電子メールとは、インターネットを経由して送受信する電子的な手紙のことです。Eメール、メールともいいます。電子メールはインターネットに繋がっている環境さえあれば、世界中どこでも瞬時に送ることができます。今では、電子メールの活用は、携帯電話の普及によって、日常的なものとして広く普及しています。

電子メールのやりとりをするには、コンピュータにメールソフトをインストールする方法、特別なソフトのインストールなしで、Webブラウザ上で電子メールの送受信ができるWebメールというサービスを利用する方法、携帯電話に付属のメール機能を使う方法などがあります。

電子メールで使うメールアドレスは、プロバイダとの契約や職場や学校から付与される形で取得することができますが、これも、Webメールを利用する場合は、そのほとんどが無料となっています。また、携帯電話で利用するアドレスは、携帯電話会社各社で取得することができます。

電子メールは基本的にはテキスト形式の文書を送るものですが、画像や音声などのデータを添付ファイルとして送ることもできます。最近では表現力豊かなHTML形式の電子メールも多くなってきており、電子メールソフトもそれに対応しているものが増えています。HTMLメールは、比較的自由にデザインすることが可能なため、商用でのダイレクトメールなどに使われるケースが多いようです。しかし、HTMLメールには、受信者の個人情報が盗みとることのできるような有害な操作をするスクリプトや、パソコンが悪影響を受けたりする等の様々な仕掛けを仕込むこともでき、通常のテキスト形式の電子メールよりもウイルスの侵入などがしやすい等、セキュリティ上まだ問題があるといえます。また、フィッシング(phishing)という、信頼できるサイトのように見せかけて偽サイトにアクセスさせる際にHTMLメールが使われることも多いようです。こういった問題の対策として、最近のメールソフトには、HTMLメールを受けないよう設定できる機能がついているものも多くあります。

電子メールは、同時に複数の人に送ることも可能です。その場合、宛先Toに複数のアドレスを入力したり、Toの他にCc(カーボンコピー)やBcc(ブラインドカーボンコピー)にアドレスを入力したりします。Ccには、Toで指定した人に送る内容のコピーを、他にも知らせておきたい場合、その人のアドレスを入力します。BccにはToで指定した人に送る内容のコピーを、他にも知らせておきたい人がいるが、ToやCcで指定した人にはそのことを知らせたくない場合に、そのアドレスを入力します。このように、電子メールの送付先の設定は、状況によって使い分けることができます。しかし、不特定多数の人に電子メールを送る場合などは、個人情報の保護のためにもBccで送るべきですが、誤ってCcで送ってしまい、個人情報漏洩になるようなケースも多発しているので、メール送信時には十分に注意することが大切です。