NTT東西の固定電話の通話料金が、大幅に変わったことをご存じですか?
従来の固定電話での通話料金は、午前8時から午後7時までの時間帯で遠距離(60km以上)通話をする場合に、3分間44円(45秒で11円)がかかっていました。
しかし、2024年1月から段階的にIP網への移行により、通話料金は市内も遠距離も関係無く、一律3分間9.35円へと大幅値下げされました。
かけ放題オプションなどを利用していない、一般的なスマホでの通話料は30秒22円なので、3分間の通話では132円になります。
この料金はあくまで固定電話にかけた場合で、携帯電話・スマホに対して固定電話から発信した場合の通話料は以前と変わりませんが、固定電話からスマホにかけた通話料1分間17.6円の料金は、スマホからスマホにかけた1分間44円よりも大幅に安くなります。
自宅に固定電話があるなら、電話発信はかける相手がスマホでも固定電話でも、固定電話から発信した方が通話料は削減できます。
しかし、有料の電話通話が減少していることを考えれば、節約できる金額には限界があります。
もっと根本的に携帯・スマホ代を安くするために、家族みんなで乗り換えて通信費を大幅に削減する方法を解説していきます。
乗り換えて安くするには併せて自宅にWi-Fi導入が最適
ただ、安くなる乗り換えを行っても、インターネットの利用環境が悪くなって我慢を強いられるのでは意味がありません。
通信環境を守りながら、乗り換えによって安くなる方法のポイントは、自宅でWi-Fi利用ができる環境を併せて導入することです。
順番にご説明していきましょう。
3大キャリア通信網でのインターネットは割高
日本で利用される携帯プランは、3大キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)ユーザーが多く、全体の8割を大きく超えるシェアになっています。
具体的な加入プランとしては、ショップでの積極的な勧誘と利便性の高さから、各社のメインプランである「無制限プラン」になっていることが多く、その月額料金は割引制度を駆使しても割高になっていると言えます。
その割高なプラン料金×家族の人数=通信費トータル費用 になりますから、家族の人数が多いほど多額な請求が毎月発生します。
(出典:ソフトバンク)
このグラフは、ソフトバンクが調査した全国1,200人に聞く、スマホの通信利用に関する実態調査からの引用で、スマホを利用する場所のグラフであり、自宅利用が圧倒的に多くなっています。
自宅で家族がそれぞれ通信会社の回線を使って、毎月掛け算の料金を支払うよりも、最も利用されている自宅のインターネット利用回線を一本化してWi-Fiを利用すれば、合理的にコスパ良く利用することが可能になります。
と、ここまで読み進めていただいても、毎月の携帯代・スマホ代は安くなっていません。
むしろ、家族で共有するWi-Fi用の回線を導入すれば、毎月その費用がかかってきますから、むしろ高くなるのでは?という疑問も沸いてきますよね。
でも、心配ご無用です。
Wi-Fi導入とスマホプラン乗り換えによって、通信費はちゃんと安くなります。
小容量プランに乗り換えが可能になり安くなる
(出典:MM総研)
自宅にWi-Fiが利用できる回線を導入すれば、契約しているスマホプランのギガを消費することが無くなります。
ギガを消費するのは、外出時のWi-Fiが無い環境下だけになり、一般的に利用されるwebチェックやLINE・メールなどを使っても、それほど多いギガは消費しません。
上のグラフは、2023年3月1日に株式会社MM総研が調査した、「携帯電話の月額利用料金とサービス利用実態(2023年1月調査)」からの引用です。
契約しているスマホプランのギガを、1ヶ月にどれくらい消費しているかを表していて、多くのスマホユーザーは月に3GB未満に収まっていることが解ります。
つまり、自宅に家族で共用できるWi-Fi回線を導入すれば、家族のスマホプランは3GB程度のものに乗り換えられるということです。
3GB程度のプランなら3大キャリアを利用するよりも、「格安SIM」「サブブランド」に乗り換えることで安くなります。
最適な携帯プランの乗り換え先は?
コスパを考えた最適な乗り換え先は、月額料金が安いことはもちろん大切ですが、それだけではありません。
利用中のスマホが乗り換えても利用できる
円安と部品不足の影響などで、スマートフォン本体の機種代は高騰気味になっています。
コスパを考えた乗り換えでは、現在使っているスマホをそのまま利用できることを考慮する必要があります。
通信会社によって使う電波は異なる
近年販売されているスマートフォンは、SIMフリーという使う通信会社を問わないタイプが主流で、SIMロックという販売した通信キャリアしか利用できない機種も、手続きでSIMフリーにすることができます。
しかし、SIMフリーは通信会社の発行するSIMの制約が無くなるだけで、必ずしも快適に利用ができるとは限りません。
それは、通信各社で異なる周波数帯(使う電波)の問題があるからです。
繋がりやすさに大きく影響する4G LTEの周波数帯で、各社の認可状況を見ていきましょう。
バンド | 周波数帯 | 使用するキャリア |
1 | 2GHz帯 | docomo・au・SoftBank |
3 | 1.7GHz帯 | docomo・au・SoftBank・楽天モバイル |
8 | 900MHz帯 | SoftBank |
11 | 1.5GHz帯 | au・SoftBank |
18 | 800MHz帯 | au |
19 | 800MHz帯 | docomo |
21 | 1.5GHz帯 | docomo |
26 | 800MHz帯 | au |
28 | 700MHz帯 | アジア太平洋共通バンド(docomo・au・SoftBank)楽天モバイル |
41 | 2.5GHz帯 | Wireless City Planning・UQ コミュニケーションズ |
42 | 3.5GHz帯 | docomo・au・SoftBank |
通信会社で販売しているスマホは、当然ですが自社で利用する前提で設計がされています。
SIMフリーの機種であっても、他社の使う周波数帯までの利用をすればコストが上昇するため、あくまで自社に最適な機種であることは少なくありません。
たとえば、ソフトバンクショップで購入したスマートフォンをご利用中の場合、安価なドコモ回線を使う格安SIMに乗り換えて利用すると、スマホがドコモで重要なバンド19に対応していない可能性があるため、快適に利用することができない繋がりにくいスマホになりかねません。
利用している通信会社ごとの最適な乗り換え先は?
現在利用しているスマホを継続して快適に利用ができる、具体的な安価に利用できる乗り換え先を考えてみましょう。
ドコモユーザーは、ドコモ回線を使う格安SIMが多いため、数多くあるドコモ回線の格安SIMへの乗り換えが最適です。
auユーザーにおすすめするのは、auが運営するサブブランドの「UQモバイル」で、auと全く同じ電波回線を使うので問題が無いだけでなく、同じ回線品質を安価に利用することができます。
ソフトバンクユーザーにおすすめするのは、ソフトバンクが運営するサブブランドの「ワイモバイル」で、ソフトバンクと全く同じ電波回線を使うので問題が無いだけでなく、同じ回線品質を安価に利用することができます。
自宅に導入するWi-Fi用の回線選びのポイントは「セット割」の適用
自宅に導入するWi-Fi用の回線としては、安定した高速通信を無制限に家族で利用できる光回線が最適です。
光回線では、全国47都道府県全県の幅広い提供エリアを持ち、利用できるマンション集合住宅も圧倒的に多い、NTT東西が敷設管理している光回線「フレッツ光」の利便性が高く最もおすすめできます。
フレッツ光の個人契約利用では、プロバイダと光回線がワンセットになって提供されている「光コラボ」の利用が最適で、フレッツ光が利用できるエリアや建物で光コラボは契約が可能です。
「セット割」は、特定の光回線とスマホプランを併用することで、毎月のスマホ代が家族の分まで含めて割引されるサービスです。
格安SIM・サブブランドは元々安価な月額料金が設定されているため、それ以上の割引は難しいのですが、NTT東日本エリアで530社・NTT西日本エリアで235社の数多い企業がしのぎを削る「光コラボ」では、それらの安価なスマホプランにもセット割が適用されるものが存在しています。
これらのことを考慮して現在利用中の通信会社別に、携帯代を含めた通信費トータル費用を大幅削減する、具体的な乗り換え先と光コラボの組み合わせをご紹介します。
ドコモ利用者の乗り換え先と光コラボ
現在ドコモの無制限プランを、家族3人で利用している場合の費用をまず計算してみましょう。
通信会社 | プラン | 基本月額 | 家族割 | 家族人数 | 1ヵ月計 |
ドコモ | 5Gギガホプレミア | 7,315円 | 1,100円 | 3人 | 18,645円 |
*ドコモはプラン改定を行っていますが、利用者の多い旧プランで計算しています(料金は同じです)
3人以上の家族利用で適用される割引を適用して、月額18,645円になります。
自宅にWi-Fi用の光コラボを導入して、スマホプランを乗り換えることと併せて通信費を大幅削減する方法は、光コラボの「@TCOMヒカリ」+格安SIMの「LIBMO」にセット割を適用します。
光コラボ「@TCOMヒカリ」
(出典:@TCOMヒカリ申込サイト)
自宅のWi-Fi用回線には、光コラボの「@TCOMヒカリ」を導入します。
@TCOMヒカリは、光回線にNTT東西から卸提供を受けたフレッツ光を、自社のプロバイダ業務とワンセットにして提供されている、光回線サービスです。
プロバイダはインターネットの利用に不可欠な、世界中の大海原から目的のデータ保管してあるサーバーへの道先案内人であり、大手通信キャリアの光回線サービスのプロバイダとして、@TCOMは複数社に採用されている高い信頼度があります。
@TCOMヒカリの月額料金は、マンション4,180円・戸建て5,610円です。
「格安SIM」LIBMO
(出典:LIBMO公式)
格安SIMの「LIBMO」はドコモ回線を使っているため、ドコモユーザーの乗り換え先に最適です。
はじめて格安SIMを利用する方は不安もあるかと思いますが、ドコモと全く同じ周波数帯(電波)を使い、利用するアンテナ基地局も全く同じため、繋がりやすさの点ではドコモと変わりません。
また、数多い格安SIMの中で2社のみがドコモから与えられている、「エコノミーMVNO」の認定をLIBMOは受けていて、全国のドコモショップでも取り扱われている安心感があります。
光回線の@TCOMヒカリと格安SIMのLIBMOを併用する事で、スマホ1台につき毎月220円のセット割が最大5契約まで適用が受けられます。
LIBMOの料金プランとセット割適用後の料金
LIBMOのプランと、セット割を適用後の料金を見てみましょう。
〇納得プラン | |||
データ容量 | 通常料金 | @T COMヒカリ 月額割引額 |
実質金額 |
3GBプラン | 980円 | 1回線 220円/月割引 | 760円 |
8GBプラン | 1,518円 | 1回線 220円/月割引 | 1,298円 |
20GBプラン | 1,991円 | 1回線 220円/月割引 | 1,771円 |
30GBプラン | 2,728円 | 1回線 220円/月割引 | 2,508円 |
前述のように、自宅では光回線でWi-Fiを利用するため、多くのスマホユーザーに最適なスマホプランの容量は3GB程度です。
LIBMOの3GBプランなら、セット割を適用すればスマホ1台が月額760円になります。
家族3人で利用した場合の、通信費トータル費用を計算してみましょう。
@TCOMヒカリ | スマホ3GBプラン | 家族 | 合計 | |
マンション | 4,180円 | 760円 | 3人 | 6,460円 |
戸建て | 5,610円 | 760円 | 3人 | 7,890円 |
ドコモ回線のスマホプランと光回線の通信費トータル費用として、この組み合わせは最安値級になります。
ドコモのプランだけで運用している場合と比較して、マンションでは月に12,185円(年間146,220円)・戸建てでは月に10,755円(年間129,060円)が安くなり、通信費の大幅削減ができます。
キャッシュバック
@TCOMヒカリでは、キャッシュバックキャンペーンを行っています。
キャッシュバック特典の詳細は、以下をご覧下さい。
工事費無料キャンペーン
新規で光回線を導入する場合には、回線の導入工事費が発生します。
@TCOMヒカリの工事費は、戸建てでもマンションでも最大22,000円がかかりますが、導入工事費が実質無料になるキャンペーンを行っています。
12ヵ月間月額料金の割引
新規契約の場合には、契約から12ヵ月間に渡って月額料金が割り引かれます。
戸建てタイプでは月額440円が割引され、マンションタイプでは月額330円が12ヵ月割引されます。
ドコモから格安SIM「LIBMO」への乗り換え手続き
現在使っている電話番号を、ドコモから格安SIMのLIBMOに乗り換えてもそのまま利用できる、MNP (Mobile Number Portability)の手続きについてご説明します。
まず行うのは、ドコモから「MNP予約番号」を取得します。
MNP予約受付窓口 | 受付時間 | |
携帯電話 | [ドコモの携帯電話から] 151(無料) | 9:00~20:00 |
一般電話 | 0120-800-000 | 9:00~20:00 |
Web | My docomo → 契約内容・手続き → よく利用される項目 → ドコモオンライン手続き | 9:00~21:30 |
店頭 | ドコモショップ | 店舗によって異なる |
LIBMOの契約時に「MNP予約番号」を伝えれば、電話番号はLIBMOで利用することができて、ドコモへの解約手続きも不要です。
MNP予約番号には15日の期限が設けられていますので、予約番号の入手後には早めの手続きをおすすめします。
LIBMOの申し込み時に、期間が最低8日以上は残っている必要があります。
au利用者の乗り換え先と光コラボ
現在auの無制限プランを、家族3人で利用している場合の費用をまず計算してみましょう。
通信会社 | プラン | 基本月額 | 家族割 | 家族人数 | 1ヵ月計 |
au | 使い放題MAX 5Gプラン | 7,238円 | 1,100円 | 3人 | 18,414円 |
3人以上の家族利用で適用される割引を適用して、月額18,414円になります。
自宅にWi-Fi用の光コラボを導入して、スマホプランを乗り換えることと併せて通信費を大幅削減する方法は、光コラボの「ビッグローブ光」+サブブランドの「UQモバイル」にセット割を適用します。
光コラボ「ビッグローブ光」
(出典:ビッグローブ光申込サイト)
自宅のWi-Fi用回線には、光コラボの「ビッグローブ光」を導入します。
ビッグローブ光は、光回線にNTT東西から卸提供を受けたフレッツ光を自社のプロバイダ業務とワンセットにして提供されている、光回線サービスです。
ビッグローブ光の月額料金は、マンションタイプ4,378円・一戸建てタイプ5,478円です。
「サブブランド」UQモバイル
(出典:UQ mobile公式サイト)
auサブブランドの「UQモバイル」はau回線のため、auユーザーの乗り換え先に最適です。
ビッグローブ光はauのセット割「auスマートバリュー」も適用可能ですが、UQモバイルに乗り換えた方が、同じ回線品質を安く利用ができてセット割にも対応しています。
光回線のビッグローブ光とauのサブブランドのUQモバイルを併用する事で、スマホ1台につき最大毎月1,100円のセット割が10契約まで適用が受けられます。
UQモバイルの料金プランとセット割適用後の料金
UQモバイルのプランと