クラッシュとは、コンピュータが動かなくなったり、ソフトウェアが異常終了したりすること。

ソフトウェアやシステムのクラッシュを「システムクラッシュ」といい、ハードディスクが破損して動作不能になった状態を「ディスククラッシュ」といいます。

システムクラッシュの主な原因は、ソフトウェアや周辺機器などのハードウェア不具合のほか、メモリやディスクの空き容量の不足などによるものです。システムがクラッシュすると、一切の操作が不可能となるため、再びコンピュータを使うには再起動するしかありません。その際、作業中のデータはすべて失われます。

ディスククラッシュの原因には、外部からの強い衝撃や老朽化によって起こる物理的な破損のほか、ファイル管理システムの破損によるものがあります。コンピュータの動作中に強い衝撃を受けると、ハードディスクとその読み取りを行っているヘッドが接触してディスクに傷が付き、ディスクに保存されていたデータはすべて失われてしまいます。また、ファイル管理システムが破損してしまうと、ファイルそのものは無事であるにもかかわらず、すべてのファイルにアクセスすることができなくなります。

クラッシュと同じようなケースで「フリーズ」という言葉がよく使われますが、フリーズは、ソフトウェアやコンピュータがユーザの命令に応答しない状況を指し、一般にクラッシュよりは軽微な異常の場合に使われます。