スマホプランでソフトバンクを契約しているユーザーの中には、同じグループの「ワイモバイル」の軽快なテレビCMを見て、「月額990円」の料金に驚き、興味を持っている方も多いと思います。
しかし、最新のデビスカルノ夫人が登場しているCMでは、主張するポイントが月額料金の安さではなく、「60歳以上の通話がず-っとお得」に変化しているのにお気づきの方もいらっしゃるでしょう。
このCMの変化には理由があります。
それは、ワイモバイルが2023年10月以降に料金プランの改定を予定しているからです。
詳細な変更の時期はまだ告知されていませんが、このプラン改定以降では「月額990円」の料金は存在しない事になります。
今回のプラン改定では、割引制度にも変更があります。
大きな変更ポイントとしては、自宅でWi-Fiで利用するインターネット回線の光回線「ソフトバンク光」もしくは、ホームルーターの「ソフトバンクエアー」の利用で適用される割引き「おうち割」がメインになり、要は自宅のWi-Fi利用回線の導入が安価に利用する前提になるという事です。
ソフトバンクと比較すると、大幅に安価な月額料金で利用ができるワイモバイルの、新旧のプラン料金を比較しながら、割引きの基本になる光回線とのセット割でのお得を検証して、さらにお得なコスパの良い利用方法を探ります。
ワイモバイルの月額料金を確認
(出典:ワイモバイル公式)
ワイモバイルを運営しているのは、ご存じの方も多いと思いますがソフトバンクです。
ソフトバンクのプランよりも安価な月額料金を設定する事で、価格志向の顧客が他社の安価なプランへ乗り換える事を阻止する、「サブブランド」としての役割を担っています。
ソフトバンクのメインプランの月額料金は、無制限に利用できる月額7,238円の「メリハリ無制限プラン」と、最大3GBまでの小容量を最大5,478円の従量制で利用ができる「ミニフィットプラン+」の2つです。
このソフトバンクの料金プランに対して、サブブランドのワイモバイルの月額料金はどれほど安くなっているのか?具体的に見てみましょう。
ワイモバイル 「シンプル」 現行プラン
プラン名 | S | M | L |
容量 | 3GB | 15GB | 25GB |
基本月額料金 | 2,178円 | 3,278円 | 4,158円 |
ソフトバンクのメインプランで3GB未満程度を利用した場合、最も安い小容量プランのミニフィットプラン+でも月額5,478円ですから、ワイモバイルの3GBプランなら2,178円で利用できるので、大幅に安くなります。
ソフトバンクで3GB以上を利用するためには、メリハリ無制限で7,238円になりますから、ワイモバイルで15GB未満の場合なら3,278円、25GB未満の場合なら4,158円と、ワイモバイルの方が大幅に安く利用できます。
「あれ・・・?990円じゃない・・・」と落胆された方、CMでやっている月額990円という料金は、ワイモバイルを普通に契約しただけでは利用できません。
後述する割引制度を利用しない限り、990円という価格は実現しません。
2023年10月以降は、この従来プランに加入ができなくなります。
詳細な日程は発表になっていませんが、2023年10月以降に新プランへ移行する事を、ワイモバイルでは発表しています。
新しいプランの内容を見てみましょう。
ワイモバイル 「シンプル2」 新プラン(2023年10月以降)
プラン名 | S | M | L |
容量 | 4GB | 20GB | 30GB |
基本月額料金 | 2,365円 | 4,015円 | 5,115円 |
これが、2023年10月以降のワイモバイルの新プラン「シンプル2」の料金プランです。
たしかに、新プランになっても、ソフトバンクのメインプランを利用するよりも大幅に安い事に変わりはありませんが、全体的に容量が増えていて月額料金は上がっています。
1GBの料金を換算すれば
従来プラン 2,178円÷3GB=726円/1GBあたり
に対して
新プラン 2,365円÷4GB=591.25円/1GBあたり
になりますので、むしろ値下している!というのがワイモバイル側の見解です。
しかし、同様に最大容量を計算すると、従来の25GBプランでは166.32円/1GBあたりだったのが、新プランでは170.5円/1GBあたりに値上げされています。
3GBで十分なユーザーには、新プランは余分な1GBが増えて料金が上がるとも考えられますが、3GBでは毎月ちょっと足らないユーザーには、安価に+1GBが利用できる新プランはメリットがあります。
ただ、ワイモバイルではこの表示料金で利用しているユーザーは極めて少ないと推察され、ユーザーの多くは何らかの割引き制度を利用していると考えられます。
ワイモバイルの割引制度について、具体的に見ていきましょう。
ワイモバイルの割引制度
従来のワイモバイルの割引き制度は、「家族」で利用すると安い!・自宅で「インターネット回線」を併用すると安い!の二本立てになっていました。
新プランの割引制度と併せて、ワイモバイルの割引制度を確認します。
ワイモバイル 従来の「シンプル」の割引き制度
従来のワイモバイルの割引き制度は、「家族割り引き」がメインになっていて、その次に「自宅インターネット回線割引き(セット割)」が存在しています。
家族割
2つの割引きはどちらも月額1,188円の割引きが受けられますが、家族割が適用されるのは、2回線目以降に限定されて、1回線目は従来の月額料金になります。
つまり、3GBのプランを家族4人で契約している場合
(1回線目)2,178円+(2回線目)990円+(3回線目)990円+(4回線目)990円=5,148円
になるということです。
自宅インターネット回線割(セット割)
光回線のソフトバンク光・ホームルーターのソフトバンクエアーを併用すると、1回線目から1,188円の月額割引きである「セット割」が適用されて、以下の料金になります。
プラン名 | S | M | L |
容量 | 3GB | 15GB | 25GB |
基本月額料金 | 2,178円 | 3,278円 | 4,158円 |
セット割 | 1,188円 | 1,188円 | 1,188円 |
割引き後 | 990円 | 2,090円 | 2,970円 |
こちらの割引制度を利用する場合は、家族割を併用して割引きは適用されません。
2つのうちのどちらか、という事になります。
以前のテレビCMで、お一人様でも月額990円!とアピールしていたのは、自宅にソフトバンクグループのインターネット回線を併用して、従来のワイモバイルの3GBプランを利用すれば、月額990円で利用ができるという事です。
ソフトバンクの割引制度と比べてお得か?
ソフトバンクでも「セット割」は展開していて、こちらはメリハリ無制限の場合なら、家族割とセット割の併用ができて、(メリハリ無制限)7,238円-(家族割)1,210円-(セット割)1,100円=4,928円になります。
その場合に家族4人で利用した通信費トータル費用を計算してみます。
まずは、ソフトバンクのプラン利用で割引きを適用させた場合です。
ソフトバンク光+メリハリ無制限 マンション利用の場合
(ソフトバンク光 マンション)4,180円+(メリハリ無制限 割引き適用後)4,928円×4人=23,892円
ソフトバンク光+メリハリ無制限 一戸建て利用の場合
(ソフトバンク光 戸建て)5,720円+(メリハリ無制限 割引き適用後)4,928円×4人=25,432円
ソフトバンクエアー+メリハリ無制限の場合
(ソフトバンクエアー)5,368円+(メリハリ無制限 割引き適用後)4,928円×4人=25,080円
になります。
ワイモバイルの3GBプランに、「セット割」を適用させた場合の費用を計算します。
ソフトバンク光+ワイモバイル3GB マンション利用の場合
(ソフトバンク光 マンション)4,180円+(ワイモバイル3GB 割引き適用後)990円×4人=8,140円
ソフトバンクエアー+ワイモバイル3GB 一戸建て利用の場合
(ソフトバンク光 戸建て)5,720円+(ワイモバイル3GB 割引き適用後)990円×4人=9,680円
ソフトバンクエアー+ワイモバイル3GBの場合
(ソフトバンクエアー)5,368円+(ワイモバイル3GB 割引き適用後)990円×4人=9,328円
になります。
ワイモバイル 2023年10月以降の「シンプル2」の割引き制度
2023年10月以降の新プランでは、ワイモバイルの割引きで「家族割」がメインから姿を消しました。(家族割が無くなったわけではなく、2回線目以降で月額1,100円の割引きになっています)
割引きのメインは自宅にインターネット回線を併用する「セット割」になり、新たに支払いをPayPayカードで支払うことによって適用される「PayPayカード割」がスタートします。
自宅インターネット回線割(セット割)
従来は一律月額1,188円だったセット割の割引金額が、新プランでは容量プランごとに割引金額も変わります。
プラン名 | S | M | L |
容量 | 4GB | 20GB | 30GB |
基本月額料金 | 2,365円 | 4,015円 | 5,115円 |
セット割 | 1,100円 | 1,650円 | 1,650円 |
割引き後 | 1,265円 | 2,365円 | 3,465円 |
PayPayカード割
新しく導入された割引制度のPayPayカード割は、月額187円の割引きが受けられます。
PayPayカードでワイモバイルの支払いを指定すると、支払い金額から都度187円が割り引かれるもので、スマホ1台につきそれぞれ適用される割引きではありません。
このPayPayカード割まで適用する割引制度を駆使して、先ほどと同様に家族4人でセット割適用の最小容量4GBプランを利用した場合の、通信費トータル費用を計算してみます。
ソフトバンク光+ワイモバイル4GB マンション利用の場合
(ソフトバンク光 マンション)4,180円+(ワイモバイル4GB 割引き適用後)1,265円×4人-(PayPayカード割)187円=9,053円
ソフトバンクエアー+ワイモバイル4GB 一戸建て利用の場合
(ソフトバンク光 戸建て)5,720円+(ワイモバイル4GB 割引き適用後)1,265円×4人-(PayPayカード割)187円=10,593円
ソフトバンクエアー+ワイモバイル4GBの場合
(ソフトバンクエアー)5,368円+(ワイモバイル4GB 割引き適用後)1,265円×4人-(PayPayカード割)187円=10,241円
になります。
セット割はユーザーにとって有益か?を考える
昨今のトレンドとして、自宅のインターネット回線を併用する事が基本になっているスマホプランの登場が相次ぎ、ワイモバイルもその流れに乗ったプラン改定を行うものと推察出来ます。
自宅で利用するインターネット回線は、比較的長期間の利用者になるケースが多く、スマホプランをセットにする事で、スマホプランの利用も長期継続を促す思惑が、サービスを提供している通信キャリアにある事は間違いありません。
しかし、そんな思惑を理解した上で、敢えて「セット割」を積極的におすすめするのは、ユーザーにとってもコスパ良く利用ができる手段になるからです。
自宅にインターネット回線があればスマホプランは小容量で十分
(出典:MM総研)
前述のセット割の具体的な金額説明する中では、3GBや4GBが中心で他の容量には触れられていませんが、セット割を適用する=自宅にWi-Fi回線でインターネットが利用できる環境が整う事を考慮すれば、多くのスマホユーザーに大きな容量は不要だと考えているからです。
上のグラフは、2023年3月1日に株式会社MM総研が調査した、「携帯電話の月額利用料金とサービス利用実態(2023年1月調査)」からの引用です。
これはスマホプランで契約しているギガを消費したのみの数値で、Wi-Fiを利用したデータ量は入っていません。
自宅ではどれだけ利用してもスマホプランのギガを消費せずにWi-Fiを使うので、ギガ消費をするのは外出時にWi-Fiが利用できない環境での利用に限定されます。
通常のLINEやメールでのやり取り、webチェックなどでは大きなデータ量は消費せず、グラフを見ても3GB未満の利用者が大半を占めています。
最も多いのは1GB未満の利用者になっていて、ワイモバイル側もそのことは十分に理解している様で、新プランの20GBプランと30GBプランでは、月に1GB以下の利用時は別途1,100円の割引きが適用される制度を、新たに導入しています。
利用者の多いソフトバンクのメリハリ無制限プランは、自宅にWi-Fiが利用できるインターネット回線があれば、殆どのユーザーには必要が無く、先ほどの計算からも解るように、ワイモバイルの3GBか新プランの4GBに乗り換えた方が、通信費トータル費用は大幅に安くなります。
ワイモバイルの「セット割」対象になるインターネット回線で最適なのは?
ワイモバイルのセット割対象になるインターネット回線は、光回線の「ソフトバンク光」とホームルーターの「ソフトバンクエアー」の2通りがあります。
回線導入工事が可能なら「ソフトバンク光」
NTT東西が敷設している光回線「フレッツ光」を使う光コラボの「ソフトバンク光」は、日本全国47都道府県の全てをカバーしている唯一の光回線フレッツ光が利用できる、幅広いエリアで契約が可能になっています。
マンション集合住宅の多くにも、既に共有スペース内までフレッツ光の導入工事が完了しているケースが多く、日本中の建物でソフトバンク光が利用できます。
光回線は各家庭まで有線の光ファイバーケーブルを繋ぐため、ロスが少なく高速なインターネットが家族で存分に使えて、容量制限も一切ありません。
回線の導入工事を行っても、ワイモバイルをお得に利用する「セット割」対象として、「ソフトバンク光」をおすすめします。
導入工事ができないなら「ソフトバンクエアー」
フレッツ光が近くまで来ていない場所にお住まいの方や、マンション集合住宅で共有スペース内までフレッツ光の引き込み工事が終わっていない建物お住まいの方は、残念ですが光回線の「ソフトバンクエアー」は利用する事ができません。
また、常に引っ越す予定がある方も、その都度回線工事を行うのは大変ですから、積極的にソフトバンク光はおすすめしません。
そんな回線工事が難しいユーザーが、ワイモバイルの「セット割」対象になる自宅のインターネット回線には「ソフトバンクエアー」をおすすめします。
導入工事が不要で、機器が到着したらコンセントに差し込むだけで、自宅にWi-Fi環境が構築できます。
さらにお得に利用する方法は?
お得に利用ができる、ソフトバンクのインターネット回線+ワイモバイルにセット割適用ですが、さらにお得に利用ができる方法は無いのか?・・・実はあります。
「ソフトバンク光」「ソフトバンクエアー」は、公式HPやソフトバンクショップでも申し込みができますが、オンライン専門代理店でも申し込みを受け付けています。
オンライン専門代理店では、公式が行っているキャンペーンの有無に関わらず、独自のキャンペーンを展開していてお得です。
公式でキャンペーンを行っている場合には、それと合わせて代理店のキャンペーンとの二重取りができます。
何処で申し込みを行っても、契約後のサポートや月額料金は同じで、一切の不利益や差違はありません。
さらにお得なソフトバンク光
(出典:ソフトバンク光申込サイト)
オンライン専門代理店契約で、ソフトバンク光のキャッシュバック特典の詳細は、以下をご覧下さい。
さらにお得なソフトバンクエアー
(出典:ソフトバンクエアー申込サイト)
オンライン専門代理店契約で、ソフトバンクエアーのキャッシュバック特典の詳細は、以下をご覧下さい。
さらにコスパを良くするなら光回線「@TCOMヒカリ」+格安SIM「LIBMO」
(出典:@TCOMヒカリ申込サイト)
もっともっと更にコスパ良く、自宅で光回線+スマホを利用するなら、スマホプランはワイモバイルよりも格安SIMの方が安くなります。
格安SIMにセット割が適用される光回線サービスの光コラボを選べば、安価に提供されている月額料金が更に安くなり、通信費トータル費用がもっと削減できます。
そんな組み合わせで具体的におすすめしたいのが、光回線に光コラボの「@TCOMヒカリ」+格安SIM「LIBMO」にセット割の適用です。
「@TCOMヒカリ」は自社光ファイバーケーブルを運用するなど、単にプロバイダとしてだけで無く、豊富な技術力によって裏付けられた実力が多くのユーザーに認められています。
@TCOMヒカリの月額料金は、一戸建てタイプ5,610円・マンションタイプ4,180円です。
LIBMOのセット割
(出典:LIBMO公式)
LIBMOのセット割を適用した月額料金は、以下の通りになっています。
〇納得プラン | |||
データ容量 | 通常料金 | @T COMヒカリ 月額割引額 |
実質金額 |
3GBプラン | 980円 | 1回線 220円/月割引 | 760円 |
8GBプラン | 1,518円 | 1回線 220円/月割引 | 1,298円 |
20GBプラン | 1,991円 | 1回線 220円/月割引 | 1,771円 |
30GBプラン | 2,728円 | 1回線 220円/月割引 | 2,508円 |
@TCOMヒカリとLIBMOを組みあわせる事で、スマホ1台につき毎月220円のセット割が最大5契約まで適用されます。
安価に利用ができる格安SIMの「LIBMO」ですが、単に安くサービスを提供しているだけでなく、他社に回線やシステムまで供給するMVNEとしての高い技術力を持ち、全国のドコモショップでも販売されている、「エコノミーMVNO」の認定をドコモから受けているため、安心して利用する事ができます。
大半のスマホユーザーに最適な3GBプランが、セット割を適用すれば月額760円で運用ができます。
ワイモバイルと同様に家族4人で利用した場合の、通信費トータル費用を計算してみましょう。
マンション利用
(@TCOMヒカリ マンション)4,180円+(LIBMO 3GB 割引き後)760円×4人=7,220円
戸建て利用
(@TCOMヒカリ 戸建て)5,610円+(LIBMO 3GB 割引き後)760円×4人=8,650円
いずれの支払金額も、ワイモバイルでセット割適用時よりも安くなります。
キャッシュバック
@TCOMヒカリでは、キャッシュバックキャンペーンを行っています。
キャッシュバック特典の詳細は、以下をご覧下さい。
工事費無料キャンペーン
今なら、@TCOMヒカリの導入工事費が実質無料になるキャンペーンを行っています。
12ヵ月間月額料金の割引
新規契約で契約から12ヵ月間、月額料金が割り引かれます。
戸建てタイプでは月額440円が割引きされ、マンションタイプでは月額330円が12ヵ月割引きされます。