ドコモは日本中の多くの場所で繋がり、広い範囲で安定した高速通信のクオリティが利用出来るのは世界でも指折りで、日本の通信業界を牽引し続けています。
多くの人にその信頼は厚く、安定して収益を出すブランドとしても世界有数だと言えます。
通信業界ではユーザーを長期的に囲い込むため、スマホプランの契約者に自社の他サービスの利用を積極的に推進していて、様々な優遇策を積極的に政策として打ち出しています。
その中で自宅に導入するWi-Fiが利用できるインターネット回線は、特に力を入れていると言えます。
自宅で利用するインターネット回線は、比較的長期間に渡って利用する傾向にあり、ドコモのような通信キャリアから見れば、セットで利用してもらう事で、スマホプランも他社へ離脱せずに長期的な利用を見込むことができて、安定した売上が見込めるからです。
自宅にWi-Fi回線導入を考えているなら、対象のインターネット回線を選択する事で、ドコモユーザーとして受けられる特典の割引を適用して、通信費トータル費用を節約するお得な利用が可能になります。
Wi-Fiが利用できるインターネット回線は数多くありますが、ドコモのスマートフォンをプラン契約しているユーザーの方が、工事不要で利用ができるインターネットWi-Fi回線の手段の中で、料金が安いオススメのサービスを解説していきます。
自宅に導入するWi-Fi回線とは?
スマートフォンをプラン契約するだけで、インターネットの利用は出来ますが、家族それぞれで消費するギガに合わせたプラン契約は、コスパが良くありません。
スマホのデータ通信容量が多くなるのは、腰を落ち着けて利用する自宅が多く、その利用を別回線の一つにまとめる事が合理的な手段です。
その回線にWi-Fi接続して利用する環境が出来れば、スマートフォンだけでなく、パソコン・プリンター・タブレット等に加えて、大画面のテレビでネット動画視聴も可能になります。
家族で利用する自宅のインターネット回線として、快適性と通信費トータル費用のコスパ両面から、スマホプランとは別にWi-Fiが利用できる環境を導入する家庭が増えています。
工事不要で導入出来るWi-Fiは?
インターネットに接続が出来る回線があれば、Wi-Fiを自宅内に飛ばす事でスマートフォンやパソコン・タブレットなどの他の端末を含めて、スマホプランのギガを消費せずにインターネットに接続する事が可能になります。
自宅に導入するインターネット回線の種類としては、有線の光ファイバーケーブルを使う「光回線」と、無線を使うコンパクトな「モバイルWi-Fiルーター」・コンセントに挿して据え置く「ホームルーター」があります。
光回線は無線回線を使うインターネット回線と比較して、無制限に利用ができて、安定的に高速利用ができる最もオススメの手段です。
しかし、光回線の利用には回線の導入工事が不可欠であり、工事不要という条件で考えれば、無線で利用出来る「モバイルWi-Fiルーター」と「ホームルーター」が選択肢という事になります。
モバイルWi-Fiルーター
モバイルWi-Fiルーターは小さなサイズの筐体で、バッテリー駆動が可能になっているため、持ち運びが可能な無線利用のWi-Fiです。
そのため、自宅で利用するだけで無く、外出先にも鞄に入れておけば、どこに行っても自分だけのWi-Fi環境を持ち運ぶ事が可能になります。
当然、利用にあたって工事は必要無く、到着して充電が完了すれば、直ぐにインターネットが利用できるWi-Fi環境が得られます。
小さなサイズに部品を詰め込んでいるためアンテナサイズ等も小さくなり、そのため通信品質に多くを望む事は難しく、Wi-Fiが飛ぶ範囲も狭いのが現状です。
モバイルWi-FiルーターのWi-Fiを他の部屋で利用する事は現実的では無く、利用する機器の直ぐ側に置いて使うのが基本になります。
また、モバイルWi-Fiルーターを家族の誰かが持ち出せば、残された家族のインターネット環境は失われるため家族で利用するのには向かず、モバイルWi-Fiルーターは単身世帯での利用に適したWi-Fi回線の構築手段だと言えます。
ホームルーター
ホームルーターもモバイルWi-Fiルーターと同様に、無線を使ってインターネット接続するため回線工事不要で、コンセントを挿したらすぐに自宅でWi-Fiが利用出来る環境が整います。
100Vの電源コンセントを利用するため、持ち運んで利用する事は出来ませんが、筐体サイズが大きく、アンテナやパーツ類も余裕を持って設計できるため、通信クオリティは同じ無線を使うモバイルWi-Fiルーターよりも安定して速く、Wi-Fiが飛ぶ範囲もモバイルWi-Fiルーターよりも広範囲になり、家族が別の部屋で利用する事も可能になります。
回線導入工事をすること無く、家族で利用する自宅のインターネット回線のWi-Fiとしてホームルーターは最適で、LANケーブルをホームルーターに有線接続する事も可能になっています。
LANケーブルでの端末接続は、Wi-Fiが利用できない端末のインターネット利用だけでなく、Wi-Fiを利用するよりも回線速度が安定して速くなるメリットがあります。
ホームルーターの利用は、光回線を導入してWi-Fiルーターを設置した環境に、工事不要で導入できる手段として最も近くなると言えます。
ドコモグループが提供している工事不要のWi-Fiは?
工事不要の無線を利用したWi-Fiの「モバイルWi-Fiルーター」「ホームルーター」は、3大キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)各社それぞれからサービスが提供されています。
無線Wi-Fiに使うauのKDDIグループで主力になっている電波は、WiMAXとしてサービスが提供されている周波数帯で、通常のau回線とは異なっています。
ソフトバンクグループでも、無線Wi-Fiで使う電波の主力は、通常のソフトバンクで使っている周波数帯とは異なるバンドを利用しています。
そのため、同じグループのスマホとWi-Fi利用の機器で、接続可能な場所の差違が出たり、別途オプション料金を支払って、スマホ用のメイン回線を利用したりする必要が出てきます。
この2社は主力回線の品質を守るために、データ専用通信を分けている考え方が根底にあります。裏を返せば、メインのスマホ回線に余裕がさほど無いとも推察できます。
ドコモは主力回線に充分なキャパシティを持っているため、異なる周波数帯にデータ通信を分ける方策をとっていません。そのためドコモスマホと同様に、日本中の多くの場所で利用が可能になっています。
具体的に工事不要で利用出来る、ドコモグループのWi-Fi回線サービスを見てみましょう。
モバイルWi-Fiルーター
現在、ドコモから提供されているモバイルWi-Fiルーターは4機種です。
Wi-Fi STATION SH-05L
(出典:ドコモ公式)
本体料金 27,720円
現在の取り扱いは店舗のみになっていて、インターネットでの購入はできなくなっています。
そのため、具体的な価格は店頭にて確認する必要があります。
ドコモのモバイルWi-Fiルーターの中では最も安価ですが、利用出来る電波は4Gに限られていて、5Gを利用する事は出来ない機種です。
そのため最大通信速度は公称値で、下り988Mbps・下り75Mbpsに留まっています。
同時接続台数の上限も11台と、他の機種と比較すると少なくなっています。
USB接続でパソコンと有線接続出来るだけでなく、クレドールが標準で同梱されていて、有線LANを使っての接続も可能です。
電池持ちは最も良く、最大連続通信時間は約17時間になっています。
現時点で購入する意義は、残念ながら少ない機種だと言えます。
Wi-Fi STATION SH-52A
(出典:ドコモ公式)
本体価格 68,904円
現在の取り扱いは店舗のみになっていて、インターネットでの購入はできなくなっています。
そのため、具体的な価格は店頭にて確認する必要があります。
ドコモが提供するモバイルWi-Fiルーターで最も高額な機種ですが、5Gにも対応していて、最大通信速度の公称値は、下り4.2Gbps・上り480Mbpsと最速になっています。
価格が高い分だけ、本体の機能も充実しています。
Wi-Fiも最新規格のWi-Fi6に対応していて、最大1.2Gbpsの高速通信が可能です。
有線LANポートも本体に2.5GBASEが内蔵されいていて、高速通信に対応しています。
同時接続台数も18台で、ドコモのモバイルWi-Fiルーターでは最大です。
多機能なだけに電池持ちは悪く、最大連続通信時間は約6.6時間程度になります。
Wi-Fi STATION SH-52B
(出典:ドコモ公式)
本体価格 990円×36回(35,640円)
現在発売中のドコモのモバイルWi-Fiルーターの中では、一番バランスが取れている機種です。
最新の5Gにも対応していて、筐体サイズも小さくなっています。
通信速度の公称値は、下り4.2Gbpsと上位機種のSH-52Aと同等ですが、上りは218Mbpsになっています。
小さな筐体でも最新のWi-Fi6に対応していて、高速通信が可能です。
有線LANが接続出来るクレドールは別売りで、ドコモショップでは4,510円で販売されています。
同時接続台数は17台で、最大連続通信時間は約10.5時間になっています。
Wi-Fi STATION SH-54C
(出典:ドコモ公式)
本体価格 2,688円×36回(96,800円) *初回のみ2,720円
ドコモのモバイルルーターでは最新で、ドコモ史上最速がウリになっています。
一口に5G対応と言っても、5Gには本来の超高速のポテンシャルが発揮できる「ミリ波」の周波数帯と、4Gを発展させた「sub6」の周波数帯の2つがあります。
通信速度は「ミリ波」が圧倒的に高速ですが、「sub6」は障害物の影響を受けにくく通信範囲が広いメリットがあります。
この機種以前の5G対応機種は「sub6」のみの対応で、通信速度よりも繋がる事とコストパフォーマンスを重視していましたが、「ミリ波」のアンテナ基地局の増加に伴い、満を持して高速の「ミリ波」に対応したのが、最新機種のモバイルルーターWi-Fi STATION SH-54Cです、
通信速度の公称値は、下り4.9Gbpsと従来の機種からの向上は限られていますが、上りは圧巻の1.1GMbpsになっています。
無線を利用したWi-Fi回線は、下りに比べて上りが大きく低速になることがデメリットの一つで、在宅ワークの利用には支障が出るケースもありましたが、この機種ではその点を克服しているのが大きなトピックです。
ただし、5Gのミリ波が利用できるエリアは限られていて、本来のスペックがだれでも利用できる環境はまだ整っていません。
ドコモのモバイルWi-Fiルーターの通信契約は?
現在ドコモが提供しているモバイルWi-Fiルーターでは、以前には存在したデータ専用プランは契約が出来なくなっていて、通常のスマホプランを契約する事が前提になります。
その上で、月額1,100円の「データプラス」を契約する必要があります。
このデータプランでは容量が与えられるのではなく、スマホプランで契約しているギガを別の機種(この場合ドコモのモバイルルーターということです)で利用ができる様になります。
最適なモバイルWi-Fiルーターのプランは?
2023年7月1日からドコモのプランは刷新されていて、無制限に利用ができる「eximo」と、最大9GBまで利用できる「irumo」になっています。
それまで提供されていた旧プランの、無制限利用が可能な「5Gギガホプレミアプラン」60GBまで利用可能な「ギガホプレミアプラン」、最大7GBまでの「ギガライトプラン」も、「データプラス」を契約する事で、ドコモのモバイルWi-Fiルーターの通信契約ができます。
「ahamo」は対象外で利用できません。
小容量のプラン契約では、モバイルWi-Fiルーターの別途購入費用を支払い「データプラス」の費用を負担するメリットは無く、現実的には無制限に利用ができる「5Gギガホプレミアプラン」か「eximo」になります。
しかし、スマホでの利用は無制限にできても、モバイルWi-Fiルーターでは月に30GBまでの制限があります。
60GBまで利用ができる「ギガホプレミアプラン」も同様です。
単純に月額費用を計算すれば、(eximo or 5Gギガホプレミアプラン)7,315円+(データプラス)1,100円=8,415円 になります。
ドコモユーザー以外が新規にドコモのモバイルWi-Fiルーターを契約する場合、月額8,415円の費用で使えるデータ量の30GBは著しく割高であり、さらに機種代が加算される事を考慮すれば、新たに契約をするメリットはありません。
ドコモユーザーで無制限プランを契約している場合、(データプラス)1,100円+(Wi-Fi STATION SH-52B 月額機種代)990円=2,090円 になります。
毎月2,090円の負担をして、上限30GBのモバイルWi-Fiルーターを維持する価値があるか?については、使い勝手とコスパの両面から考えて、積極的にオススメはできません。
MVNOのドコモ回線モバイルWi-Fiルーターならどうか?
ドコモの回線を利用するモバイルWi-Fiルーターとしては、回線を借りて運用しているMVNOのサービスもあります。
しかし、回線速度はドコモのモバイルルーターに及ばず、月額料金は安く利用することが可能ですが、ドコモユーザーへの割引制度は無く、敢えてドコモ回線を無線Wi-Fiの回線として利用するメリットがありません。
次に、ホームルーターを見てみましょう。
ホームルーター
ドコモグループが提供しているホームルーターは、「home 5G HR02」になります。
ドコモ公式のオンラインショップで申し込むと、dポイントが15,000円プレゼントされるキャンペーンを現在行っていますが、付与されるdポイントは期間と用途が限定されているため、メリットは大きく有りません。
同じhome 5G HR02を申し込む場合でも、公式ではなく「GMOとくとくBB」から申し込めば、利用しやすく金額も大きい、amazonギフト券18,000円分がゲット出来るためお得です。
ドコモ home 5G HR02
(出典:GMOとくとくBB ドコモ home5G)
月額料金は、公式サイト申込時と同じ4,950円です。
本体機種代は71,280円ですが、これも公式申込時と同様に、月々サポートで毎月の支払い分の1,980円が36回に渡り割引されるため、本体費用は実質無料で利用が出来ます。
上記キャンペーンサイトにて「home 5G プラン」の新規契約と専用端末のご購入で、amazonギフト券18,000円分がプレゼントされます。
5Gが利用出来るため、最高通信速度の公称値は上り4.2Gbps・下り218Mbpsになります。
新機種になって最大接続台数はWi-Fi64台+有線接続2台の合計66台になり、Wi-Fi6も利用する事ができるため、Wi-Fiの最大通信速度は4.8Gbps(4,804Mbps)へ向上しています。
ドコモのモバイルルーターと比較して、コスパ面で優れているだけでなく、家族で快適に利用できる使い勝手や通信環境の面でも、大幅に優れていると言えてオススメです。
ドコモユーザーの割引後のホームルーター月額料金は?
無制限で利用出来る工事不要の無線回線でも、home 5G プランは月額4,950円ですから、モバイルWi-Fiルーターを契約するよりも大幅に安くなります。
さらに、ドコモユーザーには「home 5G セット割」が適用され、利用しているスマホの月額料金から、割引が受けられます。
旧ドコモプランの場合の割引
「5Gギガホプレミア」「ギガホプレミア」では、1台につきそれぞれ月額1,100円の割引が適用され、「ギガライト」では3GB以上の利用で、同様に月額1,100円の割引が適用されます。
3GB未満のギガライトプラン利用時の月額割引は550円に減額され、1GB未満の利用月は割引の適用外になります。
新ドコモプランの場合の割引
「eximo」「irumo」の0.5GBプランを除いた3GB・6GB・9GBプランでは、1台につきそれぞれ月額1,100円の割引が適用されます。
ドコモのサービスでWi-Fiを利用するコスパを考える
ドコモが割引き制度などで、ドコモユーザーに向けてhome5Gの販売を積極的に勧めるのには、長期的なユーザーの囲い込み政策の意味合いが大きいですが、コスパを考えればドコモユーザーとして利用しない手はありません。
ここで言うコスパとは、新たに導入するWi-Fi回線だけでなく、家族全員のスマートフォンの支払料金まで加えた、通信費のトータル費用が安価に利用出来るということです。
家族3人の場合で、通信費のトータル費用をシミュレーションしてみましょう。
5Gギガホプレミアプラン・eximo+home 5G
ドコモショップで新規契約申し込みをすると、特に要望を出さない限りは無制限プランを勧められます。
現在のプランなら「eximo」で、旧プランなら「5Gギガホプレミアプラン」です。
「無制限に利用が可能になるので、いざという時に余分な費用が発生しないので、安心してご利用頂けます」というセールストークで入り、「家族3人なら毎月のスマホ代から合計3,300円の割引が、ずっと適用されるのでお得です!」で、たたみかけます。
さらに、home5GをWi-Fi回線として導入すれば、home 5G セット割が適用され、スマホ1台につき月額1,100円の割引が受けられます。
2つの割引を合わせると、スマホ1台につき月額2,200円の割引が受けられ、家族3人なら毎月合計スマホ代から6,600円の割引が受けられます。
この金額はhome 5Gの月額料金4,950円を上回るため、実質無料でWi-Fi回線が利用出来る事になり、そうなれば「やっぱりドコモにして良かった!」の思いを強くしますよね。
具体的な通信費のトータル費用を計算してみましょう。
(home 5G) 4,950円+スマホ代(7,315円-家族割1,100円-home5Gセット割1,100円)×3人=20,295円
が、通話料と機種代の分割費用やオプション金額を除いた1ヵ月の通信費のトータル費用になります。
随分割引が適用されてお得な気がしますが、実は無駄な支払いが多く、コスパは決して良くありません。
自宅にWi-Fiが有れば無制限・大容量プランは不要
自宅にWi-Fiを導入すれば、自宅でのスマホ利用でも、契約しているプランのギガは消費しなくなります。
そのため、スマホで契約プランのギガを消費するのは外出時に限られ、多くのユーザーは大容量を使っていません。
具体的なデータで見てみましょう。
2023年3月1日に株式会社MM総研が、「携帯電話の月額利用料金とサービス利用実態(2023年1月調査)」を公表しています。
(出典:MM総研)
このグラフは、通信会社契約のギガを消費しているデータ量です。
ユーザー数が最も多い割合になっているのは1GB未満で、3GB未満の利用者が圧倒的多数を占めています。
多くのユーザーは、3GB程度のプランで不都合が生じない事が解ります。
この実態から見れば、無制限・大容量プランを契約している多くのユーザーが、毎月過剰な利用料を支払っていると言えます。
自宅ではWi-Fiを利用して、外出時には3GB程度の容量でOKという前提で、通信費トータル費用をシミュレーションしてみましょう。
ギガライトプラン+home 5G
ギガライトプランは従量制で、利用データ量に応じて月額料金が変わります。
1GB以上3GB未満の料金は、ステップ2にあたり4,565円です。
家族割は同様に適用されますが、ステップ2ではhome 5Gセット割は550円に減額されます。
home 5G 4,950円+スマホ代(4,565円-家族割1,100円-home5Gセット割550円)×3人=13,695円
が、通話料と機種代を除いた1ヵ月の通信費のトータル費用になります。
ギガホプレミアプランよりも安価にはなりましたが、まだまだコスパが良いとは言えず、積極的にオススメは出来ません。
irumo+home 5G
新プランのirumoは、同じドコモグループ企業でそれまで提供していた、格安SIMの「OCNモバイルONE」の新規契約を中止したため、それをカバーする意味合いが持たされています。
irumoの3GBプランは月額2,167円で、OCNモバイルONEの990円から見れば大きな値上げになっていますが、セット割を適用した後のirumoの3GBプランは1,067円で、セット割適用前のOCNモバイルONEの価格に迫る料金になっています。(OCNモバイルONEがOCN光と併用したセット割時は770円)
irumoでは毎月スマホ1台につき1,100円のセット割が適用されるので、3GBプランを家族3人で利用して、自宅ではhome5Gを利用する場合の通信費トータル費用は以下になります。
home 5G 4,950円+スマホ代(2,167円-home5Gセット割1,100円)×3人=8,151円
が、通話料と機種代を除いた1ヵ月の通信費のトータル費用になります。
同じ小容量プランでも、「ギガライトプラン」よりも「irumo」の方が安価になりますが、家族間の無料通話や家族割の適用が無くなり、ドコモメールを利用するのには別途330円の費用がかかるため留意が必要です。
工事可能なら光回線でWi-Fi利用はコスパが良い
ドコモユーザーの方が、自宅に簡単に工事不要でWi-Fiを導入する手段としては、ここまで述べてきた方法になります。
しかし、引っ越しや転勤が決まっている・お住まいのマンション集合住宅の共有スペース内までフレッツ光が導入されていない・フレッツ光の提供エリアに住まいが無い等の理由が無ければ、工事を行ってでも光回線を利用するWi-Fiの方が、多くのメリットがあります。
コスパは回線品質も入れて考える
工事をしてでも光回線の導入をオススメするのは、無線回線と比較して光回線が持つ、圧倒的な通信品質の優位性にあります。
無線回線のところで公称値の数値を書いていますが、この公称値は計算上の理想値であり、その速度が実際に利用出来る事は基本的にありません。
「みんなのネット回線速度」では、実際に契約して使っているユーザーの、通信速度が公表されています。
直近3ヵ月の各回線の平均値を見てみましょう。
回線 | Ping | 下り | 上り |
光回線 | 27.2ms | 377.3Mbps | 349.2Mbps |
ホームルーター | 81.4ms | 140.6Mbps | 18.5Mbps |
モバイルWi-Fiルーター | 86.0ms | 55.9Mbps | 13.2Mbps |
ドコモ以外の回線も含まれているデータですが、回線方式の違いによる傾向を掴むことが出来ます。
Ping値は反応速度で、数値が小さいほどレスポンスが良くなります。
無線回線のホームルーター・モバイルWi-Fiルーターと比較して、光回線のレスポンスの良さは圧倒的に上です。
通信速度の下り(ダウンロード)では、モバイルWi-Fiルーター比較で概ね7倍・ホームルーター比較で2倍以上の差が付いていて、光回線の速さは圧倒的です。
上り(アップロード)は、以前に比べて利用頻度が高まる傾向にあります。
クラウドへのデータアップロード時や、zoomなどのweb会議の快適性・動画のアップロードなど、光回線は桁違いの速度で実行が出来るため、快適な利用と処理の速さで効率が大きく良くなります。
下り以上に上りの速さは光回線が圧倒的に早く、文字通り桁違いの速度を実現しています。
これらの回線速度の違いは、高額な大排気量でスピードが出せるスポーツカーと、街中を中心に利用する安価なコンパクトカーくらいの差がありますが、光回線で先ほどと同様のシミュレーションをすれば、価格差はどれくらい出るのか?検証してみましょう。
ギガライトプラン+ドコモ光
ドコモユーザーがドコモ光を利用する場合、home 5Gと同様の割引制度「ドコモ光割」が適用され、家族割りも当然利用出来ます。
マンションで利用する場合
マンションにお住まいの家族3人で、同様に計算します。
ドコモ光のマンション月額利用料は、安価なタイプAで4,400円です。
ドコモ光4,400円+スマホ代(4,565円-家族割1,100円-ドコモ光セット割550円)×3人=13,145円
が、通話料と機種代を除いた1ヵ月の通信費のトータル費用になります。
一戸建てで利用する場合
ドコモ光の一戸建て月額利用料は、安価なタイプAで5,720円です。
ドコモ光5,720円+スマホ代(4,565円-家族割1,100円-ドコモ光セット割550円)×3人=14,465円
が、通話料と機種代を除いた1ヵ月の通信費のトータル費用になります。
通信費のトータル費用は、home5Gを利用した場合に比べてマンション利用では安くなり、戸建て利用でも殆ど大きな差はありません。
通信品質が優れている上に、月額費用も安価になるため、極めてコスパは良いと言えます。
しかし、この組みあわせも、積極的にはオススメ出来ません
コスパで考えれば、新プランirumoの方が安くなります。
irumo 3GB+ドコモ光
新プランのirumoの3GBプランを利用した場合の、同様の通信費トータル費用の計算もしてみましょう。
irumoでは、家族割が適用されません。
マンションで利用する場合
ドコモ光4,400円+スマホ代(2,167円-home5Gセット割1,100円)×3人=7,601円
が、通話料と機種代を除いた1ヵ月の通信費のトータル費用になります。
一戸建てで利用する場合
ドコモ光の一戸建て月額利用料は、安価なタイプAで5,720円です。
ドコモ光5,720円+ススマホ代(2,167円-home5Gセット割1,100円)×3人=8,921円
が、通話料と機種代を除いた1ヵ月の通信費のトータル費用になります。
通信費のトータル費用は、home5Gを利用した場合に比べてマンション利用では安くなり、戸建て利用でも殆ど大きな差はありません。
ギガライトプランの利用時と比べても、irumoの方がコスパは良くなります。
もっと、コスパの良い利用方法も考えてみましょう。
最もコスパの良い利用方法はドコモ回線の「格安SIM」+「光コラボ」のセット割
更にコスパを求めるなら、安価な月額料金で利用ができる格安SIMに、対象の光回線でセット割を適用させる手段があります。
格安SIMは自社でアンテナや回線設備を持たずに、通信キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)の回線の一部を借り受けて運用されています。
ドコモユーザーに合理的かつ最適な格安SIMは、ドコモ回線を使う格安SIMで、現在利用しているスマートフォンをそのまま利用する事ができます。
格安SIMは安価に利用できますが、更に特定の光回線と併用すれば「セット割」が適用されるケースがあります。
セット割の適用で格安SIMは多くありませんが、NTT東西のフレッツ光を使う光回線サービスの「光コラボ」では、数多くの企業がサービスを競う中で、格安SIMに対してセット割が適用される事があります。
安価に利用できる光回線の「光コラボ」と、安価に使える「格安SIM」に「セット割」が適用される組みあわせが、最もコスパ良く利用ができると言えます。
具体的に、オススメのサービスもご紹介して、通信費トータル費用を比較してみましょう。
光回線「@TCOMヒカリ」+格安SIM「LIBMO」でセット割
(出典:@TCOMヒカリ申込サイト)
光コラボの「@TCOM(アットティーコム)ヒカリ」は、自社データセンターを保有し、自社光ファイバーケーブルを運用するなど、単なるプロバイダの域を超えた技術力を有し、ドコモ光でも高額なタイプBで選択できるプロバイダの一つになっています。
しかし、月額料金はドコモ光よりも安く、@TCOMヒカリの月額料金は、一戸建てタイプで5,610円・マンションタイプで4,180円になっています。
@TCOMヒカリと格安SIM「LIBMO」を併用する事で、セット割が適用されます。
LIBMOのセット割
(出典:LIBMO公式)
@TCOMヒカリと組みあわせる事で、スマホ1台につき毎月220円のセット割が最大5契約まで適用されます。
〇納得プラン | |||
データ容量 | 通常料金 | @T COMヒカリ 月額割引額 |
実質金額 |
3GBプラン | 980円 | 1回線 220円/月割引 | 760円 |
8GBプラン | 1,518円 | 1回線 220円/月割引 | 1,298円 |
20GBプラン | 1,991円 | 1回線 220円/月割引 | 1,771円 |
30GBプラン | 2,728円 | 1回線 220円/月割引 | 2,508円 |
安価に利用ができる格安SIMの「LIBMO」ですが、他社に回線やシステムまで供給するMVNEとしての高い技術力を持ち、全国のドコモショップでも販売される、数多い格安SIMの中でも3社にしか認められていない「エコノミーMVNO」の認定を受けていて、その点でもドコモユーザーとの親和性が非常に高くなっています。
自宅では光回線の「@TCOMヒカリ」をWi-Fiで利用するので、前述のように多くのユーザーは3GBプランが最適です。
その場合、セット割を適用させればスマホ1台が月額760円で利用する事ができます。
家族3人で利用した場合の、通信費トータル費用を計算してみましょう。
マンション利用
(@TCOMヒカリ マンション)4,180円+(LIBMO 3GB 割引き後)760円×3人=6,460円
戸建て利用
(@TCOMヒカリ 戸建て)5,610円+(LIBMO 3GB 割引き後)760円×3人=7,890円
ここまで計算してきた、自宅にWi-Fi回線を導入+家族3人分のスマホ代の通信費トータル費用と比較して、@TCOMヒカリ+LIBMOのセット割が最も安くなり節約が可能になります。
キャッシュバック
@TCOMヒカリでは、キャッシュバックキャンペーンを行っています。
キャッシュバック特典の詳細は、以下をご覧下さい。
工事費無料キャンペーン
今なら、@TCOMヒカリの導入工事費が実質無料になるキャンペーンを行っています。
12ヵ月間月額料金の割引
新規契約で契約から12ヵ月間、月額料金が割り引かれます。
戸建てタイプでは月額440円が割引きされ、マンションタイプでは月額330円が12ヵ月割引きされます。