デフォルトとは、ハードウェアやソフトウェアの出荷時に、標準的な動作環境を想定してあらかじめ設定されている値や状態のこと。

コンピュータの分野におけるデフォルトとは、ハードウェアやソフトウェアなどの製品が出荷時に設定されている標準値や状態、動作条件のことを指します。Defaultは、「怠ける」を意味する単語ですが、ユーザがパソコンやソフトウェアなどの設定を怠けても使える状態になっていることだと考えればわかりやすいでしょう。ユーザが、ハードウェアやソフトウェアを購入した場合、使用前にそれぞれの環境や利用方法に合わせて製品の設定が必要になりますが、専門知識のないユーザだとそれらの複雑な設定を全て自分で行うのは利便性に問題があります。そこで、標準的と思われる環境をメーカーが想定し、あらかじめ、ある程度までの設定をメーカーにより施されているのが一般的となっています。このあらかじめ設定された値や状態のことをデフォルト値、デフォルト設定といいますが、「初期設定」「省略時設定」などもほぼ同義語と考えてもよいでしょう。

例えば、ワープロソフトであるMicrosoft Office Wordでは、フォントの種類はMS明朝、大きさは10.5ポイントとしてデフォルト設定されていますし、 Microsoft のWebブラウザInternet Explorerの上部メニューにあるツール＞インターネットオプションを開くと様々な設定を確認できますが、これも初期の段階ではデフォルトでなんらかの設定がされています。