現在インターネット接続を提供している光回線には、大きく分けて3つの種類があります。
これはNTTが提供する「フレッツ光」と、その回線をほかの事業者が借りてサービスを提供する「光コラボ」。そしてauが提供する「auひかり」などNTT以外の光回線となります。
それぞれに特徴や料金形態が異なるサービスとなっていますので、3つの回線のメリットを知ると、乗り換えたいという考えもでてくると思います。
しかし実際に乗り換えようとした場合、どのような手続きが必要なのかわからない人もいるでしょう。そもそも、乗り換えることでキャンペーンによるキャッシュバックを受けることは可能なのでしょうか。
今回はそんなフレッツ光などの光回線同士の乗り換えの際の注意点と、キャッシュバックの有無、そして金額に関して説明していきます。
フレッツ光と他のネット接続サービスの違いとは
NTTが提供するフレッツ光
フレッツ光はNTTが提供する最もメジャーなインターネット接続サービスです。
もし今フレッツ光以外の契約をしているけれど、今一つ満足できないという方はフレッツ光への乗り換えを検討してみてはいかがでしょうか。
フレッツ光はNTTが自前で持っている高速な光ファイバーによる通信網を使っていますから、安定性やスピードなどあらゆる意味で安心感があるインターネット接続回線です。
フレッツ光回線を利用した他の事業者が提供する光コラボ
その一方、フレッツ光とよく似た「光コラボ」というサービスを耳にしたことがある方もいらっしゃるでしょう。
これはNTTが持つ光回線をより多くの人に使ってもらおうというコンセプトで、他の事業者が借り受けて提供しているサービス。
そのため基本的な接続の品質に関してはほぼフレッツ光に準じる形で利用でき、さらにはフレッツ光よりもお得に利用できるというのが光コラボのメリットです。
一部自社回線を利用したauひかり
モバイルキャリアとしてみなさんご存知のauも「auひかり」という名前でインターネット接続サービスを提供しています。
このauひかりは以前電力会社が提供していた独自のインターネットサービスをauが譲り受けて提供しているサービスです。
しかし譲り受けた回線のエリアは限定されているため、全国展開するためにその他のエリアはひかりコラボと同様、フレッツ光回線を借り受けています。
いわば自社回線網とフレッツ光回線のハイブリッド的なサービスがauひかりの特徴となるのです。
他社回線からフレッツ光へ乗り換える際のキャッシュバックは?
さてここからは、今ご利用になっているサービスからフレッツ光に乗り換える際には、どのような特典や手続きが必要なのかについて説明していきましょう。
まずはじめに現在NTTのフレッツ以外の光コラボで契約している方が、何らかの理由でフレッツ光に乗り換える際の条件を見ていきましょう。
実は他社からフレッツ光に乗り換えると、非常に高額なキャッシュバックがもらえるキャンペーンが存在します。
ただし、こちらのキャッシュバックキャンペーンは、ある特定の条件を満たす必要があるのですが、それは一体どんな条件なのでしょうか。
事業向けの契約の場合は最大85,000円のキャッシュバック
現在フレッツ光への乗り換えキャンペーンで注目されるキャッシュバックは事業者向けの契約です。
法人はもちろんSOHOや個人事業者限定で、高額なキャンペーンが実施されているのです。複雑な条件なしで最短2ヶ月で現金がキャッシュバックされるという内容のため、もしビジネス用途でフレッツ光を契約したいというのであれば絶対に見逃せないキャンペーンと言えるでしょう。
もちろんこのキャンペーンは法人、SOHO、個人事業主向けの契約となっているため、個人の契約では利用できませんが、ビジネス用途であるならまずはチェックしておきたい内容となっています。
ちなみにキャッシュバックの金額は、NTT東日本エリアとNTT西日本エリアで異なるなど、若干の条件がありますので、詳しくは下記リンクから詳細を確認してみてください。
NTT東日本エリア
NTT西日本エリア
他社の違約金負担は実施していない
乗り換えの際に気になるのが、他のインターネット回線の場合では解約する際の違約金を乗り換え先が負担するというケースもありますが、そのような制度はフレッツ光の場合適用されるのかということです。
しかし残念ながら、フレッツ光の契約の際には他社の違約金を負担する制度は原則的にはありません。ただし事業者向けであればキャッシュバック額が大きいので、この中で違約金が収まる場合がほとんどです。
フレッツ光から光コラボへ乗り換える場合
現在、NTTが提供するフレッツ光を利用していて、よりリーズナブルな光コラボに契約を変更したいのであれば、手続きとしては非常に簡単に済み、さらにお得なキャンペーンが利用できます。
フレッツ光から光コラボへの変更は、利用する回線や機器などがほとんどそのまま利用でき、新たに回線を工事するのに比べて手続きや作業も簡単に済ませられるのです。
さらに光コラボへの乗り換えの際には光コラボ側のキャッシュバックキャンペーンが利用できるため、月額費用を抑えられるだけでなく、契約の際にキャッシュバックが受けられるという非常に魅力的な契約ができます。
これなら万一解約金などが発生しても、キャッシュバックでフォローできるため気軽に乗り換えができるはずです。
光コラボへの乗り換えをする場合は転用という手続きになる
これまでフレッツ光を使っていた場合、よりリーズナブルな光コラボに乗り換える時にはどのような手続きが必要なのでしょうか。
実は光コラボはフレッツ光の回線や機器を利用しているため、新たに回線に関する工事をする必要がなく、比較的簡単に乗り換えができるのです。
フレッツ光から他社の光コラボへ乗り換えする場合、手続きとしては「転用」という方法を用います。この「転用」とは、ユーザーの契約先をフレッツ光のNTTから新たに利用する光コラボの事業者に変更するという手続きのことを意味します。
転用の手続きは極めて簡単なもので、まずはNTTの窓口から「転用承諾番号」を受け取ってください。
転用承諾番号には、
- 氏名
- 設置先住所
- 登録連絡先電話番号
- 支払い方法
などの情報が必要となります。
この情報をもとに転用承諾番号をNTTから受け取ったら、光コラボ契約のサイトから申し込めば手続きが行えます。
詳細に関しては、光コラボ申し込み専用ページを確認してください。
光コラボ申し込み専用ページ
光コラボへの乗り換え(転用)方法とキャッシュバック
フレッツ光から光コラボに乗り換える(転用)際には、キャッシュバックを受けられます。
特に魅力的な高額キャッシュバックキャンペーンを利用すれば、最大50,000円という嬉しいキャッシュバックを手にすることも可能です。
こちらのキャッシュバックキャンペーンはフレッツ光から下記の光コラボへ乗り換える際に利用できます。
- @T COM(アットティーコム)ヒカリ
- @nifty光
- SoftBank 光
- ビッグローブ光
- TNCヒカリ
このように非常に多くの光コラボでキャッシュバックが利用できるため、それぞれの光コラボのサービス内容や使える機能、オプションなどをチェックして、自分の利用目的に沿ったサービスと契約し、より高額なキャッシュバックをゲットするというのが、お得な光コラボへの乗り換えのポイントとなりますので、是非参考にしてみてください。
光コラボから光コラボ・フレッツ光に乗り換える場合
さて次に、現在光コラボを使っている方が、やはり信頼のフレッツ光に乗り換えたいと考えている場合、あるいはほかの光コラボに乗り換える際には、キャッシュバックなどを受けることができるのでしょうか。そしてその際にはどのような手続きが必要となるのでしょう。
光コラボからフレッツ光への乗り換えは事業者変更という手続になる
光コラボからフレッツ光に乗り換える際の手続きは、同じフレッツ光回線を使用していますから基本的には工事などの作業は発生しません。そのためスムーズに乗り換え作業を進めることが可能。この際に必要となるのが「事業者変更手続き」です。
光コラボからフレッツ光に乗り換えたい場合は、まず現在契約している光コラボの事業者に事業者変更することを伝えると「事業者変更承諾番号」という番号が通知されます。乗り換えの申し込みはフレッツ光の公式の申し込みサイトで行ってください。キャッシュバックなどは実施されていません。
申し込みの際にこの事業者変更承諾番号を入力して引き継ぎが可能となります。この事業者変更承諾番号は期限がありますので、番号が発行されたらなるべく早くフレッツ光の公式サイトで申し込みをしてください。
さらに、光コラボで「ひかり電話」を使っている場合、この電話番号をそのまま引き継いで利用できます。
光コラボから光コラボへの乗り換え(事業者変更)方法とキャッシュバック
光コラボから他の光コラボへ乗り換えたいという場合、実は2019年までは煩雑な手続きが必要でした。
それまでは一旦現在契約している光コラボを解約してから、新しい光コラボと契約しなければならず、手続きが面倒なのは当然として改めて工事が必要になったり、解約から工事までの期間はインターネットに繋げられないといった不便さもあったのです。
しかし現在では、上記の光コラボからフレッツ光に乗り換える時と同じように、事象者変更の手続きをするだけで乗り換えが可能となっています。同じフレッツ光回線を利用して、工事もなく簡単に移行することが可能です。
また、光コラボから光コラボへの事業者変更であれば前述の転用と同様にキャッシュバックキャンペーンを実施している光コラボがあります。
フレッツ光から他社の光回線、auひかりやNURO光などへの乗り換えをする場合
現在フレッツ光を利用している方が、auひかりや今話題となっている超高速光回線を使える「NURO光」を契約する場合には、どんな手続きが必要なのでしょうか。
これはシンプルな話で新しく契約したい光回線へ申し込みを行い、開通時期に合わせて現在使っているフレッツ光を解約するという流れになります。
ではそのような場合、ここであげたauひかりやNURO光などでキャッシュバックを受けられるのでしょうか?
auひかりはキャッシュバックや他社違約金負担を行っている
では他社の光回線からauひかりに乗り換える場合にはどんなキャンペーンが利用できるのでしょう。
実はauひかりへの乗り換えは、サイトによって高額なキャッシュバックやキャンペーンを利用することで、最大12万円もお得になる場合もあるので見逃せません。
12万円の内訳は契約のキャッシュバックが最大5万円。これにKDDIの公式キャンペーンとして「新スタートサポート」で最大3万円。そして「初期費用相当額割引」として最大41,250円の割引が適用されるのです。
このような乗り換えによって受けられるキャッシュバックや割引は、申し込みサイトによって異なりますので、お得な条件を設定しているサイトから申し込みをするのが正解となります。
NURO光は高額キャッシュバックだが他社違約金負担はある?
最近テレビコマーシャルでもよく目にする「NURO光」は、超高速で従来の10倍という回線スピードが特徴で、その速さに興味を持った方も多いはずです。
そんなNURO光もまた、乗り換えキャンペーンでキャッシュバックを受けることが可能。これもサイト限定のキャンペーンになりますが、キャッシュバック額は45,000円という人気サービスにしては高額な設定となっています。
ただし、フレッツ光やauひかりと比べると提供エリアが限られており、基本的には戸建て住宅に住んでいる方が対象となるサービスです。対象エリアかどうかは公式サイトで確認することができます。
参考:NURO光公式サイト
NURO光のキャッシュバックは以前からありますが、キャッシュバックを適用する場合は他社違約金の負担キャンペーンは適用されないため、注意が必要です。
NURO光はキャンペーンの種類がいくつかあり、月額割引キャンペーン、キャッシュバック、違約金負担キャンペーンと実施しており、併用ができない条件となっていまので、キャッシュバックと他社違約金負担のどちらかを選ぶこととなります。