総務省が令和6年6月に発表している「令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」では、調査した13歳から69歳までの男女1,500人の休日の過ごし方として、インターネットの利用時間が200分を初めて超過していることが明らかになりました。
使う人個々にインターネットの利用内容は様々ですが、webページは大きなサイズの写真データを豊富に掲載している縦長のページが増えていて、SNSでは動画の利用が増加し、サブスクリプションの普及によって動画視聴をネット経由で行うユーザーが増えています。
短時間に大量のデータを使う利用形態が一般的になり、利用時間も長くなっていることと併せれば、個々のギガ消費量が増加するのは火を見るよりも明らかです。
スマホプランで無制限プランを契約しているユーザーは、ギガ消費量が増加しても支払い費用は変わりません。
しかし、利用したデータ量によって支払い金額が増減する、従量制プランユーザーにギガ消費量の増加はゆゆしき問題ですし、どちらのプランでも家族で利用している場合は人数のかけ算の支払いが発生して、通信費トータル費用の家計に占める割合は大きくなります。
サブスクで動画視聴するのも、スマホの画面よりもテレビの大画面で存分に楽しみたいニーズも当然出てきます。
これらを解決する手段が、自宅にWi-Fiを導入することで、家でのインターネット回線を一本化することです。
ご自宅にWi-Fiの利用できる環境がない場合、コスパの良いWi-Fi環境を整える方法について解説していきます。
自宅にWi-Fi環境を整える方法は3通り
自宅にWi-Fi環境を整える具体的な方法としては、無線回線を使う「モバイルルーター」「ホームルーター」、有線の光ファイバーケーブルを使う「光回線」の3通りがあります。
どの手段でWi-Fi環境を構築しても、スマートフォンの利用だけでなく、大画面テレビでのインターネット回線を使った番組視聴や、パソコン・タブレットなどの端末でインターネットが自由に使えるようになります。
3通りのWi-Fi環境を整える手段には、それぞれに特徴があり向き不向きがあります。
モバイルルーター
モバイルルーターは小さな筐体であり、バッテリー駆動で利用ができます。
そのため持ち運びができるWi-Fiとして使えるので、家だけでなく外出先でも利用することが可能です。
Wi-Fi環境を整える手段として、最も手軽に導入できるのがモバイルルーターです。
しかし、Wi-Fiの飛ぶ範囲は狭く、利用する端末の近くに置いて使うのが基本です。
また、アンテナや電力供給の問題もあり、実際に使える通信速度は3つのWi-Fi環境を整える手段の中で最も遅く、大きなデータを取り扱う利用や、家族で同時に利用するWi-Fi回線としては不向きです。
一人暮らしのライトユーザーが導入するWi-Fi環境として、モバイルルーターは最適です。
ホームルーター
ホームルーターも無線のインターネット回線を利用します。
しかし、同じ無線を使うモバイルルーターと比較してWi-Fiの飛ぶ範囲は広く、家族が別の部屋で利用することも可能です。
利用できる通信速度もモバイルルーターを上回り、家族で同時にインターネットを利用するWi-Fi回線としての役割を果たせます。
家族で利用するWi-Fi環境を整える方法であっても、ホームルーターには導入工事が必要無く、機器が到着したら電源をコンセントに挿すだけで、自宅にインターネットが利用できる手軽さが大きなメリットです。
デメリットとしては、残念ながらホームルーターの通信品質の安定感や速度は、光回線には遠く及びません。
短期間に手間無く導入したいニーズの家族利用や、光回線の導入工事ができない事情がある場合に利用する、Wi-Fi環境を整える方法としてホームルーターが最適です。
光回線
光回線を自宅のWi-Fi環境を整える方法にする場合は、光ファイバーケーブルを自宅に引き込む、回線の導入工事が必要になります。
申し込みから工事完了までには一定の時間がかかるので、手軽に導入する自宅のWi-Fi環境を整える方法としては、3つの手段の中では大きく劣ります。
しかし、実際に利用ができる通信速度や品質では、無線回線の2つを大きく凌駕していて、家族でどんなに大量にデータを使う利用でも、制限がかかることが無く、快適なインターネット環境を享受できる方法だと言えます。
導入工事の点さえクリアができるなら、自宅のWi-Fi環境を整える方法として光回線が最適だと言えます。
コスパの良い「モバイルルーター」とは?
「モバイルルーター」で、コスパの良いWi-Fi環境を整える方法について見ていきましょう。
月額料金と繋がりやすさ
毎月の支払いになる月額料金は、安いのに越したことはありません。
その方が、当然コスパは良くなります。
もう一つ忘れがちなのが、モバイルルーターは無線回線を使うので、利用する場所によって通信環境が変わるため、繋がりやすさはコスパ以上の大切な要素になります。
どれだけコスパが良くても、繋がらなくてイライラする気持ちの回避できる価値はプライスレスです。
スマホ無制限プランの変わりになるタイプ
モバイルルーターは単身世帯の利用が基本ですから、自分が居る場所では自宅や外出先を問わず、自分だけのWi-Fi基地局が持てることになります。
そのため、スマホプランのギガを消費することは無くなりますから、スマホプランで無制限プランを契約しているユーザーは、無制限に利用ができるモバイルルーターを常時携帯することにより、スマホプランは最低限の小容量プランでOKになります。
3大キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)の無制限プランの月額料金よりも、安価なモバイルルーターを選べば、コスパ良くインターネットの利用ができます。
1ヵ月100GBが利用できるタイプなら無制限と同様に利用可能
(出典;総務省)
上のデータは、総務省が2024年2月21日に発表している、「我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計結果(2023年11月分)」からの引用です。
このデータから一人あたりの1ヵ月に消費するデータを計算すると、概ね100GB程度になります。
容量制限のあるホームルーターでも、100GB程度が利用できるタイプならば、多くのユーザーにとって無制限利用と同等のインターネット利用が可能になります。
これらの点を加味した上で、具体的におすすめのコスパの良いモバイルルーターをご紹介しましょう。
「楽天ワイファイポケット」
(出典:楽天モバイル)
楽天モバイルのモバイルルーターは、楽天回線の電波をメインに使いますが、楽天の電波が掴めない場所では、パートナー回線のauが利用できます。
繋がりやすさの点は以前よりも大幅に改善していますが、アンテナ基地局の数は3大キャリアと比較して楽天モバイルが大きく劣っているのも事実であり、パートナー回線が利用できるのは完全に楽天モバイルの電波が掴めない場合に限られます。
障害物に強く、遠くまで届くプラチナバンドの開設は一部エリアに限られていることも併せて、利用する場所によっては繋がりやすさに少々の不安もありますが、コスパは抜群です。
容量と月額料金
無制限 月額3,278円 (従量制で20GB以下の利用時には料金が安くなります)
3GBまで月額1,078円・20GBまで2,178円・それ以上は3,278円の従量制で、利用しなかった月は支払いも安くなる料金システムになっています。
本体料金
7,980円(本体購入と同時に回線申込みで1円)
回線契約(Rakutenn最強プラン データプランは対象外)と同時に本体を購入する事で、7,979円の割引が受けられ、実質支払い額1円で本体の購入ができます。
「GMOとくとくBB WiMAX」
(出典:GMOとくとくBB WiMAX公式)
WiMAXは通信速度の速さに定評があります。
WiMAX系のモバイルルーターは数多くありますが、「GMOとくとくBB WiMAX+5G」は最安値級でおすすめです。
WiMAXはauを擁するKDDIが提供していますが、auとは異なる周波数帯(電波)を使っていて、auよりは繋がるエリアは狭くなります。
WiMAXの電波が利用できない場所では、auの電波も利用することができますが、利用した月は1,100円のプラスエリアモードのオプション料金がかかります。
容量と月額料金
無制限 月額4,807円
本体料金
27,720円
770円×36回の分割払で、毎月の分割費用分と同額が割引されるため、36ヵ月利用することで本体料金は実質無料になります。
キャッシュバック
今なら、12,000円のキャッシュバックをしています。

「クイックWiFi」
(出典:クイックWiFi公式)
「クイックWiFi」は、ここまでご紹介した無制限利用が可能なタイプとは異なり、月に100GBまでに容量制限がありますが、先述のデータでも述べたように単身利用のライトユーザーは、容量100GBは事実上の使い放題だと言えます。
容量制限があることと引き換えに、繋がりやすさでは群を抜いています。
クイックWiFiは「クラウドSIM」を採用していて、全ての通信キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイル)の電波を利用することができるようになっています。
クラウドSIMなら、利用する場所によって最適な電波を自動的に選択して接続することができるので、日本中の幅広いエリアのどこでも快適利用ができるため、行動範囲の広いユーザーには大きなメリットになります。
容量と月額料金
100GB 3,380円
本体料金
月額料金に込みになっているので、本体料金としての支払いは不要です。
キャッシュバック
今なら、8,000円のキャッシュバックをしています。

コスパの良い「ホームルーター」とは?
「ホームルーター」で、コスパの良いWi-Fi環境を整える方法について見ていきましょう。
実質の費用支払い負担額で考える
月額料金が安いのはコスパの良さにもちろん繋がりますが、ホームルーターを選ぶ場合は、実質の支払い費用の負担額でコスパを考えるべきです。
月額料金は変わる可能性がある
月額料金は初年度や初月などを安価にアピールして、その後は利用中に変わっていく場合があります。
キャッチーな月額料金に飛びつくのではなく、長期間で費用がどれくらいになるのか?
冷静に分析することが必要です。
機種本体代金も費用として考える
ホームルーターを利用するためには、機種本体が必要です。
機種本体の代金は、利用するサービスによって変わりますので、このコストも負担額として考えて比較しましょう。
キャッシュバック
利用するサービスによっては、キャッシュバックキャンペーンが行われていることがあります。
ここで得られる費用は、費用負担から引くことで実質の費用支払い額を考える必要があります。
実質費用負担のコスパで考えれば「ソフトバンクエアー」
(出典:ソフトバンクエアー申込サイト)
ホームルーターは、通信キャリア4社から提供されています。
月額料金や機種代の他、キャッシュバックや無料期間まで含めた2年間の実質支払い費用を計算して比較しましょう。
提供企業 | ドコモ | KDDI | ソフトバンク | 楽天モバイル |
サービス名 | ドコモ home 5G HR02 |
HOME 5G L13 | ソフトバンクエアー Airターミナル5 |
楽天モバイル Rakuten Turbo5G |
基本月額 1年目 | 4,950円 | 4,455円 | 2,970円 | 4,152円 |
基本月額 2年目 | 4,950円 | 5,137円 | 2,970円 | 6,572円 |
機種代実質 | 0円 | 6,732円 | 0円 | 41,568円 |
2年間合計金額 | 118,800円 | 115,104円 | 71,280円 | 128,688円 |
キャッシュバック | 20,000円 | 0円 | 29,000円 | 0円 |
2年間実質合計 | 98,800円 | 115,104円 | 42,280円 | 128,688円 |
実質月額料金 | 4,117円 | 4,796円 | 1,762円 | 5,362円 |
*ドコモHR02のキャッシュバックは、Amazonギフト券
*KDDI HOME5Gの月額料金は、機種代月額220円を含む
*楽天モバイル Rakutenn Turbo5Gの月額料金は、24回分割の月額1,732円を含む
実質費用負担のコスパでは、ソフトバンクエアーが群を抜いて良いことが解ります。
同様に、3年間の実質費用についても計算して比較しましょう。
提供企業 | ドコモ | KDDI | ソフトバンク | 楽天モバイル |
サービス名 | ドコモ home 5G HR02 |
HOME 5G L13 | ソフトバンクエアー Airターミナル5 |
楽天モバイル Rakuten Turbo5G |
基本月額 1年目 | 4,950円 | 4,455円 | 2,970円 | 4,152円 |
基本月額 2年目 | 4,950円 | 5,137円 | 2,970円 | 6,572円 |
基本月額 3年目 | 4,950円 | 5,137円 | 5,368円 | 4,840円 |
機種代実質 | 0円 | 6,732円 | 0円 | 41,568円 |
3年間合計金額 | 178,200円 | 176,748円 | 135,696円 | 186,768円 |
キャッシュバック | 20,000円 | 0円 | 29,000円 | 0円 |
3年間実質合計 | 158,200円 | 176,748円 | 106,696円 | 186,768円 |
実質月額料金 | 4,394円 | 4,910円 | 2,964円 | 5,188円 |
3年間の実質費用で比較しても、コスパの良さはソフトバンクエアーの圧勝です。
ホームルーターで自宅にコスパの良いWi-Fi環境を整えるには、「ソフトバンクエアー」です。
コスパの良い「光回線」とは?
様々な角度から検証すれば、インターネットを利用する自宅のWi-Fi環境を整える回線として、「光回線」が最適です。
導入工事が必要なことさえクリアできるなら、家族利用でも単身世帯でも「光回線」をおすすめします。
コスパの観点で見ても、「光回線」が優れていると言えます。
実効速度(実際に利用ができる通信速度)が圧倒的に速い
無線回線では新世代の5Gによるサービスが提供されていて、光回線の通信速度を凌駕することをウリにしているものもありますが、この通信速度はあくまで計算上の理論値でしかない「公称値」であり、実際に利用ができる通信速度である実効速度では、「光回線」が圧倒的に速いと言えます。
実際に利用ができる通信速度は、使っている端末などの機器やWi-Fiルーターによっても変わります。
回線ごとの傾向を見るには、ユーザーが実際に利用する中で計測している「みんなのネット回線速度」が参考になります。
自宅のWi-Fi環境を整える3つの回線手段で、それぞれの直近3ヶ月の平均値で比較してみましょう。
回線 | 下り | 上り |
光回線 | 473.0Mbps | 414.6Mbps |
ホームルーター | 181.2Mbps | 22.3Mbps |
モバイルルーター | 99.0Mbps | 22.0Mbps |
通信速度は数値が大きいほど速く、web閲覧や動画視聴に大きな影響を及ぼすのは下り(ダウンロード速度)です。
光回線はホームルーターの約2.6倍、モバイルルーターの約4.7倍のダウンロード速度が出ています。
光回線なら、家族で高画質の動画視聴を別々に行うような状況下でも、快適に利用することが可能です。
さらに大きな差がついているのが、上り(アップロード速度)です。
たとえば、zoomなどのweb会議を快適に利用するためには、概ね50Mbps程度の上り速度が快適に使える目安になります。
この数値が足りない場合は、自分の画像が参加者に固まって見えたり、音声が届きにくい状態になったりする可能性があります。
この数値を余裕でクリアしているのは、光回線だけです。
費用対効果のコスパを考えれば、自宅のWi-Fi環境を整える回線として「光回線」の圧勝です。
どんな使い方をしても制限がかからない
光回線は家族でどんな使い方をしても、一切の制限がかからない無制限利用が可能です。
「あれ?ホームルーターやモバイルルーターでも、無制限利用が可能なのでは?」
と、お考えになる方もいらっしゃると思いますが、厳密に言えば本当に無制限利用ができるのは、「光回線」だけだと言えます。
ホームルーター・モバイルルーターの無線回線では、利用の仕方(短時間で大量のデータを使うなど)によって、制限がかかる可能性があります。
たとえば、ドコモのHome 5Gは無制限利用ができることを謳っていますが、重要説明事項として以下の注意書きがあります。
ネットワークの混雑状況により、通信が遅くなる、または接続しづらくなることがあります。ネットワークの安定運用のため、ご利用が集中している時間帯に特定エリアで通信が遅くなる(たとえば動画視聴ではご利用の通信環境により画質が低下する)ことがあります。当日を含む直近3日間のデータ利用量が特に多いお客さまは、それ以外のお客さまと比べて通信が遅くなることがあります。
なお、一定時間内または1接続で大量のデータ通信があった場合、長時間接続した場合、一定時間内に連続で接続した場合は、その通信が中断されることがあります。
機械的な発信等により、1度のデータ通信接続において大量のデータ通信があった場合や、一定時間内に連続でデータ通信接続をした場合など、当社設備に影響をおよぼすと当社が判断した場合は、そのデータ通信の速度を制限することがあります。
機械的な大量発信等により、当社設備に影響をおよぼすと当社が判断した通信を行う回線について、一定期間ご利用を停止することがあります。
特定のコンテンツやアプリでの大量のデータ通信等により、当社設備に影響をおよぼすと当社が判断した場合は、当該コンテンツやアプリ利用におけるそのデータ通信の速度を制限することがあります。
(出典:ドコモ公式)
使いたい時に使うことができない事態を、避けるための費用をコスパで考えれば、自宅のWi-Fi環境を整える回線として「光回線」一択になります。
「セット割」を活用することで通信費トータル費用を下げられる
「光回線が良いのは解ったけれど、費用負担が高いのでは・・・」
とお考えになって、光回線の導入を躊躇する方が一定数いらっしゃいます。
しかし、光回線が高いという先入観は誤解です。
光回線の月額料金はホームルーター・モバイルルーターと比較して、著しく違うわけではありません。
それだけでなく、特定の光回線サービスとスマホプランを併用することで、家族の分まで毎月のスマホ代を下げる「セット割」を適用させることで、通信費トータル費用を下げてコスパ良く利用することも可能です。
光回線でWi-Fi環境が自宅に整えばスマホの無制限プランは不要
(出典:ソフトバンク)
上のグラフは、ソフトバンクが調査した全国1,200人に聞く、スマホの通信利用に関する実態調査からの引用です。
スマートフォンを利用する場所は自宅が圧倒的に多く、この部分を光回線のWi-Fi利用をすることで、スマホプランのギガは自宅で消費することが無くなります。
この場合の最適なスマホプランは、外出時に利用するギガ数だけを賄えれば良いことになりますので、スマホの無制限プランは不要になります。
では、どれくらいのプランが最適なのか?
スマホユーザーのギガ消費のデータを見てみましょう。
スマホは3GB程度の小容量プランが最適
(出典:MM総研)
上のデータは、2023年3月1日に株式会社MM総研が調査した、「携帯電話の月額利用料金とサービス利用実態(2023年1月調査)」からの引用です。
Wi-Fiを利用しない、純粋なスマホプランのギガ消費を表しています。
多くのスマホユーザーは3GB未満に収まっていることが、一目瞭然になっています。
そのため、自宅に光回線でWi-Fi環境が整っているユーザーの多くは、3GB程度のプランが最適になります。
安価な「セット割」対象の小容量プランが最適
3大キャリアの無制限プランでは、3GB未満の利用(ソフトバンクのメリハリ無制限+のみ2GB未満)の場合、自動的に1,650円が割り引かれます。
しかし、家族割などの割引制度を駆使しても、3GBの利用料としてのコスパは良くありません。
コスパ良く利用するためには、光回線と組み合わせて「セット割」が適用される、安価な小容量プランへの乗り換えをおすすめします。
スマホプランを乗りかえても利用スマホは継続
スマートフォンの本体は年々高額化が進み、長期間の利用をするユーザーが増えています。
コスパを考えたスマホプランの乗り換えなら、現在利用しているスマートフォンを、安価な小容量プランに乗りかえても継続して利用ができる先を選ぶことで、余分な出費を抑えることができます。
通信キャリアごとに使っている電波(周波数帯)は異なるので、同じ電波を使う安価な小容量プランに乗りかえるのがポイントです。
もちろん、反応が悪い・バッテリーが弱っているなどの症状があり、そろそろスマホを買い換えても良いとお考えなら、電話番号を持って乗りかえるMNPの機会に、相場よりも安くスマホを入手することもできます。
現在利用中のスマートフォンが、そのまま利用できるスマホプランと、毎月のスマホ代が家族の分まで含めての割引される「セット割」の適用が受けられる、通信費トータル費用を下げてコスパの良い、具体的な組み合わせをご紹介します。
auユーザーには「UQモバイル」+「ビッグローブ光」
(出典:ビッグローブ光申込サイト)
現在auで購入したスマホをご利用中のユーザーには、小容量プランを安価に利用できる、auのサブブランドである「UQモバイル」の利用が最適です。
「UQモバイル」を光コラボの「ビッグローブ光」と併用することにより、「セット割」で毎月のスマホ代が家族分を含めて最大1,100円の割引が適用されます。
ビッグローブ光の月額料金は、マンション集合住宅4,378円・一戸建て住宅5,478円です。
キャッシュバックキャンペーン
ビッグローブ光を契約すると、キャッシュバックが受け取れるキャンペーンを行っています。

工事費無料キャンペーン
ビッグローブ光を新規導入する場合には、プロの業者による導入工事の費用が発生します。
最大で28,600円の標準工事費がかかりますが、今なら工事費が実質無料になるキャンペーンが行われています。

引っ越し移転時の工事費用が無料
転勤族の方や引っ越しする予定がある方にも、ビッグローブ光がおすすめです。
ビッグローブ光では何度引っ越しを行っても、その都度必要になる工事費が無料になる、お得に継続利用ができる光コラボです。
UQモバイルのセット割
(出典:UQ mobile公式サイト)
auユーザーがUQモバイルに乗りかえても、UQモバイルはauと全く同じ電波・回線を利用するので、スマホの継続利用が可能で通信品質も同じです。
auのサブブランドである「UQモバイル」のプランと、「セット割」後の月額料金を見ていきましょう。
プラン名 | ミニミニプラン | トクトクプラン | コミコミプラン+ | |
容量 | 4GB | 1GB未満 | 15GB | 30GB |
基本月額料金 | 2,365円 | 2,277円 | 3,465円 | 3,278円 |
セット割 | 1,100円 | 1,100円 | 1,100円 | 0円 |
単身利用 | 1,265円 | 1,177円 | 2,365円 | 3,278円 |
家族2人 | 2,530円 | 2,354円 | 4,730円 | 6,556円 |
家族3人 | 3,795円 | 3,531円 | 7,095円 | 9,834円 |
家族4人 | 5,060円 | 4,708円 | 9,460円 | 13,112円 |
自宅に光回線がある場合に最適な、3GB程度のプランよりも毎月1GBの余裕がある4GBのミニミニプランが、セット割を適用すればスマホ1台につき月額1,265円で利用が可能です。
家族4人で利用した場合の通信費トータル費用
UQモバイルのミニミニプランを家族4人で利用して、ビッグローブ光と併用してセット割を適用した場合の、1ヵ月の通信費トータル費用を計算してみましょう。
ビッグローブ光 | UQモバイル | 家族 | 合計 | |
マンション | 4,378円 | 1,265円 | 4人 | 9,251円 |
戸建て | 5,478円 | 1,265円 | 4人 | 10,351円 |
*auPAYカードで支払う場合
家族4人分のスマホ代と光回線を合計した通信費トータル費用は、マンション利用で9,251円・戸建て利用で10,351円になり、auユーザーが自宅にコスパ良くWi-Fi環境を整える手段として最適です。
ソフトバンクユーザーには「ワイモバイル」+「ソフトバンク光」
(出典:ソフトバンク光申込サイト)
現在ソフトバンクで購入したスマホをご利用中のユーザーには、小容量プランを安価に利用できる、ソフトバンクのサブブランドである「ワイモバイル」の利用が最適です。
「ワイモバイル」を光コラボの「ソフトバンク光」と併用することにより、「セット割」で毎月のスマホ代が家族分を含めて最大1,650円の割引が適用されます。
ソフトバンク光の月額料金は、マンションタイプ4,180円・一戸建てタイプ5,720円です。
キャッシュバックキャンペーン
ソフトバンク光を契約すると、キャッシュバックが受け取れるキャンペーンを行っています。

工事費無料キャンペーン
ソフトバンク光を新規導入する場合には、プロの業者による導入工事の費用が発生します。
最大で26,400円の標準工事費がかかりますが、今なら工事費が実質無料になるキャンペーンが行われています。
ワイモバイルのセット割
(出典:ワイモバイル公式)
ソフトバンクユーザーがワイモバイルに乗りかえても、ワイモバイルはソフトバンクと全く同じ電波・回線を利用するので、スマホの継続利用が可能で通信品質も同じです。
ソフトバンクのサブブランドである「ワイモバイル」のプランと、「セット割」後の月額料金を見ていきましょう。
プラン名 | S | M | L | ||
容量 | 4GB | 1GB未満 | 20GB | 1GB未満 | 30GB |
基本月額料金 | 2,365円 | 2,915円 | 4,015円 | 2,915円 | 5,115円 |
セット割 | 1,100円 | 1,650円 | 1,650円 | 1,650円 | 1,650円 |
単身利用 | 1,265円 | 1,265円 | 2,365円 | 1,265円 | 3,465円 |
家族2人 | 2,530円 | 2,530円 | 4,730円 | 2,530円 | 6,930円 |
家族3人 | 3,795円 | 3,795円 | 7,095円 | 3,795円 | 10,395円 |
家族4人 | 5,060円 | 5,060円 | 9,460円 | 5,060円 | 13,860円 |
自宅に光回線がある場合に最適な、3GB程度のプランよりも毎月1GBの余裕がある4GBのプランSが、セット割を適用すればスマホ1台につき月額1,265円で利用が可能です。
家族4人で利用した場合の通信費トータル費用
ワイモバイルのプランSを家族4人で利用して、ソフトバンク光と併用してセット割を適用した場合の、1ヵ月の通信費トータル費用を計算してみましょう。
ソフトバンク光 | ワイモバスマホ 4GB | 家族 | 合計 | |
マンション | 4,180円 | 1,265円 | 4人 | 9,053円 |
戸建て | 5,720円 | 1,265円 | 4人 | 10,593円 |
*PayPayカードで支払う場合
家族4人分のスマホ代と光回線を合計した通信費トータル費用は、マンション利用で9,053円・戸建て利用で10,593円になり、ソフトバンクユーザーが自宅にコスパ良くWi-Fi環境を整える手段として最適です。
ドコモユーザーには「irumo」+「ドコモ光」
(出典:ドコモ光公式)
ドコモユーザーには、2023年7月にスタートした新プランの「irumo」へ乗り換えが最適です。
ドコモ光と安価な小容量プランirumoの併用で、毎月のスマホ代に「セット割」が適用されコスパ良く利用ができます。
ドコモ光はNTT東西の光回線フレッツ光を使う光コラボの一つですが、他の光コラボとは異なる例外的な形態になっていていることが特徴で、月額料金で分かれるタイプAとタイプBの複数のプロバイダの中から、契約時に選択することができます。
ドコモ光を利用するのに、コスパの良いおすすめプロバイダは、ドコモが自ら提供している「OCN」です。
OCNブランドはNTTグループのインターネット事業を、別会社として長年支えてきた高い技術力があり、ドコモ光の月額料金が高いタイプBに名を連ねていましたが、NTTグループ内の企業合併によりOCNはドコモに吸収されたことで、現在のOCNは安価に利用ができるタイプAに変更されています。
ドコモ光OCN(タイプA)の月額料金は、マンションタイプ4,400円・一戸建てタイプ5,720円です。
キャッシュバックキャンペーン
ドコモ光を契約すると、キャッシュバックが受け取れるキャンペーンを行っています。

工事費無料キャンペーン
ドコモ光を新規導入すると、今なら工事費が実質無料になるキャンペーンが行われています。
irumoのセット割
(出典:ドコモ公式)
従来のドコモの小容量プランは、使った分によって支払い額が変わる従量制プランでしたが、irumoではプラン容量ごとになっている、一般的なスマホプランに変更されています。
安価に利用ができるirumoですが、あくまでドコモのプランの一つであり、ドコモの無制限プランと同じ通信品質が利用できます。(0.5GBプランを除く)
使っている電波も共通で、ドコモで購入したスマホが問題無く利用ができます。
ドコモ光と併用することで、毎月のスマホ代が最大月額1,100円割り引かれる「セット割」が適用されます。
具体的にセット割を適用した、irumoのプランを見てみましょう。
irumo | ||||
容量 | 0.5GB | 3GB | 6GB | 9GB |
基本月額料金 | 550円 | 2,167円 | 2,827円 | 3,377円 |
セット割 | 0円 | 1,100円 | 1,100円 | 1,100円 |
単身利用 | 550円 | 1,067円 | 1,727円 | 2,277円 |
家族2人 | 1,100円 | 2,134円 | 3,454円 | 4,554円 |
家族3人 | 1,650円 | 3,201円 | 5,181円 | 6,831円 |
家族4人 | 2,200円 | 4,268円 | 6,908円 | 9,108円 |
自宅に光回線がある場合に最適な3GBのプランは、セット割を適用すればスマホ1台につき月額1,067円で利用ができます。
家族4人で利用した場合の通信費トータル費用
irumoの3GBプランを家族4人で利用して、ドコモ光(タイプA)と併用してセット割を適用した場合の、1ヵ月の通信費トータル費用を計算してみましょう。
ドコモ光
タイプA |
irumo3GB | 家族 | 合計 | |
マンション | 4,400円 | 1,067円 | 4人 | 8,668円 |
戸建て | 5,720円 | 1,067円 | 4人 | 9,988円 |
家族4人分のスマホ代と光回線を合計した通信費トータル費用は、マンション利用で8,668円・戸建て利用で9,988円になり、ドコモユーザーが自宅にコスパ良くWi-Fi環境を整える手段として最適です。