スマホの回線速度遅くないですか?
最近、スマホの回線速度が遅いと感じたことはありませんか?
スマホの回線速度が遅いと、メッセージのやり取りも音楽を聴くこともスムーズにできませんよね。外出先でスマホが遅いことはイライラしてしまう原因のひとつでもあります。ある調査によると100人のうち54人が通信速度の遅さにイライラした経験があるというのです。(データ元|チエネッタ)
しかし、このイライラは原因を知り、適切な対処を行うことで簡単に解消できるのです。
この記事ではスマホの回線速度を上げるための13個の方法を紹介します。そのなかでも7つは今すぐ簡単に実践できるもの。今すぐスマホの回線速度を上げられるのです。
スマホの回線速度の遅さにイライラしているという人はぜひ参考にしてみてください。
スマホの回線速度を遅いままにしておくと…
「スマホの回線速度が遅い…」という状況を続けていると、イライラするうえにスマホにも負担がかかることを知っていましたか?
回線が遅いことによるスマホへの影響を知らないでいると、いつのまにかあなたのスマホが動かなくなるなんてことも。
ここでは、スマホの回線速度を遅いままにしておくと起こってしまうかもしれないリスクについて解説します。
リスクを知ることによって、正しい危機感を持ち、スマホへの負担を最小限に抑えられるようになりましょう。
バッテリーが消耗する
スマホの回線速度を遅いままずっと使っていると、スマホのバッテリーが消耗してしまいます。
なぜなら、スマホ回線速度が遅い状況にあると、スマホがフルパワーでずっと稼働し続けなくてはいけないから。人間がフルパワーで働き続けると疲れが溜まってくるのと同じです。
バッテリーは「二次電池」や「蓄電池」とも呼ばれるもので、スマホのほかにもたくさんのモバイル機器の電源として搭載されています。このバッテリーが消耗すると、スマホの充電がなくなるのが早くなることもあるのです。
スマホ内部が壊れやすくなる
スマホの回線速度が遅いままだと、スマホの内部が壊れやすくなってしまいます。これは前述のバッテリーの消耗による熱の発生が原因です。
あなたもスマホを使っていて「スマホが熱くなってきたな」と感じたことがあるでしょう。その熱がバッテリーを含むスマホの内部の劣化を進めているのです。
スマホが熱くなってきたら、一度スマホを使うのをやめて、適切に熱を逃す対処を取りましょう。
動作不良が起きてしまう
スマホの回線が遅いまま使っている状態がずっと続くと、スマホ自体が正常に動かなくなったり、故障してまったく動かなくなったりします。
その原因は前述の「バッテリーの消耗」と「スマホ内部の劣化」です。
いつもどおりに使っていたはずのスマホが急に動かなくなってしまったら、回線が遅いことへのイライラどころの話ではありません。加えて、自分でサクッと直すこともできないのです。
スマホの動作がうまくいかない状態になってしまったら、修理に出すほかに選択肢はありません。費用も安いものではありませんので、このような状態にならないようにできるだけ早く適切な対応をしましょう。
スマホの回線速度が遅くなる原因
スマホの回線速度を上げたいのであれば、回線速度が遅くなってしまう原因を知らなくてはいけません。
スマホの回線速度を上げるためにはスマホの状態に合わせた適切な対応が必要。よって、遅くなっている原因を知らないままにしていては、スマホの回線速度を上げることは不可能なのです。
ここではスマホの回線速度が遅くなる7つの原因を徹底的に解説します。
自分のスマホの回線速度が遅くなる原因を突き止めて、サクサクと動く快適な回線速度を目指しましょう。
古いスマホを使っている
古いスマホを使っていると、どうしても回線速度は遅くなってしまいます。
この場合には、スマホの寿命がきてしまったとしか言いようがありません。一般的にスマホの寿命は2年と言われています。よって、スマホを2年以上使っているひとはこちらの原因も大いに考えられるのです。
もちろん「2年以上同じ端末を使っているけど、端末には問題ない」という場合もありますので、2年を超えたからスマホの寿命が原因だと断定はしないようにしましょう。
アップデートをしていない
最新のOSにアップデートしていない場合にも、回線速度が遅くなってしまう可能性があります。
OSをアップデートすると「不具合が起きたり、機能が追加されることによってスマホが重くなったりする」と思っているひとがいます。しかし、むしろ最新版のOSにアップデートすることによって動作を軽くする機能がつく可能性があるのです。
アップデートは「設定」のところから簡単にできるもの。しかしながら、長い時間がかかる場合もあります。就寝の前などの時間があるときにアップデートを行なっておけば、朝起きたらスマホがサクサク動くようになっているかもしれませんよ。
ストレージが不足している
ストレージが不足していても、スマホの回線速度が遅くなる可能性があります。
ストレージとはデータを長期的に保存しておくための補助記憶装置のこと。ストレージは写真や動画などを保存したり、ダウンロードすることによって埋まっていきます。
AndroidでもiPhoneでもストレージ容量については「設定」から簡単に確認可能。スマホの回線速度が遅いと感じたら、ストレージを確認するようにしましょう。
メモリが不足している
メモリの不足でもスマホの回線速度は遅くなります。特にメモリが不足してしまう原因が「キャッシュ機能」です。これは一度表示したWebページなどを保存しておくことによって、これから表示するときに一度目よりも早く表示できるようにする機能のこと。
つまり、たくさんのWebページへの訪問履歴を保存しているのです。そのキャッシュがメモリを圧迫してしまい、スマホ回線を遅くしています。
読み込みをスムーズにしているはずのキャッシュが、逆にスマホの動作を遅くしてしまっていることもあるのです。
アプリが重すぎる
オンラインゲームなどをしているときに、回線速度が遅くなったり、画面がカクついた経験はありませんか?
これはアプリが重すぎることによって起きてしまうものです。また、複数のアプリを同時に起動していることによって、動作が重くなっている可能性もあります。
そのアプリは本当に必要なのか、使っていないアプリをインストールしたままにしていないか、起動したままにしていないかなどをチェックしておくことを忘れないようにしましょう。
インターネットの接続が悪い
スマホの回線速度が遅いのは、スマホではなくて回線が原因かもしれません。スマホになんの原因もない場合には、モバイル回線への接続でなく、自宅などでWiFiに接続している場合はインターネットのWiFi接続に問題があるのです。
たとえば、WiFiルーターの場所が悪かったり、つないでいるLANケーブルが高速回線に対応していなかったりなど。
インターネットの接続が悪い場合においては、いくらスマホの改善してもまったく回線速度は上がりません。スマホだけではなくて、インターネット回線が原因であることも視野に入れて、回線速度が遅い原因をしっかり突き止めましょう。
通信速度制限にかかっている
通信速度制限にかかってしまっていると、もちろん回線速度は遅くなってしまいます。
通信速度制限とは、定められたデータ通信量を上回ってしまうと、通信の速度が制限されるというもの。この制限は月ごとに決められているものであり、毎月1日には制限が解除されます。
簡単にスマホの回線速度を上げる方法
スマホの回線速度が遅いと感じたら、まずは簡単な方法から試していきましょう。
最初から大がかりな対応をしてしまうと、費用や時間もたくさんかかってしまいますし、何より簡単に解決できる問題だった場合、その費用や時間が無駄になってしまいます。
ここでは簡単にスマホの回線速度を上げる方法を紹介します。
まずは以下の方法を試してみて、それでも解決しないようであれば、少々時間のかかる大がかりな対応を取るようにしましょう。
スマホを再起動する
スマホ回線の遅さは、スマホを再起動させることによって簡単に改善できる可能性があります。
なぜなら、スマホを再起動させることによってアプリなどが一旦すべて閉じられたり、キャッシュが削除されたりするから。
ずっとイライラさせられていたスマホ回線速度の遅さが、再起動だけで簡単に改善されるなんて嬉しいですよね。
たくさんの原因を一度に解決できますので、原因があまりわからない場合には一度スマホの再起動をしてみるといいでしょう。
アプリを終了・削除する
開いているアプリを終了したり、使っていないアプリを削除したりすることによってもスマホが軽くなり、回線速度の向上が期待できます。
「いつか使うかもしれないから」と思ってアプリをとっておいても、実際にはいつまで経っても使わないなんてことはよくあること。
直近1ヶ月で一度も開かなかったアプリはスマホの回線速度を上げるためにアンインストールしてしましょう。
キャッシュを削除する
キャッシュを削除すると、メモリに余裕ができるためスマホの回線速度が上がる可能性があります。
キャッシュの削除はスマホの再起動や設定アプリ、履歴の削除などによって行えます。
キャッシュを削除すると、Webサイトを訪れたときに「いつもより表示が少し遅れる」と感じるかもしれませんが一時的なものです。またWebサイトを開いたときにはしっかりとスムーズに表示されますので、安心してください。
使っていない機能を無効にする
使っていない機能を無効にすると、スマホの回線速度は上がります。よくあるのがAndroidの「ライブ壁紙」やiPhoneの「Spotlight機能」「変換学習機能」です。
これらも設定アプリから変更できるため、機能を利用していないのであれば無効にしておくことをおすすめします。
WiFiルーターの場所を変える
自宅などでWiFiに接続している場合は、WiFiルーターの場所を変えることによっても、簡単にスマホの回線速度を上げられます。
WiFiルーターから発せられる電波は円状に広がるもの。よって、部屋の隅にルーターを置くよりも、部屋の中心にルーターを置くと回線速度が上がるのです。また、障害物の干渉を受けてしまう可能性があるため、できるだけ高い位置にルーターはおくべき。
WiFiルーターの位置は配線の関係上変えられない場合もありますので、その場合には後述する中継機の使用を検討しましょう。
WiFiルーターを再起動する
WiFiルーターになんらかの問題があった場合には、ルーターを再起動させることによって問題が解決するかもしれません。
WiFiルーターには電源ボタンがついていない場合が多いため、コンセントを抜き差しすればOK。あとは正常に通信が行われているのを確認したら、速度を確かめるだけです。
WiFiルーターを再起動させると、今までつないでいたものが一気に切れてしまいますので、周りの状況などを確かめてから再起動させるようにしましょう。
それでも回線速度が遅いときの対処法
上記の方法を試しても回線速度が遅いままな場合もあります。
その場合には根本的な部分に問題を抱えている可能性が非常に高いです。根本的な問題を抱えていると、いくらスマホやルーターを再起動したり、キャッシュを削除してもまったく効果がありません。
ここではそれでも回線速度が改善されなかったひと向けに、少し大がかりな回線速度を上げる方法を紹介します。
お金がかかるものが多いですので、以下の方法を使う際には注意しておきましょう。
LANケーブルを買い換える
WiFiルーターなどに利用してるLANケーブルを買い換えることによって、回線速度が向上する可能性があります。
なぜなら、LANケーブルごとに対応している速度が違うから。LANケーブルにはいくつかのカテゴリがあり、その数字が大きいほうが早い回線に対応しているのです。
自分がいま使っているLANケーブルがどのカテゴリなのかはケーブルに印字された文字で判断できます。対応するカテゴリの文字は以下のとおり。
カテゴリ名 | 印字されている文字 | もしくはこちらの文字 |
カテゴリ5 | CAT.5 | ANSI/TIA/EIA-568-B.1 |
カテゴリ5e | CAT.5e | ANSI/TIA/EIA-568-B.2 |
カテゴリ6 | CAT.6 | ANSI/TIA/EIA-568-B.2-1 |
カテゴリ6A | CAT.6A | ANSI/TIA-568-B.2-10 |
カテゴリ7 | CAT.7 | ISO/IEC 11801 |
カテゴリ7A | CAT.7A | |
カテゴリ8 | カテゴリ8 | ANSI/TIA-568.C-2-1 |
自分が使っているLANケーブルを確認して、数字が低いものであれば、上のバージョンを買うことを検討してもいいかもしれません。
IPv6通信を利用する
WiFi接続の場合、インターネット回線をIPv6通信にすることによっても、回線速度は向上します。
IPv6通信は、従来のIPv4通信よりも格段にIPアドレスが多いのです。よって、回線の混み合いを防げて、非常にスムーズにインターネットを楽しめるようになります。
IPv6通信を利用するためには、以下の手順が必要です。
- IPv6通信対応のプロバイダと契約
- IPv6通信が使えるオプションを申し込む
- IPv6通信に対応したルーターを用意する
- 各種設定作業を行う
「今の状態のまま移行すればOK」という簡単なものではないため、しっかりと手順を踏む必要があることを覚えておきましょう。
中継器を使う
WiFiルーターの位置が悪いがどうしても移動できないというときには、中継器を使うようにしましょう。
中継器を使うと、ルーターが遠くてもWi-Fiの電波をキャッチして安定的に供給してくれます。しかしながら、高いものだと8,000円くらいかかってしまいます。
ルーターの位置を自分で変えられるなら変えておき、どうしても不可能であれば中継器を使うようにしましょう。
周波数帯を変える
接続しているWiFiの周波数帯を変更することでも、回線速度を向上させられるかもしれません。Wi-Fiの周波数には「5GHz」と「2.4GHz」があり、どちらかを選択してスマホに接続しているはずです。
「5GHz」と「2.4GHz」の2つの周波数には「どちらがいい」というものはありません。それぞれの周波数によってメリット・デメリットがあるのです。
メリット・デメリットと周波数帯の見分けかたは以下のとおり。
周波数帯 | 5GHz | 2.4GHz |
メリット | ・2.4GHzより回線速度が速い ・電波が安定している |
・障害物に強い
・電波が遠くまで届く |
デメリット | ・障害物に弱い
・電波が遠くまで飛ばない |
・5GHzより回線速度が遅い ・電波が不安定である |
見分け方 | ・SSIDの最後が「5G」または「a」 | ・SSIDの最後が「2g」または「G」 |
一度Wi-Fiの接続を切って、そのあとに自分が使いたい周波数帯につなぎ直せばOK。手間はかかりますが、費用も一切かからずにできますので、やってみましょう。
回線を変更する
以上の方法を試しても回線速度が遅いままだというひともいるはず。しかし、回線が遅いままだとスマホが壊れるリスクもあるし、自分の作業が思い通りにできなくてイライラもしてしまう。
そんなときには