光回線を立ち合いなし、無派遣で工事したいと考える方は多いと思います。
「日々の仕事が忙しく、工事の時に立ち会う時間を取れない」
「部屋が散らかっていて、片付ける時間が取れない」
「犬が吠えるから、家に人を入れたくない」
など、その理由は、ライフスタイルによってさまざまです。
光回線の工事は、配線を家まで繋げる必要があるため、基本的に宅内、屋外ともに工事が必要です。
しかし、すでに住宅内に光回線の設備がある場合は、契約する光回線の種類によっては立ち合いなしの工事ができる可能性があります。
マンション(集合住宅)と戸建てで、無派遣工事ができるかの確認方法が違うので、それぞれ説明していきます。
マンションの場合は、現在建物に導入されている光回線をチェック
そもそも、光回線にはフレッツ光、光コラボ、NURO光、auひかり、関西電力系 eo光などいくつかの種類がありますが、マンションなどの集合住宅で利用するには、建物に、その光回線のサービスが導入されている必要があります。
もし光回線の設備が導入されていない場合は、立ち合いなしの工事はできず、マンションの管理会社や大家さんの許可がでないと工事すらもできません。
一般的に、ある程度の規模のマンション(16戸以上のマンション)にはいずれかの光回線が導入されていることが多いので、きちんと確認する必要があります。
マンションによっては、1種類の光回線だけでなく、複数種類の光回線設備が導入されているところもあります。
看板や掲示板に書いてあることだけで早とちりせずに、その集合住宅の管理組合や管理会社に問い合わせるか、光回線サービスの公式の検索サイトから調べて確認するようにしましょう。
NTT東日本 エリア検索
NTT西日本 エリア検索
NURO光公式 エリア検索
(出典:NURO光公式)
auひかり公式 エリア検索
(参考:So-net auひかり公式)
関西電力系 光回線 eo光 エリア検索
(出典:eo光公式)
マンションで光回線を無派遣の工事で導入できないケース
マンションで光回線を立ち合いなしで工事できないケースとしては、利用を考えている光回線の設備がマンションに備わってない場合です。
例えば、フレッツ光で使われている光回線と、NURO光で使われている光回線は違います。
なので、フレッツ光の設備はあるけど、NURO光の設備はないマンションに対して、無派遣でNURO光の工事をしてほしいとお願いした場合、新たに対応した光回線を引く工事をしないことには、利用不可能なことは理解できると思います。
マンションで光回線を無派遣工事で導入できる可能性があるケース
では、同じ名前の光回線しか使えないの?と思う方もいるかもしれませんが、そうではありません。
フレッツ光で使われている光回線と、「ドコモ光」「ソフトバンク光」「ビッグローブ光」「@TCOMヒカリ」「ニフティ光」などの光コラボと呼ばれる回線は、同じ光回線が使われています。
フレッツ光の配線で光コラボも利用可能
先述したとおり、フレッツ光が集合住宅に導入されていれば、フレッツ光のコラボレーションモデルである「光コラボ」も利用することが可能です。
光回線の中でも全国的にサービスを展開し、もっとも数多く集合住宅に導入されている光回線は、NTTのフレッツ光の回線ですし、実際マンションのフレッツ光の回線を、光コラボで使っている方は大勢いらっしゃいます。
乗り換えようと考えている光回線が、もし今あげたような光コラボの場合で、マンションにフレッツ光の配線が通っている場合は、無派遣で工事ができる可能性があります。
戸建ての場合は、現在もしくは過去に使用している光回線を確認
戸建ての方で、光回線を立ち合いなしで工事したい場合、マンションと同じように、現在の住居にどの光回線の設備があるかを確認しておく必要があります。
これは、自分で契約した光回線に限らず、前に住んでいた人が使っていた光回線の設備も対象になります。
なので、賃貸物件や中古物件に引っ越されてきた場合、過去に契約したことがない光回線でも、同じ設備が残っていれば無派遣で工事できるケースがあります。
戸建てで無派遣で工事することができないケース
戸建てで立ち合いなしで工事することができないケースとしては、マンションと同様、利用を考えている光回線の設備がお家に備わってない場合です。
これは、今まで光回線を使ってこなかった方や、新築などそもそも工事をしていない方が当てはまります。
まだ光回線を引いたことがない住宅の場合、家まで光回線を引く工事と、宅内に引き込む工事が必要になりますので、立ち合いなしや無派遣で光回線を引くことは不可能です。
マンションで光回線を立ち合いすることなく、無派遣で工事を済ませるためには
ご自身の住むマンションに、フレッツ光回線などの同じ設備が導入されていることがわかっても、それだけで立ち合いなしや無派遣で工事できるとは限りません。
なので、現在の住居に備わっている設備を理解し、知識を身につけた上で、光回線の事業者と話し合う必要があります。
まず、工事の立ち合いなしの無派遣工事ができる可能性があるのは、フレッツ光の場合だと以下の3つの配線方式の場合となります。
- 光配線方式で部屋に既に光コンセントが設置されている場合
- VDSL方式で導入されている場合
- LAN配線方式で導入されている場合
それぞれの見分け方と、無派遣工事をするポイントについて説明していきます。
光配線方式
居住しているマンションが比較的新しい場合は、ほとんどこの配線方式が採用されています。
現在ある中でもっとも安定していて、通信速度も速いとされている配線方式です。
光回線の速度は1Gbpsが多いですが、光配線方式だと理論上安定して1Gbpsの速度が出ます。
見分け方としては、部屋の中に、「光」と書いた差し込み口があるような「光コンセント」があるかを確認してください。
(出典:ソフトバンク光公式)
もし光コンセントがある場合は、光配線の設備が導入されている可能性が高いです。
また、光コンセントがあったとしても、配線が通っていない場合など、立ち合いなしの工事ができない可能性があるので注意が必要です。
LAN配線方式
少し前に建てられたマンションや集合住宅に多いのがLAN配線方式です。
(出典:NTT東日本公式)
この方式の場合、通信速度は配線されているLANケーブルに依存するため、比較的新しい建物の場合は1Gbpsの速い速度が出ることもありますが、古い建物だとその十分の一の100Mbps(0.1Gbps)しかでないケースもあります。
見分け方としては、部屋にパソコンやWi-Fiのルーターを繋げるようなLANポートのみが備えられているかどうかを確認してください。
そのLANポートから、LANケーブルを使ってWi-Fiやパソコンの機械に繋ぐことができる場合、LAN配線方式となります。
また、LANケーブルが断線してしまっている場合は無派遣工事ができない場合がございますので、通信事業者に確認するようにしましょう。
もし、「立ち合いなしの工事をして速い速度で使えなかったらどうしよう」と不安になる方は、光配線方式の工事をしてもらうことをおすすめします。
VDSL方式
比較的古い建物に多いのがVDSL方式です。電話用のモジュラージャックから、ネット回線を使うためのVDSL宅内装置を経由して、有線や無線のルーターに接続します。
(出典:NTT東日本公式)
この方式の場合、いくら光回線の速度が1Gbpsきていようと、使うときの最大の速度は100Mbps(0.1Gbps)になってしまう場合が多いです。
また、居住者が多いマンションの場合、同時に使用する人が多くなる夜の時間帯などは、さらに速度の制限がかかることがあります。
見分け方としては、光コンセントやLANポートはなく、電話機に繋ぐような差し込み口のみがあるかを確認してください。
VDSL方式でも、無派遣の工事をすることは可能ですので、簡単にインターネットの設備を自宅に導入できます。
戸建てで光回線を立ち合いすることなく、無派遣で工事を済ませるためには
戸建てで光回線を無派遣工事で済ませるためには、マンションの場合と同じように、自身の住居の状態を理解し、知識を身につけた上で、光回線の事業者と話し合う必要があります。
戸建て住宅で工事の立ち合いなしの無派遣工事ができる可能性があるのは、光コンセントが設置されている場合のみです。
残っている配線が使えるかどうかは、光回線の業者に聞いてみる必要があります。
無派遣の工事で安く使えるおすすめの光回線は?
いざ光回線を安いところで契約して、毎月の料金を下げようと思っても、工事日に立ち会わないといけなかったり、土日の工事日程が埋まっていて、平日に休みをとって工事をせざるをえない状態になったりすると、誰でもめんどくさいと思ってしまいます。
また、光回線を導入した後、使用するスマホのキャリアが変わったり、使う人が減ったりした際に、また乗り換える必要が出てくると、契約したプランより安い光回線が出てきて、もう一度工事の必要性が出てくる場合があります。
そんな時、工事を無派遣、立ち合いなしで契約を変更しやすい光回線として、以下の3つの項目に分けて説明いたします。
- マンションの場合はフレッツ光を利用した光回線
- 光コラボならキャンペーン@TCOMヒカリ
- 法人、個人事業主にはフレッツ光
マンションの場合はフレッツ光を利用した光回線
フレッツ光は、サービスエリアが全国で最も広く、マンションへの導入棟数が最も多い光回線です。
光回線を立ち合いなし、無派遣で工事を行える可能性が一番高いのはフレッツ光を利用した光回線です。フレッツ光がマンションに導入されていて、前述で説明した配線方式なら無派遣工事で比較的早く工事ができる可能性があります。
また、万が一導入に工事が必要であった場合も、次に変更する光回線が同じフレッツ光の回線を利用した光コラボ間であれば、次は無派遣の工事で自らにあった安いプランに乗り換えることも可能です。