツ光を利用していても
プロバイダ @TCOM
直近3ヵ月のフレッツ光ネクスト ×@TCOMの通信速度レポート
平均ダウンロード速度: 326.64Mbps
ですが
プロバイダ hi-ho
直近3ヵ月のフレッツ光ネクスト ×hi-hoの通信速度レポート
平均ダウンロード速度: 140.55Mbps
のように、同じ回線を利用しても、大幅に回線速度が異なってきます。
回線品質と月額料金は、必ずしもリンクしていません。
安価でも優秀なプロバイダはありますし、逆が有るのも事実です。
利用するエリアによっても、違いが出てきます。
月額料金がずっと一定とは限らない
光回線サービスをしているサイトでは、集客するのに余念がありません。
同じ設備を運用するなら、長期的に利用する傾向がある光回線利用者は、1人でも多くの契約者が欲しいのが本音です。
有名な光回線の一つでは、「基本料金がずーっと980円」なのを強調していますが、よくよく見ると「初年度」だけの「割引特典」によるもので、本来の月額料金は5,610円になっています。
キャッシュバック特典
同じ光回線サービスを申し込んでも、契約をする窓口で、キャッシュバック等の得られる特典は変わって来ます。
契約先には公式ホームページの他、携帯電話ショップや家電量販店のカウンター・オンライン代理店があります。
公式でキャッシュバック等の特典を契約者に付与している場合、何処で契約しても同じ内容が得られますが、携帯ショップやオンライン代理店では、公式特典にプラスして独自の特典を付けているケースがあります。
人件費や家賃の掛かる携帯ショップや家電量販店のカウンターでは、独自の特典を付与する事は難しく、経費の掛かっていないオンライン代理店の方が、特典内容は魅力のあるものになっています。
どの窓口で申込みを行っても、利用し始めてからのサービスやフォローなど全く同じで差違は一切ありません。
申込み先だけで異なるキャッシュバックの有無は、当然実質料金が下がるキャッシュバックを得る窓口で行った方が良いですね。
具体的な光回線サービスを、見ていきましょう。
月額料金は多くの場合、マンション集合住宅と戸建てでは異なってきます。
人気光回線 マンション集合住宅の月額料金一覧
マンション 料金 | キャッシュバック | セット割引 | 契約期間 | 途中解約の違約金 | |
ソフトバンク光 | 月額4,180円 工事費26,400円 (乗換は実質無料) | 25,000円 | SoftBank | 2年 | 4,180円 |
@TCOMヒカリ | 月額4,180円 工事費16,500円 → 実質無料 | 33,000円 月額割引をCB換算 3,960円 | au | 2年 | 2,200円 |
@nifty光 | 月額4,378円 工事費16,500円 | 22,000円 月額割引をCB換算 19,800円 | au | 3年 | 3,630円 |
楽天ひかり | 月額4,180円 工事費16,500円 | 無し | 無し | 2年 | 4,180円 |
ASAHIネット光 | 月額4,488円 工事費16,500円 → 実質無料 | 月額割引をCB換算24,480円 | au | 1年 | 4,488円 |
ビッグローブ光 | 月額4,378円 工事費16,500円 → 実質無料 | 20,000円 | au | 3年 | 3,360円 |
So-net光プラス | 月額4,928円 工事費26,400円 → 実質無料 | 50,000円 | au | 3年 | 3,480円 |
ドコモ光 | 月額4,400円 工事費16,500円 → 無料 | dポイント 20,000円分 | docomo | 2年 | 4,180円 |
NURO 光 | 月額5,200円 工事費44,000円 → 実質無料 | 45,000円 | SoftBank | 3年 | 3,850円 +撤去費 |
auひかり | 月額4,290円 工事費33,000円 → 実質無料 | 17,222円 月額割引をCB換算48,894円 | au | 3年 | 2,730円 +撤去費 |
フレッツ光 | 月額3,575円~ +プロバイダ料 工事費16,500円 | 東日本 35,000円 西日本 45,000円 | 無し | 2年 | 1,650円 |
ソフトバンク光
ソフトバンク光は、光コラボです。
月額料金は4,180円で、ずっと変わりません。
キャッシュバックを入れて、10年間では476,600円になります。
@TCOMヒカリ
@TCOMヒカリは、光コラボです。
月額料金は4,180円で、ずっと変わりません。
キャッシュバックを入れて、10年間では462,640円になります。
@nifty光
@nifty光は、光コラボです。
月額料金は4,378円で、当初の3年間は550円が割引きされます。
キャッシュバックを入れて、10年間では483,560円になります。
楽天ひかり
楽天ひかりは、光コラボです。
月額料金は4,180円で、ずっと同じ料金です。
キャッシュバックは無く、10年間では501,600円になります。
ASAHIネット光
ASAHIネット光は、光コラボです。
月額料金は4,488円で、3年間は680円が割引きされます。
そのため、ずっと同じ料金ではありません。
割引きを入れて、10年間では514,080円になります。
通常の光回線契約期間縛りは、決められた期間が経過した時に訪れる解約月以外では、違約金が掛かり、解約月が過ぎれば再び同様の契約期間がスタートする事が一般的です。
しかし、ASAHIネット光では1年間の契約期間を過ぎれば、再び契約縛りがスタートする事は無く、いつ解約しても違約金が発生しません。
数年以内に引っ越す予定のある方にはオススメですが、長期利用にはシビアに計算すれば向いていません。
ビッグローブ光
ビッグローブ光は、光コラボです。
月額料金は4,378円で、ずっと変わりません。
代理店契約ならキャッシュバックが20,000円得られます。
キャッシュバックを入れて、10年間では505,360円になります。
So-net光プラス
So-net光プラスは、光コラボです。
月額料金は4,928円で、ずっと変わりません。
キャッシュバックを入れて、10年間では541,360円になります。
ドコモ光
ドコモ光は、光コラボです。
プロバイダによって2タイプ料金がありますが、安いタイプAの月額料金は4,400円で、ずっと変わりません。
キャッシュバックは現金ではなくdポイントですが、現金と換算して、10年間では534,400円になります。
NURO光
NURO光は、独自回線です。
この回線が、マンション集合住宅に引き込まれているケースは殆ど無く、他の回線とは異なり、戸建てでの利用も同じ料金設定になっています。
月額料金は5,200円(3年契約の場合)で、ずっと変わりません。
キャッシュバックを入れて、10年間では579,000円になります。
auひかり
auひかりは、独自回線です。
こちらも、マンション集合住宅に引き込まれているケースは少なく、注意が必要です。
マンションの利用戸数によって月額料金が変わってきます。
建物の共有部分まで光ファイバーの引き込み工事が終わっている、マンションタイプの月料金は4,290円で、1ヵ月目から12ヵ月目までは2,760円が割引きされ、13ヵ月目から23ヵ月目までは1,434円が割引きされます。
キャッシュバックを入れて、10年間では448,684円になります。
建物の共有スペースにauひかりが導入されていない場合は利用ができませんし、中部圏・関西圏では殆どサービスが提供されていません。
フレッツ光
フレッツ光は、別途プロバイダ契約をする必要が有ります。
個人利用する場合、この「フレッツ光+プロバイダ」を契約するメリットは基本的にありません。
代理店契約でも個人の契約では、特典キャッシュバックは行われていない事が大半です。
光コラボで契約した方が、月額料金が安くなり、窓口が一本化出来ます。
人気の光回線 戸建ての月額料金一覧
戸建て 料金 | キャッシュバック | セット割引 | 契約期間 | 途中解約の違約金 | |
ソフトバンク光 | 月額5,720円 工事費26,400円(乗換は実 | 25,000円 | SoftBank | 2年 | 5,720円 |
@TCOMヒカリ | 月額5,610円 工事費19,800円 → 実質無料 | 35,000円 月額割引をCB換算5,280円 | au | 2年 | 2,200円 |
@nifty光 | 月額5,720円 工事費19,800円 | 22,000円 月額割引をCB換算23,760円 | au | 3年 | 4,840円 |
楽天ひかり | 月額5,280円 工事費19,800円 | 無し | 無し | 2年 | 5,280円 |
ASAHIネット光 | 月額5,698円 工事費19,800円 → 実質無料 | 月額割引をCB換算28,080円 | au | 1年 | 5,698円 |
ビッグローブ光 | 月額5,478円 工事費19,800円→ 実質無料 | 20,000円 | au | 3年 | 4,230円 |
So-net光プラス | 月額6,138円 工事費26,400円→ 実質無料 | 50,000円 | au | 3年 | 4,580円 |
ドコモ光 | 月額5,720円 工事費19,800円 → 実質無料 | dポイント 20,000円分 | docomo | 2年 | 5,500円 |
NURO 光 | 月額5,200円 工事費44,000円 → 実質無料 | 45,000円 | SoftBank | 3年 | 3,850円 +撤去費 |
auひかり | 月額5,610円 工事費42,250円 → 実質無料 | 14,154円 月額割引をCB換算76,174円 | au | 3年 | 4,730円 +撤去費 |
フレッツ光 | 月額4,730円~ +プロバイダ料 工事費19,800円 | 東日本 35,000円 西日本 45,000円 (業務用途が適用) | セット割無し | 2年 | 4,400円 |
ソフトバンク光
ソフトバンク光は、光コラボです。
月額料金は5,720円で、ずっと変わりません。
キャッシュバックを入れて、10年間では661,400円になります。
@TCOMヒカリ
@TCOMヒカリは、光コラボです。
月額料金は5,610円で、ずっと変わりません。
キャッシュバックを入れて、10年間では632,920円になります。
@nifty光
@nifty光は、光コラボです。
月額料金は5,720円円で、当初の3年間は660円が割引きされます。
そのため、ずっと同じ料金ではありません。
キャッシュバックを入れて、10年間では640,640円になります。
楽天ひかり
楽天ひかりは、光コラボです。
月額料金は5,280円で、ずっと同じ料金ではす。
キャッシュバックは無く、10年間では633,600円になります。
ASAHIネット光
ASAHIネット光は、光コラボです。
月額料金は5,698円で、当初の3年間は780円が割引きされます。
割引きを入れて、10年間では655,680円になります。
マンションのところでもご説明しました、1年経過後は、いつ解約しても違約金が発生しません。
数年以内に引っ越す予定のある方にはオススメです。
ビッグローブ光
ビッグローブ光は、光コラボです。
月額料金は5,478円で、ずっと変わりません。
20,000円のキャッシュバックを入れて、10年間では637,360円になります。
So-net光プラス
So-net光プラスは、光コラボです。
月額料金は6,138円で、ずっと変わりません。
キャッシュバックを入れて、10年間では686,560円になります。
ドコモ光
ドコモ光は、光コラボです。
プロバイダによって2タイプ料金がありますが、安いタイプAの月額料金は5,720円で、ずっと変わりません。
キャッシュバックは現金ではなくdポイントですが、現金換算して、10年間では666,400円になります。
NURO光
NURO光は、独自回線です。
対応エリアがフレッツ光と比較して少なく、注意が必要です。
月額料金は5,200円(3年契約の場合)で、ずっと変わりません。
キャッシュバックを入れて、10年間では579,000円になります。
auひかり
auひかりは、独自回線です。
こちらも、対応エリアはフレッツ光に比べて少なく、注意が必要です。
月額料金は5,610円(3年契約の場合)で、1ヵ月目から11ヵ月目では4,630円の割引きが受けられ、12ヵ月目で4,520円・13ヵ月目から35ヵ月目まで628円の割引きが受けられます。
キャッシュバックを入れて、10年間では582,872円になります。
フレッツ光
フレッツ光は、別途プロバイダ契約をする必要が有ります。
戸建て契約でも個人利用する場合、メリットは基本的にありません。
代理店契約でも個人の契約では、特典キャッシュバックは行われていない事が大半です。
光コラボで契約した方が、月額料金が安くなり、窓口が一本化出来ます。
長期利用で最も安くなる光回線は?
光回線の継続利用は長い傾向にあり、各種の割引きや特典の要素を加味して、10年間というスパンで最も安くなった光回線は、以下になります。
マンションの長期利用で最も安いのは?
マンション集合住宅で利用する光回線で、長期的に最も安いのはauひかりです。
なぜ?この結果になるのか?
マンション集合住宅で光回線を利用するには、建物の共有スペース内まで引き込み工事が完了している事が原則です。
auひかりが建物内の共有スペース内まで引き込み工事が完了しているケースは、全国的に見ても極めて少なく、特に関西エリアや中部エリアでは殆どありません。
その分、数少ない導入されているマンション集合住宅では、是が非でもユーザーを積極的に取りに行く姿勢が、この価格を生んでいると言えます。
ユーザーから見れば、利用ができる建物にお住まいの場合なら、お得に利用ができる光回線サービスだと言えます。
ただし、前述のように将来光回線サービスの乗り換えを考えた場合、auひかりユーザーは新しい回線の工事と既存利用している光回線の撤去工事を行う必要が出てきます。
また、引っ越しに際して転居先で利用できる確率は少なく継続利用が難しい、ある意味でリスクが有ることも価格に影響していると考察できます。
戸建ての長期利用で最も安いのは?
戸建てで利用する光回線で、長期的に最も安いのはNURO光です。
現在の光回線の主流スピードは1Gbpsが主流ですが、「G-PON」技術により、普及タイプのNURO光G2Vでも、理論上は2倍である2Gbpsの速度が出ます。
なぜ?この結果になるのか?
マンション集合住宅でauひかりが安い事と同様に、NURO光は利用できるエリアが限られている事がネックになります。
NURO光の提供エリア
(出典:NURO公式)
NURO光は戸建て利用できるエリアが、全国的に見て限られています。
【北海道エリア】 北海道
【関東エリア】 東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県
【東海エリア】 愛知県、静岡県、岐阜県、三重県
【関西エリア】 大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、奈良県
【中国エリア】 広島県、岡山県
【九州エリア】 福岡県、佐賀県
提供エリア内でも利用ができるのは都市部が中心で、郊外では利用できないエリアが多くなっています。
また、NURO光では先の事業者変更は利用ができず、将来的に光回線サービスの乗り換えを考えた場合、新しい回線の工事とNURO光の撤去工事が必須になります。
これもauひかりと同様ですが、引っ越し先で継続利用ができる可能性も低くなってます。
ただ、現状戸建て利用できるエリアにお住まいなら、安価に高速回線を利用ができる光回線サービスだと言えます。
ただ、通信費全体で考えた場合、光回線の料金単独だけではなく、スマホの料金も考える必要が有ります。
特に光回線の長期利用を考えた場合、スマホと組み合わせる事で受けられる「セット割」は、金額に大きな影響が出てきます。
それも含めて考えてみましょう。
光回線代だけでなく家族のスマホ代を含めた通信費トータル費用で考える
たしかに光回線の支払料金が安い事に超したことはありません。
しかし、家計の中にある通信費の内訳で大きなウェイトを占めているのは、むしろ光回線の料金よりも家族のスマホ代のケースが多いと言えます。
光回線の月額料金だけでなく、家族のスマホ代まで入れて通信費トータル費用をコスパ良く利用する方法を考えてみましょう。
光回線長期利用者のスマホプランは、「セット割」を考慮して選べばお得になる
通信費トータル費用を下げる手段として有効なのは、スマホ代を下げる事です。
スマホ代を下げるにはは、利用する光回線で毎月のスマホ代が割り引かれる「セット割」を適用させるのが効果的です。
有名な「セット割」としては、3大キャリアのドコモ光でドコモプランの割引き・auひかりでauプランの割引き・ソフトバンク光でソフトバンクプランの割引きがありますが、コスパ良く通信費トータル費用を下げるには、これらの3大キャリアのスマホプラン利用を前提とした光回線選びはオススメしません。
光回線が自宅に有れば、自宅でのスマホ利用はWi-Fiを利用する事になり、通信会社の回線利用は外出時だけに限定されます。
そのため、無制限・大容量プランの契約は、自宅にWi-Fi環境が有る場合には、多くのケースで必要としません。
通信費トータル費用を下げるセット割適用で最適なスマホプランは?
2023年3月1日に株式会社MM総研が調査した、「携帯電話の月額利用料金とサービス利用実態(2023年1月調査)」 の中に、スマホユーザーが毎月消費しているギガの統計があります。
(出典:MM総研)
このデータには自宅のWi-Fiを利用したデータ量は含まれず、純粋に契約しているスマホプランのギガを消費した内容のみを表しています。
多くのスマホユーザーのギガ消費量は月に3GB未満に集中しており、最も多いのは月に1GB未満の利用者です。
小容量プランで3大キャリアの月額料金は割高であり、「セット割」を適用して高額な割引き額を得ても、絶対支払額はユーザーにメリットが有る価格になりません。
この容量帯で魅力がある価格提示を行っているのは、「格安SIM」と「サブブランド」です。
通信費トータル費用を下げるコスパ抜群のオススメ「光回線」と「スマホプラン」
具体的に、通信費トータル費用を下げる、オススメの光回線とスマホプランの組みあわせを見ていきましょう。
セット割でお得なオススメ その① 「@TCOMヒカリ」+「LIBMO」
(出典:@TCOMヒカリ申込サイト)
@TCOMヒカリでは、UQモバイルの「自宅セット割」、格安SIMであるLIBMO(リブモ)の「LIBMO×光セット割」が適用されます。
auのスマートバリューもセット割が適用されますが、前述の様にコスパの観点から積極的にオススメしません。
「@TCOMヒカリ」は「フレッツ光」を利用した「光コラボ」です。
日本全国の多くのエリア、数多くのマンション集合住宅の共有スペース内まで引き込み工事が完了していて、幅広く安心して利用が可能です。
LIBMOとのセット割
(出典:LIBMO公式)
最もコスパの良いオススメの組み合わせは、格安SIM「LIBMO」と光回線「@TCOMヒカリ」を組みあわせて、「セット割」を適用させる事です。
LIBMOは安価に利用ができるだけでなく、数多くある格安SIMの中で2社しか認められていない「エコノミーMVNO」になっていて、ドコモのお墨付きを得て全国のドコモショップでも取り扱っています。
格安SIM「LIBMO」の月額料金と「セット割」は以下になります。
〇納得プラン | |||
データ容量 | 通常料金 | @T COMヒカリ 月額割引額 | 実質金額 |
3GBプラン | 980円 | 1回線 220円/月割引 | 760円 |
8GBプラン | 1,518円 | 1回線 220円/月割引 | 1,298円 |
20GBプラン | 1,991円 | 1回線 220円/月割引 | 1,771円 |
30GBプラン | 2,728円 | 1回線 220円/月割引 | 2,508円 |
220円の割引きは、最大家族5人で1,100円が割り引かれます。
自宅に光回線があれば、スマホプランは多くのユーザーに3GBプランが最適で、セット割を適用させれば月額760円で利用ができます。
家族4人で利用した場合の、通信費トータル費用をシミュレーションしてみましょう。
マンション集合住宅利用
(@TCOMヒカリ マンション)4,180円+(LIBMO 3GB 割引き後)760円×4人=7,220円
になります。
一戸建て利用
(@TCOMヒカリ 戸建て)5,610円+(LIBMO 3GB 割引き後)760円×4人=8,650円
になります。
3大キャリアの無制限プランを、光回線を入れないで利用する場合の通信費トータル費用は、概ね25,000円程度がかかっている事が多く、光回線と格安SIMを組みあわせる事で、快適な通信環境が半分を大きく下回る支払金額で利用が可能になります。
UQモバイルのセット割
格安SIMのLIBMOだけでなく、@TCOMヒカリではauのサブブランド「UQモバイル」も、@TCOMヒカリのセット割対象になっています。
@TCOMヒカリにひかり電話オプション(550円)を加える必要がありますが、毎月1,100円のセット割の適用が受けられます。
UQモバイルのプラン内容は2023年6月1日に改定されていますが、自宅に光回線があるなら毎月4GBまで利用ができる「ミニミニプラン」(月額2,365円)が最適です。
単純に月額料金だけ見れば高い気がしますが、セット割を入れたスマホ1台の月額料金は、(UQモバイル ミニミニプラン)2,365円-(セット割)1,100円=1,265円 になります。
支払い方法にau PAYカードを指定すれば、加えて毎月187円が割引きされて、1,078円で利用する事ができます。
キャッシュバックキャンペーン
@TCOMヒカリでは現在代理店契約で、キャッシュバックキャンペーンを行っています。
キャッシュバック特典の詳細は、以下をご覧下さい。
12ヵ月間月額料金の割引
契約から12ヵ月間、月額料金が割り引かれます。
マンションタイプでは月額330円が12ヵ月割引きされます。
回線導入工事費無料
光コラボである@TCOMヒカリを利用するには、フレッツ光の導入工事が必要になります
が、今なら工事費が実質無料になるキャンペーンを行っています。
セット割でお得なオススメ その② 「ビッグローブ光」+「UQモバイル」
(出典:ビッグローブ光申込サイト)
老舗プロバイダブランドが運営するビッグローブ光の月額料金は、一戸建てタイプで5,478円・マンションタイプで4,378円です。
UQモバイルのセット割
ビッグローブ光でも@TCOMヒカリと同様に、UQモバイルのセット割が適用されます。
この組みあわせで、通信費トータル費用は大幅に下げられます。
キャッシュバックキャンペーン
ビッグローブ光を現在代理店契約すれば、キャッシュバックキャンペーンを行っています。
キャッシュバック特典の詳細は、以下をご覧下さい。
工事費無料キャンペーン
現在光コラボをご利用でない方がビッグローブ光を利用するには、フレッツ光の導入工事が必要になります
導入には費用がかかりますが、今なら工事費が実質無料になるキャンペーンを行っています。
引っ越し移転時の工事費用が無料
ビッグローブ光では何度引っ越しを行っても、その都度必要になる工事費が無料になっています。
キャッシュバックキャンペーン
オンライン専門代理店で契約を行うと、キャッシュバックが受け取れます。
詳細は以下をご覧下さい。
セット割でお得なオススメ その③ 「ニフティ光」+「UQモバイル」
こちらも安心の老舗プロバイダが運営する@nifty光の月額料金は、一戸建てタイプで5,720円・マンションタイプで4,378円です。
3年プランの場合、現在開通月は無料で2ヵ月目から37ヵ月目まで、マンションタイプでは4,268円で利用ができるキャンペーンを行っています。
UQモバイルのセット割
@TCOMヒカリと同様に、@nifty光でもUQモバイルのセット割が適用され、通信費トータル費用を大幅に節約できます。
キャッシュバックキャンペーン
オンライン専門代理店で契約を行うと、キャッシュバックが受け取れます。
詳細は以下をご覧下さい。
引っ越し移転時の工事費用が無料
ニフティ光でも何度引っ越しを行っても、その都度必要になる工事費が無料になるキャンペーンが行われています。