MMD研究所が、スマートフォンを利用する18歳から69歳の男女36,535人を対象にして、2022年9月17日~9月22日に調査を行った「2022年9月通信サービスの料金と容量に関する実態調査」を見ると、3大キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)へのスマホ1台の1ヵ月の支払は、平均値で9,526円になっています。
この金額はあくまで平均なので、無制限プランを利用していて最新のハイグレードiphoneを分割で支払っているユーザーなら、15,000円程度になっている方もいらっしゃるでしょう。
この金額を「安いもんだ!」とお考えのお大尽の方は置いておいて、多くの庶民には毎月のスマホ代の支払は大きな負担になっていて、「管政権の時に携帯料金を安くする!って言っていたのに安くなってないじゃん!」とお考えの方の方も多いと思います。
管政権の行った政策は賛否両論ありますが、「携帯電話料金を下げる」に関しては客観的に見ても大きな成果があった事に疑問の余地はありません。
では何故?あなたの携帯料金が下がっていないのか?答えは簡単です。
行われた「携帯電話料金を下げる」は、既存の契約プランが値下をされたわけではなく、それまでに無かったプランが登場したという事であり、自ら行動を起こしたユーザーだけが恩恵を受けられるからです。
一つ話を切り分ける必要があるのは、スマートフォン本体についてです。
ここで言う下げるは、基本的にデータ通信料の値下げであり、スマホ本体については対象外です。
スマホ本体については嗜好や好み考え方によって個人差が大きく、価格帯も1万円台のSIMフリーAndroidから20万円を超えるiphoneまで多彩に有り、通信キャリアでの本体購入は割引き額が2万円までが国の定めたラインになっている事に加えて、半導体不足や円安傾向の煽りでむしろ高くなっていると言えます。
スマホ本体価格について相対的に安くする手法としては、長期間利用するか買い換えるなら安価な機種にするしか手はありません。
しかし、スマホプランを適切に乗り換えれば、毎月のスマホ代を安くできる可能性があります。
スマホプランの料金を比較して、支払費用を抑える方法を解説します。
スマホプランの契約先は3大キャリア以外にもある
(出典:MM総研)
このグラフも先の「2022年9月通信サービスの料金と容量に関する実態調査」からの引用です。
スマホプランは、3大キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)の利用者が多いのは確かですが、他にもキャリアとしては「楽天モバイル」、オンライン専用プランの「ahamo」「povo」「LINEMO」、キャリアのサブブランドとして「UQモバイル」「ワイモバイル」があり、他に格安SIMと一般的には呼ばれているMVNOがあります。
グラフを見ても明らかですが、それぞれを比較すると支払料金に大きな差が有ります。
「安くするなら格安SIM一択だな!よし乗り換えよう!」と直線的にお考えになるのは基本的に間違っていませんが、利用の仕方によって向き不向きがありますし、一概に言い切れるものでもありません。
まずは、簡単にそれぞれをご説明しましょう。
大手4キャリア
携帯電話事業は国民の共有財産である電波を利用するため、総務省の管轄下にある認可事業で、免許を交付された周波数帯でのみ事業許可が出ます。
免許を受けた企業は自社で回線やアンテナ基地局等の整備を行い、ユーザーを募集してサービスを提供します。
これらの企業は、MNO(Mobile Network Operator)と呼ばれています。
具体的には、「ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイル」の4社の事を指します。
大手3キャリア
一般的には3大キャリアと呼ばれる事も多く、具体的にはMNOから新参の楽天モバイルを除いた「ドコモ・au・ソフトバンク」の事を指します。
これは長期間に渡り、この3社で日本の携帯電話事業が寡占状態だったことに由来しています。
新規参入の楽天モバイルは、3大キャリアの既存のユーザーを奪わなければならない宿命があり、比較的安価なサービスを提供しているため、シェアは現状3%に満たない状況でもMNO全体の価格を下げている事が解ります。
オンライン専用プラン
寡占状態の高止まりにあった携帯料金に対して、国が楔を打ち込んだ一つが楽天モバイルの新規参入を認可した事ですが、もう一つが直接的に3大キャリアに持ちかけた値下に対して出てきた回答がオンライン専用プランだと言えます。
国が示した「日本の携帯料金は世界一高い!」の基準データが月に20GBの容量だったため、20GBのデータ容量で世界トップクラスの安さになる月額3,000円を目処にして、プラン設計された経緯があります。
3大キャリアの収益の源になっている、メインプランからオンライン専用プランへの一気の流出は避けたい思惑と、安価にするためのエクスキューズとして、従来のメインプランと比較してデメリットも設けられています。
具体的には、全国に幅広く展開しているショップでの契約やトラブル時のフォローは原則行なわない事、、***@docomo.ne.jpなどのキャリアメールが利用できない、家族割や光回線のセット割などの割引制度は適用しない等があります。
具体的にはドコモが提供している「ahamo」・KDDIが提供している「povo」・ソフトバンクが提供している「LINEMO」の3つが有り、現在は登場時とはコンセプトが少々変わってきています。
これらは全てMNOになります。
キャリアのサブブランド
メインプランよりも安価に設定されたサブブランドは、主に小容量プランで価格志向のユーザーが、格安SIMなどへの流出を避けるために設けられています。
具体的には、auが「UQモバイル」・ソフトバンクが「ワイモバイル」を提供しています。
小容量から中容量に特化したプラン構成で、家族割や光回線のセット割などの割引制度も適用される他、ショップの利用も可能になっている事がオンライン専用プランとの違いです。
サブブランドもMNOです。
MVNO(格安SIM)
格安SIMは、MVNO(Mobile Virtual Network Operator)と呼ばれます。
格安SIMを簡単にご説明するなら、国から免許を交付されていない通信事業体を指します。
では、どのようにして通信事業を行っているのか?というと、MNOから回線の一部を間借りして運営しています。
自社で回線やアンテナ基地局などの設備を持つ必要が無く、大きな資本を掛けずに運営ができるため、CMや店舗などの経費も併せて抑える事で安価なプランを提供しています。
小容量プランが中心になっているケースが多く、無制限のプランは基本的に提供されていません。
回線の一部間借りとは?
文字の説明だけでは解りにくいので、回線を高速道路に例えてイメージしてみましょう。
上の図ではMNOの利用者は6車線を自由に走る事ができますが、回線の一部を間借りしている格安SIMでは、左の2車線だけに限定されています。
通常走行ができれば、車線が限定されていても大きな差にはなりません。
実際の利用者が回線速度を計測している、「みんなのネット回線速度」で直近3ヵ月の回線速度のMNOとMVNOの平均値を比較すると以下になります。
回線 | 下り | 上り |
携帯キャリア | 86.0Mbps | 19.4Mbps |
格安SIM | 55.7Mbps | 11.3Mbps |
(出典:みんなのネット回線速度)
格安SIMの数値はMNOに劣りますが、通常利用には何の支障も無い数値が出ています。
格安SIMのデメリットは、一斉にユーザーがスマホを利用する混雑する時間帯にMNOと差が付く事です。
お昼休みの時間帯など一気に利用者が増えると、車線が限定されている格安SIMでは思ったように走行が難しくなり回線速度は低下しますが、車線数があるMNOではMVNOほどの低下は起きません。
大容量プランを比較
大容量に明確な規定はありませんが、ここでは月に30GBから無制限までの容量プランとします。
3大キャリアから格安SIMの人気プランまで、大容量プランを単純に比較してみましょう。
プラン名 | 容量 | 月額料金 | |
ドコモ | eximo | 無制限 | 7,315円 |
ahamo大盛り | 100GB | 4,950円 | |
au | 使い放題MAX | 無制限 | 7,238円 |
povo | 60GB | 6,490円 | |
150GB | 12,980円 | ||
ソフトバンク | メリハリ無制限 | 無制限 | 7,238円 |
楽天モバイル | 最強プラン | 無制限 | 3,278円 |
格安SIM | イオンモバイル | 50GB | 5,258円 |
NUROモバイル | 40GB | 3,980円 | |
LIBMO | 30GB | 2,728円 |
大容量プランのユーザー像
どんなユーザーが大容量プランを利用しているのか?どんなユーザーに最適なのか?考えてみましょう。
想定されるのは、自宅に光回線などのインターネット回線が導入されていない、動画視聴など大量のデータ消費を日常的に行っているユーザーです。
無制限の提供はキャリアのメインプランのみ
安価に利用ができる格安SIMでも、大容量は苦手なジャンルになります。
格安SIMは回線の利用料は利用したデータ量に応じて支払うため、無制限プランの提供はリスクが高く設定がありません。
格安SIMの中では珍しい50GBのプランがあるイオンモバイルですが、月額料金を考えると割安とは言えません。
ギガの消費を気にせずに、存分に無制限で利用したいユーザーは、MNOの無制限プランが最適です。
povoは特殊
それまでの価格体系を覆す触れ込みのオンライン専用プランですが、povoは当初の20GB容量を月額3,000円程度のプランから、povo2.0へと大幅に内容を変更しています。
150GBのプランは3大キャリアの無制限メインプランよりも高額になっていますが、povo2.0は従来の月極の容量プランではなく、必要な時に応じて容量を追加する「トッピング」と呼ばれるスタイルになっています。
たとえば、150GBプランは3ヵ月(180日)利用ができるため、1ヵ月あたり50GBが4,300円程度で利用ができる計算になります。
大容量プラン利用者が安くするには?
どうしても無制限にこだわって安くするなら、通信速度を含む通信品質や繋がりやすさは3大キャリアと比較して劣りますが、楽天モバイルに乗り換えれば、ギガを気にしない無制限利用が安く利用できます。
回線品質にこだわるなら、ahamoの大盛りもコスパが良いです。
個人差がありますが、多くのスマホユーザーにとって月に100GBの容量は、無制限と遜色無い使い勝手があり、メインプランよりも大幅に安く使えます。
早急にプランを見直した方が良いのは、何となくショップに勧められるままに「ギガホプレミアプラン」や「使い放題MAXプラン」「メリハリ無制限プラン」を契約している、動画視聴など大量のデータ消費をしていない方です。
ショップ店頭で「いざという時に安心ですよ!」と言われて納得したはずですが、それ以来何度そのいざという時があったのか?冷静に考えてみれば答えは出ます。
特に自宅に光回線などのインターネット回線が導入されている方は、自宅でのインターネットはWi-Fiを利用するため、どれほど大量の動画視聴を自宅で行っていても、契約しているプランのギガは消費していません。
ご自身の利用量を把握して適切なプランに乗り換える事で、毎月のスマホ代は安くなります。
中容量プランを比較
中容量は概ね20GBを目処にします。
オンライン専用プランの登場以降、この容量プランは格安SIMも巻き込んで盛況です。
従来の3大キャリアには、無制限・大容量プランと従量制小容量プランの2つしかありませんでしたが、中容量プランは近年充実してきています。
3大キャリアから格安SIMの人気プランまで、中容量プランを単純に比較してみましょう。
プラン名 | 容量 | 月額料金 | |
ドコモ | ahamo | 20GB | 2,970円 |
au | povo | 20GB | 2,700円 |
UQモバイル | 20GB | 3,278円 | |
ソフトバンク | LINEMO | 20GB | 2,728円 |
ワイモバイル | 25GB | 4,158円 | |
楽天モバイル | 最強プラン | 20GB | 2,178円 |
格安SIM | LIBMO | 20GB | 1,991円 |
IIJmio | 20GB | 1,891円 | |
NUROモバイル | 20GB | 2,699円 | |
イオンモバイル | 20GB | 1,958円 | |
日本通信SIM | 20GB | 5,269円 | |
mineo | 20GB | 2,178円 |
このデータでは体系は解っても価格は比較しにくいので、月額料金で並べ替えてみましょう。
プラン名 | 容量 | 月額料金 | |
格安SIM | IIJmio | 20GB | 1,891円 |
格安SIM | イオンモバイル | 20GB | 1,958円 |
格安SIM | LIBMO | 20GB | 1,991円 |
楽天モバイル | 最強プラン | 20GB | 2,178円 |
格安SIM | mineo | 20GB | 2,178円 |
格安SIM | NUROモバイル | 20GB | 2,699円 |
au | povo | 20GB | 2,700円 |
ソフトバンク | LINEMO | 20GB | 2,728円 |
ドコモ | ahamo | 20GB | 2,970円 |
au | UQモバイル | 20GB | 3,278円 |
ソフトバンク | ワイモバイル | 25GB | 4,158円 |
格安SIM | 日本通信SIM | 20GB | 5,269円 |
大容量では分が悪かった格安SIMですが、中容量になると上位は格安SIMがほぼ占めています。
中容量プランのユーザー像
以前は3大キャリアのメインプランを利用していて、その価格に嫌気が差したユーザーが中容量のオンライン専用プランに移行しています。
比較的年齢が若い層と、ネットリテラシーが高いユーザーが中心で、頻繁ではありませんが動画視聴などデータの大量消費も行う事があり、自宅に光回線などのインターネット回線を導入されている方も、導入していない方も存在しています。
中容量プラン利用者が安くするには?
月に20GB程度の容量が一番使い勝手の良いユーザーが、安価に利用するなら格安SIMへの乗り換えです。
オンライン専用プランは20GBで月額3,000円程度が基本ですが、格安SIMなら月額2,000円を切っているため、毎月のスマホ代支払は安くなります。
最も安いのは、IIJmioの月額1,891円です。
キャリア回線にこだわるなら、povoがオススメです。
仮に20GBを1ヵ月以内に使い切ってしまっても、月末まで我慢したり割高な追加ギガを購入したりしなくても、再度20GBをトッピングすれば良く、利用量が多くなければシビアに見極めてトッピングをしていけば、最適な容量にコントロールできます。
休みの日などに思いっきり使う前提の日だけ、24時間期限のデータ使い放題(330円/1回)を利用するなど、柔軟にスマホ運用が可能で結果的に支払費用は安くなります。
自宅に光回線などのインターネット回線が導入されている場合、本当に20GB程度の容量が必要なのか?確認いただいた方が良いです。
特に、キャリアのメインプランの料金が高いことからオンライン専用プランへ移行したユーザーは、毎月容量を使い切らない無駄が発生している可能性が高くなります。
最適な容量プランに乗り換える事で、毎月支払うスマホ代は安くなります。
小容量プランを比較
小容量は一般的に1GBから10GBを指すことが多いですが、ここでは月に3GB未満程度に絞って考えてみたいと思います。
3GBにするのは根拠があります。
スマホプランの消費量は3GB未満程度が多い
(出典:MM総研)
このグラフは、2023年3月1日に株式会社MM総研が調査した、「携帯電話の月額利用料金とサービス利用実態(2023年1月調査)」からの引用です。
このデータはプランに関係無く、スマホユーザーがギガ消費をしたデータ量のみを表していて、自宅に光回線などのインターネット回線が導入されている場合、Wi-Fiを使って利用したギガは含まれていません。
多くのスマホユーザーのギガ消費は3GB未満に集中していて、最も多いのは1GB未満のユーザー層です。
この傾向は光回線の導入が増えるのに従って、より一層顕著になっています。
腰を据えて動画視聴など大量のデータを消費するのは自宅である傾向が強く、その分をWi-Fi利用する事により契約スマホプランのギガは消費せずに、ギガ消費は外出時だけに限られている事が要因としてあります。
20GBを中心にした中容量から大容量の小さな山は、概ね自宅に光回線が導入されていないユーザーと推察出来ます。
なぜ?この利用方法(光回線+スマホ小容量プラン)が増える傾向にあるのかは、無制限・大容量プランを利用するよりもコスパが良くなって、タブレットやパソコンを含め他の機器でのインターネット利用の使い勝手が良くなる事にあります。
小容量プランの利用者は、殆どスマホでインターネットを利用しないユーザーも含まれますが、ヘビーユーザーでも自宅利用が多い方にとっては光回線があれば小容量プランで多くは十分であり、多少の余力を見て3GB程度のプランが最適な選択になります。
3GB程度のプランを比較
3大キャリアから格安SIMの人気プランまで、3GB程度の小容量プランを単純に比較してみましょう。
プラン名 | 容量 | 月額料金 | |
ドコモ | eximo | 3GB | 5,665円 |
irumo | 3GB | 2,167円 | |
au | スマホミニプラン | 3GB | 5,665円 |
povo | 3GB | 990円 | |
UQモバイル | 4GB | 2,365円 | |
ソフトバンク | ミニフィットプラン+ | 3GB | 5,478円 |
LINEMO | 3GB | 990円 | |
ワイモバイル | 3GB | 2,178円 | |
楽天モバイル | 最強プラン | 3GB | 1,078円 |
格安SIM | LIBMO | 3GB | 980円 |
IIJmio | 5GB | 990円 | |
NUROモバイル | 3GB | 792円 | |
イオンモバイル | 3GB | 1,078円 | |
日本通信SIM | 3GB | 1,529円 | |
mineo | 5GB | 1,518円 |
こちらも、価格順に並べ替えてみましょう。
プラン名 | 容量 | 月額料金 | |
格安SIM | NUROモバイル | 3GB | 792円 |
格安SIM | LIBMO | 3GB | 980円 |
au | povo | 3GB | 990円 |
格安SIM | IIJmio | 5GB | 990円 |
ソフトバンク | LINEMO | 3GB | 990円 |
楽天モバイル | 最強プラン | 3GB | 1,078円 |
格安SIM | イオンモバイル | 3GB | 1,078円 |
格安SIM | mineo | 5GB | 1,518円 |
格安SIM | 日本通信SIM | 3GB | 1,529円 |
ドコモ | irumo | 3GB | 2,167円 |
ソフトバンク | ワイモバイル | 3GB | 2,178円 |
au | UQモバイル | 4GB | 2,365円 |
ソフトバンク | ミニフィットプラン+ | 3GB | 5,478円 |
ドコモ | eximo | 3GB | 5,665円 |
au | スマホミニプラン | 3GB | 5,665円 |
小容量プランのユーザー像
殆どインターネットをスマホ利用しないユーザーもいらっしゃいますが、多いのは自宅に光回線などのインターネット回線を導入していて、外出時だけに利用するギガを確保する小容量プランを使っているユーザーです。
外出先で利用するのはwebチェックやメール、LINEでのやり取りなどが大半の方が多く、それらを利用するギガ量としては3GB程度のプランで多くは賄えます。
小容量プラン利用者が安くするには?
安価な小容量プランに乗り換えれば、スマホでインターネットを殆ど利用していないユーザーはシンプルに支払費用が安くなります。
特に3大キャリアの小容量プランを利用しているユーザーは、格安SIMなどの安価なプランに乗り換えると効果的です。
しかし、自宅に光回線などインターネット回線を利用しているユーザーは、単純なスマホプランの料金比較だけでなく、もっと安くできる方法があります。
インターネット回線+安価なスマホプランの「セット割」が効果的に安くなる
スマホを安く利用するには、自宅に安価なインターネット回線を導入して、その回線を利用する事により「セット割」が適用される組み合わせが、最も効果的な方法です。
NUROモバイルは安価に設定されていますが、事実上「セット割」の設定が無く、povoも同様です。
MNOの小容量プランは「セット割」が設定されていますが、元々の月額料金が割高でセット割を適用してもメリットは無いと言えます。
具体的にスマホを安くする、安価なインターネット回線+セット割が適用される安価なスマホプランをご紹介しましょう。特に家族でスマホを利用している場合に、安くなる効果は大きくなります。
通信費トータル費用を安くする「インターネット回線」+セット割適用の「スマホプラン」
スマホを安く利用するには、インターネット回線+セット割適用のスマホプランで、通信費トータル費用を安くする事が最適です。
自宅に導入するインターネット回線は、実際に利用ができる回線速度を含む通信品質や無制限に家族で利用ができる事を考えれば、「光回線」が最適な回線です。
「@TCOMヒカリ」+「LIBMO」のセット割
(出典:@TCOMヒカリ申込サイト)
@TCOM(アットティーコム)ヒカリの月額料金は、一戸建てタイプ5,610円・マンションタイプ4,180円です。
適切な回線増強を行っているため、上質な回線品質が安価に利用できます。
@TCOMヒカリはフレッツ光回線を使う「光コラボ」の一つであり、同じ光コラボの「ドコモ光」「ソフトバンク光」からなら、「事業者変更」という簡単な手続きだけで乗り換えが可能です。回線工事や撤去工事も必要無く、インターネットが利用できない期間も生じません。
LIBMOのセット割
(出典:LIBMO公式)
格安SIM「LIBMO」で「セット割」が適用されます。(スマホ1台につき毎月220円のセット割が最大5契約まで適用)
安価に利用ができるだけでなく、適切な回線増強による通信品質などもドコモに認められていて、数多い格安SIMの中で2社しかない「エコノミーMVNO」にLIBMOはなっていて、全国のドコモショップでも取り扱いがあり、安心して利用する事ができます。
〇納得プラン | |||
データ容量 | 通常料金 | @T COMヒカリ 月額割引額 |
実質金額 |
3GBプラン | 980円 | 1回線 220円/月割引 | 760円 |
8GBプラン | 1,518円 | 1回線 220円/月割引 | 1,298円 |
20GBプラン | 1,991円 | 1回線 220円/月割引 | 1,771円 |
30GBプラン | 2,728円 | 1回線 220円/月割引 | 2,508円 |
@TCOMヒカリを併せて利用してセット割を適用すれば、3GBのプランが月額760円で利用する事ができます。
最も安価なNUROモバイルよりも、安くなることが解ります。
家族5人で利用しても、スマホ代は月額3,800円で収まります。
光回線の費用まで加えた家族5人分の通信費トータル費用は、マンションで月額7,980円・戸建てで月額9,410円になり、光回線を導入しないで無制限・大容量プランを使っているよりも、大幅に支払い費用が安くなります。
キャッシュバック
@TCOMヒカリでは新規契約だけのオプション無しで、キャッシュバックが受けられるキャンペーンがあります。Wi-Fiが使える無線Wi-Fiルーターを選ぶ事も出来ます。
「ビッグローブ光」+「UQモバイル」のセット割
(出典:ビッグローブ光申込サイト)
老舗プロバイダのビッグローブが運営する「ビッグローブ光」も、フレッツ光を使う「光コラボ」の一つで、ドコモ光やソフトバンク光、楽天ひかりなどから「事業者変更」で簡単に乗り換えができます。
ビッグローブ光の月額料金は、一戸建てタイプ5,478円・マンションタイプ4,378円です。
UQモバイルのセット割
先の比較表では4GBのプランが2,365円(ミニミニプラン)になっていましたが、セット割を入れたスマホ1台の月額料金は、(UQモバイル ミニミニプラン)2,365円-(セット割)1,100円=1,265円 になります。
au PAYカード支払い指定にすれば、更に187円の割引きが受けられて月額1,078円で利用ができます。
高品質なau回線が、格安SIM並の価格で利用する事ができます。
家族5人で利用した場合の通信費トータル費用は、マンションで月額9,768円・戸建てで月額10,868円になり、スマホを安く利用する事ができます。
キャッシュバック
ビッグローブ光をオンライン専門代理店で契約を行うと、キャッシュバックが受け取れます。
光回線が利用できないなら「ソフトバンクエアー」+「ワイモバイル」のセット割
(出典:ソフトバンクエアー申込サイト)
一定期間で引っ越しする事が多い仕事に携わる方には、引っ越す都度に工事が必要になる光回線は積極的にオススメ出来ませんし、建物の構造上の問題や事情があって光回線が導入出来ないなら、コンセントに挿すだけでWi-Fi環境の構築ができる「ホームルーター」がオススメです。
ホームルーターはMNOの4社からそれぞれサービスが提供されていますが、安価にインターネット回線が利用できて、スマホプランのセット割が適用される事まで考慮すれば、「ソフトバンクエアー」+「ワイモバイル」のセット割がオススメです。
キャッシュバックの金額まで考慮して、4社の2年間の実質支払費用をそれぞれ比較します。
2年間の実質支払額比較
ドコモ home 5G | HOME 5G L13 | ソフトバンクエアー | 楽天モバイル Rakuten Turbo |
|
基本月額 1年目 | 4,950円 | 4,818円 | 3,278円 | 3,712円 |
基本月額 2年目 | 4,950円 | 5,500円 | 5,368円 | 6,572円 |
機種代実質 | 0円 | 19,800円 | 0円 | 41,568円 |
2年間合計金額 | 118,800円 | 123,816円 | 103,752円 | 123,408円 |
キャッシュバック | 18,000円 | 0円 | 33,000円 | 0円 |
2年間実質合計 | 100,800円 | 123,816円 | 70,752円 | 123,408円 |
実質月額料金 | 4,200円 | 5,159円 | 2,948円 | 5,142円 |
ソフトバンクエアーは公式でもキャッシュバックキャンペーンを行っている事がありますが、オンライン専門代理店の方がお得です。
ソフトバンクエアーの実質月額料金は、唯一3,000円を切る安さになっています。
ワイモバイルのセット割
ワイモバイルの3GBプランは先の一覧表では月額2,178円になっていますが、ソフトバンクエアーと併せて利用する事で毎月1,188円のセット割が適用されて、月額990円という格安SIM並の料金でソフトバンクの高品質な回線が利用できて、スマホを安く利用する事ができます。