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自宅のWi-Fiを無制限で使う方法や種類とは?

WiFi

外国人観光客が日本に来て驚く文化の一つに、「食べ放題」「飲み放題」があります。

 

日本人には当たり前になっているこのシステムは、外国人にとって「自分の好きな物だけを永遠に食べ続けられる!こんなパラダイスが現実にあるのか?」と驚喜する出来事だそうです。

 

疑り深い外国人観光客の中には、「どうせ残り物をかき集めた、限られたメニューだけだろ?」と思う方もいるようですが、実際に体験してみると、そのメニューの豊富さと清潔さ、美味しさにも我を忘れるようです。

 

何の制限も受けない自由である「放題」に、喜びを感じるのは万国共通です。

 

インターネットの利用方法は色々有りますが、やはり魅力があるのは無制限の「放題」プランが有る接続方法です。

 

動画サービス「見放題」サブスクリプションの普及や、在宅ワークの普及で大きなデータのやり取り・web会議の増加など、インターネットの利用量は年々増加する傾向にあります。

 

「制限」を設けている接続方法では、ストレスが溜まりますよね。

 

自宅に無制限の「使いたい放題」Wi-Fiを、利用出来る方法や種類を解説します。

 

Wi-Fiとは?

「Wi-Fi=インターネット」とご理解の方も多いと思いますが、厳密には違います。

 

ご存じの方も多いと思いますが、Wi-Fiは「ワイファイ」と読みます。

 

Wi-Fiは無線LANの中の登録商標で、米国に本拠地を置く、業界団体「Wi-Fi Alliance」が商標を保有しています。

 

Wi-Fiの語源・意味は諸説有りますが、特に意味は無く、「ハイファイ」の語呂合わせでワイファイ(ワイにはワイヤレスの意味があったと思われます)になったと言われています。

 

Wi-Fiは世界に共通して、最も普及している無線LANの規格です。

 

Wi-Fiに接続出来ればインターネットに繋がりますから、「Wi-Fi=インターネット」と考えても間違っていません。

 

外出時に利用出来るWi-Fiとしては、Wi-Fiスポット等が有りますが、自宅で利用するWi-Fiの手段としては、「モバイルWi-Fiルーター」「据え置き型無線ホームルーター」「光回線」があります。

 

前の2つは利用する機器自体がWi-Fiを飛ばすので、手間無く簡単にWi-Fiの利用出来ますが、「光回線」はWi-Fiルーターを接続して利用する必要が有ります。

 

Wi-Fiルーターは、回線によって無償提供・レンタルが有るケースと、ユーザーが別途用意するケースが有ります。

 

それぞれ、提供企業のサービスによって詳細は異なりますが、いずれも「無制限」「使い放題」を標榜しているプランが存在します。

 

これらの詳細を見ていきましょう。

 

無制限に利用出来るモバイルWi-Fiルーター

モバイルWi-Fiルーターは、コンパクトなサイズの筐体で持ち運びが可能です。

 

そのため、自宅だけで無く外出時にも鞄に携帯して持って行くとこにより、自分の居る場所に自分だけのWi-Fiスポットを持ち歩けるメリットが有ります。

 

大手通信キャリアの無制限サービスプランを契約して、テザリングでWi-Fiを利用するよりも、多くの場合安価に利用出来る事も大きなメリットです。

 

単身者では問題ありませんが、家族で利用するには向いていません。

 

筐体が小さくアンテナも小さくなることから、Wi-Fi電波の飛ぶ範囲が限られてしまうことに加え、家族の誰かが持ち出したら、残された家族のWi-Fi回線が無くなってしまいます。

 

多くのサービスが提供されていますが、大半は無制限の使い放題ではなく、月額データ容量が決まっているタイプです。

 

無制限に利用出来る、主なモバイルWi-Fiルーターには、「楽天モバイル」と「WiMAX系」が有ります。

 

楽天モバイルのモバイルWi-Fiルーター

 

(出典:楽天モバイル公式

 

最も新しく、自社回線とアンテナ基地局を持つキャリアに参入した楽天モバイルは、プランがRakuten UN-LIMIT VIのみという潔さで、据え置き型無線ホームルーターにもこのプランが適応されます。

 

無制限に利用出来て、月額3,278円の料金は大きな魅力があります。

 

しかし、新規参入ということもあり、問題も抱えています。

 

楽天モバイルは、2021年の1月に人口カバー率が96%に達した事を発表しています。

 

新規参入のため、既存キャリアに比べると基地アンテナ局数は少なく、短期間でよくここまでの数値を達成したと言えますが、人口カバー率はメッシュという500メートルに区切られた範疇のエリアで、50%以上の利用可能な場所を表しています。

 

以前は、市町村の代表地点(市役所など)に電波が届いていれば、その市町村の全部をカバーしているとカウントされていました。

 

それに比較すればマシですが、実際には届くエリアになっていても、半分近くは利用出来ないエリアになっている可能性が有ります。

 

また、楽天モバイルが総務省から認可されている4Gの周波数帯は1.7GHz対のみで、比較的障害物にも強く、遠くまで電波が届くプラチナバンドの周波数帯の割り当てを受けていません。

 

電波が届かない場所ではauの回線をローミング使用していましたが、現在は多くの場所でローミングサービスを打ち切りつつあります。また、au回線に接続する場合は無制限ではなく、5GBまでという制限が掛かります。

 

また、楽天回線接続の場合は無制限の利用を標榜していますが、“公平なサービス提供のため速度制御の場合あり”という注意書きが明確に示されています。

 

楽天モバイルでは明確な数値基準は示していませんが、利用者の口コミを見て回ると、1日に10GB以上の利用時に、通信制限が行われることが実際に有る様です。

 

WiMAX系モバイルWi-Fiルーター

KDDI系のUQコミュニケーションズが提供しているサービスで、数多くのプロバイダから多様にリリースされています。利用出来るエリアは限られますが、新世代の5Gを使えるサービスも開始されています。

 

たとえば、BIGLOBEのWiMAXは、両方のプランを用意しています。

 

BIGLOBE  WiMAX2+

 

(出典:BIGLOBE WiMAX 公式)

 

月額料金は、4,378円です。

ハイスピードプラスエリアモード オプション料金は、1,105円です。

 

BIGLOBE  WiMAX+5G

月額料金は、2年間4,378円・それ以降は4,928円です。

データ端末代金として、別途2年間913円が掛かります。

プラスエリアモード オプション料金は、1,100円です。

 

UQコミュニケーションズが認可を受けている2.5GHzの周波数帯は、楽天モバイルと同様かそれ以上に障害物等に弱く、auの電波を利用出来るサービスもありますが、建物の構造やエリアによっては、電波が届きにくいケースがあります。

 

また、au電波の利用にはオプション料として、月額1,100円が別料金で掛かる上に、月間で15GBの制限が有ります。

 

容量を数値で見てもピンと来ないので、具体的に見てみましょう。

 

YouTube

YouTubeの画像品質は、色々設定で変更出来ますが、出来ればフルHDで楽しみたいですよね。

 

フルHDは1080pで動画1分あたりの通信量は34.2MBになります。

 

その場合、1時間あたり2GB超・2時間あたり4GB超・3時間あたり6GB超を概ね消費します。

 

連休休みの日にYouTubeで動画を思いっきり楽しむと、簡単に容量制限に引っかかる可能性が出てきます。

 

これはあくまで動画視聴だけのデータですが、インターネットの利用は、それだけに限らず色々と利用する事が多く、動画を見終わった後で仕事のデータをダウンロードしようと思ったら制限に引っかかっていた!という事態も考えられます。

 

Netflix

画質は低・中・高の他、4Kでの視聴も出来ます。4K時の動画1分あたりの通信量は、116.7MBです。

 

その場合、1時間あたり7GB超・2時間あたり14GB超・3時間あたり21GB超を消費します。

 

容量制限を回避する為に、画質を落としたり時間を制限したりするのは、せっかくのポテンシャルを使い切れないストレスが溜まりそうです。

 

日中のオンタイムに、zoomを利用したビデオ会議に2時間参加していれば、概ね1GB程度のデータ量を消費しています。

 

夜にゆっくり動画視聴を楽しもうと思ったら・・・あれ??っと言う事も考えられます。

 

無制限に利用出来る据え置き型無線ホームルーター

据え置き型無線ホームルーターは、モバイルWi-Fiルーターと同様に無線を利用した回線ですが、持ち運べないデメリットと引き換えに、大きな筐体はアンテナも大きく、コンセントからの安定した電源と併せて、より安定したインターネット環境を構築出来ます。

 

光回線とは異なり、工事も不要でコンセントを挿すだけで利用が可能で、Wi-Fiが飛ぶ範囲も広く、有線LANの接続も可能です。

 

据え置き型無線ホームルーターのサービスは、キャリア大手3社からそれぞれリリースされています。

 

ドコモ home 5G HR01

 

(出典:GMOとくとくBB ドコモ home5G

 

〇月額料金 4,950円

〇本体価格 39,600円 (月々サポートで毎月分1,100円割代金分を36回割引で実質無料)

 

上記キャンペーンサイトにて「home 5G プラン」の新規契約と「HR01」のご購入でamazonギフト券18,000円分がプレゼントされます。

 

〇通信制限について

通信制限について明確な容量は明示されておらず、基本的には無制限でインターネットの利用が可能です。

 

しかし、以下の注意書きがあります。

 

“ネットワークの混雑状況により、通信が遅くなる、または接続しづらくなることがあります。また、当日を含む直近3日間のデータ利用量が特に多いお客さまは、それ以外のお客さまと比べて通信が遅くなることがあります。なお、一定時間内または1接続で大量のデータ通信があった場合、長時間接続した場合、一定時間内に連続で接続した場合は、その通信が中断されることがあります。”

 

実際の制限基準は明らかにされていませんが、ネット上の声を拾うと、概ね3日間で30GB程度の利用で制限が掛かるという情報が見えてきます。

 

Speed Wi-Fi HOME 5G L12

 

(出典:UQWiMAX公式

 

〇月額料金 1・2年目4,268円 3年目以降4,818円

〇本体価格 21,780円

 

本体価格は最も安くなりますが、分割払でも割引制度はありません。36回払いで、月額605円になります。

 

〇通信制限について

3社の中で、唯一容量制限を明確に設けています。直近3日間で15GB以上利用した場合に、通信制限が掛かります。

 

WiMAXは通常のau回線エリアとは異なり、周波数帯も異なるため電波の入りにくい場所が少なからず有ります。そんな場合は、プラスエリアモードというauの回線も利用出来ますが、月額1,105円の費用が別途掛かります。3年契約の「縛り」で費用は免除されますが、3機種とも期間「縛り」が無くなっている事を考えれば、形を変えた「縛り」と言えます。

 

また、プラスエリアモードでは月に15GBの容量制限が有ります。

 

SoftBank Air

 

(出典:SoftBank Air 公式

 

〇月額料金 5,368円

〇本体価格 71,280円 (月々割で毎月分1,980円割代金分を36回割引で実質無料)

 

月額料金割引キャンペーンを行っていて、1年間の月額料金から毎月2,288円が割引きされて、月額3,080円になります。

 

〇通信制限について

通信制限について明確な容量は明示されておらず、基本的には無制限でインターネットの利用が可能です。

 

しかし、docomoと同様に以下の注意書きがあります。

 

“ご利用が集中する時間帯は、サービス安定提供にともなう速度制限のため、通信速度が低下する場合があります。”

 

明確な数値は出ていませんが、夜間や休日などに大容量の継続利用では、通信制限が掛かる可能性があります。

 

 

 

無線利用のインターネット回線は実質無制限ではない

無線を利用したインターネットの利用は、「無制限」を標榜しているサービスでも、利用の仕方によっては制限が掛かります。

 

電波は有限であり、有線接続と比較すればロスも多く、社会インフラとしての役目も負うことから、回線の維持のために有る程度の利用制限を設けることは仕方がありません。

 

手軽で便利に使える無線を使ったインターネット回線ですが、容量制限以外にも電波が持つ特性によって、速度は出にくく回線品質が悪化する事情があります。

 

特に、人口が密集する東京を含む関東圏・名古屋を含む東京圏・大阪を含む関西圏では、その傾向が顕著に出ます。

 

具体的に見ていきましょう。

 

無線利用のインターネットは、基地局の利用状況の影響を受ける

有線の「光回線」では存在しない、「アンテナ基地局」というボトルネックになる経路を、無線によるインターネットでは避けることが出来ません。

 

「モバイルWi-Fiルーター」「据え置き型無線ホームルーター」共に、インターネットに接続するためには、必ず「アンテナ基地局」に接続する必要が有ります。

 

同時接続数

現在主流になっている4Gのアンテナ基地局では、同時接続出来る端末は100台程度しかありません。

 

近くのアンテナ基地局が飽和状態になっていても、別のアンテナ基地局に接続するため、直接障害には繋がりませんが、電波は遠くなるほど弱くなる特性があるため、安定性や速度は欠けてしまう事態は、日常的に起こっています。

 

電波干渉

電波の特徴として複数の電波が重なり合うと干渉が起こり、回線速度の品質や速度が低下することが起こります。

 

アンテナ基地局設置者は綿密な計算を行いますが、電波はビルの反射や他社の動向もあり、簡単には解決出来ません。

 

建物構造

電波の特性として、木やガラスは簡単に通り抜けるため支障になりにくいですが、金属やコンクリートは電波が通り抜けにくくなっています。

 

木造建築家屋では殆ど問題にならない事でも、鉄筋コンクリートの建造物では電波が受信しにくく、電波の通り道にあれば建物と関係の無いユーザーにも影響を与えます。

 

高層建物

アンテナ基地局の高さは、地上から40m程度が多くなっています。

 

その位置から地上に向けて(つまり下向き)電波は発射されているため、地上から40m(概ね13階以上)以上に住んでいる場合は、電波事情は悪くなります。

 

自宅のWi-Fiを無制限で使うなら、「光回線」が最適

自宅で利用するインターネットの容量は、年々増えています。

 

インターネット利用通信量は増加傾向

総務省は、2021年7月に固定系ブロードバンドインターネットにおけるトラヒック(通信量)の実態を把握するためインターネットサービスプロバイダ(ISP)9社(「(株)インターネットイニシアティブ」、「NTTコミュニケーションズ(株)」、「(株)NTTぷらら」、「(株)オプテージ」、「KDDI(株)」、「JCOM(株)」、「ソフトバンク(株)」、「ニフティ(株)」及び「ビッグローブ(株)」)や、インターネットエクスチェンジ(IX)5団体等の協力の下で、2021年5月のインターネット回線の集計と試算を発表しています。

 

 

 

(出典:総務省

 

赤い折れ線グラフ固定系ブロードバンド回線の扱うデータ量は年々増加の一途で、ここ数年は特に急激に右肩上がりになっています。(前年同月比25.6%増)

 

1契約(1回線)あたりに換算すれば、1か月当たりの下り(ダウンロード)が約175GB利用です。

 

2020年国勢調査の速報集計では、1世帯当たりの人数全国平均は2.27人ですから、1回線あたり、少なくとも2台から3台のスマートフォンが、Wi-Fi回線を利用していると考えられ、それ以外にパソコンやタブレット、テレビでの動画鑑賞等を1人あたり77GB程度は、毎月楽しんでいる計算になります。

 

回線速度と安定感・無制限なら「光回線」

自宅でWi-Fiを無制限に利用する回線としては、光回線が最適です。動画視聴等の多くのデータ量も快適に利用が出来て、web会議など在宅ワークにも余裕を持って対応出来ます。

 

家族が同時に複数の端末を利用しても対応出来る懐の深さは、「光回線」が最も優れています。

 

光回線を導入してルーターを設置し、Wi-Fi環境を構築すれば、スマートフォンの利用だけで無く、パソコンやタブレット、ICT機器の常時接続や、対応するテレビを使って大画面で視聴するなど、存分に「使い放題」「無制限」のインターネット環境を家族で楽しむ事が出来ます。

 

通信費全体で考えても安くなる

単純に「光回線」の月額料金がプラスされるなら、通信費は増えるとも考えがちですが、携帯電話キャリアの大容量無制限プランを家族で契約するよりも、光回線の導入で通信費トータルは、多くの場合下がります。

 

自宅では光回線のWi-Fiを利用するので、携帯電話会社の回線利用は外出時だけになり、小容量プランの契約で済むからです。

 

具体的に一例を挙げてみましょう。

 

ドコモの「ギガホプレミアプラン」(60GB)を家族3人で使っている場合、月額料金7,205円から1,100円の割引きが受けられ、(7,205円-1,100円)×3人=18, 315円になります。

 

 

月に3GB程度のご家族なら

日本のスマホユーザーは、月に3GB程度の容量で足りる方が多くなっています。オンライン専用プラン「LINEMO」では月に3GBの容量が990円で利用出来ます。

 

 

(出典:LINEMO公式)

 

 

同様に計算すれば、4,180円+990×3人=7,150円が通信費トータル額になります。

 

外出時にも動画利用などギガ消費容量が多いご家族なら

ドコモのオンライン専用プラン「ahamo」では、月に20GBが利用出来て、5分間までの国内通話がかけ放題込みで、月額料金は2,970円です。

 

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同様に計算すれば、4,180円+2,970円×3人=13,090円が通信費トータル額になります。

 

これらはいずれも家族3人で計算していますが、光回線では家族何人で利用しても料金は変わらず、人数が増えれば差額は更に大きくなります。

 

では、光回線は何処の回線を選べば良いのか?解説します。

 

実は、日本に敷設されている光回線の種類は、それほど多くありません。

 

光回線なら「フレッツ光」が最適